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 東日本学生リーグ戦 5月8〜11日 東京・駒沢体育館ほか



 立ちはだかった日体大 優勝逃す

拓大戦勝利の立役者ルーキー・山口  先月下旬に行われたJOC杯ジュニアオリンピックで優勝者2名と選手層に厚みが出てきた早大。60年ぶりのリーグ優勝を目指した早大だったが、日体大から勝ち点を奪えず、Aブロック2位という結果に終わった。

 4戦全勝で迎えた強豪の拓大戦。気の抜けない相手だが、太田拓弥コーチ(アトランタ五輪銅メダリスト)は「(戦術は)特にありません」と冷静。試合は55キロ級の藤元洋平(スポ3)が不戦勝で先勝するも後が続かず、3連敗で一気に王手をかけられた。このがけっぷちの場面でマットに立つのは山口剛(スポ1)。山口はルーキーながらレギュラー出場を果たし、ここまで4戦全勝と期待通りの働きを見せていた。勝負は第3ピリオドの延長までもつれこむ大激戦。カラーボールで攻撃になると、きっちりと得点し拓大・高谷を下した。山口の「絶対に負けたくない」という気持ちで流れを早大に引き寄せると続く武富隆(スポ2)、浅見哲郎(スポ4)も勝利。これで4勝3敗となり勝ち点を獲得した。

 優勝への天王山となった日体大戦。日体大は2連覇中の強豪である。勝負は拓大戦とは逆の展開となり、3勝1敗で5人目の武富に回ってきた。だが、武富は体の大きな相手選手に苦戦し、敗戦。拓大戦勝利の立役者である山口、浅見も連戦の疲れを隠せず、日体大に屈し、3勝4敗となって勝ち点をこぼしてしまった。

 最終日に行われた青学大戦はフォール2つを含む全勝と圧倒したが、日体大が拓大を破り、Aブロック2位が確定した。優勝の可能性がなくなっても早大レスリング部の目に涙はなかった。「すごくいいチームになったなと思いますね。一人ひとりのつながり、きずなが深いです」(安澤薫主将=スポ4)。チーム全体で死力を尽くして戦った結果だから涙はない。依然として層の薄さが課題だが、これも少しずつ解消されてきている。これからの全日本選手権や東日本学生春季新人戦では結果を残して、勝利の味を噛みしめたいところだ。

(中島直輝) 



◆コメント
太田コーチ
(リーグ戦の山場、拓大戦と日体大戦はどのような戦術で臨みましたか)特にありません。自分のレスリングをやれば勝てるということです。拓大戦では負けたものは相手の術中にはまってしまった。安澤と大月が負けてズルズルいくところだったが、がけっぷちの場面で山口が勝って、最後に浅見も勝って総合力が上がったなと思います。(拓大戦では1勝3敗で山口、がけっぷちの場面でかけたアドバイスは)相手は突っ込むだけだから、腕を取れと。(日体大戦の印象は)藤元が急成長して、74キロ級に武富、84キロ級に大月を置いても勝てると思った。55キロ級が痛かった。一気に勝ちたかったです。(リーグ戦前に選手たちにかけた言葉は)優勝すれば60年ぶりだが、気にせず自分のレスリングをしろと。(3年前の準優勝を知る安澤、大月両選手のレスリングはコーチの目からみて)いいところも悪いところも出ましたね。(早くもレギュラー出場のルーキー2人は)試合度胸。思い切り。元気。勝負強さ全てで良いです。物おじすることもなかった。(石田と山口は高校時代の)実績が一緒だから、階級が違ってもライバルとして成長して欲しい。むしろライバルと思わないといけない。(リーグ戦の収穫と課題)収穫は1年生。今年で学生王者も狙えるでしょう。反省は最後に出た層の薄さと体力です。浅見は拓大戦で体力を使ってしまった。(今後の強化ポイント)レスリングの技術を掘り下げてアップさせることです。今はレスリングの技術を使ったウォ−ミングアップを取り入れています。最後の最後で負けてしまったので、私自身も妥協しないでやっていきます。

