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 全日本大学選手権 1月7日 東京・江戸川区陸上競技場



 新春勝ち初め!四国王者相手に3−0完封

渡邉の先制ゴールに抱き合う渡邉(左)と兵藤  全日本大学選手権(インカレ)の決勝トーナメント1回戦が江戸川区陸上競技場 で行われた。試合は序盤はFブロックを首位で突破した四国第1代表の高知大に押 し込まれる場面があったものの渡邉のスーパーゴールで先制点を奪うとその後は 高知大の素早いカウンターにも安定した守備で落ち着いて対応し、中押し・ダメ 押し弾を加えて3−0の快勝で決勝トーナメント1回戦を突破した。

 苦しいとき こそ頼りになる男が今年もやってくれそうだ。試合序盤、ワセダはピッチ状態が 悪いのを考慮してシンプルにロングボールを相手ディフェンスラインの裏に送り 込むことを選択。しかし「相手のヘディングも結構強かった」(大榎監督)こ ともあって、なかなかシュートまで持っていくことができない。そうすると「引い た所からしっかり整えて攻めてきた」(兵藤主将)高知大が徐々に盛り返してい く。早大ゴール前でパスをつなぎあわや失点、という危ないシーンまで作られ、 いやなムードが立ち込める。しかしここでワセダが誇るエースストライカーがこ の空気を一蹴する。前半12分、左サイドを駆け上がった藤森がパスを受けると ペナルティエリア左の渡邉にクロスを送る。渡邉の頭を経由したボールはふわり と空中を漂い、そのままゴール右隅に吸い込まれていった。観る者をアッと驚か せる渡邉のゴールで先制したワセダは試合の主導権を握り、ボールポゼッション を高めていった。すると同37分、今度は右サイドの松本怜から渡邉、最後は兵 藤と流れるようにボールが渡り、フリーでパスを受けた兵藤が左足を振りぬいて 中押し弾となるゴールを挙げた。

 後半に入ってもワセダは優位にゲームを展開する。「ビデオでとって分析してい たのでカウンターでくること、縦へ縦へくるってことはわかっていた」(大榎監 督)と語るとおり、相手に対する綿密なスカウティングをしてきた成果が現れて きた。ディフェンスラインの裏に放り込まれたボールに対しても落ち着いて対応 し試合運びのうまさを見せる。後半34分にはペナルティエリアでファウルを受 けた渡邉が自らPKを沈めて試合を決定付けると、残り時間は相手の攻撃をいな しながら試合終了の笛を聞くこととなった。

 きょうの勝利でワセダは準決勝に駒を進めた。そして次なる相手は昨季インカレ 決勝で1−6の大敗を喫した駒大。自分たちのサッカーを出し切れずに敗 れた前回と同じ轍は踏まない。悔しさをかみ締め、自分たちのサッカーを貫いて きた今季、個人としてもチームとしても成熟した『黄金世代』が3連覇中の絶対 王者にリベンジを果たす。

(小林大助) 


準々決勝
早 大 2−0
1−0
高知大
【得点者】(早)12渡邉、37兵藤、79渡邉


早大メンバー
位置 背番 名前 出身校 学部学年
GK 伊藤拓真 前橋育英 スポ3
DF 塗師亮 東京ヴェルディY スポ3
金守貴紀 四日市中央工 社4
横山知伸 帝京 スポ4
藤森渉 早実 教4
MF 鈴木修人 市立船橋 スポ4
30 中野遼太郎 FC東京U18 スポ1
→78分 門田新平 早大本庄 理工4
13 松本怜 青森山田 スポ2
→75分 松本征也 浜名 スポ3
◎10 兵藤慎剛 国見 スポ4
FW 渡邉千真 国見 スポ3
14 首藤豪 ジェフ市原Y スポ4
→65分 島村毅 早実 スポ4
※◎は主将、監督は大榎克己監督(昭63教卒)


◆コメント
大榎監督
とりあえずきょう勝ててホッとしています。予選から日にちがあいたが、紅白戦 などもやって試合感は忘れないようにしていたけど、やっぱり公式戦は違うね。 相手の試合をビデオでとって分析していたのでカウンターでくること、縦へ縦へ くるってことはわかっていた。浮いたボールにはしっかり寄せて競ってくるから それの対応とかしっかりしようと。ゲームプランは相手にけらせないようにする ことや、ディフェンスラインのあげさげについてで、守備としてはピンチもあっ たから80点ぐらいかな。相手のヘディングも結構強かったね。それと、低くディ フェンスしてくるチームでなかなか崩しきれなかった。言い分けになるけど、ピ ッチがあまりいい状態とは言えないから、ミスを恐れてしまった部分もあった。 押し込まれているなかでの1点目はやはり大きかったけど、いつも自分たちのペ ースでやれるわけではないなかで、攻められる時にもしっかり耐えれたことは評 価に値しますね。立ち上がりは相手がよくて、うちが受けてしまっていたから。 (後半に入るときの指示)絶対スペースができるから、そこに入っていけってい うことですね。とにかく慌てないように話しました。(準決勝へむけて)一つ一 つ戦っていくだけです。駒大には去年のインカレで散々にやられているからね、 借りは返したいです。流経大には、今季リーグ戦で2試合とも落としているから 、負けられない。

