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 第77回全日本大学対抗選手権 8月2〜5日 兵庫・尼崎市記念公園体育館



 宿敵倒して達成!3年ぶりの日本一

鋭い回転のサーブを打つ下山  「早大全体の目標」(下山隆敬主将=社4)として臨んだ全日本大学対抗選手権(インカレ)。早大は、決勝トーナメント2回戦の大正大戦こそ、3−2と苦戦したが、準決勝では明大を3−1で下し、決勝進出を果たした。決勝の相手は、青森大。過去2年間決勝で負け続けている相手に、下山、時吉佑一(スポ4)が大活躍。3−1で青森大を破り、3年ぶり14回目の日本一に輝いた。

 決勝のトップは、時吉。監督に「1番をやらせてください」と自ら志願して挑んだ一戦だった。本人が「苦手」と語る青森大・坪口を相手に最初の2ゲームを取り試合の主導権を握る。しかし次の2ゲームを連取され、迎えた第5ゲーム。時吉はドライブを確実に決め、鋭い打球の打ち合いを制し、6ポイントを連取するなど、このゲームを取り、難敵・坪口を撃破。久保田隆三(社4)が「時吉はムードメーカー」と語るように、早大に勢いを与えた。 

 2番の久保田は、全日本選手権ベスト4の大矢に惜しくも2−3で敗れたが、3番ダブルスの下山・時吉ペアが大爆発。返球が困難とも思われる強打をさらに強打で打ち返すなど、準決勝で明大ペアに負けたのが嘘かのように得点を重ねていく。終わってみれば11−3、11−5、11−4と相手を全く寄せ付けない試合運びでゲームカウント3−0の圧勝。頂点まであと1勝となった。

 優勝に王手をかけて臨む4番は、主将・下山。前日まで不調に悩まされていた男が、思い切りの良いプレーを披露し、第1、第2ゲームを連取。第3ゲームは落したものの、歓喜の瞬間は第4ゲームに訪れた。ポイントは、両者一歩も譲らず一進一退攻防で試合が中盤に進んでいく。しかし、ポイント6−5の場面から下山がポイントを連取。ここで下山は、両手でガッツポーズをし、勝利が見えてきた。そして、10−6で迎えた下山のサーブ。これが良いコースに決まり、相手はバックで返すもボールは浮いて下山のもとへ。下山は、渾身のスマッシュを放ち、相手はブロックしきれずボールは台から外れていった。この瞬間に日本一が決まり、早大に歓喜の輪が広がった。

 下山が「4年生の力で勝てた」と語るように、下山、時吉、久保田の4年生トリオが最後の意地を見せた大会だった。下山は、主将として引っ張り、時吉はMVPに相当する敢闘賞を受賞する活躍を見せ、久保田も準決勝まで確実に勝利を収め貢献した。このトリオでつかんだ日本一。頂点に立った3人をこう呼ぶのがふさわしいだろう。「黄金世代」と。

(本木秀明) 


懸命に声を出す早大陣 ◆結果
【男子】
《決勝トーナメント》
▽1回戦  早大3−0熊本学園大
▽2回戦  早大3−2大正大
▽準々決勝 早大3−0駒大
▽準決勝  早大3−1明大
▽決勝   早大3−1青森大

【女子】
《決勝トーナメント》
▽1回戦 早大3−0和洋女子大
▽2回戦 早大2−3立命大


◆コメント
河原智監督
(優勝の感想は)日本一になっても青森大に勝たなきゃ嬉しくないと思っていたから嬉しい。明治大、青森大と強豪に勝っての優勝だから本当の意味での優勝だと思う。(前日下山が調子悪かったことについて)今日が普通、昨日はおかしかった。精神的な面が影響していた。(オーダーを決めたのは)準決勝は昨日。どこに当たるかわからないから、決勝は今日。時吉はこの前、(坪口に)負けているから、リベンジになった。(青森大の去年と今年の印象の違いは)坪口くらいしか去年のメンバーは残っていないから違う。(これからのチームについて)世界大会への参加が他の競技に比べて多い競技だからコンディションを整える。大会前は、3、4日前までやりこんで前日は落とすけど(場合によっては)やりこむこともある。とにかくコンディション調整が難しい。(時吉・下山ペアが同時に調子いいことはなかなかないが)2人の性格が違うからしょうがない。でも決勝のダブルスは2人とも「勝ちたい」っていう気持ちがあったから実力以上の力が出せた。(4年の下山・時吉・久保田は)1年のときからお互いにライバルと思っているから、チーム内にライバルがいるとレベルアップができる。(大正大戦に苦戦したが)うちはああいうチームだとなかなか力が出ないから苦戦した。