安澤主将
(今大会を振り返って)すごくいいチームになったなと思いますね。一人ひとりのつながり、きずなが深いです。一人が負けてもカバーしあえるようになっています。(またしても日体大が立ちはだかりました)軽量級の55キロ級から74キロ級までで決めるくらいの勢いで臨んだんですけど。日体大は人数も多いので、応援とかそういったものでは圧倒されてしまうので、それに勝つにはどうしたらいいか、って考えるとうちらは気迫やきずなっていうので対抗して、チーム力で対抗するしかないなと思っていました。それに関しては勝っていたと思います。でも、今年も一つ足りなくて、毎年負けているんで、そこはすごい大きな差だと思いますね。相手を褒めるわけではないですけど、勝ちに対する執念が相手の方が若干勝っていたかなと。(技術的な差は)技や体力っていう面では、もう同じところまできていると思いますね。あとは本当に気持ちです。まずは気持ちから前に行かないと。(3年前には準優勝しました。そのときの経験などは生きましたか)そうですね。でも、やっぱり今年は4年生って言うのが強くて。そういったプレッシャーが強かったです。それが逆に体を硬くしてしまったりとかしました。チームを勝たせたいという気持ちが強すぎて勝てない部分がありました。(主将として今大会を振り返ると)日体大なんかは1年と4年の繋がりが弱いと思うんですよ。だから自分たちは1年から4年までのきずなを深めて、それを糧にしてチーム力を上げていこうと考えました。それで今はみんなが同じ方向を見られるチームになってきました。でも、やっぱり(主将ということが)プレッシャーになっていましたね。自分としてはいかに他の部員がノビノビとレスリングできるかを考えていました。満点とはいえないですけど、その点に関しては最低限のサポートは出来たかなと思いますね。(個人的に試合を振り返ると)いやー、もう個人的にはダメですね。大事なところで勝ちきれなくて、チームのことを考えすぎて自分のことが少しおろそかになってしまいました。団体戦は、自分の負けがチームの負けにつながってしまうのでプレッシャーですよね。その点では個人戦は楽なんですけどね。(課題は)プレッシャーをはねのける強い心ですかね。(これから団体戦が続きますが)チームの層は厚くなっていると思います。2番手の選手を出しても勝てるようになってきました。あとはやっぱり気持ちです。相手よりも一歩でも半歩でもいいから前に行く気持ち。少しのことのようでこれがすごく大きいです。(それは練習で養えますか)やっぱり言っても練習と試合っていうのは同じではないです。緊張感とかいったものがですね。でも、いかに試合を想定して練習できるか。緊張感を持って練習に取り組めるかですね。そこに力を入れて今後取り組んでいきたいです。

浅見
(拓大戦は勝ち点がかかった状況で第3ピリオドに先制されたが)自分から攻めて取られた点なので気にはしませんでした。(その時のプレッシャーは)出さないようにしたがプレッシャーはありました。(日体大戦も同じ状況で敗退したが、疲れがあったか)プレッシャーが大きかったです。(青学大戦は大きな体重差があったが)いつもあの階級の選手が相手なので、いつも通りの戦い方をしただけです。(いつも最後の試合でプレッシャーは)緊張とプレッシャーが8割で「勝てばおいしい」という気持ち2割です。(次の試合に向けては)反省点が多いので、練習を重ねて一つ一つ自分の理想のプレーに近づけたいです。

大月葵斐(スポ4)
(圧勝が望まれる青学大戦でしたが、プレッシャーはありましたか)プレッシャーはもちろんあったが、1年時から出場しているためのびのびプレーできました。(現在の調子は)絶好調です。(拓大戦の敗因は何だと考えますか)最近勝った選手なので油断がでたかもしれません。応援に流された所もありました。(日体大戦はどのような気持ちで臨みましたか)拓大戦で負けてしまい、ふがいなさもあり、勝たなければならないプレッシャーを感じていました。自分を出し切ろうという思いで臨みました。(3年前の準優勝メンバーでもありますが、その経験は生かされましたか)過去は過去。自分たちの代で優勝したいと考えていたので、過去にはこだわっていません。(インカレの意気込みは)優勝ですね。

