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秋季関東大学選手権
10月5〜14日 神奈川・葉山沖
最終レースでの逆転劇 春秋関東制覇!
数日間にわたるレースの合計点数で順位が決まるヨット競技において捨てレースなど存在しない。1レース1レースすべてが勝負。だからこそ失敗した次のレースでいかに気持ちを切り替えるかが重要となる。
初日の3レースを終えた時点で昨年全日本学生選手権(インカレ)王者の日大に83点もの差をつけての断トツトップ。春以上の点差に誰もが完全優勝だけを意識していた。
好調のワセダ艇に思わぬ逆風が吹いたのはスナイプ級第7レースだった。「つめの甘さがでた」(梅野任司=スポ4)。2艇がフライングによりまさかの失格。計86点の減点で日大に一気に逆転を許した。
「焦りはありました」(原田龍之介主将=スポ4)。逆転優勝が懸かるプレッシャーの中、ワセダの真価が問われる最終日の1レース。日大との差は17点。ここで前日の悪い流れをいかに断ち切れるかが優勝への分かれ道となる。
微風の中まずスタートした470級。今大会チーム一の活躍をみせた村山航(スポ3)・作本大朗(理工2)ペアがスタートからリードする。上マークを1番に回航し、真っ赤なセイルを高々とあげた。続いて3番目で原田・稲村智彦(国教3)ペアが回航。第2マークへ向かうリーチングで1艇抜かすと、トップをワセダ艇が独占したままゴールまで安定して帆を進めた。30位といまひとつ調子の出せなかった新郷雅史(スポ2)・木元将貴(二文3)ペアの不調をチーム力でカバーし、クラス優勝を果たした。続くはスナイプ級。「日大の3艇だけを意識して走った」(塩尻卓也=政4)という言葉通り、3艇まとまった走りを展開する。巧みなセイリングで波に乗せ、2、3、9位でフィニッシュ。大一番で前日の失敗を見事にはねのけ、春に引き続いての総合優勝を勝ち取った。
圧勝で優勝を決めた春とは違い、ぎりぎりで優勝を決めた今大会。失格という高いハードルを越えて、チームで手にした逆転優勝は春以上に大きな経験となったに違いない。
(飯田 唯)
◆コメント
小松一憲コーチ
(優勝おめでとうございます。今回勝てた要因は)昨年の戦力が残っていたことが今回の安定した成績につながったと思います。去年に上乗せできたのはよかったです。その上今年入った一年が去年の戦力にはいる形でさらにグレードアップすることができたのもよかったです。(今回のレースを総括して)いいわけの許されない大会でした。というのも風などいいコンディションの中のレースでした。それだけに最初のレースから1位でいけたことはよかったです。次に向けての自信につながったのではないでしょうか。(ポイントとなったレースは)決勝の初日です。ここでいけるぞという確信が持てたと思います。(つぎの大会へ向けて)これから470級、スナイプ級ともに全日本選手権に出場してインカレへ向けて調整するのですが、両クラスともチャンピオンになるという気持ちで臨みたいと思います。そこで勉強したことをインカレにつなげたいと思います。
原田主将
(春秋連覇について)素直にうれしいです。今年はやめる人間がいなかったです。誰か一人が欠けていたら優勝はできていなかった。みんなの力で優勝できました。(1日目も大差から2日目のフライング。チーム全体の焦りは)焦りはありました。2日目終わってみんなシーンとなっていました。でも時間がたつにつれて開き直ることができました。(今年で最後というプレッシャーは)そんなではなかったです。高校時代もっとプレッシャーのかかる場面を経験していたので、その時のプレッシャーほどではありませんでした。(チームMVPをとれなかったことに対して)悔しさはありますが、チームが一番なので。(チーム全体をみて)安定して順位がとれないです。きょうのレースで言えば、新郷の艇は最初が悪いとそこから順位をあげてこれなかった。そういうところが課題です。でもチームとしてのまとまりはあると思います。(全日本インカレへの自身の修正点)スタートの苦手意識です。これが今になっても克服できません。今大会もスタートで苦しみました。(チームの課題)今大会でたくさんみえてきました。特に2日目のようにみんなの中に悪い流れがある時にどう断ち切るかです。(全日本インカレにむけて)テストマッチとなる大会がまだあるのでそこで頑張りたいです。
村山
(今大会全体を通じていかがでしたか)思ったよりよくはなかったです。(でも今大会では1位を何度も獲得してチームの総合優勝に大きく貢献しましたが)今回はたまたま自分の力の限界と主将の最大に調子が悪い時期が重なっただけ(今大会意識したことは)個人の成績に関わらずチームとして上位になるために、主将の点数を越えてレースを崩さないように思いきりることを心掛けました。(次への課題な)今回は自分の好きな風だったのですが、琵琶湖にいったら風が強くなるのでそこの展開に対応していけるよう取り組みたいです。(次の大会へ向けて)470級はいけると思うので完全優勝を目指したいです。個人ではMVPをとれるよう頑張りたいです。
