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第78回秋季関東学生選手権
10月14日〜16日 神奈川・葉山沖
逆転にかけるも…総合2位
大学ヨット三大大会の一つである秋季関東学生選手権(秋季関カレ)が神奈川・葉山沖で開催された。春季関カレが東日本大震災の影響を受け、中止となっていただけに出場した各大学選手は気合いに満ちた表情を見せていたが、2日目、3日目と強風のためレースは中止を余儀なくされて成立したのは初日3レースのみ。早大は5年連続の総合優勝をかけて大会に臨むも初日で日大に総合得点3点のリードを許してしまうと、逆転のチャンスを与えられぬまま大会は終了した。
スナイプ級クルーの井阪智(先理4=東京・早大学院)も「初日から意識していった相手」と語った日大の1艇が第3レースでフライングの判定を受ける。しかし、その後判定は覆り着順のままの得点が加えられた日大は大きくリードする形となった。
早大470陣は、首位に立つレースこそなかったものの出場3艇すべてが上位を走りきる安定感を披露。市川航平(創理3=東京・早大学院)、西村元(スポ4=兵庫・清風)それぞれの艇は風によってペアのクルーを変更しながらのレースだった。一方のスナイプ陣は第1レースこそ合計得点で首位に立つも、第2レースで2艇が以前からチームとしての課題にあがっていたスタートで苦しみ、日大に点数をひっくり返された。終わってみれば20点差をつけられてのフィニッシュだった。
初日に勝ち切れず、2日目、3日目と1レースだけでも走らせてほしいと願う選手の気持ちとは裏腹にノーレースの合図が鳴り響いた秋季関カレ。このように天候の影響を受けてレースが中止となることは珍しくないヨット競技だが、あまりにも悔しすぎる2位だった。4年生にとっては来月の全日本学生選手権(インカレ)が最後の大会。有終の美を飾れるか――。全大学の頂点をワセダが狙う。
(記事 滝沢航平、カメラ 千歩まゆあ)
◆結果
▽470級 58点 1位
▽スナイプ級 98点 2位
▽総合 156点 2位
◆コメント
畠山知己監督(平6人卒)
――逆転を狙っていた中でのノーレース。今のお気持ちを教えてください
一言で言うと悔しいです。残念よりかは悔しい気持ちのほうが強いです。
――このようにレースができないことはよくあるのですか
そうですね、あります。風が強すぎる場合と風がない場合の2通り。今回は天気図を見てて初日は問題なくいけるかなという感じで、残り2日は強風で学生のレベルで走れないということも予想していたので戦力としても初日にかけていたのですが、アドバンテージを持って折り返すことができなかったです。それが今回の反省です。
――今後の強化について
残すは1つ(全日本インカレ)なので、あとはもう気持ちの問題で確実に自分たちのやってきたことを心掛けるだけです。
――来月に控える全日本インカレについて
もちろん優勝狙っています。総合4連覇もかかっているので。
470級
スキッパー市川航平(創理3=東京・早大学院)、クルー谷口柚香(スポ2=長崎工)、谷口諒介(文構2=東京・桐朋)
――レースを振り返って、感想を教えて下さい
谷口柚
わたしは秋インカレにきょねんは出てなくて、ことしが初出場ということで緊張してたんですけど、市川さんという信頼できるスキッパーさんと一緒に乗せていただいて、すごく走っていて心強くて、緊張を切らさずに乗ることができました。とても良い経験になりました。
市川
個人成績としては悪くはないんですけど、全体を通して今の僕の実力であればもっと上を、断トツとまではいかないんですけど1位から2位を積み重ねていかなくてはならない所なんですけど、一番良い順位でも4位だったので。でも悪い結果ではないです。インカレっていう大会だと団体戦なので、個人戦と違ってチームに迷惑は掛けられないというか、リスクを負えないので、1位は取れなくても2番3番を安定して取り続ける選手の方が大事なんですけど。でも僕の実力であれば1番2番というところを狙ってもっと攻めて、今回日大に負けてしまったので日大にプレッシャーをもっと掛け続けていかなくてはいけなかったなと反省しています。
谷口諒
僕は風が強くなってから(3レース目)交代して出させてもらいました。大学からヨットを始めてまだ2年目で、技術面は他のクルーに比べて圧倒的に少ないんですけど、自分の体格は自信が持てる部分があって。風が強くなると船が傾くんですけど、そこを体重を掛けて平行にフラットにすることが、風が強くなった時のクルーの仕事の一つで、それだけは絶対に負けないようにしました。その他の面では下手なミスをしないように、いろんなミスがあるんですけどその数をできるだけ少なくして、あとは市川さんが前の方を走ってくれるというのを信じてレースに臨みました。
