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JR東日本カップ2008 第82回関東大学リーグ戦
5月5日 埼玉・NACK5スタジアム大宮
中川翔2発も、守備破綻で2連敗
追いつけそうで、追いつけない。前節に喫した国士大戦の黒星で連勝が止まった早大は、上位戦線への生き残りを懸けて中大と相まみえるも3−5で敗戦。中川翔が2得点と攻撃陣は結果を出したものの、ミスが失点につながるなど後味の悪い試合になってしまった。
昨年のリーグ戦では、前期6−2、後期1−4と出入りの激しいスコアが目立つ中大戦。例に漏れず、この日も大味な展開で試合は動く。21分、クロスへの対応が遅れ3試合連続で先制点を献上すると、36分にはGK河野がボールをこぼしたところを詰められ、追加点が中大に転がりこんだ。対する早大も前半ロスタイムに、塗師の絶妙なリスタートから中川翔が抜け出して1点を返す。後半へ向けて追撃ののろしが上がった、はずだった。
しかし、主導権を握ることはできない。試合の流れはあまりにも気まぐれだった。47分にクリアミスから失点。その直後に美しい連係から中川翔がゴールネットを揺らしたが、61分にマークが甘くなったところをミドルシュートで突かれ、再びビハインドは2点となる。岡根のゴールで1点差に詰め寄ったものの、71分にまたもクリアミスをさらわれ、5点目がスコアボードに刻まれた。常に後手を踏み、足が止まってしまった早大に逆転する余力は残っていなかった。シーソーゲームに終止符が打たれる。
ディフェンスラインの裏に入ってくるフィードへの対応、センターバックが引きずり出された際に空いたスペースのケアなど、守備の綻びが浮き彫りになってしまったワセダ。「簡単なミス」(松本征)もさることながら、浮き足立ったときにゲームを落ち着かせることができない現状は厳しい。声を掛け合い、攻守の切り替えを促していた中大とは対照的だった。
もっとも、好材料はある。2得点をあげた中川翔はオフサイドラインをかいくぐる動きで中大の守備網に穴を開け、前線で体を張る反町との2トップには今井監督も合格点を与えた。技術に長ける中野大はプレッシャーの激しい区域でも細かいパス交換で突破を図り、松本怜は相手守備陣を切り裂くように長い距離を走った。ボランチが中盤でボールをキープできるようになれば、自ずと攻撃のバリエーションは増えていくだろう。
飽くなき攻撃サッカーの片鱗は垣間見せた。求められるのは、「またゼロからのスタートという感じ」と今井監督が評した守備面の整備だ。次節の相手はロングボールを多用する駒大。この日露呈した課題を見つめながら、いかに修正を施せるか――その答えが明らかになる。
(斎藤 純)
第7節
早大
3
1−2
2−3
5
中大
【得点者】
(早)45,50中川翔、64岡根
順位表
順
チーム
勝点
勝数
分数
負数
得点
失点
得失
1
国士大
19
6
1
0
11
3
8
2
流経大
16
5
1
1
14
7
7
3
中大
12
3
3
1
19
11
8
4
駒大
12
4
0
3
14
12
2
5
早大
10
3
1
3
12
12
0
6
筑波大
10
3
1
3
17
19
−2
7
神大
9
2
3
2
8
7
1
8
明大
8
2
2
3
12
12
0
9
専大
8
2
2
3
8
9
−1
10
順大
5
1
2
4
8
12
−4
11
法大
4
1
1
5
8
16
−8
12
東学大
4
1
1
5
6
17
−11
※第7節終了時
早大メンバー
位置
背番
名前
前所属
学部学年
GK
36
河野猛
大分トリニータU-18
社3
DF
4
中川裕平
四日市中央工
社3
13
岡根直哉
初芝橋本
スポ2
3
服部大樹
桐蔭学園
スポ3
→78分
皆川翔太
東京ヴェルディY
スポ2
29
宮本章弘
近大付和歌山
一文3
MF
◎2
塗師亮
東京ヴェルディY
スポ4
6
松本征也
浜名
スポ4
25
寺島尚彦
暁星
文構2
→64分
松本怜
青森山田
スポ3
14
中野大輔
桐蔭学園
スポ3
FW
9
反町一輝
前橋育英
スポ3
17
中川翔平
国見
スポ3
※◎は主将、監督は今井敏明監督(昭52社卒)
◆コメント
今井監督
相手はタテのボールに強さがあったが、それを止められないというのはこちらの力不足。弱点を見せた試合になってしまいました。タテへの対応が悪くて何度もイージーなミスを繰り返してしまうとこういう結果になってしまいますね。ロングボールへの対応は気をつけようとハーフタイムには言っていたんですが、後半始まってすぐにとられてしまって。何か手を打たなければいけないところにきてるとは思います。またゼロからのスタートという感じになってしまいましたね。(2得点の中川翔選手のFW起用は)調子が良かったので使ったが、結果を出してよくやってくれた。今までも交代出場のときなど前線で使ったりもしたんですが、よく前で動いてくれるからチャンスをつくることができますよね。調子のいい選手が得点をとってくれたことに関しては収穫だと思ってます。
塗師主将
(展開の速い試合でしたが)失点したのはしょうがないんですけど、(点を)取った後に取られたのが悪かったです。そこで耐えてたら引き分けにできたし、同点になったら勝ち越せたかもしれなかったし残念です。得点した後はもっと簡単にやれれば良かったんですけど。(上位陣に勝っていくには)やっぱり日々の練習でお互いに話し合って、どういうサッカーをするのか見つけてそういうプレーをしていかなきゃいけないです。(どうやって次に切り替えましょう)終わった試合考えてもしょうがないので、次の試合しっかり出来るように準備していきます。
松本征
(試合を振り返って)最初に2点取られて流れが悪くなった。前半のうちに1点返せたのはよかったが、後半も流れがつかめなかった。1点返して流れがきそうなときに、ミスから失点してつかみきれなかった。ミスがなかったらあそこまでやられなかった。(DF陣との連携は)特にいつもと変わりはなかった。相手の11番のヘディングが強くて、セカンドボールが自分のところに来なかった。(きょうの課題は)まず、簡単なミスをしないこと。きょうはそれに尽きる。(次節に向けて意気込みを)連敗をしてしまって残念だけど3連敗は絶対に避けたい。次は勝ち点3をとりたい。
中川翔
(2トップとしての出場でしたが)監督からは特に指示はありませんでしたが、最初のプレーで相手のラインがバラバラだったので常に裏を狙おうという意識はありました。最近はFWで使ってもらっているので、今は違和感とかは全然ないです。(攻撃の形はできていたのでは)攻撃はできていたんですが、もっと前でキープしないとDFラインが苦しいので。(皆川選手が入ってからは)左に入って、(中野)大輔が中に入ってって形です。(きょうの試合を通してチームに足りないものは)連携ですね、DFからFWまでまだ足りないのでミスも多くなっていると思います。僕自身は出れたら常に点を狙っていきたいです。
反町
(今日は中川翔選手との2トップ)自分はポストプレーヤーなので裏に抜けてくれるので、相性はよかったですね。(攻撃の形はできていたのでは)もっといろんなパターンが欲しいですけどね、自分は潰れ役でそこからどんどん展開したいですね。(きょうの試合を通してチームに足りないものは)球際の強さですね、自分たちは引いてしまっていました。(次戦は駒大が相手です)相手は蹴ってくるので、そこのセカンドボール、こぼれ球を拾って走り負けないようにしたいですね。
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