新郷
(レース全体を通していかがでしたか)チーム力のすばらしさに暖かさを感じました。(最終レースで法大の艇とぶつかっていたようでしたが)実際艇はぶつかってなかったのですが、あれは法大が故意にやってきたもので僕は全然悪くなかったのですが。(今大会で得たものは)チームの課題が自分だと気づきました。(今後の抱負を)チームの足を引っ張らないということと全日本インカレでは原田主将に勝ってMVPをとりたいです。
梅野
(総合優勝おめでとうございます。昨年二位ということで今年は一位という目標に対する意識が高かったのでは)そうですね。きょうのミーティングでもでたんですが、スナイプ級の結果で全日本インカレの優勝が決まると。470級はいけたので、スナイプ級で優勝できるとさらに次の全日本インカレでも優勝できることは言ってました。(今大会レース全体を通していかがでしたか)春の大会に比べて今回は風が北に揺れていて風自体も弱かったのですが、その風が弱いなかでもうまくレースを運べて琵琶湖でもやっていける自信に繋がりました。チーム全体としては優勝したのですが、スナイプ級で負けたのは残念でした。つめの甘さが出てしまいました。(課題は)つめの甘さですね。大会に出場する3艇で協力していくということをつめていきたいと思います。(インカレに向けて)一昨年3位、去年2位できているので今回は優勝というのを目標に頑張っています。今回は総合優勝したので、この勢いでインカレでも優勝したいと思います。
神谷航路(スポ3)
(大会を振り返って)スコアが安定していて、全レース1桁でフィニッシュ。レースに安定感がでたと思います。早大で1番に走れて個人的には満足でした。(葉山と琵琶湖の違い)琵琶湖は平水面で風が弱いというところです。全日本インカレでもスピードにのって爆走し、チームを引っ張ってMVPをとりたいです。(インカレへの手ごたえ)着順では1番だったので関東では1番だと思いました。
鈴木恵詞(スポ2)
(春と比べて他大の印象は)変わってきています。他大も練習で確実にのびているのを感じました。数字の上では(スナイプで)日大に負けています。この大会が初めてではなくて(五大学定期戦に続く)2連敗。追いつかれて追い抜かれるところまではいってないと思いますが。(今大会を通じての収穫は)レースでの緊張感です。練習どおりの動きが出来るかなど。あとスタートは海の上に線があるわけではないので自分のいる位置がちゃんと見えるかというところです。(チームとしてインカレへの手ごたえは)今の段階ではいいと思います。勝負して勝てるという実力はあります。(2日目のフライング。きょうのレースで焦りは)めちゃくちゃ緊張していました。チームの足を引っ張ってしまい、総合優勝を忘れようではなくてポジティブにいこう、ひっくりかえせる点だと思ってやりました。
塩尻
プレッシャーはありましたが、他の大学は気にせず、とにかく日大の3艇には勝とうということを意識して位置を確認しながら走りました。(レース全体を振り返って)上マークから第2、第3マークが課題なところだったのですが、古谷が波にのせてうまく走らせ、第2から第3まわったところで4番手につけることが出来ました。(スナイプの実力は)3艇とも高いレベルにあると思います。第1艇の神谷の艇ともそこまで差がなく走れるようになりました。3艇ともいい順位をとるのは難しいですがいい状態だと思います。(全日本インカレに向けて)50年間くらい優勝していないけれど、今年優勝すればその経験が来年につながると思います。ヨット部に足りないのは経験です。ヨット部創部75周年、ワセダ125周年の節目の年に優勝してワセダ黄金時代の一歩にしたいです。
古谷信玄(スポ1)
(総合優勝おめでとうございます。古谷選手は1年生ですが、意識したことは)緊張しましたが1年生ということは関係ないです。周りの先輩も昔からしっていた方たちだったので。(レース全体を通していかがでしたか)今回は足を引っ張ってしまいました。その代わりにインカレではその借りを返したいです。(今までは悪かったですが、きょうのレースでは2位と結果を残しましたが)昨日のミーティングのあと、いいイメージトレーニングを繰り返して、きょうのレースにしっかり臨むことができました。(コーチに言われたことなどは)今回みたいに調子が悪いことがインカレでもあるかもしれないのでそういう場合いかにして切り替えるが大事。練習通りの力を出せば結果は出ると。(今回得た課題は)コミュニケーションの大切さとヨットのスタートですね。(インカレへ向けて)スナイプ級の他の2艇を抜くつもりでやれば自ずと優勝はできると思うので、その2艇を目標にやっていきたいと思います。
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