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蹴魂(8)
成長続けるDFリーダー・金守貴紀
激しい当たりを活かした対人プレーの強さと素早いカバーリング、インターセプト。そしてそれを可能にする冷静な判断力と広い視野。攻撃陣にタレントを揃える早大だが、リーグ最小失点の守備陣を統率し、ただ1人リーグ戦フル出場を続けるDF金守貴紀(社2)の存在なくして現在の好調はありえなかったであろう。
昨季、四日市中央工(三重)のキャプテンとして高校選手権ベスト8を果たした実績を引さげて入部すると、その高い守備センスとボランチもこなすユーティリティーさでたちまちレギュラーの座をつかんだ。以降欠かせない戦力としてプレーし、チームの関東リーグ2部への昇格に貢献するとともに、自身も関東選抜Bに選ばれるなど1年目にして大きな成長を遂げた。
そして迎えた今季。3バックの中央に位置する金守に課されるのはまさしく「DFリーダー」という役目だ。「自分が引っ張ってやるという気持ち」で味方へと指示を飛ばす姿はすでに貫禄すら漂う。チームは序盤こそ連携不足から来る不安定さを露呈し、さらに集中力の欠如から終盤に失点する試合が続いたが、第4節から4試合連続無失点を記録するなどここにきて安定感を増してきた。「全員の守備の意識が高くなってきた。プレスも機能していると思う」。金守はその要因をこう分析している。プレーの余裕はさらなる進化も生み出している。それは攻撃力。最後尾から繰り出す正確無比なロングフィードはチャンスを生み出し、得意のヘディングはセットプレーで大きな武器となっている。
首位を快走するリーグ戦もまだ前半戦を折り返そうというところ。先はまだ長い。当然この先うまくいかない時期も出てくるであろう。しかしそのような時、堅実なプレーでチームを支えるこの背番号4の存在感はさらに大きなものとして人々の目に映るに違いない。
(大迫拓朗)
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