藤元
(きょうの試合は第1ピリオドを取られたが、逆転勝ちを収めました)第1ピリオドはやってしまったと思ったが、焦りは全くなかった。勝てると思っていた。(先鋒としてのプレッシャーとかはありましたか)去年は多少緊張する面もありましたが、今年は、逆においしいポジションだと思って試合できた。(早大の55キロ級のエントリーは1人でしたが、疲れなどは)風邪を引いてしまい、コンディション的には全然よくなかった。でも、去年もフル出場だったので、その面では大丈夫だった。(減量とかはありますか)6キロの減量があり、かなりきついが、プレーには大して影響はない。(第2戦の東洋大戦では、コーチの抗議がありましたが、ご自身では)僕の点だと思った。でも、判定は判定なので、これからは完ぺきにポイントを取れるようにしたい。(第6戦の日体大戦では接戦を落としましたが、反省点は)過去に1ポイントも取ったことのない相手だったが、接戦をものに出来なかったことは最大のミス。でも、手応えは感じたので、インカレでこの借りは返したいと思う。(今回のリーグ戦を通しての課題、これからの抱負をお聞かせください)課題としては、もっと力強いプレーをすること。そして、周囲の人が安心して見ていられるような試合をすること。(最後に、「僕のこういうプレーを見てほしい」という所がありましたら、教えてください)勢いのあるプレー、そして、常に冷静なプレーを見てください!

武富
(きょうの試合を振り返って)圧倒的に勝つ必要があり、また相手が一学年下だったのでフォール勝ちを狙っていたので、フォール勝ちできたのはよかったです。(見事なフォール勝ちでした)タックルに入ってフォールの体勢に入れたので流れでいけました。(次の試合に向けての抱負をお願いします)新人戦に出るのですが、出場する試合は全部勝つつもりです。(日体大戦では苦しい展開となりましたが、相手のプレーをどう感じましたか)とにかく大きくてやりにくかったです。もっと相手を研究して自分のスタイルにもっていきたいです。(ご自身の収穫はありましたか)ポイントを多く取るために自分が出場する試合は全部勝つつもりなので、それで勝てたことは収穫です。

山口
(きょうの青学大戦、序盤リードを奪われたが)一つでも負けたら終わりという状況で緊張がありました。第一ピリオドの終盤で逆転してからは落ち着いて試合を運べたと思います。(ルーキーながらレギュラー出場でチームへの貢献度も大きい)出してもらうからには頑張らないとコーチに申し訳ないという気持ちです。先輩からも良いアドバイスを頂いて試合に臨んでいます。(拓大戦では王手をかけられた場面で勝利し、窮地のチームを救った)緊迫した場面でしたし、相手は全日本選手権二位の高谷、高校の時から知っているので絶対に負けたくないという気持ちで緊張してマットに上がりました。(現状での課題は)もっと自分の型を出していかないといけない。一点を大切にするレスリングを心がけていきたいとも思っています。(早大での四年間の目標は)全日本選手権優勝を狙える存在になっていきたいです。先輩達が築いてきた良いチームワークを引き継いでいきたいと思います。

石田智嗣(スポ1)
(レベルの高い選手とのレスリングで気をつけることは)6分間、最後まで諦めずに粘り続けていくことです。(個人戦と団体戦の違いは)団体戦は絶対に負けられないという気持ちが更に強くなります。きちんと構えて、相手に点数を取られないようにしていきたいです。(コーチからはどのようなアドバイスを受けていますか)自分が今までやってきたことを信じて全て出しきるようにと。(ジュニアオリンピックでは苦戦していたが、今回はどうか)ジュニアオリンピックでは、攻めあぐねて負けてしまったので、今回は点数を稼ぐレスリングを心がけました。(リーグ戦を通しての課題は)66キロ級では体が小さく、トーナメントでは疲れが出てきてしまい、短時間で勝てないので、もっと力をつけて、たくさんフォールが取れるようにしたいです。(今後の抱負は)全日本や、夏の大会で優勝できるように頑張りたいです。







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