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女子第86回早慶対抗試合
6月18日 早大東伏見三神記念テニスコート
宿敵・慶大に盤石の勝利!
持ち前の粘り強さで慶大を退けた伊藤絵(右)と岩崎
今季はワセダの本拠地・東伏見で開催された伝統の早慶対抗試合(早慶戦)。ワセダ女子にとっては新体制として臨む初めての大きな団体戦であったが、選手たちは一様にその実力を発揮する。結果としては7−0と全ての試合において勝利を収め、早慶戦24連勝という偉大な記録の樹立に花を添えた。
先行して行われたダブルス2試合の内、ダブルス2の試合に出場したのは伊藤絵美子主将(スポ4=静岡・日大三島)・岩崎舞(スポ3=滋賀・栗東)組。幸先の良いスタートを切りたい両者であったが課題とする出だしで躓いてしまう。ともに単純なミスを重ね、中々ゲームを奪うことができずに第1セットを落とす。しかし続く第2、3セットでは岩崎が好プレーを見せる。「足のケガの影響でずっと試合をやっていなかった」ためかいつものような運動量が見られない伊藤絵を、ペアとして必死にカバー。ミスが続いていたボレーを次々と相手コートへと打ち込んでいく。伊藤絵も女子主将として懸命に声を出してプレーをし、「気持ちの面でも最後は締めた」伊藤絵・岩崎組。次戦は万全の状態で、立ち上がりから相手を圧倒するプレーに期待だ。
めざましい活躍を見せる加藤ゆ
またシングルスでは、およそ1カ月前に行われた関東学生トーナメント(春関)で自身初のベスト4に進出した加藤ゆい(教3=東京・早実)がシングルス5に出場。初めての早慶戦出場となり「緊張した」とはいったものの、そのようにはまるで見えない完璧な試合運びを見せた。この試合でも持ち前のロブを用いた戦法は健在し、終始自分のペースで試合を進めていく加藤ゆ。得意なバックハンドからのショットも冴え、全体的に精度の高いプレーを見せる。圧巻だったのはロブを打つと同時に積極的に前に出て、ボレーを打ち込む戦術が機能していたことだ。「相手は自分から打ってくるタイプではなかった」ために行った戦術とはいえ、今後レベルの高い相手と試合をする時にも生かせるだろう。より高いレベルでのプレーを目指し、加藤ゆは尚プレーの幅を広げていく。
ワセダの圧倒的な勝利で幕を閉じた早慶戦。今季も最強メンバーが揃ったといっても過言ではないだろう。特に目立つのは3年生の層の厚さである。今回の早慶戦でシングルス1に出場した桑田寛子(社3=東京・早実)は、アマチュアではJAPANランク1位の実力で相手を圧倒。大竹志歩(スポ3=東京・富士見丘)も単複それぞれで白星を挙げるなど、実績と経験がともに充実したメンバーが数多い。それでもシーズンはまだまだこれからだ。慢心することなく、レベルアップを目指し、ワセダ女子は強化の夏を迎える。
(記事 中丸聡史、カメラ 岩田大佑)
★OG青山はウィンブルドン本戦出場!
現役早大女子が伝統の早慶戦に完勝した一方で、OGの青山修子(平22スポ卒=現近藤乳業)が世界テニス最高の伝統を持つウィンブルドン選手権への出場を決めた。藤原里華(北日本物産)と組んで見事に予選を突破。プロ転向わずか2年目での快挙となった。大学4年時には女子主将として早大を率いた青山。好きな言葉『チャンスは自分でつかみにいくもの!』の通り、実力でテニス界至高の地への出場権をつかみとった。1回戦では、エラーニ・ヴィンチ組(イタリア)と対戦する。
◆結果
▽ダブルス
D1 ○田中優季(スポ4=愛知・椙山女学園)・大竹組(6−2、6−2)宇田川・藤岡組
D2 ○伊藤絵・岩崎組(5−7、6−3、6−1)鹿子木・塩月組
▽シングルス
S1 ○桑田(6−2、6−0)宇田川
S2 ○田中優(6−0、6−4)塩月
S3 ○大竹(6−0、6−1)鹿子木
S4 ○伊藤絵(7−5、6−3)藤岡
S5 ○加藤ゆ(6−1、6−0)野波
計 ○早大7−0慶大
通算成績=47勝36敗 ※新記録24連勝中
◆コメント
伊藤絵
――この度の早慶戦を振り返って
とにかく7−0で全員で勝てたことがすごくうれしいです。
――ご自身最後の早慶戦を主将として臨むにあたって意気込みはどれほどだったか
早慶戦に向けて、春関(関東学生トーナメント)が終わってからチーム全体で何度もミーティングで反省をしました。早慶戦へみんなで向かっていこうとチーム一丸でやってきたので、部員がそれぞれの持ち場である選手だったりサポートだったりを全うし、一人ひとりの気持ちがつながりました。気持ちが大きかった分勝利ができたのかなと思います。初めての対抗戦だったんですけど、これによってまたさらにチームとしてまとまったかなと思います。
