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第74回全日本学生選手権
10月18日〜21日 愛知県体育館
粘り勝ち…男子シングルス久保田が初優勝!
愛知で行われた第74回全日本学生選手権大会。男子シングルスは久保田隆三(社4)が優勝した。シングルスでは塩野真人(スポ3)がベスト8、ダブルスでは下山隆敬(社4)・時吉佑一(スポ4)ペアがベスト8に。女子はシングルスではベスト8に照井萌美(教1)、ダブルスは宮本真梨子(スポ4)・梶本麻莉菜(教3)ペアがベスト4入りを果たした。
大会後にスウェーデン留学を控えた時吉が試合中の肩の負傷により、シングルス・ダブルス共に棄権。そして今大会2連覇中で周囲から多くの期待を浴びていた下山が、5回戦でまさかの敗退…注目選手達が早々に姿を消すという、予期せぬシナリオとなった。
「一番ポイントになる試合」(久保田)となった5回戦。久保田は、全日本ベスト8の実力を持つ青森大の横山との対戦だったが、粘りに粘ってフルゲームを勝ち抜く。準決勝では、明大の水野と対戦するがこの試合もフルゲームの末、勝利の軍配は久保田に上がり、決勝へ。相手は、5回戦で下山を下した中大の森下。だが、「横山戦が終わった時点でもうかなり疲れていた」(久保田)と自身が語るように、2試合のフルゲームの疲労が溜まった状態であった。一方相手の森下は、準々決勝、準決勝と相手に1ゲームしか与えない快勝ぶり。コンディションの差が心配されたが、第1ゲームはサービスエースが何度か出るなど難なく先取した。だが第2ゲームからはお互いに譲らない接戦となり、第5ゲーム、第6ゲームと取られて3−3にもつれ込む。「気持ちだけは負けない」(久保田)で臨んだ最終ゲームを11−7で取り、地元・名古屋で見事初優勝を果たした。
一方の女子は、ダブルスで宮本・梶本ペアが、3回戦で春のリーグ戦で負けた専大ペアにリベンジを果たし、危なげなく準々決勝を勝ち抜く。だが準決勝は簡単にはいかず、完敗ともいえる内容でベスト4に終わった。
女子4年生にとっては学生最後となった今大会。男子4年生は、下山はアジアカップ、時吉はスウェーデンと海外へ渡って行く者、12月の全日学選抜に出場する者…それぞれが違う大会に向かおうとしている。「頑張って、一つでも多く勝てるようにしたい。」(下山)と意気込む彼らのこれからの活躍に、目が離せない。
(南野英梨子)
◆結果
【男子】
▽シングルス 優勝 久保田 ベスト8 塩野
▽ダブルス ベスト8 下山・時吉組
【女子】
▽シングルス ベスト8 照井
▽ダブルス ベスト4 宮本・梶本組
※最優秀新人賞 照井
※上位進出者のみ掲載
★時吉がスウェーデン1部チームへ
今大会では肩の負傷により大事を取って棄権した時吉が大会後、スウェーデンへ旅立った。10月下旬から4月までスウェーデン1部リーグ、ソーダハムでプレーする。帰国後は国内の実業団に所属するとのこと。かねてから海外志向の強かった時吉。欧州でのプロツアーにもエントリーしており、国外での活躍からも目が放せない。
◆コメント
久保田
(初優勝)実感がない。優勝した瞬間は頭が真っ白。信じられなかったです。(5回戦で青森大の横山と対戦。フルゲームの試合に)やる前はちょっと厳しいかなと。一番ポイントになる試合だと思っていた。勝てたのは運もある。(準決勝では明大水野と対戦。またもフルゲーム)ここ最近に勝っていた。向こうには(自分に対して)苦手意識があるらしい。でも実力はやはり高いんで、勢いで向かっていこうと。みんなの応援もあって勝てました。(バックカットを度々みせた)流れを変えようと。監督には、そんなプレーをしていると強くなれないからやるなと言われているんですが…。でも、効果的でした。(ロビングから粘りこんだ場面も)何とか流れを呼び込もうと。水野はラリーは強いんで。自分の持ち味はとにかく相手のコートに入れること。パワーはないので。粘って粘ってというのがスタイル。(決勝では森下と対戦)仲が良いのでやりにくい面はあった。試合前は絶対に勝ちたいと臨みました。(5ゲーム目の8―3ぐらいで勝ちを意識して固くなったように見えたが)完全に意識してしまった。8―5ぐらいになってやべえなと。(そこから森下に当たりが出始めた)本当にフォアドライブ、バックドライブが強い。