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春季早慶定期戦
6月19日 埼玉・早大所沢テニスコート
慶大に勝利も課題が浮き彫りに
主将としての貫録を見せた中本
春季早慶定期戦が行われ、第1試合で吉田雄紀・能口拓磨(ともにスポ1=香川・尽誠学園)組が5−0で勝利を収めると、勢いそのままに第3試合高橋拓未(社2=三重)・泉山翔太(スポ4=青森・八戸工大第一)組、第4試合品川貴紀(スポ3=三重)・中本圭哉(スポ4=広島・音戸)組、第6試合藤澤一輝(スポ4=岡山理大付属)・天堤拓郎(基理2=栃木・真岡)組、第7試合山田拓真(スポ1=宮城・東北)・川尻鈴ノ助(スポ2=埼玉・川越東)組の勝利で慶大を5−2で下した。
全日本大学王座決定戦での準優勝後初めてとなる試合は主力メンバーを別大会出場のために欠き、決して万全と呼べるものではなかった。だが、「半分以下のメンバー」(中本)という制約の中でもワセダは強さを見せた。初戦は吉田・能口の香川・尽誠学園出身のルーキーペアが落ち着いたプレーで流れをつかむ。吉田の要所でのパッシングショットから相手を崩し、そのチャンスを能口がしっかりとものにする展開で相手を全く寄せつけなかった。第3試合では品川・中本組が「入りが悪かった」(品川)と第1ゲームこそ落とすものの、その後は圧巻のテニスで勝利した。特に第5ゲームでは「ゲーム数でリードしていたこともあって積極的にいった」と中本のボレーが3本決まり、このゲームをストレートで奪ってエースペアとしての貫録(かんろく)を見せつけた。第7試合は昨年同様ファイナルゲームまでもつれる接戦となった。1年生の山田が序盤から粘り強くボールを拾い続けると、後半は前半にミスのあった川尻が調子を戻していった。ファイナルゲームも白熱したポイントの奪い合いが続いたが、最後は山田のサービスエースで試合を決めた。
新人ながら安定した強さを見せた能口
この早慶戦は課題と収穫が表れた一戦だった。勝利したペアとは対照的に、後衛の作った攻めの形に前衛が絡めないペアは苦しい試合を強いられた。また、レシーブがアウトになる場面も目立った。厳しいコースに鋭いレシーブを打つことが試合を優位に運ぶ鉄則ではあるが、それがコート内に入らない限りは相手にポイントを献上するだけだ。ただ、守るのではなく攻めようとするレシーブミスが多かっただけに今後精度を上げていけば大きな武器になるだろう。
一方で、主力メンバーが不在のために1年生を中心とする試合出場の少ないメンバーが試合経験を積むことができたのは大きな収穫である。それでも主将の中本は「(そのメンバーたちが)チャンスを生かし切れずに受けてしまった」と厳しい表情を見せた。今後は下級生の成長も必要不可欠であろう。「チャレンジャーとして向かっていきたい」という能口の言葉も心強い。全日本大学対抗選手権4連覇中であるワセダは今季も記録更新の期待が懸かる。5連覇――そしてその先のワセダを引っ張っていくのはこの若い力になるのだから。
(記事 阿部有起、カメラ 伊沢浩志、岩本剛志)
◆結果
○早大5−2慶大
◆コメント
中本主将
――きょうの早慶戦を振り返って
レギュラーがいなかったこともあって半分以下のメンバーで戦わなければいけないというビハインドがあったのですが、内容うんぬんの問題よりもその下の人たちがこういう試合に出ることは少ないと思うので、そのチャンスをうまく自分たちで生かしきれずに受けてしまって、相手に思いきり攻められてしまい自分たちが苦しくなるという感じがしました。
――全体を振り返って5−2という結果だったが
フルメンバーでないということがあるにしても、負けてしまったことについては反省すべき点ですね。
――全日本大学王座決定戦が終わって初めての試合だったが
僕は王座のときに負けてしまって、反省でこの試合は気を引き締めていこうと思ったのですが、若干自分の中でも早慶戦の位置づけと王座の位置づけのギャップがあったので、自分がこうやりたいと思うテニスはできなかったという感じがありますね。
――自身のボレーも3本決まるなど第4ゲームはいい形だったのでは
ゲーム数でもリードしていて自分が抜かれて点を取られてもダメージはないので、自分から積極的にいってそれがポイントにつながったのでよかったと思います。
――今後の全日本大学対抗選手権についての意気込みを
今のままでは苦しいので、出ている選手、出ていない選手、チーム全体のチームワークを見直して一番スムーズに勝てればいいです。
品川
――きょうの早慶戦を振り返って
先週の王座(全日本大学王座決定戦)で負けて最初の団体戦だったのチームとして一から頑張っていこうという思いでした。来週の東日本学生へ向けた調整でもありスタートでもありました。
――第1ゲームをあっさり奪われてしまったことについて
取られたことに対してはそんなに意識はなかったです。ただ、いつも入りが悪くて1ゲーム目を取られるので課題かなと思っています。
――今後の全日本大学対抗選手権へ向けた抱負を
去年も自分が出て優勝しているので、今年も5連覇へ向けてエースとして自分が出場して勝ってチームに貢献したいと思います。王座も負けているので。
能口
――早慶戦ということでしたがどうでしたか
ワセダの方が実力的には上だったので、慶大が挑んでくる形だったけど、受け身になることなくできたと思います。
――いつもとペアが違うなかどうだったか
高校が一緒でたまにペアを組んでいたので、特に違和感はなくできました。
――全日本大学王座決定戦が終わって初の試合だったと思うのですがコンディションはどうでしたか
時間的にはだいぶ経っていて、気持ちの整理もできていたので、少しずつ良くなっていると思います。
――全日本大学対抗選手権に向けての抱負は
ワセダとしては5連覇がかかっているが、個人的には一年生なのでチャレジャーとして向かっていきたいと思います。
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