――1・2レース目はわりと風が弱いほうでしたか
1レース目は風が弱くて、2レース目の途中くらいから少し吹き始めてきたんですけど、柚香で戦えるくらいの風で。3レース目はかなり吹いてきたので乗員変更してこっちの谷口(諒介)で戦いました。
――印象に残っているレースは
谷口柚
わたしは2レース目ですね。自分の体重じゃ2レース目はちょっときつかったんですけど、気合いで乗り切りました。すごく集中していたというか気合が入っていたので、印象に残っています。
市川
僕は3レース目ですかね。ヨットのスタートって他のスポーツと違って、風の変化によってスタートライン 極端に言うと最初から1位の人とビリの人という風に分かれちゃって、風の変化に合わないとスタートの段階でみんな良いようにスタートできないんです。風が吹いてきて諒介の方に切り替えたんですけど、他の日大の船と比べると、スキッパー、クルーの技術面でちょっと劣る部分があるので、スタートであまり攻められなくて。簡単に言ったらビリからスタートしたんですけど、でもそのレースでも走りで抜いていって、結果的に4位まで順位を上げられました。ちょっと僕としてはリスクを回避しすぎてセーフティーにいきすぎたかなというのはあるんですけど、今後の大会に活かせるボートスピードがあると証明できたのでもう少し例えばビリからのスタートではなく真ん中くらいからスタートできていればもっと良い順位だったと思うし、もしくはスタートの時から1位をキープできるようであれば全日本インカレという舞台でも、しっかり上の順位に必ず入ってこられる手ごたえを感じられたので3レース目で、ビリからでも上げられるということが一番大きな収穫でした。
――全日本インカレに向けて
谷口柚
残り、時間は少ないんですけど、気持ちを切らさずにヨットに集中して、時間を有効に利用してインカレに臨みたいと思います。
谷口諒
あと2・3週間で、時間はあるっちゃあるし、ないっちゃないんですけど、自分が今船に乗れてるっていうのはやっぱり体格面っていうのが大きいので、そこを研ぎ澄ましていくっていうのはもちろんなんですけど、やっぱり技術面で他大のクルーより自分のほうが劣っているので、少しでも上手くなれるようにしたいです。あと自分は強風の時に出るので、少しでも強風の時に練習をして、強風に慣れて余裕を持てるようにしたいです。
市川
僕の場合、結構堅実すぎるレースが多いので、もちろんリスクは負い過ぎると取り返しがつかなくなるので全日本インカレだとリスクは背負えば背負うほど危険に変わりないんですけど、しっかり自分でどれくらいのリスクなのか見極めて、他の大学にプレッシャーを掛けていきたいです。僕らの船が一番艇といって、(ワセダの3台の中で)一番新しい船で、一番前を走ってほしいと期待されている船なので、他大にプレッシャーを与え続けて良い順位でゴールしたいです。あとは、僕は今3年で、来月の全日本インカレが終わったら最上級生になるんですけど、インカレでのレースの出来がそのまま次の代の流れというか、次の代作りにも大きく関わってくると思うので、後輩にちゃんとついてきてもらえるように、しっかり走って先輩らしいところを見せたいなというのが個人的な目標です。
スナイプ級
横田敏一主将(スポ4=福岡・中村三陽)、井阪智(先理4=東京・早大学院)
――初日の試合を振り返って
井阪
初日でしたが、土曜日曜に試合ができるかわからなかったので、しっかり日大を意識していこうと思いました。試合は風が弱い北風から始まって、テンポの速さを意識しようと。一レース目はチームとしてすべてシングルでまとめられたのでよかったと思います。
横田
勝ちきれなかったのが悔しいです。3日間ある試合での初日でアドバンテージを稼がなくてはいけなかった。今回の敗因です。
――3レース中試合を決めたレースは
井阪
敗因となったレースは、2レース目です。スナイプ級はボートスピードに差がなくて、スタートでの差がレースにそのままかかわってしまうので、このレースは自分たちはうまくったのですが、チームとしてスタートがうまくいかなくて、結果的に大きくたたいてしまいました。日大はきれいに3艇まとめてきたので差がついてしまったと思います。
横田
同じく2レース目です。スタートの遅れでワセダが厳しい展開を強いられた中で、3レース目もその反省をいかせず、同じ失敗を繰り返してしまいました。
――次戦の全日本に向けて
井阪
時期が時期なので練習時間も少ないです。だから今回浮き彫りになったスタートを強化していきたいと思います。
横田
チームで全体で勝ちにいくために3艇全部のスタート、スピードを上げていかなくてはと思います。
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