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第33回全日本女子選手権
12月11日 静岡・藤枝総合運動公園サッカー場
大逆転劇!いざ、INAC戦へ
4ゴール目を決めて歓喜し、ベンチに駆け出す高畑主将
1回戦はシード権を獲得したため免除となり、2回戦からの登場となったワセダ。対するは、ことしの全日本高校女子選手権でベスト4に入るなど、高校女子サッカー界で名を馳せる十文字。躍動する相手を前に2点ビハインドを背負うも、6ゴールを奪う怒涛のゴールラッシュで6−2と逆転勝利をおさめた。3回戦へと駒を進め、なでしこリーグ(日本女子サッカーリーグ)の覇者INAC神戸レオネッサと12月17日(土)、広島の地で相見えることとなった。
立ち上がり、いきなり出鼻を挫かれる。5分、直接狙える位置でFKを得た十文字がパスを選択。虚を突かれたワセダはエリア内でシュートを打たれ、なすすべなく失点。浮き足立つワセダは更に14分にも失点し、早くも2点のリードを許す展開となる。しかし、波状攻撃にもファインセーブを披露し孤軍奮闘するGK鈴木望(スポ3=日テレ・メニーナ)に呼応するかのように、チームは徐々にポゼッションを高め、本領発揮。31分、MF福沢真菜美(スポ2=北海道・室蘭大谷)が左サイドから中に切れ込んで上げたクロスに、FW八木彩香(スポ3=東京・十文字)が右足で合わせて1−2とし前半を終える。
母校を相手に、3ゴール1アシストと大活躍した八木
後半、ワセダは鮮やかな逆転劇を見せる。51分、FW大滝麻未(スポ4=横須賀シーガルズ)が頭で逸らしたボールを八木が左足で流し込み同点とすると、その2分後に右サイドに開いた八木からの低いライナー性のボールを、ダイレクトボレーでゴールに突き刺したのはエース大滝。3−2と試合をひっくり返す。勢いは止まらない。79分にはCKからDF高畑志帆主将(教4=静岡・藤枝順心)が左足で、決定的な4点目を奪う。「きょうは得点でチームに貢献したかった」という思いからか、ベンチへと一目散に駆け寄り喜びを爆発させた。83分、MF谷本晴奈(スポ3=鹿児島・鳳凰)のFKはポストに嫌われるも、MF大宮玲央奈(スポ2=浦和レッズJr.)が豪快に押し込み5点目。終了間際の89分には八木のクロスがGKの頭上を越え、そのまま得点に。「母校の十文字ということで負けられない」と強い決意で臨んだ八木が3ゴール1アシストと獅子奮迅の活躍。後半は十文字のシュート数を1本に抑えるなど、完璧な修正を見せたワセダが6−2で勝利を手にした。
インカレ1次ラウンドでの敗退から気持ちを切り替えるべく、選手だけのミーティングを敢行してまで臨んだ1戦。立ち上がりこそ苦しんだものの、インカレで出来なかった自分達の得意とするパスサッカーで、完全に主導権を握り返したきょうの試合はチームが復調している証だ。
次の相手は澤穂希、川澄奈穂美ら日本女子代表を多数擁し、知名度・実力とも日本最高のクラブ、INAC神戸レオネッサ。しかし、高畑主将は「世間はINACが勝つと思っているけどそれを覆せるような自分達のサッカーをみせたい」と勝利への思いを語ってくれた。サッカーでは時として起こり得る。格上の相手から勇敢な挑戦者が勝利を掴みとることが。日本中を驚嘆させる『ジャイアントキリング』に期待だ。
(記事 松坂和之進、カメラ 松田拓也)
★3回戦は広島でINAC神戸と対戦!
次戦の予定は以下の通り
【3回戦】 12/17(土) vs INAC神戸レオネッサ コカ・コーラウエスト広島スタジアム 14:00〜
日本最強のチームに挑むア式蹴球部女子の戦いに注目!応援よろしくお願いします!
全日本女子選手権 2回戦
早 大
6
1−2
5−0
2
十文字
【得点者】
(早)31、51、89八木、53大滝、79高畑、83大宮
早大メンバー
位置
背番
名前
前所属
学部学年
GK
1
鈴木望
日テレ・メニーナ
スポ3
DF
2
石田みなみ
静岡・常葉学園橘
スポ2
◎6
高畑志帆
静岡・藤枝順心
教4
3
千葉望愛
浦和レッズJr.