兵藤主将
(前半は押されぎみでしたが)全部が全部ワセダペースではなくて、引かれて前 線では回せなかった。けどそんな時間帯に(渡邉)千真のスーパーゴールがあっ て楽になりました。早い時間で一点目とれたらやっぱり楽ですね。相手は引いた 所からしっかり整えて攻めてきたんでやりづらかったです。しっかり崩していけ るようにコンビネーションを高めていかないといけないです。(ご自身の2点目 については)千真がよく見てくれてて、パス受けた自分はどフリーだったので決 めるだけでした。逆に完全に決めれるシーンだったので緊張もしましたけど。( いつも兵藤選手が蹴るPKは渡邉選手が蹴りました)PKは結構自信持ってるん ですけど、千真が自分でもらったPKは蹴りたいって前から言ってて、今日一応 聞いたら自分で蹴るって言ったので。(中3日で次戦ですが修正点は)もうちょ い前線でパス回せるように、スピードアップしていきたい。あとはタイミングが 合わない部分もあったのでコンビネーションですね。守備は良かったと思うので 、コンディション整えて次に行きたいです。

鈴木修
(きょうを振り返って)きょうはグラウンドが悪かったのもあって、テンポが多少 落ちた。自分自身は、ボールのない時にいかに動けるかを意識していました。ワ セダはボール支配率が高いので、相手チームにひかれてしまう。そうなった時に 、いかにフリーでもらえるかが大事。きょうみたいなサッカーで、崩して点を取 るしかないんですよね。(右サイドでの効果的な動きが目立ちました)監督から はサイドバックがあがった時に降りて、ゲームを作れと言われていました。塗師 がよく上がっていたので、そういうことになったんだと思います。(高知大の印 象)やっぱり関東のほうが全然うまいな、と。だけど、身体的な面ではすごく強 かったので、前線は苦戦したんじゃないでしょうか。(シュートは比較的少なか ったが)基本的に攻撃的なチームなので、心配はしていなかったです。リーグ戦 でも完封されたことはほとんどない。1点取っても守りに入らず、2点目を狙っ て攻めるのがワセダ。攻めてれば守備もしなくていいので、点を取れることを信 じて頑張るだけでした。(次戦に向け)タイトルをまだひとつも取っていないの で、やっぱり目指したい。ここで負けるのは悔しいので、100%出し切って勝 って、決勝へ進みたい。

首藤
予選リーグを3連勝できたということもあって、きょうまでの練習はいつも通り 。いい雰囲気で出来たし、先発以外も高い意識を保っていてポジション争いもま だある。(前半は)ピッチが湿っていたりコンディションがよくなかったし、は じめの時間帯はセーフティーに行こうということでロングボールを相手の裏に入 れるプレーが主体だった。その中でディフェンダーの裏を取る動きを意識した。 (後半は)相手の動きが落ちたということもあって、ボールを回せたと思う。( 高知大に関して)球際が強かった。去年は勝っている相手だけど、チャレンジャ ーという気持ちは伝わってきた。こっちも受身にならないようにした。(準決勝 に向けて)駒大のキャプテンはジェフユースの時の同期なので、がんばろうとい う話はしていた。イエロー1枚もらっているので、累積にビビってるんですけど 、がんばります。

金守
(試合を振り返って)点も取れたし、0に抑えられたんでよかったです。(芝が あまり良くなかったが)でも所々いい形もできてたのでもっとそれを増やしたい 。(次は駒澤か流経)特にどっちにも特別な意識とかはない。勝つだけです。