――ご自身の試合を振り返って
きょうはダブルスの出だしが悪く、ファーストセットを取られてしまう形となってしまいました。慶大も必死になって1ポイント1ポイント全力をかけてきたので最初は押されてしまいましたが、自分たちの持ち味である、自分が後ろで作って岩崎が前で決めるというパターンをしっかりと意識し、相手に負けないくらい声を出して気持ちの面でも最後は締めることができたのはとても良かったかなと思います。
――シングルスについては
春関後は足のケガの影響でずっと試合をやっていなかったのに、こうやって選手として試合に出していただいてありがたかったです。そういう責任もあるし絶対勝たなければと思っていたんですけど、少々苦戦してしまいました。しつこいプレースタイルの相手だったんですけど自分も我慢して、打ってつないでチャンスは決めるというかたちでできたのはすごく良かったんです。ですが、それ以上に隣でやっていた大竹や加藤ゆいがとても頑張ってくれていたのでそこから力をもらって頑張ることができました。
――今後の目標について
夏のインカレ(全日本学生選手権)に向けて最後の年なのでそれに照準をあわせてしっかり頑張っていきたいと思います!
田中優
――きょうの率直な感想を
ダブルスは隣のコート(伊藤絵・岩崎組)が竸っていたので、自分たちが勝つことは前提で内容や雰囲気でもっともっと盛り上げて隣のコートに力を与えられたらいいなと話していました。内容も自分たちから積極的なプレーが仕掛けられたので、締まったいい試合だったんじゃないかなと自分で思っています。シングルスはファーストセットはすごくいいかたちで試合全体良かったんですけど、セカンドセットで相手が慣れてくると常に同じペースになってしまったのが反省です。いつもだったら弱気になる自分がいたんですけど、今年になってからそういうところがなくなってきたかなと試合をやりながら感じています。相手関係なく成長が確認できたのかなと思います。攻めきれなくて相手のミスを待ってというテニスをしなくなったということと、今までは自分で作って作ってというテニスだったのが一回作って次の球を攻撃という展開の速さを意識しているので精神的にも楽になっています。そのぶん攻めきるという課題がすこしずつ克服できているのかなと思います。
――最後の早慶戦だったが、意気込みは
自分は1年生の時に早慶戦のシングルスで、絶対勝てると言われた相手に負けた経験があるので、早慶戦は独特な雰囲気があるということを一番分かっていると思います。今年は戦績を見たら慶大との差はあったかもしれませんが、あまり早慶戦と考えずに自分の中では団体戦の1試合という気持ちでやりました。固くならずに団体戦を個人戦に近い形でさらに応援を力にして良いプレーをできたかなと思います。早慶戦に勝つということが自分たちでどうなるのかという不安もありましたが、当たり前のことを当たり前にできてほっとしています。
――次の目標は
国内で試合がないので海外の試合に出ようかと思っています。結果よりも、これからやっていく段階で、単位をほぼ取り終わり授業がない分1年早くプロに近い活動ができるので、試合に出させてもらえる環境に作ってくださったことを生かして、しっかり自分に甘えることなくチャレンジしていきたいと思います。
岩崎
――今日の率直なお気持ちを
内容は、自分的には良くなかったと思うんですけど、でもチームは勝てたので良かったと思います。
――試合前の目標や意気込みは
とにかく全員で一つになって頑張ろう、絶対勝とう、と。
――今季初めての大きな対抗戦でしたが、チームのまとまりは
4年生の方を中心に、一人一人を尊重して、テニスと向き合える環境を作ってくださったので、全員が高い意識を持ってやってこられたのかな、と思います。
――第1セットを落としてしまいましたが
自分たちは出だしがいつも良くなくて、そこが課題だと…。今日はたまたま途中から良くなって勝てた感じなので。1セット目を取られたことで、負けることを意識した訳ではないんですけど、でもやっぱり勝ち方とかにも団体戦は関係してくるので、しっかり勝っていかないといけないなと思います。
――ペアの伊藤絵美子選手は万全ではないように思われたのですが、どう支えようと考えましたか
試合中は二人で頑張ろう、というスタイルです。お互いに、どちらかが調子が上がらない時は片方が頑張るという感じなので。組んで長いんですけど、組んだ当初から本当に助けてもらっていて…。絵美子さんの調子が良くないことってほとんどないのですが、そういう時は私がしっかりしないとな、と思います。
