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第4回全日本学生選抜選手権
12月1・2日 神奈川・横浜文化体育館
強豪を圧倒!下山今季初タイトル
全日本学生選手権(全日学)ベスト16以上の選手や留学生選手などが出場した今大会。ハイレベルな争いを制した下山隆敬(社4)が今季初タイトルを手にした。全日学覇者の久保田隆三(社4)は3位だった。また男子は出場した全選手が予選を通過し、塩野真人(スポ3)がベスト8、原悠也(スポ2)、藤田雄輔(社1)はベスト16入り。女子では梶本麻莉菜(教3)がベスト16入りを果たした。
下山の圧勝劇だった。決勝トーナメントでは1回戦の1ゲーム目を奪われたのみ。その後は驚異の16ゲーム連続奪取で一気に優勝を決めた。ここ最近は成績が低調。また、海外遠征が続いたこともあり、コンディションも決して万全とは言えなかった。しかし「自分の卓球を見直して工夫して変えた」ことが奏功。精神面でも昨季までの冷静さを取り戻し「一試合一試合勝負」していった結果、勝利の女神がほほ笑んだ。準々決勝では強敵の青森大・坪口をストレートで破る快勝。スマッシュの応酬(おうしゅう)にも動じず、終始試合を支配し、これを制した。準決勝の部内対決久保田戦も下山ペース、久保田も得意のロビングで粘ろうとしたが下山のキレのある動きは止められなかった。決勝戦でも、快進撃は止まらない。デュースとなった1ゲーム目を奪い取ると「あとは大丈夫だろうと落ち着いてできた」と圧倒的な力で押し切った。余裕さえ見えた決勝でのストレート勝ち。この勝利で今大会の優勝者にワセダの名前が初めて刻まれることとなった。
久保田は準決勝で下山に負けはしたものの、3位に入る健闘を見せた。決勝トーナメントでは3位決定戦以外全て同士討ちであった。初戦、原をストレートで下すと、準々決勝の相手は、明大のエース水野を倒し勝ち上がってきた塩野。久保田と塩野、会場の注目を集めた2人の戦いは「普通の試合の3倍は疲れました」(久保田)と語る激しいラリー戦となった。1ゲームごとに流れの変わるシーソーゲームも最後は4年生としての、そして全日学王者としての意地をみせた久保田のガッツポーズで終わりを迎えた。準決勝では疲れからか、あっけなくストレート負けを喫してしまったが、3位決定戦では「気合いで」勝利。昨年を超える結果を手にした。
時吉佑一(スポ4)こそスウェーデンに留学中で不在であったが、下山の優勝、久保田の3位と4年生の心身にわたる成熟ぶりを発見できた今大会。それぞれの目標を胸に来年の1月に控える全日本選手権でその集大成を見せつけて欲しい。
(金森弘晃)
◆結果
【男子】
▽シングルス
優勝 下山 3位 久保田 ベスト8 塩野 ベスト16 原、藤田
【女子】
▽シングルス
ベスト16 梶本
※上位進出者のみ掲載
◆コメント
河原智監督
(男子は全員予選通過しましたね)ぎりぎりの選手もいたけど全員決勝トーナメントに出られたのはよかった。そのおかげで同士討ちが多かった、もっと他の選手と試合してほしかった。(この大会でもワセダの選手が会場を沸かせていました)いつも一生懸命プレーしているからね。(監督から見て今大会の下山選手の調子はどうでしたか)フランス、ドイツ、アジアでの海外遠征で少し疲れているのかと思ったけどきょう(決勝トーナメント)はよかったね。(全日本に向けて)全日本で活躍してくれないといけないと思っているよ。
下山
(前日の予選は秋のリーグ戦で悔しい負けを喫した軽部選手(明大)との対戦でしたが、何か特別な思い入れなどは)予選だったのであんまないですね。一番最初の試合だったので今回の調子を見るいい場所だと思っていました。(軽部選手とは、2セット取られてから3セット連取した勝利でしたが振り返って)最近調子悪くて、自分の卓球を見直して工夫して変えてきました。その初めの試合だったので試そうと思っていて、3セット目あたりから慣れてきたのが結果に出ました。(具体的に変えたところは)今までは自分がポイント取るときは、攻めてポイントを取っていたんですけど、もうちょっと攻めさせてブロックしてカウンターでポイントを取れるようにしました。