スポ2
5
臼井理恵
東京・吉祥女子
スポ4
MF
7
谷本晴奈
鹿児島・鳳凰
スポ3
12
大宮玲央奈
浦和レッズJr.
スポ2
18
福沢真菜美
北海道・室蘭大谷
スポ2
10
山根ひかり
鹿児島・神村学園
スポ4
→84分
権野貴子
宮城・常盤木学園
スポ1
FW
11
大滝麻未
横須賀シーガルズ
スポ4
19
八木彩香
東京・十文字
スポ3
※監督は長岡義一監督(昭43商卒=京都・山城)、◎は主将
◆コメント
DF高畑志帆(教4=静岡・藤枝順心)
――きょうの試合に臨むにあたって
インカレの反省をチームとしてやって、自分たちのサッカーが出来ずにインカレは敗退という形になってしまったので、まず自分たちの目指しているポゼッションサッカーをしようということで、きょうは臨みました。
――立ち上がりに2失点してしまったときの心境は
自分たちの準備が悪くて、こういう形になってしまって。でも、チームとして焦りというものは無かったです。自分たちが何点とられても取り返せばいいという気持ちをチームとして持てていたので、その点に関して不安は無かったです。
――前半に1点を返して迎えたハーフタイム、チームにどのような声かけを
全然下を向くことは無いし、前半の終わりごろから、ボールをつなぐというところに関して、自分たちのしたいサッカーは少しずつ出来ていたので、それをもっと続けていこうというのと、ボールを動かしながらゴールに向かうプレーをもっと増やしていこうという話をしていました。プラスの声かけが、チームとして多かったと思います。
――そして後半は逆転に成功しました。後半を振り返って
前半の最初にバタバタしてしまったことは、自分たちの準備が悪かったと反省して、自分たちが少ないタッチ数でボールを動かすということを意識して取り組んだ結果、こういう得点という形に出来たと思うので、その点はきょうの良かった点として挙げられるかなと思っています。
――高畑選手があげたCKからの得点の場面を振り返って
福沢がいい囮になってくれて。谷本もあそこのボールは狙ってくれていたので。1本前ぐらいに、外してしまったんですけど良いボール上げてくれていたので、そこは絶対に狙っていこうというのと、インカレで自分自身、得点するという形ではチームの勝利に貢献出来なくて。少し悔しい思いもあったので、きょうは得点という形でチームの勝利に貢献したいと思っていました。
――来週のINAC戦にむけて
世間はINACが勝つだろうと思っていると思うんですけど、それを覆すことが出来るような自分たちのサッカーをみせたいです。もちろん一番勝利という形で、次のステップに進むことを目標としてここまでやってきたので、どんな形でもいいので、勝ちにこだわってプレーしていきたいと思っているので、是非、遠いですけど、たくさんの方に応援していただきたいと思っています。次こそ、世間の見方を変えられるようなサッカーをしたいと思います。チャレンジ精神で、挑んでいきたいと思っています。
FW大滝麻未(スポ4=横須賀シーガルズ)
――きょうの試合をふりかえって
立ち上がりに2失点したことは、絶対に防がないといけないことなんですけど、逆境の中でも自分達の良さが出せて、結果的には勝てたのは自分達の強みになると思うんで、トータルでは良かったと思います
――6点も取って逆転勝利できた要因は
皆が慌ててなかったことだと思います。点を取られても、全然取り返せるとい余裕がありましたし、八木が2点取って同点にしてくれたことが大きかったと思います。
――勝ち越しゴールの3点目を振り返って
凄い気持ち良かったです。しかもGKの股を抜いたんで(笑)。
――インカレの敗退からの切り替え方は
正直皆が切り替えられているってことは無いですけど、きょう静岡に来れなくて東伏見で残ってる4年生もいるんで、自分達はそれをモチベーションにしてます。皆で力を合わせて、何とか頑張ってる感じですね。
――INAC戦にむけて
個人的にはシュートチャンスをいかに作り出すかをテーマにしてるんで、打てるところで打ち切って、守備も積極的に参加して、とにかく頑張りたいです!
