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全日本大学選手権
11月12、13日 岐阜・中津川市東美濃ふれあいセンター
念願の初Vまであと一歩!涙の総合2位
攻撃権を取られるも、カウンターを試みる山口
昨季の逆転準Vに続き、今季こそ優勝を勝ち取るべく臨んだ全日本大学選手権(内閣杯)最終日。初日の軽量級では総合3位と出遅れるも、1位の日体大とはわずか2点差。早大は重量級3選手の活躍に逆転Vの望みをかけた。しかし全日本学生選手権(インカレ)王者の大坂昂(スポ2=秋田商)が惜しくも入賞ならず、優勝候補の山口剛主将(スポ4=岐阜・中津商)・前川勝利(スポ1=茨城・霞ヶ浦)はともに2位。総合成績も2位と涙をのんだ
入賞は確実と見られていた96キロ級の大坂がまさかの2回戦敗退。そして残る2人がともに優勝ならば確実に内閣杯初V、という波乱に満ちた展開になる。まず試合に挑んだのは84キロ級インカレ王者の山口主将。王者の名にふさわしく決勝まで順調に勝ちあがったが、気迫あふれる攻撃を相手に阻まれてしまう。何度もタックルを試みるも、相手の防御が一枚上手でなかなか攻めきれない。1ピリオドは0−0のまま延長戦へもつれ込み、攻撃権を持った相手になす術がないままタックルを決められ0−3。さらに2ピリオドでも延長戦でタックルを受けて0−1と惜敗。山口主将自身も「最後の最後で勝ちきることができなかったので、とても残念」と悔しさを隠し切れなかった。
左足を押さえ、倒れこむ前川
続く120キロ級の前川にも悪夢が待っていた。それまで果敢に攻めていた前川が、決勝に際していきなり失速。組み合ったままゆさぶりをかけようとするが、動くことができず膠着状態になる。そのまま延長戦に突入し攻撃権を得ることはできたが、すでに前川の息は切れていた。4試合を戦い抜いてきた体力は限界に近く、なんとか相手を追い込むもマット際で粘りを見せられてしまう。体勢を持ち直せないまま投げに行こうとしたその拍子、バランスを崩して倒れこみ、うずくまる前川。左足を負傷したため1ピリオド終了時に途中棄権となり、無念の決勝敗退に終わる。
4年生の山口主将にとって最後の学生大会であり、さらには自身の出身地での開催ということで気合十分に挑んだ今大会。早大レスリング部としても、総合初Vにかける思いは並々ならぬものであったはず。「勝負の厳しさというところで一歩足りなかった」。山方隆之監督(平4人卒=福岡・築上西)がそう振り返ったように、各選手があと一歩というところで攻めきれなかったことが今後の課題だろう。日々の練習の中で、いかに課題を克服していけるか――。12月の全日本選手権まで、残された時間はあと少しだ。
(記事 加藤美樹、カメラ 辻耕平)
◆結果
55キロ級 西 8位(1点)
60キロ級 柏木 5位(3.5点)
66キロ級 田中幸 2位(9点)
74キロ級 北村 2位(9点)
84キロ級 山口 2位(9点)
96キロ級 大坂 敗者復活戦1回戦敗退(0点)
120キロ級 前川 2位(9点)
総合2位(40.5点)
◆コメント
山方隆之監督(平4人卒=福岡・築上西)
――大会を終えて感想をお願いします
今年がチーム創立80周年ということで、優勝したことのない大会でぜひ優勝して花を添えたいなということを言っていました。しかし、残念ながら2位ということで、勝負の厳しさを感じました。
――去年の大会と結果は同じでも、ポイントは着実に近づきました
5月のリーグ戦で優勝した時が、拓大との決勝でした。優勝する力は十分にあったと思うんですけれども、勝負の厳しさというところで1歩足りなかったというところが残念な結果になってしまいました。
――重量級勢にどんな活躍を期待されていましたか
重量級にかかわらず、軽量級の選手も自分の持っている力を存分に出して1戦1戦戦っていきなさい。そうすれば結果は後からついてくるよということを話してきました。悔いのない戦いをして言ってくれればよいなと思っていました。
――次戦からのビジョンはありますか
あとは、大学の試合は新人戦のみで、社会人も出るのは全日本選手権がありますが、来年はこの大会とグレコローマン選手権で優勝したいです。今季団体戦3冠を目指していましたができなかったので、来季はぜひ達成したいと思います。部員・監督・コーチ気持ちを入れなおしてやっていきたいですね。
――次戦の天皇杯に向けてどんな準備をしていきたいですか
もう時間もないですし、体調管理もそうですけど、気持ちを高めていきたいです。あとから結果はついてくるとはいいますが、オリンピックがかかってくる大会ですので、勝ちにこだわった練習をしていきたいと思います。
山口剛主将(スポ4=岐阜・中津商)
――決勝を終えての感想をお願いします
最後の最後で勝ちきることができなかったので、とても残念です。
――トーナメントということで体力の消耗も激しかったと思いますが
それも踏まえて体力作り等に取り組んできました。厳しい戦いの中、決勝戦まではいけたんですけれども、自分から攻めきることができなかったので、その点スタミナがまだ足りなかったのかなと思います。
――今回山口主将の地元の大会での開催でした
そうですね。来年も国体が開催されるということで、気合入れてきたんですけど勝ちきれませんでした。
――チーム全体の成績についてはいかがですか
4人決勝にいったというのは良いことなんですけど、最後の最後で勝ちきれない選手が4人もいるということで、まだまだ勝負どころでの力が足りなかったなと感じました。
――ご自身の最後の団体戦でしたが
主将の最後の役目として優勝して、チームも優勝に導きたいという気持ちで取り組んできました。しかし、それを叶えることができなかったので、次の主将に任せるという形になってしまいました。
――自身の反省点はありますか
もう少し投げ技が使えたらよかったのかなと思います。練習でやらなかったら試合で出ないのは当然だと思うので、まずは練習でやってみてどんどん研究して、試合でかかるようにしていきたいなと思います。
――次戦の天皇杯に向けて抱負をお願いします
今回悔しい思いをしたので、なんとか優勝を目指してオリンピックの選考に絡んでいきたいなと思います。
大坂昂(スポ2=秋田商)
――きょうの試合を振り返って
勝負どころで負けてしまったんで、それが自分の実力なんだと思いました。
――調子はいかがでしたか
ケガもしてたのですが、気持ちの面でもコンディションは整えられていたかなという感じです。
――ケガというのは
膝なんですけど、試合終わってから検査してもらうので詳しいことはまだわかっていないです。でも痛いながらにできたと思っています。自分の実力で負けたということで、ケガは言い訳にしたくないので。
――2回戦ではインカレ決勝で勝利した馬場選手と対戦しました
あのときはラッキーな展開があって勝てたのですが、もともと自分はグレコ専門なので今回はもっとタックルでとられるかなと思っていました。でも意外とタックルでとられなかったので、その分自分は攻めきれずポイントも取れずに終わってしまいました。敗者復活戦の入江さんとのときも自分はポイントを取れなかったのでそこが課題だと思っています。
――具体的にどのようにしていこうという方向性は見えてきそうですか
まだ考え中ですが、練習していく中でひとつ自分の得意技を見つけて、この展開なら自分が絶対取れるという技を身につけていきたいと思っています。
――次の大会に向けて
次の大会は天皇杯ですね。新人戦はケガのことがあって出ないので、今年最後の試合になります。まだ出られると決まったわけではないので、一つ一つ積み重ねていこうと思っています。
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