フォアのストレート何かも、目茶苦茶威力がある。最終ゲームになって気持ちだけは負けないようにした。諦めずにみんなも応援してくれたのが心強かった。(要所でサービスエースが何度も出た)バックサーブがすごい効いた。フォアサーブはかけられていたが、バックが良かった。(3度のフルゲーム、疲れは)横山戦が終わった時点でもうかなり疲れていた。もう22なんで年かなと(笑)(今年は早大勢がベスト4に一人だけしか残れず)そんなに意識はなかったんですが、下山が負けてしまっていたのでとりあえず勝ちたいなと。下山は決勝まで来るかなと思っていた。(時吉選手はスウェーデン留学、下山選手はアジアカップの代表に選出。同期2人は海外へも向かっているが、久保田選手は)自分はまだ国内で。全日本にもランク入りできていないし、結果がまだ残せていないので。(12月には全日本学生選抜選手権が控える目標は)優勝じゃないといけないですね。本当はランク入りぐらいにしておきたいんですが。頑張ります。
下山
(ベスト16で森下に敗退)仕方ない。森下は何度もやっているし、いつも通りの感じだったが…。初めの2ゲームがうまくいって、油断してしまった。(3連覇がかかっていたが)そう簡単ではないということ。周囲からかなり言われていたので、その点では意識はあった。(久保田選手が初優勝)隆三はずっと頑張っていたので、良かったと思います。(11月に行われるアジアカップの日本代表に選出)頑張って、一つでも多く勝てるようにしたい。
塩野
(全学選手権について)優勝狙ってやっていたんですけど、天敵軽部(明大)に当たって負けました。(軽部選手は苦手なタイプですか?)苦手ですね。高校のときからやっていて、その頃から負けていたんで、出来ればやりたくなかったです。(先日の国体優勝したことについて)頑張って優勝できたんで嬉しいです。調子が良かった。(今大会を通して見つけた修正点は)攻撃を良くしないと。カットをしてくる相手に打ち勝てないから、攻撃の強化をしていきたい。
宮本
(大会前の取り組みは)今年、関東学生、インカレ、リーグ戦と調子が良かったので、相手の対策を練って一つ一つ戦うことを心がけた。(調子は)悪くなかった。(7月の関東学生選手権と比べて)3回戦の専大ペアが春のリーグ戦で負けた相手だったので、勝ててよかった。(大学の4年間は充実していたか)個人ではなかなか思うような結果が出せなかった。1回もランク入りしていない。でも春や今大会にダブルスでいい成績を残せたのは嬉しい。(ダブルスベスト4という結果について)優勝を目標にしていたので残念だが、全国の大会で結果を残せたのは嬉しい。(梶本選手はどのようなパートナーか)普段からも仲が良いので、いいコンビネーションが出来たと思う。
梶本
(調子は)今大会にかけていたので、良かった。(ダブルスベスト4という結果について)優勝したかったので悔しい。しかし課題も見えたので良い経験になった。(シングルベスト16について)シード選手が棄権していたので…。ラン決は普通に勝てたが、優勝した杉本選手に負けた。しかし課題も見えた。(宮本選手について)何でも相談にのってくれて、いつも助けてくれる。(7月の関東学生選手権と比べて)あの時は自分たちが乗っていたから勝てたが、今回は凡ミスしないで勝てた。安定感があった。サーブ、レシーブ練習の効果です。(今後の目標)自分の課題を克服して1つでも上に行きたい。
照井
(最優秀新人賞受賞おめでとうございます)ありがとうございます。あること知らなかったんで、おまけみたいなものですね。(今大会を振り返って)狙えた優勝だったのに、ダブルスもシングルも逆転負けで悔しい。(最後の伊藤選手との試合について)2回連続同じ感じで、出だし2セットはいいかんじだったんですけど。3セット目からいつも通りにやられてしまって、流れを変えたかった。(前日の小野選手とのダブルスについては)ダブルスも、1セット目は良くて、2セット目も途中まで良かったんですけど、ちょっとしたことで崩れちゃいました。流れを自分のほうにもって行きたかったです。(今後の課題は)技術面のレベルアップ。あと、精神面。集中力を切らさないようにしないとです。
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