下山主将
(3年ぶりの優勝。率直な感想を)めっちゃうれしい。1年間目指してやってきた。最後の4年目に勝てたのが本当にうれしい。1年時の優勝は青森大に当たらなかったですし。早大全体の目標としてやってきた。相手も強かったが4年生の勢い、意地があった。4年生の力で勝てた。青森大はチームが若く、大矢も初めて、横山も去年はレギュラーではなかった。経験の面で勝てたと思う。昨日、一昨日と自分のせいでチームに迷惑をかけた。今日は勝ち負け気にせず、思い切りいけたことがよかったと思う。時吉、久保田も調子良かったし、1,2年もバックアップしてくれた。全員で勝てた。(主将として)僕は何もやっていない。影の存在として。みんな勝手にやってくれた。大人なので。(昨年の全日本学生選手権の優勝時は尼崎。縁起がいいのでは)地元なので親も見に来てたりする。自分ではわからないけどそういうのもあったかも。

時吉
(優勝おめでとうございます。今のお気持ちを)最高です!(2回戦の大正大戦で意外にもチームは苦戦してしまったが)気の緩みがあったかもしれないです。(青森大と当たる前に負けるわけにはいかないという気持ちで踏張った?)それはありました。優勝しかないと思っていたので。(決勝戦はどんな気持ちで迎えましたか)対戦相手は青森大以外にないと思っていました。最後のチャンスなので、悔いの残らないように、思い切ったプレーをしようと。できる限りのことをして、優勝したいと思っていました。(青森大は去年の主力が多く抜けたものの依然強い選手がたくさんいたと思いますが)優勝するチャンスはあると思っていました。(1番での登場でしたが)監督からはお前は2番でいくと言われたんですけど、僕は1番で出たかったので、「いや、1番をやらせて下さい」と自分から志願して変えてもらいました。(以前坪口選手に苦手意識があるとおっしゃっていたが)苦手ですね。対戦すると分かった時は嫌でした。でも、思い切り自分のプレーをするしかないなと。途中までうまく行っていたんですけどやっぱり向こうも強くて追い付かれてしまって。勝てたのは運でしたね。(シングルスでもダブルスでも鋭い球を連発していて観客は沸いていました)それが僕のプレースタイルなので。観客を沸かせられるようなプレーができてよかったです。(絶好調のようですね)絶好調でした。最初は調子悪かったんですけど、試合をやっていくうちにだんだん調子が上がっていきました。(以前から「青森大に勝って日本一になりたい」とおっしゃっていましたが、ラストシーズンの今年、ついにかないましたね)高校の時から勝っていなかったので、本当に嬉しいです。

久保田
(メンバー入りして初めての優勝、感想を聞かせてください)めちゃくちゃうれしい。最後の年だし、ずっと優勝を考えながら練習をしていました。目標を達成できて良かった。(青森大を倒しての優勝は)決勝は青森大とやりたいって思っていました。青森大を倒しての優勝は本当うれしいですね。(準決勝の明大戦をストレート勝ちし、決勝への手応えはありましたか)全体的に調子は良くなかったけど、徐々に上がってきた。決勝は調子うんぬんでなく精神的なもので。技術とかじゃなく気持ちで戦いました。(青森大の大矢選手相手に善戦しました、対戦経験のある下山選手からアドバイスをもらって対策を練ったのですか)打点が高く、テンポが速いって聞いていました。勢いを与えないために、間を取ってあけました。(今の早大は4年生3人が支えていると思いますが、2人をどう思っていますか)下山はチームを引っ張ってくれて、頼れるキャプテンです。見ればわかると思うんですけど、時吉はムードメーカーですね。勢いを与えてくれます。2人とも個人戦ではライバルですけど、団体戦ではこれ以上ない味方です。

塩野真人(スポ3)
(優勝という結果について)日本一ははじめてで、金メダルはとても嬉しいです。(大正大戦の敗因は)ちょっと戦術ミスでした。もっと粘り強くやれば良かったのに、一発で打ちすぎました。(4年生の活躍について)4年生はすごく引っ張ってくれました。自分もそれに貢献したかったのですが。でも良い経験になりましたし、次に生かせていければと思います。(今後の意気込み)4年生がいた時に自分が経験したものを、同じように後輩に伝えていきたい。引っ張っていきたいです。







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