藤森
(注意したことは)トーナメントなので相手をなめずにということと、守備は無 失点でということです。対戦相手をビデオで見て、相手はオーソドックスな攻撃 で、競り合いとかがんばるので、局面で負けないようにということでした。(相 手の印象は)守備をがんばってて、前線からのプレッシャーもありました。きょう はグラウンドが悪かったので、とにかく勝つことが大事だったので勝ててよかっ たです。(きょうは積極的に上がってクロスを供給していましたが意識してです か)相手が引いていたので、横から攻撃の基点になろうと意識していました。( 先制点は藤森選手のアシスト)まぐれです(笑)。(手堅い試合運びでした)立 ち上がりはバタバタしていて危ないシーンもありましたが、そこを乗り切れて早 い時間に点を取れて、自分たちのサッカーができました。(準決勝は駒大対流経 大の勝者)相手どうこうより、準決勝勝って、国立でいい形で終わることしか考 えていないです。

横山
相手はロングボールばっかりで連続した攻めがなかったので、そのへんはやりや すかった。ワセダとしては、トーナメントなんで、勝ち進むことを第一に、無難 にひいて試合を進めていた。毎回点は沢山とってたんで、攻撃はいつも通り。一 発勝負ということもあるので守備から、という意識で戦っていた。相手は蹴って くるチームだったんで、セカンドとか裏へのケアに注意した。ゼロで抑えられて よかった。流経大には今季リーグ戦で勝ってないし、駒大には昨季のインカレで 大敗したので、準決勝はどちらがきてもリベンジという感じで臨みたいです。

渡邉
(きょう2得点)コンディションは上がってきてると思います。(ここまで公式戦29 試合25得点。得点率は8割を越える)やっぱりFWとしての仕事が点とることだ と思ってるので、その点では良かったです。きょうもチャンスの数は少なかった んですけど、決められたから自分の仕事はできたかなと思います。(シュートへ の意識が高いですよね)自分の持ち味はシュートだと思ってますし、積極的に打 とうという意識はありますね。(PKのシーンは)自分がファールしたと思った んですよ(笑)。で、審判に確認したらPKって言うんでびっくりして。PKは 自分がとったやつは自分で蹴らせてくださいって言ってるから兵藤さんに言って 蹴らせてもらって。きのうの練習でPK2本外してたんですけど、蹴るときから 左に蹴ると決めてました。GKの動きはあんまり見てなかったですね。(ピッチ は荒れ気味でしたが戦い方は)やっぱりリスクを背負わずにやれってことは言わ れました。相手に引かれて何もできない時間帯があったんですけど、そこは自分 たちのパスをつないで崩そうと心がけました。(次は駒澤と流経大の勝者と対戦 。どちらと当たるかによって戦い方も変わってくると思いますが)どちらとして も厳しくなると思いますし、自分たちの戦い方も少しは変わると思いますけど、 どちらと当たるにせよ、自分たちのサッカーで勝ちたいです。

塗師
(3−0快勝でしたね)とりあえず勝ててよかったっすね。今の4年生といっし ょにできるのって最大であと3試合だったから、絶対負けるわけにはいかなかっ たのでホッとしています。(一発勝負の決勝トーナメントを戦う上で、監督から特 別指示などはありましたか)具体的な指示はあまりなかったっすけど、ウチは点の 取れるチームだからとにかく先に失点しないように。先に失点するとやっぱりき ついものがあるので。(きょうは右サイドバックとしての出場だったんですけれ ども、試合にはすんなり入っていけましたか)試合には入っていけたんですが、 きょうはあまり調子がよくなかった。序盤に攻め込まれた場面があって、それは 変に繋ごうとした意識があったから。もっとシンプルに裏を狙って攻めていけれ ばよかったと思うんですけど。(次戦への意気込みをお聞かせ願えますか) 相手によって多少動きは変わるでしょうけれど、自分たちのサッカーをしっかり して次も絶対勝ちたいです。

松本怜
(芝の状態が良くなかったが)同じ右サイドの塗師さんからのくさびのパスなど は気を付けようと思いましたが、ドリブルには支障はなかったと思います。(ド リブルで中に切り込むプレーが目立ったが)縦に相手が寄せていたこととスカウ ティングで見た中大の選手が中に切り込んでチャンスを作ってたんで参考にした 部分はあります。(相手のファーストディフェンダーのプレスが効いていたが) 思ったよりも相手が競り合いに強くて、なかなか展開できませんでした。でもひ とりマーク外すと意外にフリーになっていて。二点目も(渡邉)千真さんの後ろ に兵藤さんがフリーで走り込んでいたのが見えたので、思い通りにボールがいっ てよかったです。(自身の出来は)前半は監督にも言われていた仕掛けができて いたと思うので良かったんですが、久しぶりに先発して後半は足がとまってしま って、二日前に足の指もけがしてたんで。後半はこれからの課題です。(準決勝 にむけて)駒大、流経大どっちが来ても勝つだけなんで、やることがはっきりし ているのでやるだけです。





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