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 第48回全日本学生室内選手権 12月8〜11日 大阪・江坂テニスセンター



 桑田・伊従組、頂点には届かず…

桑田(左)、伊従共に敗戦直後はショックを隠し切れなかった
 全日本学生室内選手権も佳境を迎えた。桑田寛子(社3=東京・早実)・伊従智子(教3=東京・早実)組はダブルス決勝の舞台に臨んだものの、フルセットにもつれる熱戦の末に敗れ、初の栄冠とはならなかった。またシングルス準決勝では桑田が大竹志歩(スポ3=東京・富士見丘)を撃破。全日本学生選手権(インカレ)を制した女王が見事決勝進出を果たした。

 試合が終わりベンチに退いた二人は、なかなかベンチから立ち上がることができなかった。顔を覆う桑田と伊従。それだけ後悔の残る決勝戦であった。第1セットは桑田・伊従組が制したものの、続く第2、3セットは先に相手にブレークを許したことが重いプレッシャーとしてのしかかる。「チャンスは多くあった」と、試合後に伊従が語ったように、ブレークチャンスは桑田・伊従組にも多く巡ってきていた。しかし、その局面で試合運びのアイデア不足を露呈。チャンスでポイントを取り切ることができず、6−4、4−6、4−6のスコアで敗戦を喫した。それでも即興ペアで準優勝を果たし、まだまだ成長の兆しは見える。視野を広く持ったストロークやポーチの出方など、これからの両者のダブルスプレーの向上で更なるレベルアップを図り、今回の悔しさを払拭(ふっしょく)したい。

大竹との激しい打ち合いを制した桑田
 一方、インカレ準決勝の再戦となったシングルス準決勝、桑田と大竹の同期対決。序盤から、両者の持ち味であるストロークを生かして打ち合いを演じる。しかし、「集中力が高まった状態でできた」と、徐々に攻勢に出始める桑田。打ち合いから攻めに転じることができない大竹を相手に、終始リードを保つ。第2セットで、2−5から追い込まれた大竹は攻撃的なプレーを見せて4−5まで追い上げたものの、時すでに遅し。桑田が大会2連覇を見据えて、決勝の舞台へと駒を進めた。

 4年生の引退後、不安視されていた女子ダブルス。今回は即興ペアで臨んだとはいえ、不安の残る大会となった。団体戦においてダブルスは大きなカギを握る。これから新入部員も含めて、様々なペアリングを試みていくことだろう。来季どのペアが頂点に上ってもおかしくない。波乱が巻き起こるやもしれぬ来季の女子ダブルスに期待だ。

(記事、カメラ 中丸聡史) 



◆結果
▽女子シングルス準決勝
○桑田(6−4、6−4)大竹

▽女子ダブルス決勝
●桑田・伊従組(6−4、4−6、4−6)山本・村上組(関学大)