(準決勝では久保田さんとの部内対決となったが、普段の練習などふまえて自信は)部内対決は調子によるので。勝ち負けの意識はしていませんでした。変えてきたプレーができてよかったです。(決勝では見事ストレート勝ちでしたね)全体的に先に攻められたし、相手の動きも見れたのがよかったです。1セット目デュースで取れたので、あとは大丈夫だろうと落ち着いてできました。(今大会はレベルの高い相手ばかりでしたが、一番手ごわかった相手は)みんな強いので特にいません。山場とかよりは一試合一試合勝負していきました。(今回自分が成長したと感じたところは)あまりリードされてもカッカせずに冷静に落ち着いてできた点です。(逆に今後伸ばしたいところは)打たれた時の対処ですね。あとは、サーブレシーブの強化です。(今年初めてのタイトルですね)周りの人にもずっと調子悪いと言われていてどうにかしないと、と思っていたところでした。この大会は全日本に向けてのいいステップになればと思っていた大会だったので、まさか勝つとは思いませんでした。
久保田
(きょうはずっと同士討ち対決が続いていましたが、手強かったのは)塩野です。塩野とやるといつもああいう熱戦になるんですよ。(試合を振り返って)すごくきつかったです。普通の試合の3倍は疲れました。(塩野選手が水野選手に勝って勝ちあがってきて)どっちがきてもよかったんですけど、やっぱり塩野の方がプレッシャーはありましたね。塩野は水野との試合のほうが調子がよかったです。最初はちょっと遠慮があったかなと感じました。(下山選手との戦いはストレート負けでしたけど前戦の疲れはありましたか)疲れは確かにありましたがそれ以上に下山が強かった。動きにキレがあったし、調子がよかった。得意のロビングもワセダの選手には対策をたてられているので、表に半回転して返してくるんですよ。下山にはベストコンディションで臨んでいたとしても勝てたかわかりません。(3位決定戦は)やっぱり負けた後なので3位決定戦はモチベーションが下がるもんなんですよ。やっぱり森田もモチベーションが下がっていて去年は3位決定戦で負けていたのできょうは気合でいきました。森田は強い選手で神奈川オープンでも負けていたんですけど向こうのモチベーションが下がっているのを狙っていきました。(予選は苦戦しましたが)負けた時点でもう出られないかと思っていたけれど結果的に進めてすごくラッキーでした。(大会を全体的に振り返って)全日学優勝しているので勝たなきゃという思いがありました。やっぱり優勝したかったです。もっと頑張りたいと思いました。(次の大会に向けて)次の全日本ではランク入りを目指したいです。4年間1回戦で負けているので今年はランクに入ります。
塩野
(決勝トーナメント1回戦、水野選手との対戦でしたが、調子はどうでしたか)調子はけっこうよかったです。彼(水野)とは勝ったり負けたりを繰り返しているので今日は勝ててよかったと思います。(これからの早明をリードしていく2人の試合だったと思うんですが、その辺りの意識はありましたか)勝てば気持ち的に楽になると思っていました。気合いはガンガン入っていました。1セット目は取られたけど、2セット目を取れて落ち着けた。その後は自分のプレーを出せた感じですね。(大会を終えての感想は)優勝したかったんですけど…。やはり久保田先輩は強くて、負けてしまって悔しいです。(その久保田選手と対戦した2回戦、お互いに手の内を知り尽くした中での試合でしたが、やりにくさなどは)カット打ちが上手なので…てか全部うまいんで、ロビングも打ち切れなかったですし、やりにくさというよりは純粋に実力負けだと思います。(とても楽しそうにプレーする姿が印象的でしたけど、実際やっていてどうでしたか)公式戦で対戦したのが初めてだったので、実際めちゃ楽しかったです。(激しく競っての敗戦で、負けた悔しさが伝わってきましたが)そうですね、めちゃ悔しかったんすけど、いいゲームができたので悔いはないです。
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