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 JR東日本カップ2008 第82回関東大学リーグ戦 4月9日 埼玉スタジアム2002 第2グラウンド



 インカレ王者の面影見えず……専大に敗れる

試合終了後、選手たちは肩を落とす  空いた穴はこれほどまでに大きいのか。開幕前から、昨季ワセダに歓喜のインカレ優勝をもたらした“黄金世代”の抜けた穴をどう埋めるのかに注目が集まっていた。開幕戦をスコアレスで引き分けた早大は、リーグ制覇に向けて今季関東1部リーグに昇格したばかりの専大には絶対に白星を挙げたいところ。ところがワセダは今季初得点を含む2ゴールを挙げるも、自分たちのサッカーをなかなか実践できないまま2−3のスコア以上の差を見せつけられて黒星を喫することとなった。

 期待と不安が交錯する中、キックオフの笛が吹かれた。「(相手の)前の4人にスピードとテクニックがあるからボランチとディフェンスラインで連携をしっかりしよう」(今井監督)と臨んだ早大だったが、立ち上がりにリズムを掴んだのは専大。これに対してロングボール中心でシンプルに攻撃を作ろうとするが、渡邉・市川の2トップになかなかボールが収まらず、守勢にまわることになる。早大はほとんど決定的なチャンスを作り出せないでいると29分、ワンツーで左サイドを完璧に崩され、そのままネットを揺らされてしまった。1点のビハインドを背負い苦しい状況のだったが、MF中川翔のスーパーゴールが早大を救う。36分、相手ディフェンダーの浅いクリアボールを拾った、今初出場のMF菅田の横パスから右足を一閃。目の覚めるようなスピードに相手GKは一歩も動くことができず、ボールはネットに突き刺さった。ワンチャンスをモノにしいい雰囲気のまま折り返し地点を迎える。

中野遼の強烈ミドルで一点を返すも、勝利ならず  前半のいい時間帯に追いつき、勝ち点3をなんとか手にしたい早大は勝利を目指して後半早々に動く。相手の速いテンポのサッカーに対応するため、主将の塗師に代えて中野遼を投入。しかし、精神的支柱を欠きここから専大に完全に主導権を握られ、一方的に押し込まれる展開となってしまう。「試合の中で相手の時間は絶対にある」(服部)と語るように、ここまでなんとか1失点で踏みとどまっていたDF陣だったが、64分にFKから直接ゴールをこじ開けられる。浮き足立った早大はその直後にももう1点を加点され、いよいよ追い込まれてしまう。勝ち点奪取のために点を取らなければならない早大はパスを繋いで相手陣内に攻め込むも、明確な攻撃の形を作ることができずに安易なパスミスを繰り返しては専大のスピードあるカウンターの餌食になっていった。それでも最後まで諦めず、試合終了間際に中野がペナルティーエリア外から豪快なミドルを叩き込むも時すでに遅し。無情の笛の音が春の夜空に虚しく響いた。

 結果的に2−3で終えた試合だが、それ以上の差があったのは確かだろう。早大は少ないチャンスをモノにする決定力は見せたものの、フィニッシュに至る過程でのアイディア不足、ビルドアップの拙さなどまだまだ連携構築に時間がかかりそうだ。守備においても数的優位なはずの中盤を相手に支配され、簡単に前を向かせてしまうシーンが目立った。新体制が発足してからわずか2ヶ月程だが、課題は多い。試行錯誤を繰り返しながら、今井ワセダは茨の道を行く。

(小林大助) 


第2節
早大 1−1
1−2
専大
【得点者】(早)35中川翔、89中野遼


早大メンバー
位置 背番 名前 前所属 学部学年
GK 伊藤拓真 前橋育英 スポ4
DF 中川裕平 四日市中央工 社3
服部大樹 桐蔭学園 スポ3
12 西村悠太郎 三田学園 商4
29 宮本章宏 近大付和歌山 一文3
MF 17 中川翔平 国見 スポ3
→77分 岩田啓佑 川崎フロンターレU-18 教4
◎2 塗師亮 東京ヴェルディY スポ4
→55分 中野遼太郎 FC東京U-18 スポ2
27 菅田恭介 多々良学園 人3
11 松本怜 青森山田 スポ3
FW 10 渡邉千真 国見 スポ4
18 市川雄太郎 浦和レッズY スポ3
※◎は主将、監督は今井敏明監督(昭52社卒)