◆コメント
桑田寛子(社3=東京・早実)
――シングルスについてですが、前日とは変わって序盤から積極的に打っていったように見えましたが
やっぱり大竹とやるということで、すごくレベルも高くて、自分でもきのうよりも集中力が高まった状態で試合ができて、そういった意味でラリーなど最初から気持ちを入れてできたんですけど、そうやって相手によって変わるのはあまり良くないことだとは思うので。加藤(ゆい=スポ3、東京・早実)との試合ではファーストセットが反省点だったので、最初からしっかり粘れるようにというのを気をつけて、最初からうまくできてよかったです。
――第2セットで5−2から5−4まで大竹選手に粘られましたが
大竹がやってきたことは粘ったというか、結構、攻撃的な戦法に変えてきていて。すごい打たれたボールを私が結構むきになって打ち返してしまったので、そういう吹っ切れたというか開き直って打ってきたボールをもう少し、2ゲーム落とすんじゃなくて、冷静に取り切れなきゃいけなかったと思いました。
――最近の試合ではロブも多く見られるようになったと思いますが
使ってましたか?(笑)確かに早いボールをロブで打つ癖がもしかしたらあるかもしれないですけど、でもそういうのは絶対混ぜていって、自分の速い球が生きると思うので。打っているときは、リズムというか自分の展開的にも良い流れでいけているときだと思うので、無意識なんですけど、色々取り入れていければ良いなと思います。
――明日は決勝です。2連覇が懸かっていますが
優勝絶対しようと思っているんですけれども、きょうダブルスで負けたこともすごく悔しいので、その分、男子が(単複)2つとも優勝取れたのに、女子がどっちも取れないというのは絶対ないように、必ず明日は勝ちたいと思います。
――相手の選手はインカレ準優勝の選手を破るなど勢いがありますが
テニス的には学生の中では結構打ってくるタイプだと思うので、ホームコートで慣れていて。ちょっといままでとは違った、私が打つだけの展開にはならないかもしれないので、自分が最初からしっかり集中して、しっかりできたら大丈夫だと信じているので、出だしからしっかり集中して絶対に優勝したいと思います。
――ダブルスは惜しくも準優勝でした。率直なお気持ちは
悔し過ぎて、悔し過ぎてしょうがないんですけど。色々思ってみれば、ここでボレーいっておけば、ここのポーチを決めておけばというのがシングルスよりもすごい多い気がして。ちょっと後悔する部分が多いなと思ったんですけど、これからはそういうのを、あってもしょうがないと思うんですけど、それ以上に自分が積極的にダブルスの動きができるようになりたいなと思ったんですけど、伊従とはあまりダブルスプレーヤーではない状態でここまでこれたこともすごくうれしいので、複雑ですけど、やっぱり悔しいので、また頑張りたいと思います。
――第1セットを先取してから何か変わったことは
ファーストセットは相手も自分たちのプレーや動きがあまり分からないというのもあってか、結構こっちも思い切りできて。ストレートに打ったりとかもできたし、ポーチにも最初の方がいってたと思うんですけど、セカンド(セット)、ファイナル(セット)から、コートを広く見れなくなったというか、どこに打ったら良いのかというのをちゃんとはんだんできていなくて。そういうときにダブルスがうまい人というのは、コートを広く見て使うのかなと思うんですけど、やっぱりストロークに頼っちゃう分、相手とがむしゃらに打ち合うだけみたいになってしまったので、すごい単調になってしまって。相手にボレーにすぐいかれてしまったりとか。もう少し広い視野で見れたら良かったのかなと思います。
――相手側の応援については気になりましたか
応援がたくさんいるというのは気にならなかったです。やっぱり自分たちはあまり技術がない分、気合だけは入れていこうと言っていたので、その面では大丈夫だったんですけど、やっぱり最後に、負けた瞬間、拍手と喜んでる(姿)にすごい「負けたんだ」とがっかりはしました。
――インカレのチャンピオンスピーチでも「力を入れたい」とおっしゃっていたダブルスで今大会、予選からの出場での準優勝をどう捉えますか
今回、伊従と組むことができて、ここまでくるとは思っていなかったんですけど、やっぱり自分がダブルスを「頑張ろう」と言っていてもそんなにダブルス練習をたくさんできたわけじゃなくて。その中で自分のやれること、ストロークで押したり、サーブで押したりというのはできると思うので、そこが結構うまくハマッて、伊従とすごい良いコンビネーションでできたのかなと思うので、これを自信にして、これからペアがどうなるか分からないですけど、どんどんダブルスでも頑張っていきたい思います。

