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 アイク生原&ピーター・オマリー記念スポーツマネジメント講座 7月29日 早大西早稲田キャンパス



 100周年ミズノ会長 スポーツへの思い熱く語る

拶挨するピーター・オマリー氏  故アイク生原氏の、日米での野球界への貢献を称えて、元ドジャース社長のピーター・オマリー氏によって設立された本講座。7回目の今回はミズノの100周年を記念して、「ミズノ創業100周年!水野会長 スポーツビジネス戦略を大いに語る!!」と題して、今年6月ミズノ社長から同社会長に就任した水野正人氏を講師に迎えて行われた。会場は、ミズノの経営戦略を学ぼうとする学生や、同日に開催されていたオープンキャンパスに参加していた受験生、たくさんの来賓などで立ち見がでるほどの満員で、同時中継の教室にもたくさんの聴講者がつめかけた。

 講義に先立って行われた、スポーツ科学部生の発表、オマリー氏とアイク氏の長男による挨拶を終え、水野氏の講演がスタートした。100周年という、スポーツ用品のブランドとして長い歴史をもつミズノの三代目の会長は、冒頭に「僕はおぼっちゃまだから」と会場を笑わせながらも、すぐさま大企業の経営者として、ミズノの経営戦略について熱く語ってくれた。他ブランドとの違いを、『機能開発』におくミズノは、大学の研究室との協力などを通して、日々新しいことの開発に力をいれているようだ。また、スポーツの良さについて、“フェアプレー・ファイティングスピリット・フレンドシップ”の3Fを挙げ、次世代を担う子どもたちへのよい環境づくり、指導者育成に力を入れていると話した。「リーダーシップとは人に良い影響を与えること」と述べ、「人格を磨け!」と、会長という立場から学生へアドバイスを与える場面も見られ、IOC改革メンバーとしての活動や、企業の社会的な責務についても触れた。  

 原田宗彦スポーツ科学部教授との座談会では、和やかな雰囲気の中、ミズノの戦略も聞かせてくれた。スポーツビジネスに関心のある学生たちも、ほかの聴講者も皆満足した様子であり、オマリー氏も「過去七回で最高の講義だった」と語るなど、非常に充実した講義であった。

(本濱 遥) 


★大学側も「チャレンジ」精神を!

 水野氏は株式会社ミズノにおける大学スポーツへの関わり方について「大学スポーツ界を盛り上げるために支援はしていくが、カバーする範囲には限界があり、大学側がスポーツに本腰を入れる必要がある」とし、米国のカレッジスポーツにおける整備されたスポーツ環境を引き合いに出しながら日本の大学スポーツ界に「チャレンジ」(水野氏)精神を求めた。

★原田教授との座談会にて

身振りを加えながら熱弁をふるう水野氏 ――ミズノが直面した最大の危機は(原田教授 以下原田)
 やはり、戦後の復興は大変でした。生き延びれば次があると頑張った。あとはバブル時代の後始末です。色々なことに手をだしてしまい失敗してしまって。1997年ごろの役員会はこれ(バブル期の後始末)についてばかりでした。しかし、なんとか乗り切りました。人々の協力があったからこそ為し得ましたね。

――100周年を迎えましたが、同族経営の3代目の危機は(原田)
 やはり、3代目は大切に育てられておぼっちゃまですからね(笑)。時代に合わせて進化するというか、環境に適応していくようにしています。グローバル化で海外のブランドもたくさん入ってきていますが、うちは機能開発に力を入れて頑張っています。Research & developmentを常に行っています。トレンドに左右されるストリートファッションには手を出さずに、技術開発をしていきますね。

――ミズノはマーケティングカンパニーでなく、モノづくりカンパニーだと思うのですが(原田)
 そうですね、すべての面でチャレンジを行うようにしていますが、特に、機能素材をスポーツの場面だけでなく日常生活にとりいれられるようにしていきたいです。また、フットサルなどスポーツ施設の建設と運営もやっていきたい。バブル時代の失敗を生かしてね(笑)

――アジアマーケットとの関わり、特にニセモノの対策は(原田)
 中国は大変な勢いで伸びていますが、あそこは貧富の差やニセモノの問題がありますからね。2008年の北京オリンピックや2010年の上海万博までは成長するでしょうから、半身で構えておきます。ニセモノの解決法は厳罰です。ドイツや日本のように法律を整備することが必要です。

――10年後のミズノは(原田)
 スポーツ界の中でユニークな会社になっていきたいです。開発力を磨いて、競技力を支えるスポーツ用品を作り続けていきたいです。例えば、うちがつくった、芯のずれないゴルフボールなどは、非常に好評をいただいております。

――ここからは一問一答でお願いします(原田)
 (ずばり、好きな色は?)赤ですね!パッションの赤です。(好きな言葉は?)一期一会です。これはお茶の世界の言葉ですが、常に「これが最後だ」という気持ちを忘れずに頑張っていきたいですね。(社員にしたくない人は?)ネクラな人です。やっぱり明るさは大切です。ネアカなひとがいいですね(笑)(社長を辞めたいと思ったことは?)ないです。辞められないですね、責任がありますから。(もし生まれ変わってオリンピック選手になれるとしたら、何の競技の選手になりたいか?)サッカーですね。高校・大学とサッカーをしていました。ポジションはベンチです(笑)。あのピッチに立ってみたいですね。(オリンピックの中で印象に残っているシーンは?)1988年のオリンピックの100メートル決勝のベン・ジョンソン対カール・ルイスですね。ベン・ジョンソンが勝ったのですが、結局ドーピングをしていて。すごく衝撃でしたね。(2016年、日本はオリンピックを招致できますか?)ベストを尽くします。いい準備・いい施設を用意するだけでなく、どれだけ真心を伝えられるかが重要です。(生まれ変わっても、もう一度ミズノの社長になりたいですか?)イエス!





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