◆コメント
今井監督
(今日のゲームプランは)(相手の)前の4人にスピードとテクニックがあるからボランチとディフェンスラインで連携をしっかりして、相手がワンツーなどが得意なのは知っていたのでそこのところを気をつけようと話していた。非常にスピードのあるチームなのでそれに上手く対応しながら進めていこうと。(攻撃の形が明確に見えなかったが)やはりトップに当てて、それから展開してパスをつないでいく、ということをやりたかったんですが簡単には入れさせてもらえずに停滞してしまいました。全体的に中盤のスピードで負けていたのでああいう展開になってしまったんだと思います。(後半途中で主将の塗師選手を引っ込めましたが)中盤でスピード負けしていたのでそれに対応するために交代しました。メンタル的にもなんらかの影響があった可能性はあります。(菅田選手をスタメン起用したのは)彼はよく走れて中盤を活性化してくれるので。ただ、パスにはまだまだ荒さがあるけどこれからに期待しています。(次戦に向けての意気込みは)勝ち点3をゲットできるように全力を尽くしていきます。かなり厳しくなってくるので、勝つために具体的な方策を立てていく必要がある。

渡邉
(今日の試合の感想)結果のとおり、自分たちの負けです。去年とは違うチームだということはわかっているけど、難しいです。(攻めの形が見えづらいが)自分が受けて、基点になれたらいい形で攻撃できてると思うんですけど。でもまずポゼッションを高めないといけない。去年は「自分たちのサッカー」を目標にやってきたんですけど今年はまだ試行錯誤が続いてる感じですね。(次節に向けて)今日の負けを受け止めて、しっかりと次に生かしていきたい。

伊藤
(3失点してしまいました)はい。1失点目は、流動的に動いてきて裏を取られるよっていう、前々から言ってきてた形で、それをことごとくやられた感じで。2失点目はファールになっちゃったのは仕方なかったですけど、自分のポジションもちょっと甘かった。FKというセットプレーからだったので、もうちょっと集中してやらなきゃいけなかったかなと思います。2失点目は完全に自分のミスです。確かにあそこで裏を抜かれたっていうのはチームの責任だけど、チームがどうこうというよりも、あの1点は自分で防げましたね。(そのあとも再三ゴールを脅かされましたが、切り抜けました)そうですね、もう切り替えなきゃいけないと思って。チーム全体が崩れてたし、どうやって戦っていったらいいのかちょっと曖昧な面もあって。でもまぁ切り替えてやっていかなきゃいけないというのが、自分の中にあったんで、次は0点に抑えられるよう頑張ります。(チームとしての課題がたくさん見つかった試合だったんじゃないでしょうか)はい。でも、いい面というのもいくつかありました。なので、それは伸ばしていきたいし、悪い面ももちろん多々あったんで、それはまた中2日になっちゃうけど、修正して次の学芸戦に備えたいです。(大学最後のリーグですが、抱負は)去年は4年生の力で2位を取れたんですけど、やっぱり自分たちの代で優勝したいとはずっと思っていて。きょうみたいな落とせない試合とかをとっていけたら、上に進めるのかなと思います。

中川翔
(ゲームプランとしては)この前と変わったことはないです。相手がワンツーとかうまいっていうのはわかったっていたので、守備でしっかり対応しようと。(前回のように松本怜選手との流動的なポジションチェンジがうまくいかなかった)前半はそうでもなかったんですけど、後半は相手が変えてきて、前にうまくだすことができなかったですね。(得点シーンについては)菅田からのパスがよかったです。でもそこでもう一点取れなくて(流れが)悪くなった。イージーなパスミスが原因ですね。(次へ向けて修正点は)負けはしょうがないので、切り替えて自分たちのサッカーをできるようにするだけです。