伊従智子(教3=東京・早実)
――試合を振り返って
チャンスが多くあっただけに悔しいという気持ちが一番大きいです。
――第1セットは終盤の3連続ラブゲームで取り切りましたが
先にブレークされて厳しい展開だったんですけど、先にこっちがブレークすることができていれば試合の流れも変わったかなと思います。第1セットは巻き返すことができたんですがそれ以降はダメだったので、もっと早くブレークできていればなという感じです。
――第2セットはやはり先にブレークを許してしまったことが大きかったということですね
1−0の時や3−2のときなど、ブレークチャンスは先に巡ってきていたのに取ることができなかったので、チャンスが多くあっただけにもったいなかったなと思います。
――それでもリラックスして最終セットを迎えていたように見えましたが
ダブルスの動きとかは相手の方がうまかったので、私たちは気持ちを強くもってやろうということを言っていました。なので、最初から気持ちは引かずに強気でいこうと話し合ってスタートした分、気持ちは切り替えて臨めたと思います。
――最終セット序盤はお互いにキープが続きました
本当にここまでキープ、キープの試合は初めてで、1ゲーム1ゲームが大事であると感じていました。でも私のサービスゲームで先にブレークされてしまって。このゲームを取りたいみたいに思うと力が入って、相手の動きが良い分、自分のストロークにプレッシャーがかかってしまいました。ムキになってショットの威力だけで勝負して自分が先にミスしてしまっていたので、取りたい時にもう少しじっくりプレーしなければいけないなと感じました。
――終盤は緊張感のあるゲームが続きましたが
技術的にももうちょっとこうすることができていれば、と思うことがたくさんあったので、緊張感のある中どうやって一本を取り切ることができるかというところを含めてこれから練習していきたいと思います。
――試合前と試合後に、土橋登志久監督(平元教卒=福岡・柳川)からはどのような声掛けをされたのですか
試合前は、とにかく元気よく一生懸命やるだけだということを言われました。分析とかもした上で決勝には臨みました。試合後はこれからの課題のことを結構言われました。ただ一生懸命やってはいたから、その上でのこの結果を受け止めなければいけないとも言われました。ワセダが毎回タイトルを取っていたのに、今回、関学大に取られてしまい、向こうに自信もつけてしまったと思うので、これからの試合で勝てるように課題、練習に取り組まないといけないと思いました。
――今大会を振り返って
出場人数が少ない大会なので、上に勝ち進むことができるのが早い分、最初から強い相手と戦うので、最初から自分のベストの状態を出せるようにしないといけないなと思いました。シングルスに関しては相手が良かったというのもあるんですけど、いつも初戦からよくなっていくというパターンが多いんですが、初戦からしっかりやっていかなければいけないなと思いました。ダブルスは、逆に予選からの出場で何度も試合を重ねることができた分、決勝まで良いかたちでくることができたので、これからきょう見つかった課題に取り組んで、このすごく悔しいという気持ちをバネに次は喜ぶことができるように頑張りたいです。
――冬場に向けて
部内では体力強化を目標としているので、これから迎える厳しい練習や合宿での成果を春や夏につないでいけるようにしたいと思います。
――来季は副主将に就任されますが
最上級生になって4年生の方々が色んなことを考えて下さっていたこととかを感じるようになって。今大会の期間中でも、試合のことをやりつつも、これからの部のことなどは話し合ったりしていました。私たちの最後の目標は王座(全日本大学対抗王座決定試合)で優勝することなので、そのためにできることをしっかりやりたいと思います。桑田とかは特に主将として引っ張っていくことが多いと思うんですけど、しっかりとサポートして頑張りたいと思います。

大竹志歩(スポ3=東京・富士見丘)
――きょうの試合を振り返って
やるべきことはやれたかなとは思うんですけど、ちょっと大事なところで引き気味だったかなと思います。
――大事な場面というのは第2セットのあたりですか
そうですね。本当に最後の最後、追い込まれてからは、すごい攻撃的にできたんですけど、追い込まれるまでは守ってしまったから、ゲームを取られてしまったのかなと。
――インカレの準決勝での桑田選手との対戦と比べると競った展開になったと思いますが
いつも準決勝とかで(桑田選手と)当たってしまうので、いつかは越えたいカベだなとは思うんですけど。インカレのときよりも今回の方が競っていますし、自分でも課題も見つかったんですけど、(やりたいことも)できた試合だったので、インカレのときよりは良かったと思います。
――激しい打ち合いでも打ち勝つ場面もありましたが
そうですね。打ち合いはできるようになったんですけど、でも、その分、攻め方が単調になってしまったので、もっと緩急をつけて(いけば良かったです)。良いようにラリーをさせ過ぎたかなと思います。
――今大会は単複共にベスト4でしたが
ダブルスは正直(自身)3連覇が懸かっていたので、優勝したかったんですけど、万全ではなかったのと、やっぱり即興ペアだったので、ちょっとまだお互い(のことを)分かり切れていなかった部分があったのかなと感じて。すごい悔しかったです。シングルスは、優勝したかったですけど、やっぱり桑田と当たってしまったので、いまできることができた結果かなと思います。
――実質的に新チームが始動しました。自身の立場をどう捉えていますか
やっぱり4年生になったら、チームのことを考えている時間がすごく多くなると思うので、主将の桑田を全力でサポートしたいのと、いまはリーグ戦(関東大学リーグ戦)などに出させていただいている方なので、(新入生が)何人も入ってきても、このまま抜かれないで、試合に出て活躍してチームを引っ張っていければ良いかなと思います。
――冬場に重点的に強化したい点は
(土橋)監督からも指摘されたんですけど、ちょっと重心が高いので、もうちょっと重心を低くできるようにするのと、あとは際どいボールなどをいつもうまくかわしちゃうんですけど、それをもっと自分から打っていけたりだとかできるパワーをつけていこうかなと思います。
――ダブルスに関してはどうですか
ダブルスはまだ来季のペアも決まっていないので、まずは自分が一番、ベストの状態だと思うペアを見つけることと、自分もダブルスをもうちょっと成長させるために、ポーチだったりスマッシュだったり、基本をしっかりともう一度練習したいなと思います。
――来季の具体的な目標は
ダブルスは絶対インカレ優勝したいので、します!シングルスは優勝できたら良いなと思います。








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