GK鈴木望(スポ3=日テレ・メニーナ)
――きょうの試合に臨むにあたって
相手は高校生なんですけど、次の試合のINACにむけて、自分たちのサッカーをすることを今週は課題にしてやってきました。立ち上がりは良くなかったですけど、後半は自分たちのサッカーが出来たので良かったと思います。
――立ち上がりのチームの雰囲気は
みんな集中していたと思うんですけど、セットプレーでの失点もあったし、ああいうリスタートのところでの集中力はまだまだだなと思ったことが印象的でした。
――鈴木選手自身は、その後決定的なピンチを防ぐ場面もありました
2失点してしまったけど、これ以上はとらせない、自分の仕事をするだけだと思っていたので、あとは仲間が点をとってくれることを信じてやっていました。
――仲間を信じるという点で、後半は逆転に成功しました。後半を振り返って
後半に入る前に、「負ける気はしない」とみんなで言っていました。自分たちのサッカーをすれば大丈夫だと思っていたので、そこだけですね。負ける気はしませんでした。
――来週はINAC戦です。意気込みをお願いします
結果はどうあれ、自分たちの出来ることを精一杯やるだけなんで、そこをみてもらえれば良いと思います。
FW八木彩香(スポ3=東京・十文字)
――きょうの試合を振り返って
最初2点取られて凄く焦ったんですけど、その後ボールも回せて、インカレと違って自分達のサッカーが出来て6点取れたんで、試合全体を通して見たら良い試合ができたと思います。
――3ゴール1アシストと大活躍でした
きょうの相手が自分の母校の十文字ということで負けられない、と気合いがいつも以上に入ってたのも良い結果に繋がったと思います。1点目はまにょ(福沢)から良いボールが来たんで合わせるだけで、2点目も麻未さん(大滝)が頭で上手くそらして合わせるだけだったんで、皆のおかげで取れた2点だったと思います。3点目は一応センタリングのつもりだったんですけど、ミドルを狙ったってことにしといて下さい(笑)。アシストもひかりさん(山根)から凄く良いパスを貰って麻未さんが中にいたのが見えたんで、上げるだけでした。本当に決めてくれて良かったです。
――INAC神戸戦への意気込み
相手は日本最強のチームですし、自分達はチャレンジャーの気持ちで最強の相手に挑んで、チャレンジしていけるところはしていきたいと思います!
MF大宮玲央奈(スポ2=浦和レッズJr.)
――きょうの試合を振り返って
凄く嫌な感じで失点して、前半は焦ってあまり上手くいかなかったんですけど、後半は落ち着いてボール回しながら良いサッカーができたので良かったです。
――芝の状態があまり良くないように見えましたが
そうですね。結構ボコボコしてて、あと芝が思ったより長くて、慣れない立ち上がりはそれらが原因でパスミスも多かったです。でも後半入るまえに、ここの芝はボールが止まりやすいからパススピードを速くしようと指示されて、それを意識したのが良かったと思います。 後半になったら効果的なパスも出せました。
――5点目について
押し込むだけのゴールでした。まにょ(福沢)が前にいたんですけど、私が後ろからOKと言ったら、譲ってくれました(笑)だからまにょに感謝してます。
――インカレ敗退後、きょうの試合ということで切り替えは上手くできましたか
私自身はインカレ敗退からすぐに切り替えをしたつもりでした。でもチーム全体は、気持ちが乗りきってないまま練習に入っているときもあったと思います。なので出発前しっかりと気持ちを入れるために、選手だけでミーティングしました。最悪、高校生に負けることもあるから、気を引き締めようという話でした。
――INAC戦に向けて一言
日本で最強のチームということは、世界一のチームってことだと思うんで、どういうプレーが通用するか自ら挑戦していきたいです。どんな形でも、どんな勝ち方でもいいので、正月まで4年生の人達とサッカーができればと思います。
MF福沢真菜美(スポ2=北海道・室蘭大谷)
――きょうの試合に臨むにあたって
トーナメント式なのでここで負けたら4年生も終わりだったので、絶対に、1―0でも勝とうという気持ちで、伏見組も含めみんなで勝とうという気持ちで入りました。自分自身も気持ちで負けないと思い試合に入りました。
――苦しい展開の中、先制点をアシストされました。その場面を振り返って
2―0で折り返したら嫌な雰囲気になってしまうと思い、1点でも取って折り返したいと思っていました。いいところに彩香さん(八木)がいたので、蹴ったら合わせてくれて良かったと思います。
――5点目に繋がるファウルを受ける場面など、裏へ走り抜ける場面が多かったです
相手は高校生なので、速いというのはわかってたんですけど、こちらも気持ちで負けないで、前にどんどん出て点をとりたいなと思っていたので、その点では裏とか狙っていけました。自分自身点とりたかったんですけど、3点分くらい決定機を外してしまいました。ちょっと1点はとられちゃったんですけど(笑)。そこはちょっと悔しいんですけど、最終的には勝って次に進めたので、良かったと思います。
――来週のINAC戦にむけて
楽しく、みんなでサッカーしたいです。
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