服部
相手のフォーメーションに合わせて、ボランチがオフェンシブの選手を見るというふうに決めていたんですけど、塗師さんが交代してそこから崩れてしまった。そういうところを、試合の中で修正していかなければいけないです。(相手は早いカウンターで攻めてきてトップも技術があったがその対応は)裏の対応はすごい気にしてたんですけど、裏に気をとられすぎて真ん中が空いてしまった場面があった。そういうところも、試合中に直していければよかったんですけど。(後半の中盤は苦しい時間帯が続きました)試合の中で相手の時間は絶対にあるし、選手一人一人意識してチームを修正していかなきゃいけないなと思います。(きょうの試合への入りは良かったと思います)そこはみんなで話してて、意識して入りをよくしようと言ってました。(またすぐに次節ですが)自分たちのサッカーをするためにも、選手自身で話し合っていかなきゃいけないです。

市川
(スタメンでの出場でした)最初の10分は前から(プレスに)いこうということで、とばしていきましたね。塗師さんとかからも、行くとこは行く、行かないとこは行かないっていう風に言われてたのでそこは意識しました。僕はどちらかというと潰れ役なので、チームのためにも千真さんがいるのでそこにいい形でつなげたかったんですけど。(そうできなかった要因としては)ビルドアップのところでパスをつなげなくて、厳しかった。僕と千真さんが前を向いてパスを受けれれば良かったんですけど、後ろ向きだと中々難しくて。中盤でつなげなくて、結局DFラインからの大きなパスしか受けれなかったことですかね。(昨季のメンバーの穴が大きいのでは)そうですね、ポゼッションという意味では。今年は絶対的な核が抜けたので、全然違うチームになった。だからもっと選手たち自身で話していかなきゃいけないですね。(次もすぐに試合です)きょう3失点してしまって、悪い時間帯で間延びして、中盤でやられてしまっていたので、もっとコンパクトに。僕自身はもっと千真さんのフォローをしていけるようにしていきたいです。

菅田
(リーグ戦初出場)特に緊張とかせず、ずっと夢見てた舞台に立ててすごい嬉しかったです。(Iリーグとの違いは)レベルの高さとアプローチの早さとかが違います。(すごく声が出てました)自分ができるのは上手いパスとかではなくて、しっかり体を張って、ボールを取ったり、声を出すことなので、そういうのを意識しました。(専修はスピーディーに展開するサッカーでしたが)トップ下の10番をどうするかとかが、後半曖昧になってて、そこから失点してしまったので反省点です。(パスミスも結構見受けられましたが)そうですね。パスミスを減らすのと、周りをしっかり見れるようにしたいです。(前節から中3日)特に疲れとかはなくて、遅い時間からだったので体も動けてました。(新チームで2戦目)やろうとしてることは1つだし、雰囲気も悪くないです。

中野遼
(後半からの出場でしたが、前半をベンチから見ていて)いや、早く出たいなぁと思ってました。(監督からの指示は)ヌリさん(塗師)と代われ、と言われて、ヌリさんが守備的な位置だったんで、俺が一個下がって、恭介くん(菅田)が前でやれみたいな感じで言われたんですけど、まぁやっているうちにちょっと違う感じになって、自分が上がるようになりました。(きょうは見ていて、スピーディーな展開でした)全然落ち着きがなくて、起点がないサッカーのような気がして。去年だったら、ヨコさん(横山知伸・平20スポ卒・現J1・川崎フロンターレ)とかセンターバックの人のところで一回落ち着いてたんですけど、今年はどこから始まるかよくわからなくて。だからすぐ蹴っちゃうんですかね。(敗因はそのあたり?)いや、敗因は他にもいっぱいあると思いますけど、それもひとつだと思います。(チームとしても、個人としても課題が見つかりましたか)はい。チームとしては、みんなやりたいサッカーがバラバラなんで、まずは短い期間ですけど、しっかり立て直して、やりたいサッカーを1つにしていかないと。個人としては、自分が入ってから2失点してしまったこと。自分としては点を取るつもりで入ったから、しょうがない部分もあったけれど、そういう時に自分が入って崩れちゃうんじゃなくて、攻撃をプラスにしつつ、守備をマイナスにしないようにしたいです。(得点は決められましたね)あれはもうイライラしてたんで、無心で打った感じです。(今年のリーグに懸ける意気込みは)まだチームができていない状態なんで、優勝とか言えないんですけど、そこに絡んでいかないと、チームがどんどん下がっていっちゃうんで。去年も全日本では優勝しているわけで、ダラダラ下位にいるのはワセダじゃないと思うので、義務だと思って最終的には上位に絡んでいきたいです。









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