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理想のバレーを見せるも敗戦

 2011年度秋季関東大学男子1部リーグ戦 10月2日 神奈川・東海大湘南校舎総合体育館



 理想のバレーを見せるも敗戦

ガッツポーズを見せる吉村
 前日の法大戦で快勝した早大は、好調を維持する中大との一戦を迎えた。昨季の全日本大学選手権(インカレ)、今季の東日本大学選手権(東日本インカレ)で敗れている相手だけに、是が非でも白星を挙げたかったが、セットカウント1−3(19−25、22−25、25−18、20−25)で敗戦。高さに加えスピードのある攻撃を前に、またしても雪辱を果たすことはできなかった。

 第1セット、序盤は互角の戦いを見せるも要所で中大に連続ポイントを与えてしまい、19−25で落とす。続く第2セットはエースの七里幸洋(社2=大阪・清風)に加え、ルーキー濱松啓陽(スポ1=佐賀商)も得点を重ねていく。しかし、中大の速くて高い攻撃にブロックがついていくことができずにこのセットも奪われてしまい、セットカウント0−2。打開策が見つからないまま後のない状況となった。

 このままで終われない早大ベンチがここで動く。第3セット、ケガで先週まで出場がなかった市川智之主将(スポ4=東京学館新潟)が出場。「流れが変わった」(市川)という言葉通り、今までベンチから声援を送っていた精神的支柱がコートに立ったことで、ワセダはこれまでの2セットとは見違える動きを見せる。浜松のスパイクで先制すると、その浜松がサービスエース。一気に流れをつかみ寄せた。浜松のみならず、各選手がサーブから積極手に仕掛け、ワセダのリズムで試合を進める。この試合課題のあったブロックも機能し始めて、最後は市川のブロックポイントで25−18。中大を全く寄せ付けないバレーで1セットを奪い返した。しかし、第4セットは逆に序盤からリードされる展開。前セットで機能したブロックも抜かれる場面が目立った。粘りを見せたいワセダであったが、流れを取り戻せずに20−25で力尽きた。

 因縁の相手から勝ち星を挙げることはできなかったが、第3セットは圧巻であった。サーブからしっかり攻めて、前でプレッシャーをかけることで、スパイクもブロックも決まる。まさにワセダの掲げる理想の形であろう。逆に言えば、他のセットはこの形を作れなかったために落としてしまった。市川主将もセッターの伊藤康宏(スポ3=岩手・不来方)も「サーブを課題としていきたい」と試合後に語っている。サーブから攻め崩せば、強豪相手にも引けを取らない戦いができることをこの試合で実証できた。2週間後の最終週では慶大、国士舘大と対戦する。1部残留のためにも負けられない連戦。理想のバレーを体現して、リーグ戦有終の美を飾ることができるか――。

(記事 阿部有起、カメラ 久保田啓介) 




2011年度秋季関東大学リーグ戦
早大
19−25
22−25
25−18
20−25
中大
【スタメン】
レフト 吉村康佑(スポ2=長崎・佐世保南)
レフト 専田和也(スポ1=神奈川・弥栄)
センター 小関直明(スポ3=日大山形)
センター 市川智之(スポ4=東京学館新潟)
ライト 七里幸洋(社2=大阪・清風)
セッター 梅澤成龍(スポ3=東京・早実)
リベロ 本間隆太(スポ2=神奈川・弥栄)


◆コメント
吉井勝彦監督(昭61教卒)
――試合を振り返って
この試合は勝ちたかったです。中大は高さもスピードもありました。特にセンターからの攻撃の息が合っていて速かったです。うちにはコンビミスがあって、そういう差が結果に表れたと思います。ただ、第3セットは良かったです。
――第3セットで序盤からリードを奪えたのはなぜだと思いますか
最初から速攻が決まったりスタートが良かったです。伊藤(康弘)がベンチに突っ込んでまでボールを追いかけたり、気迫あるプレーで波をつかめました。気持ちが表面に出てくれば、中大にも負けないバレーができるのにと思います。4セット目の入りが悔やまれます。
――サーブのミスは少なかったのでは
サーブは強気でいこうと言っていましたし、みんなそれができていました。
――次の慶大戦に向けて一言
宿敵・慶大ですから。この1部の舞台で早慶戦ができるというのは嬉しいです。お互い譲らない空気になると思いますし、いい試合をしたいです。

市川智之主将(スポ4=東京学館新潟)
――今日の試合を振り返って
第3セットはうちのいいバレーができたのかなと思います。サーブもしっかり攻めることができたし、前でプレッシャーをかけて、相手も受け身に回って、点差が開いたので。あのようなプレーをどの試合でも、再来週の慶大、国士舘大でもできるようにこの2週間、しっかり練習したいと思います。
――第3セットの良い流れは自身の加入が大きかったと思いますか
どうですかね。流れ自体は結構変わって、もう1回巻き直したという感じはしますね。
――この2連戦を終えてケガの調子は
足に関しては痛み止めを飲んでいるので特に違和感はありません。
――次戦の慶大戦まで2週間ありますが、修正すべき点は
今日の中大戦もそうだったのですが、うちはライトからの攻撃に対するディフェンスに弱いので、再来週の慶大戦も岡田拓巳選手のライトからの攻撃が中心になってくると思うので、そこにどれだけ対応できるのかが課題です。あと、ブロックですかね。まだブロックの本数が少ないので、センターだけでなくサイドもブロックをできるようにして、全体的にブロックの本数を増やしていきたいです。一番やっていきたいのがサーブの強化です。サーブを攻めることができた今日の第3セットはいい流れになりましたし、サーブを攻めることができないと後手後手になってしまうので、いかにいいサーブが打てるかということを個人の課題として2週間やっていきたいと思います。

伊藤康宏(スポ3=岩手・不来方)
――今日の試合を振り返って一言
第4セットの前半ダメだったのが敗因です。
――第3セットは調子が良かったですね
前半走れたのでそのままセットを奪うことができました。次戦では前半リードできるよう頑張ります。
――中大の攻撃はどう感じましたか
センターが良いので、サーブで攻めてレシーブとブロックで決めようと思っていました。でも、サーブを返されたときはどこからでも打ってくるような攻撃を受け、苦戦しました。
――今後の課題は何ですか
チームとしてはサーブとレシーブ、個人としてはレシーブです。フェイントなどのつなぎのプレーを頑張りたいです。







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