――これから夏の個人戦に向けての課題や目標は
自分はダブルスでは、まあまあ成績を残せているんですけど、シングルスではあんまり勝ててないので…。去年は夏関(関東学生選手権)のベスト8が最高なんですけど、それを超せるように頑張ります。
大竹
――今日の率直な感想をお願いします
ダブルスは出だしが重要だと思っていたので、はじめからペアの田中選手と「気合を入れていこう」「声を出していこう」と決めて、暗くならずに元気にできたので内容もついてきたと思います。シングルスは昔からの友達が相手でプレースタイルも良く知っていて、事前に攻撃パターンを考えていたので、その通りにできました。
――早慶戦ということで、特別な意気込みなどはありましたか
伝統ある大会なので、ほかの大会とは違う緊張感がありました。新体制になってから初めての対抗戦で少し不安もありましたが、楽しみな気持ちのほうが大きくて、自分のやるべきことをしっかりやろうという意識を強く持っていました。
――新体制のチームの雰囲気はどうですか
例年と違って4月に学校がなかったので、1か月間全員でみっちり同じ練習ができた分、チーム力は高まっていると思います。みんな元気です!
――今日の調子はどうでしたか
最近は調子が良くて、シングルスでもちゃんとバックが打てるようになりました。でも最後の1本を決めきるスマッシュなどがまだミスが多かったのでその点をしっかりやっていきたいです。
――最後に夏の個人戦に向けての課題があればお願いします
今日はバックハンドの調子は良かったんですが、桑田選手みたいに自由自在に打つことはまだできないので、もっと自由自在に打てる自信をつけたいのと、得意なフォアハンドもするどいコースに打てるようにしたいです。
加藤ゆ
――今日の感想を
初めて早慶戦に出させていただいて緊張したんですが、しっかり自分のやるべきことをやって勝てたので良かったです。
――早慶戦ということで意識したことは
緊張するのは分かっていたのでとりあえず一球一球を大切にして、あまりゲームをとろうとかを考えないようにして、足を動かすことだけを考えていました。
――前に積極的に出ていくプレーが多く見られたが
今までやってきた相手は自分がロブを打った後に打ってきてくれたんですけど、今日の相手は自分から打ってくるタイプではなかったので、先に自分から攻めていこうと思っていました。
――全体的な調子は
緊張していたのでファーストセットはあまり自分の中ではいい印象がなかったんですけど、その中で我慢してだんだん緊張がとれてきて、自分の思うような球がだんだん出るようになったかなと思います。
――課題は
今日は積極的に前に出て攻めることができたんですけど、ストロークの面でもっと早いテンポで出るようにしていかないと上の選手たちには勝てないと思うので、上のレベルでプレーするためにも早いテンポで出るようにしたいです。
――これからの意気込み
昨季は1回戦負けだったのでしっかり勝ちたいのと、夏関はタイトルを取った選手や上の選手が出ないので、タイトルを狙っていきたいと思います。
桑田
――きょうの試合の感想は
最近、一般大会などで個人的に調子があまり良くなくて、自分の思うようなプレーができていませんでした。きょうは団体戦で皆のためにしっかり調整しなきゃと思っていて、緊張していましたが、調子悪いなりに調整し、締まりのあるプレーはできたと思っています。
――緊張とは
調子が良くないと、昨季の調子が良かった時のような自信は持てないし、団体戦は背負ったものを自分がやらなきゃいけないということで、初めて前日眠れないくらい緊張してしまいました。
――圧勝という印象でしたが
団体戦だし競りたくなかったので、チャンスボールをしっかりと決めていこうと思っていました。
――今季初めての団体戦でしたが
ほとんどぶっつけ本番臨みましたがしっかり1、2年生が仕事をしてくれて、上級生もしっかりまとめていました。でももっと高めていってさらに上に行けると思います。
――学校が休みの間は何をされていましたか
ずっと外の試合に出ていて何かをやりこんだという感じはないんですが、ユニバ(ユニバーシアード)の強化遠征にも行って、色々な環境を経験できてよかったと思います。
――次に照準を合わせるのは
試合はしばらくないんですけど、まずは7月にある大学のテストを頑張って(笑)。これからは日本を背負って世界の人と戦わなければいけないので、試合のない間しっかり練習して臨めるようにしたいと思います。
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