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 2011年度国際大会代表選手選考会(東日本大震災復興支援チャリティー大会) 4月9日 静岡・ToBiO(古橋廣之進記念浜松市総合水泳場)



 星奈、圧巻の日本新で代表内定!

圧倒的な泳ぎを見せた星奈
 やっぱり星奈津美(スポ3=埼玉・春日部共栄)は強かった!東日本大震災の影響で中止になった日本選手権の代わりに浜松で行われている2011年度国際大会代表選手選考会。初日の200メートルバタフライで、星奈は2008年に中西悠子氏が出した日本記録を0秒33上回る2分6秒05の日本新記録をたたき出し、7月の世界水泳への切符を手にした。

 その瞬間、静かだった会場が一気に沸き上がった。見事な追い上げ、そして最後の独走。後半にいくに従ってさらにスピードを増した圧巻の泳ぎに会場から大きな拍手が送られた。序盤、加藤ゆか(東京SC)や福田智代(KONAMI高崎)が先に出ても動じず、自分のペースで後を追う。無駄な動きのない大きなフォームで前との差を着実につめていく。そして100メートルのターン。さらにスピードを上げ先頭に立つと、あとは独断場。150メートルのターン後は体ひとつ分以上リードする独泳で、見事日本新記録をたたき出した。「震災の影響で出られない人がいて、その人たちの分まで結果を出したいと思っていた」と言う星奈。それを達成し、被災地にも勇気を届けた。

 2分5秒台のカベを破れなかったことに少し悔しさをにじませながらも、やっと目標としていた日本記録を出せたことに安堵(あんど)する星奈。「頑張ったら結果が出せることを実感した」と話すように、震災がありながらも中国やグアムで合宿を張り、泳ぎ込んだ。一番大きな収穫は「練習の中で試合を意識できるようになった」こと。練習中に不安を払拭(ふっしょく)できたことが今回の完勝につながった。

 「やっと(中西)悠子さんを安心させられたかな」。今まで納得のいくタイムが出ていなかっただけにこの記録は大きな自信になったはずだ。次の目標は「国際大会で自己ベストを出すこと」。星奈が世界で結果を出したその日、日本の星は世界中の夜空にきっときらめくことだろう。

(記事 奈良圭、坂本奈都美、片貝早輝子、志村遼太、 カメラ 杉山幸美) 

★大舞台で大健闘!

大健闘の中山
 中山武久(スポ3=東京・淑徳巣鴨)が200メートルバタフライで5位入賞を果たした。中山は、前半を8位で折り返したものの、「(合宿では)後半の100メートルを上げられるように強化した」と話すように、ラスト粘り強い泳ぎで合宿での成長を見せつけた。試合後、中山は「2回泳げていい経験になった」と日本最高峰の戦いで結果を残せたことに充実の表情だった。同時に、「タイムがいまいち」、「前半を強化しないといけない」と、課題は浮き彫りである。今大会見えた課題を克服し、9月の日本学生選手権(インカレ)では目標である優勝を成し遂げてほしい。

★主将の貫禄!決勝で6位

三島将主将が意地の決勝6位
男子200メートルでは、三島将嵩主将(スポ4=千葉・市船橋)が決勝で6位に輝いた。長水路の全国大会では初の決勝の舞台に緊張したのか、決勝レース前の三島将主将の表情は固い。しかし泳ぎへのはやる気持ちを抑えられず、他のどの選手よりも先にスタート台に脚を掛けた。レース序盤遅れをとった三島将主将は、150メートル地点では8位。しかし、3月のアメリカでの高所合宿で鍛えたという心肺機能の成果か、最後に追い上げを見せた。結果は6位。代表には届かなかったが、表情は充実していた。「こんな大変な中大会を開いてくれた皆さんに感謝したい」、「少しでも早大生に勇気を与えられれば」と噛み締めるように語った。

★新入生が7位入賞!

期待のルーキー多田
 男子100メートル背泳ぎで多田邦徳(スポ1=埼玉・春日部共栄)が7位入賞。ワセダに入学して初めてのレースで、全国大会の決勝に残る健闘を見せた。前半の50メートルは出遅れてしまい8位で折り返したが、「後半の粘りとかラストの追い上げが(自身の)特徴」と語るように、後半の50メートルは粘りの泳ぎを見せ7位でフィニッシュ。しかし、本人は「いまいちなレースだった」とレース直後の表情は険しかった。目標である世界の舞台へ向けて、この先ワセダでどんなレースをしていってくれるのか。今後の活躍に期待したい。




◆主な記録(第1日)
●決勝
▽女子200メートルバタフライ 星奈 2分06秒05 【優勝】日本新記録
▽男子200メートルバタフライ 中山 1分58秒78 【5位】
▽男子200メートル自由形 三島主将 1分50秒21 【6位】
▽男子100メートル背泳ぎ 多田 55秒43 【7位】

