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第46回早慶定期戦
12月4日 慶大矢上体育館
早慶戦優勝は来季へ持ち越し
積極的に攻める中村(左)
伝統の早慶定期戦が慶大・矢上キャンパスで行われた。11月に開催された全日本学生大会とは異なり、全試合が運用法である今大会。接戦を続けたが、2勝3敗で惜しくも慶大に敗れた。
他のどの大会よりも「OBの期待が集まる試合」(大岡主将)。小さな体育館は両校のOBで埋め尽くされ、視線はただ一つのコートに集中する。早慶戦ならではの独特な雰囲気の中、選手たちもいつも以上に緊張している様子。試合開始直前になると部員全員で円陣を組み、大岡主将の声かけで勝利に対する思いを確かめ合った。
初戦を任されたのは林龍之介(教2=東京・早実)。相手に技有をとられたものの、直後に上段突きで同点に追い付く。その後も相手にポイントを許す度、すぐにポイントを取り返した。しかし、最後の技有に泣き一敗を喫する。続く2戦目は宮下亮介(社2=埼玉・川越東)。開始直後に中段蹴りで技有を取られるも、自身も中段回し蹴りを決める。そのまま反撃といきたかったが、相手の攻撃に阻まれ2―4で惜しくも敗れた。
主将を務めた大岡
慶大サイドが湧く中、流れを引き戻したい早大。窮地を救ったのは、5人のうち唯一の女子枠をつかんだ中村絵里香(先理2=東京・早実)だった。「3年生の先輩ではなく、2年のわたしが出ることになって、絶対負けられない」という中村は序盤から果敢に攻め、連続で技有を決めると、自分のペースを崩すことなく5−1で圧勝。早大サイドに初めて笑顔が見えた。3戦終わった時点で1勝。次の試合で勝たなければ、早大の優勝は消えてしまう。なんとしても勝ちたい早大だったが、相手に一点を与えると、その後技有かと思われた攻撃も審議の結果無効になってしまう。最後まで一点を巻き返せないまま試合終了の合図が出された。
1勝3敗。大将戦までもつれることなく結果は決まった。しかし、早大サイドの声援は止むことはなかった。相手の技有が決まった直後に中段蹴り、上段突きと連続技で勝負を決めにいく。「勝たなきゃいけない」(大岡主将)という決意と意地がプレーの随所に溢れる。両者一歩も譲らない展開に、両校の応援も最高潮に。部員が、OBが一体となって「大岡!」とエールを送り、それに応えるように大岡も技有を決めた。一点差での勝利を収めたこの試合。大将戦に、そして早慶戦を締めくくるのにふさわしい一戦となった。
4年ぶりの早慶戦優勝とはならなかったが、「みっともない試合というのはただの一つもない」(大岡主将)と言うように、全ての試合で勝利へのこだわりが見られた。しかし、接戦で勝ち切れなかったという課題も同時に見つかったことだろう。これで今季最終戦を終えた少林寺拳法部。この敗北を糧に、来季に向けた新たな戦いが始まる。
(記事、カメラ 大道瞳)
◆結果
▽新人戦
●早大1―3慶大
▽本戦
●早大2―3慶大
◆コメント
大岡史弥主将(社3=岡山・関西)
――きょうの試合を振り返って
本当に一生懸命練習してきて、相当高いレベルにあったにもかかわらず惜しくも敗退してしまって…。それでもみっともない試合というのはただの1つもなくて。負けてしまいましたけれども、価値ある敗北というか、来年につなげていくことのできる結果なのではないかなと思います。
――ご自身の試合に関してはいかがですか
主将ということですごく声援に後押しされまして、「勝たなきゃだめだ」ということは最初から分かっていたんですけれども、やはり皆さんが声援をくれたので力が出たというのが1番大きいです。最後の1点差で勝つことができたのも、僕の力ではなくて、皆さんの応援のおかげだと思っています。
――早慶戦に懸ける思いは
11月に行われた全日本学生大会もかなり大きな大会ではあるんですけれども、OBの期待が集まる試合というのが早慶戦なんです。ワセダは毎年敗北が多いので 、今年こそはということで期待をされて…その大きな期待の中でここまでやれたのは良かったのかなと思います。
――ここ数年でワセダが早慶戦で優勝したのはいつですか
4年前に1度優勝をしています。僕たちと入れ違いの代ですね。
――今シーズンは演武の試合が続きました
そうですね、本当にイベント続きで。
――普段から演武と運用法の練習は両立されているのですか
練習法は全く違いますが、どちらも練習しています。全日本学生大会が終わってからは運用法の試合しかありませんので、ひたすら運用法の練習を重ねるんですけれども…。全日本学生大会の前は早慶戦も1ヵ月以内ということで両方を視野に入れて、練習の半分を演武、もう半分を運用法というようにやっています。
――来季に向けて
50年の歴史の中で初めて、今年は全日本学生大会で総合優勝という栄えある結果を獲らせていただきました。それ以来チームが浮付いていると言いますか、喜んでしまっていて…来年後輩たちは大丈夫なのかなとまだ心配なところも多いので、そこはしっかり「調子に乗るな」と教育をして、来年以降もこの結果が続くように、そして来年こそは早慶戦で勝利できるようにしたいです。なので、演武においても運用法においてもしっかりと人材を育てていきたいなと今は感じています。
中村絵梨香(先理2=東京・早実)
――きょうの試合を振り返って
結果的には自分が多くポイントを取れたので満足していますが、わたしの方が背が高くてリーチがあった分有利だったというのはあるので、ここで満足せずに自分の実力を上げていきたいです。
――序盤から攻めていました
攻者、守者に分かれるのですが、守者だからといって攻撃が来るのを待っていると攻め込まれてしまうので、相手のペースに飲まれず自分のペースでやっていこうという気持ちがありました。
――早慶戦という独特な舞台でした
昨年新人戦に出る予定だったのですが、試合直前に故障をしてしまい、出れなくなりました。なので初めての早慶戦でした。そのうえ、女子の枠は1枠しかないのに3年生の先輩ではなく、2年のわたしが出ることになって、「絶対に負けられない」と思いました。
――これからの目標は
運用法自体は関東学生大会でも全日本学生大会でもあるのですが、そこで勝つと総合優勝に係わってきます。全員が出れるわけではないですが、もし自分が出ることができたら頑張りたいです。
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