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 テニス特集 庭球部男子 浅野弘辞主将・中川優介選手



 インカレ開幕目前 大学日本一の庭球部を直撃!(1/6回)

 梅雨も明け、ようやく夏らしい暑さと日差しがやってきた。大学スポーツにとって、夏の本格化はインカレシーズンの到来を告げる。炎天下の中で繰り広げられる死闘の数々は、これまで幾多のドラマを生んできた。今回の特集では、8月5日開幕のテニスの全日本学生選手権(インカレ)に向けて、今まさに直前練習に励んでいる庭球部を取材した。春の大会から約2ヶ月間の取り組みに迫る。初回は、昨年国内のタイトルを総なめにした庭球部男子を引っ張る4年生の2選手に、最後のインカレに対する思いを語っていただく。

先を考えずに一戦ずつ/浅野弘辞主将(社4)

昨年浅野はダブルスで日本一に貢献した(写真は昨年の全日本大学対抗王座決定試合)  春シーズンは、プレーすらままならない状態だった。就職活動などによる練習不足で、昨年ベスト8の関東学生トーナメント(春関)、シングルス初戦敗退。極度の不振から、大学テニスでは異例と言えるアンダーサーブも使って戦い、敗者復活戦の末、辛くもインカレのシングルス出場権を掴んだ。絶不調の春からの取り組みと、最後のインカレへの思いを語っていただいた。

――春シーズンを総括すると
 就職活動もあったことで、練習時間が取れなくて、とにかく自信がない中でやって、良い成績を残せなかったのですが、春関からの2ヶ月間は一生懸命出来ました。最初の1ヶ月はなかなか調子が上がらなかったのですが、徐々にという感じで、だいぶ上がってきました。最後の夏なので、思い切って覚悟を決めてやったので、やりたかったことは出来たと思います。肌もだいぶ焼けてきました(笑)

――春関以降に重点的に練習したこと
 春の試合が終わって、3〜4日の強化期間を設けて、メリハリをつけた練習を行ってきました。夏場に向けての体力アップに重点を置いて。トレーナーの奥村くんがメニューを作ってくれるので、4面ダッシュ(4面コートを何十回も往復ダッシュする練習)、田無ランなどをやりました。練習はけっこう厳しくて、量もかなり多かったですね。

――7月は雨が続いたが、調整は出来ているか
 雨の日の練習はインドアコートを使ったり、器具を使った練習を行いました。あとは、朝練も多くやりました。土橋監督がレギュラーの中でピックアップして、一生懸命やってくれたので、しっかり練習できたと思います。みんな厳しい練習をしてきたので、体力には自信が持てていると思います。

――春はサービスやプレーの安定感に課題があったが
 監督やコーチにいろいろなアドバイスをいただきました。特にポイントの落とし方について、いろいろなことを言われましたね。手を出して終わる、触って終わるということを徹底することですね。

――最後のインカレ向けての目標
 小学校1年生からテニスをやってきて、このあと夏関(関東学生選手権)、リーグ戦とありますが、個人としては最後の全国大会なので、本当に一試合一試合、一生懸命やって、悔いの残さないようにやりたいです。シングルスでは2年の時は出られなくて、1年の時と3年の時、初戦敗退しているので、先のことは考えずに、本当に、初戦を突破することですね。ダブルスは他大学も力をつけていて、秋の団体戦を考えると鍵になると思います。一戦一戦にしっかりと臨んで、その中で上位を狙っていければと思っています。

(取材・編集 田村理紗、増田 仁) 


最後に花咲かせます/中川優介(スポ4)

キレのあるサービスは中川の一つの武器だ(写真は昨年のインカレのもの)  「中川復活」の印象を色濃く残した春シーズン。春関でのシングルスベスト8という結果以上に、中川が見せたプレーにはその説得力があった。力強いショットとキレのあるフットワーク。昨季かみ合わなかった一つ一つのプレーがまとまり、競った場面でも根負けしない精神的な強さが垣間見えた。気持ちを新たに臨む、最後のシーズンへの思いを語っていただいた。

――春シーズンを振り返って
 就活や教育実習があって練習できなかった中で、まずまず、それなりにできたかなと思います。春関では、慶大のナンバーワンの松永さんに勝ち、ベスト8という最低限の目標は達成できたと思います。

――春関終了後からこれまで、意識して取り組んできたこと
 去年は攻めるテニスができなかったので、攻撃的なテニスができるように心がけてずっとやってきました。フォアでしっかり打っていくことを心がけたり、ここにきたら攻撃するということを決めごとにしたり。今、調子も上がってきているし、成果も出てきていると言っておきます(笑)

――今年は雨も多く、練習量に不安はあるか。インカレは暑い中での試合が多いが
 暑いのは苦手じゃないので大丈夫です。やっぱり教育実習で1ヶ月全然練習できなかったので、最初体力的にもきつかったのですが、戻ってきました。与えられた環境の中でベストを尽くすしかないし、最大限の力が出せる状態になっていると思います。

――最後のインカレとなるが、目標は
 シングルスでベスト4まで行くと成瀬(廣亮=スポ3)と当たるので、成瀬と勝負したい。もちろん勝つつもりです。4年生として負けられません。その前に渡辺(隼=スポ4)、羽石(祐=スポ3)に勝たないといけないのですが。ダブルスは第4シードをもらったのでベスト4を最低の目標に。最後はしっかりと満足のいく形で終えたいです。続くリーグ戦や王座でチームを引っ張っていくためには結果も必要なので。

――リーグ戦、王座へ向けての目標も視野に入っているのか
 全試合出場して全部勝ちます。チームのために自分ができることは、テニスでしっかり貢献することしかないので、テニスでなんとかするしかない。(団体戦で)4年生が出場しないチームはさみしいと思うので。

――ラストシーズンに向けて
 去年が納得のいく結果ではなかったので、今年は納得のいく形で終えたい。卒業後は実業団で続けるんですが、(就職を)考えた時に、テニスでここまでやれたのは、やっぱりテニスが好きだからだと。だからもうちょっと続けたいって思いました。とはいえ大学でも結果を残したい。最後に花を咲かせます!

(取材・編集 吉川 遥、細野恭代) 


◆浅野弘辞(あさの・こうじ)
浅野弘辞  1984(昭59)年4月23日埼玉生まれ。177センチ、62キロ。 福岡・柳川高校出身。社会科学部社会科学科4年。今季は庭球部男子主将を務める。趣味は映画鑑賞で、最近『ロード・オブ・ザ・リング』三部作を見たとか。好きな言葉は「継続」。浅野自慢の日に焼けた肌の黒さは大学テニス界でも知る人ぞ知る。就職活動に追われコートを離れていた春、他大と練習試合では、オーダー交換の前から肌の焼け具合で「浅野は出ない」とばれてしまったとか

◆中川優介(なかがわ・ゆうすけ)
中川優介  1984(昭59)年12月20日生まれのB型。170センチ、66キロ。兵庫・関西学院高出身。スポーツ科学部スポーツ医科学科4年。趣味は遠征が好きなこともあって、旅行。おすすめの場所は「うーん、大阪ですかね。やっぱり地元が好きなので」とのこと。好きな言葉は「神様が人間に与えた最大のギフトは自分を信じることだ」。この言葉は自分で翻訳したそう。原本は「いろいろ読んでいるので忘れてしまった」とか









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