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 春季関東大学選手権 4月28〜5月4日 神奈川・葉山沖



 戦後初の完全優勝で頂点へ!

470艇スキッパーの原田主将  選手たちから満面の笑みがこぼれた。早大が強豪ひしめく関東大学選手権で、春季大会では6年ぶりとなる総合優勝を飾った。さらに今回は昨年の優勝校でもある宿敵日大を倒し、470級・スナイプ級、両クラス共に1位での“完全優勝”を達成。戦後初となる偉業を成し遂げた。

 気ままな春風が吹く中行われた今大会。早大は予選1位通過の勢いそのままに、決勝でもスピードの違いを見せつけて、他校を圧倒した。初日で早くも、ライバル日大を「普通にいけば優勝できる点差」(原田龍之介主将=スポ4)にまで突き放した早大。そして2日目、選手たちは優勝へのプレッッシャーを感じることなく、自分たちの走りでさらにリードを広げ、フィニッシュを迎えた。各レース3艇ずつが確実に上位でゴールし、総合2位の日大に80点差をつけての大勝となった。

 今回、チームが好調な要因のひとつとして「コミュニケーションがうまく取れた」と原田主将。3艇ずつまとまって安定した走りが求められる対校戦では、レース中も常に変化する風や波の情報をそれぞれが把握し共有することが欠かせない。また、今年の早大は選手層の厚さも大きな強みだ。巧みなセーリングでチームを引っ張る原田主将をはじめ、スナイプで活躍する神谷航路(スポ3)や梅野任司(スポ4)などの上級生だけでなく、ルーキー古谷信玄(スポ1)など下級生の台頭も頼もしい。これからは部員同士がさらに切磋琢磨し合い、より高いレベルでのレースが期待できるだろう。

 これまでどの大会でもあと一歩及ばなかった日大に圧勝したワセダ。しかし、あくまでも目標は日本学生選手権(インカレ)での総合優勝であり、「ここから先が大きなカベ」(小松一憲コーチ)と油断はできない。さまざまな風域での対応を課題にあげる選手たちは、これから夏にかけて多くのレースで経験を積むことになる。インカレ優勝に向け大きな初めの一歩を踏み出した新生ヨット部。次はどんな偉業が生まれるのか、今後の活躍が大いに楽しみだ。

(服部愛子) 


◆コメント
【予選】
関口功志コーチ(平18人卒)
(きょうのレースを振り返って勝因は)単純に持っている力をだせた。ヨットは自然を相手にする。時と場合によっては力を発揮できない。どんな状況においても力をだせるようにするのが大切。きょうのレースでいったらちゃんと自分たちの力を発揮できた(470級が2位であった予選1日目との違い)きょうはスムーズにレースに入れた。初日、今年のチームになって最初のレースで、海とか風とかの情報を収集してレースにのぞめなかった。きょうはある程度の情報をもてやれたことと、どこを意識すればいいかがわかっていたことが大きい(自分たちに足りなかったこと)一つは技術的なこと。専門的にヨットを走らせる技術、船をコントロールする動きが他大と比べてアドバンテージがなかったため、最初手探りであった。もう一つはチームでのぞむ姿勢。きょうは監督と主将がいない中で結果を残さなきゃいけないという意識がチーム全体にあった。ワセダはもともと下馬評が高かったので(変えていくこと)チームでのぞむ姿勢。ヨットはF1みたいで1つのチームで2、3人。燃料が減ってきたら給油しなければいけないように天候を実際レースで戦っている選手にフィードバックしなければいけない。トラブル対処はまわりの選手のサポート。これが肝になる。選手一人ひとりのポテンシャルを高めて、チームでまとまればうまくいく。

梅野
(きょうのレースの様子)自分はスナイプチームの方にいます。予選の敵は基本的に明治だけだと考えていました。きょうは南の風が強かったですね。昨日に比べて3艇まとまって走れたし、一昨日と比べてもまとまっていました。(雨・風の影響は)予報の天気図では前線から来ていました。きょうは残り3レースだったので、吹き上がってくる前にやろうと思っていました(決勝に向けての意気込み、注意点など)3艇まとまってしっかり走ること。決勝になると強い日大、今伸びてきて法大が相手になるかなと思っています。

神谷
(今日を振り返って)今までで一番速かったと思います(天候はどうでしたか)風が強かったです(強風の中予選を一位で通過できた要因は)強風を味方につけることができたからだと思います(決勝に向けて抱負)強風が続けば勝てると思います。

新郷雅史(スポ2)
(きょうのレースを振り返って)えらいよくて、今までにないくらいくらいの出来だった。チームとしては昨日の時点で僅差だったのでこれでチームとしては完全に勝てた。(きょう見えた課題)470に乗り換えて1回のっただけでまだまだ調整中です。きょうはもう一人がしっかりしていてよかった(天候は)強風で走りやすかった(なぜ470級に変えたか)高校の時470級でずっと470をやりたかった(他大の印象)470級に関しては法政が要注意(決勝にむけて)一等になります。

