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 第60回東京選手権 3月12〜16日 東京・東京体育館



 日本代表倒し、塩野が準V!

バックカットを打とうとする塩野  5日間にわたり熱戦が繰り広げられた第60回東京選手権。最終日にして最大の注目を集める男子シングルス決勝戦のコートにエンジのユニフォーム・塩野真人(スポ3)の姿があった。ワセダを背負う新主将、その意地を見せるかのようには粘り強いカットで観客を魅了するも惜敗。準優勝で今大会の幕を閉じた。なお同種目で久保田隆三(社4)がベスト8、女子ダブルスでは小野絵里香(スポ2)・照井萌美(教1)組が3位入賞を果たすなど、60回の節目を迎えた記念大会でエンジの戦士が躍動した。

 スーパーシードにより大会4日目4回戦からの登場となった塩野は、持ち前の強烈にスピンのかかったフォアカットと変化の激しいバックカットを武器に順調に勝ち進んでいった。迎えた準決勝、相手は世界選手権日本代表にも選ばれた大矢英俊(青森大)だった。格上の相手に「チャレンジャーという気持ち」(塩野)を持って真っ向勝負を選んだ。大矢の強力なパワードライブに対し一歩も引くことなくひたすらにカットし続ける。しびれを切らした大矢にはミスが目立ち、試合は完全に塩野ペースになっていた。第1ゲームを11−6で取るとその後も流れは変わらない。主戦のカットに加え、時おり攻撃を織り交ぜながらポイントを取っていき、終わってみればゲームカウント4−0のストレート勝ちだった。パーフェクトな試合内容に「いい試合ができた。楽しかった」(塩野)と喜びに満ちた表情で試合を振り返った。

 決勝に駒を進めた塩野の相手は社会人の強豪・東京アートで活躍する張一博だった。1ゲーム目こそ張の緩急のついたドライブを拾いきることができずに落とすも、2ゲーム目はカットからすばやく攻めに転じる攻撃的なプレーで8−2とリードを奪った。しかし、「勝負の分かれ目」は突如訪れた。「リードして気がゆるんだ」(塩野)。このゲームをひっくり返され8−11で2ゲーム目も失う。この逆転で目を覚ましたのか。11−0、11―7と2ゲームを連取しゲームカウントをイーブンに戻すも、奪うはずだった2ゲーム目を失ったことが最後まで響き、ゲームカウント2−4で準優勝に終わった。

 試合後に口にした「悔しい」の言葉は準優勝に満足しない更なる向上心からでたものだった。「次に向けていい試合ができた」と語る塩野は、モンゴルで行われるアジア大学選手権への出場もきまっており、見据える先は世界だ。海外を舞台にしてもワセダ魂を見せてくれるに違いない。主将を任され、成長を続ける塩野から今後も目が放せない。

(小島恭介) 


果敢に攻める照井・小野組 ★小野・照井組が充実の3位入賞
 女子ダブルスでは小野・照井組が3位入賞を果たし、笑顔で表彰台に上った。準々決勝では強豪・東富士大ペアと対戦。試合はフルゲームにもつれ込む激しいラリー戦となったが「ゆっくり、落ち着いて」(小野)と冷静さを失うことなく戦いきり、勝利を手にした。続く準決勝の相手は孫(アスモ)・西沢(ニッタク&チームワッキー☆)の社会人ペア。「楽しんでやろう」(照井)と格上との対戦にも臆することなく果敢に挑んだ。結果はストレート負けを喫したものの、二人の表情は伝統ある大会でのランク入りに充実感に満ち溢れていた。試合後に二人揃って口にした「うれしい」の言葉はこの大舞台で練習の成果を発揮できた喜びを証明するものだろう。

◆結果
【男子】
▽シングルス 2位 塩野 ベスト8 久保田
【女子】
▽ダブルス 3位 小野・照井 ベスト8 宮本真梨子(スポ4)・梶本麻莉菜(教3)
※上位進出者のみ掲載


◆コメント
塩野
(準決勝に臨む前の心境は)相手は日本代表にも選ばれている選手なのでチャレンジャーという気持ちでいきました。(試合を振り返って)いい試合ができた。思ったようにできた。いい試合展開になって試合が楽しかった。(決勝を振り返って)2ゲーム目が勝負の分かれ目でした。8−2でリードして気がゆるんだ。まさかひっくり返されるとは思ってなかったです。逆に3セット目はリラックスしてできた。ラブゲームは滅多にないです。普通は1本あげるんですけど、2ゲーム目のこともあるのでまくられたら嫌だなと思って1本もあげませんでした。(準優勝という結果は)悔しいけど、今の自分の実力的にみて収穫にはなりました。次に向けていい試合ができた。

照井
(準々決勝、戦術面で心掛けていたことは)凡ミスをしないこと。丁寧にやろうと。打たれるとやはり厳しいので。(5ゲーム目はどういう話をして臨んだか)落ち着いて、ゆっくり打球しようと。小野さんのクロスへのドライブで楽になりました。(準決勝に臨む前の気持ちは)ここまできたのだからもう楽しんでやろう、と。(3位入賞)うれしい。ここまでくるとは思っていませんでした。

小野
(準々決勝、戦術面で心掛けていたことは)相手のタイミングでボールを返さないで、自分達のリズムで戦おうってことですかね。(5ゲーム目はどういう話をして臨んだか)刘さんが強いので難しい技を使わないで簡単なボールでラリーにもっていこうと。(4−1となった場面で相手がタイムアウトをとりましたがその時はどのような話を)あんまり話さなかったです。(笑)思い切って、ゆっくり、落ち着いてやろうって感じです。(準決勝に臨む前の気持ち)相手が強いので楽しんでやろうって。(3位入賞)うれしいです。







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