●タイム決勝
▽男子1500メートル自由形 五十川祐記(スポ2=神奈川・桐蔭学園) 15分36秒16 【8位】



◆コメント
星奈(200メートルバタフライ決勝後)
(日本新を出した今の気持ちは)ずっと日本記録を出すのに時間がかかっちゃったんですけど、トレーニングをずっとしてて、そういう中でこういう結果が出てほっとしています。(東日本大震災があった中での大会でした)この選考会に出る前に合宿をやっていて、それで福島にも同じチームがあるんですけど、そのチームの子が出られない人が何人かいたので、その人たちの分まで結果を出したいと思っていました。(世界選手権の代表に選ばれました)代表に入るのは1つの目標でしたが、国際大会でも必ず自己ベストが出せるように頑張りたいです。(中西さんの記録を破ったことについては)悠子さんが引退されてからこの種目は自分が引っ張っていくと思っていたのですが、全然結果も出せなくて、国際大会でも結果を出せていなかったので、やっと悠子さんを安心させられたかなと思います。(2分5秒台に届かなかったことについて)5秒台に届かなかった悔しさもありますが、初めて電光掲示板に『日本新記録』って出てうれしいです。(力がついた実感は)力がついた実感は、ターンのところとか、練習の中で試合を意識してできるようになったところです。(地震があったときは)中国の昆明で合宿をしていました。家に電話して確認を取ったりしましたね。その後15日に帰国して17日からはグアムに行っていました。(1年を通してこの大会に臨まれて実感したこと)自分が引っ張っていく立場だっていうのがあって、いろいろ不安があったんですけど、練習の中で不安をなくすことを実感しました。(今までの練習は)今までは試合を練習であまり意識してなかったです。(中西さんとは連絡を取っているのですか)最近中西さんとは連絡を取ってないです。パンパシの前とかは激励のメールとかをいただいていたのですが。(これから世界選手権に臨まれます)200メートルバタフライは中国の二人が強いので、私より年齢が下の選手もいるんですけど、北京オリンピックで決勝に出られなくて観客席から二人の泳ぎを見ていてかっこいいなって思ったので、二人に少しでも追い付きたいなと思います。(今回泳ぎを変えられたとか)泳ぎが大きくなって上下動とか無駄な動きがなくなったねと言われました。ストロークとかが減ったと思います。200メートルの中でも2〜3回減っていると思います。プルが弱かったのでひとかきでも進めるように練習しました。(最後に抱負を)頑張ったら結果が出せるというのは実感したので、今まで以上に追い込んでいきたいと思います。

中山(200メートルバタフライ決勝後)
(今日のレースを振り返って)もう少しいけると思ったんですけどね。でも、今回は2回泳げたのでいい経験になりました。(5位という結果について)順位的には良かったんですけど、タイムがちょっといまいちだったので…。(合宿ではどのようなところを強化してきたのですか)後半の100メートルを上げられるように監督とそこを課題に頑張ってきました。(そこで手応えをつかんだ部分は)後半には強くなったと思います。次はインカレなんですけど、インカレでは前半を強化して後半では今くらいでいけるように頑張っていきたいです。(インカレでの具体的な目標は)優勝です。

三島主将(200メートル自由形決勝後)
(決勝を終えたいまの気持ち)初めてのこういう全国大会で決勝に残れたんで、自分では驚いてますが、この舞台で2回泳げたことが自分の経験として今後につながるなと思いました。(予選からかなり調子は良かったのか)予選からいかないと決勝につながらないので、決勝につながるように予選から思い切っていけるようにずっと練習してきました。(先日までアメリカで高所合宿を行っていたということですが、強化した点は)高所ということで心肺機能がすごく辛くて、普段の練習よりレベルは下がっちゃったんですけど、心肺機能が鍛えられたということで帰国してからの練習はすごく充実していました。(やはり地震による精神面への影響があったと思いますが)みんな大変な時期だと思うんですけど、こんな大変な中大会を開いてくれた皆さんに感謝したいと思いますし、少しでも早大生に勇気を与えられるように、地震があってもちゃんと練習すれば結果は出るんだということを証明できたかなと思います。(400メートルのレースに向けて)400は元々、200の強化でやっていたんですけど、それがちょっと専門種目になっちゃったんで、しっかり主将としてベストを出して次につなげたいなと思います。

多田(100メートル背泳ぎ決勝後)
(ワセダに入って初めてのレースだったが)それほど環境は変わってないんですけど、それでもちょっといまいちなレースだったかなという感じです。(オフの間に取り組んだ事は)やっぱり体力面とスピード面がまだまだ足りてないので、その部分をうまい具合に強化できたのかなと思ってたんですけど、あまりレースに活かせなかったという感じです。(自身の泳ぎの強みは)200メートルが得意なんですけど、その後半の粘りとかラストの追い上げとかが特徴です。(これからどんな選手になりたいか)入江さんという目標があるので、入江さんに少しでも近づけるような選手になりたいですし、一緒に世界で戦えるようになりたいです。






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