作本大朗(理2)
(今日のレースの様子)風・波が強かったですね。この季節はそういうのが多いんです。他の大学もそこそこ走れていて。早大は強風が得意でないと言われていたんですが、今日は3艇まとまって走れていましたね(得意でない強風で勝った要因は)予選でレベルが低くなっているというものあるにはあるのですが、やはり主将を中心とした練習の成果です。今、部員のモチベーションがすごく高いんです。全日本インカレ優勝という目標があります(決勝に向けての意気込み、注意点など)予選でミスしたところは、決勝ではもっと差が開いてしまいます。決勝では周りのレベルももっと高いですから。大事なのは3艇と3艇でまとまって走ること。もっと気を引き締めていきたいですね。

【決勝】
小松一憲コーチ
(今大会を振り返って)危なげない試合が出来たと思います。練習中から状態が良く、非常に財産に残る大会でした。(この日のレース展開)きょうは初日よりも難しくないコンディションの中でのレースでした。もっときっちり走らなければいけません。実力はある程度あるので。まだまだ上手にならなくちゃいけませんね。(選手の状態は)去年までの走りを見る限りでは主将の原田がダントツに走っていいはずなんですが、今回は1年のクルー今井充(商1)を積んでいて、その期間がまだ間もないのでいつもの走りが出来ていませんでした。印象に残ったのは古谷の気風のいいスタートと確実なコース取りです。スナイプでは神谷と梅野の安定した走りが大きかったです。日大が今まではスナイプを運んでくる一角でしたが、ワセダがそのポジションというものを奪った走りっぷりでした。(これからの課題)ここまで(関東インカレ優勝)は来るんですよ。そこから先。大きなカベです。去年から崩す方法を練っていて、それは対外試合を多くすること。大学生以外の試合をさせて、今年も彼らに武者修行をさせて打たれ強くなる。(今シーズンの目標)(ワセダのコーチを)引き受けて3年目。OBのみなさんからもインカレ優勝と言われていますので、それを最大の目標としてやっていきたいです。

原田主将
(完全優勝おめでとうございます)ここまでいろいろあったので優勝できてうれしいです。フィニッシュ後は涙が出ました。(前日までの流れは)予選を470級、スナイプ級ともに1位の総合1位で通過したまま、(決勝1日目の)きのうも1位通過でした。点差もあり、普通にいけば優勝できるといった状況でした。(きょうのレース展開は)1レース目は風の吹き始めや方向、強さが安定せず順位の変動が大きかったです。順位を落とさないよう注意して、470艇は2つが20番くらいでした。2レース目は風も安定していいコンディションでした。スナイプが良かったです。日大も気にならなかったです。(個人のできは)きのうリコールで後ろからのスタートでした。20番まで上げましたが、インカレでは影響してくるのでその辺を徹底していきたいです。(チームとしては)みんな技術はそれなりに高いと思います。苦手な風域をデータ分析して、克服していきたいです。3艇同士のコミュニケーションも取れて安定して走っています。(勝因は)選手層が厚かったです。下馬評も高かったので。1年では古谷も活躍しました。レギュラー争いが激しいです。(目標は)インカレで勝つことです。そのためには勝つ習慣をつけなくてはいけません。(課題は)冷静に判断をすることです。また個人としてはフライングにも気をつけたいと思います。

神谷
(完全優勝おめでとうございます)個人のできは100点です。2位に10艇身以上の差をつけることができました。スナイプ全体としては470以上に大勝できたと思います。(予選1位通過でのプレッシャーは)ワセダの艇速が速かったので、順当に行けば勝てると思いました。前日に勝っていたので、きょうは確実に日大を意識してレースに臨みました。ワセダスナイプはスピードがあるので、3艇まとまって日大を圧倒することができました。春、夏、秋そしてインカレでも勝てるようにしたいです。課題は弱風から強風、いろいろな風域でスピードが出せる練習を積むことです。今回日大に勝てたんで、このまま勝ち続けてインカレでも完全優勝を果たしたいです。

新郷
(関東インカレを振り返って)今大会はチームとしていい雰囲気で臨めて、どこにも負けない圧倒的な強さで優勝することが出来ました。前評判も良かったし、挑戦者であり実力も存分に発揮できたこの優勝でした。(きょうのレースについて)全体としては昨日の段階で2位に60点差くらいつけてレースに臨めた。落ち着いた状態でレースが出来たので良かったです。(風やレース展開は)個人的には強風が得意です。でも予選の時にしか吹かなくて、決勝はいい風が吹いてくれませんでした。それで、安定していなくて難しかったです。チーム的には助け合ってレースを進めることが出来たと思います。(ライバル・日大の調子は)個々では早いのはあった。でもチームの団結力ではワセダの方が上だったと思います。(スナイプ級から470級へのコンバートについて)(スナイプ級と470級の)基本は変わらないが、スピンネーカーの調整・使い方がまだうまくいかない。まだ速くなれる余地はあると思います。練習が楽しくてしょうがないです。(課題)まだ詰められるところはたくさんある。個人的には安定した走りを続ける。まだ全日本インカレ優勝を経験していないので、挑戦者であり続け鍛錬を重ねていきたいです。(今季の目標)チームとしては全日本インカレ優勝!個人としては全日本インカレMVP!





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