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 第12回東京都トーナメント(天皇杯東京都予選学生系の部) 7月21日 早大東伏見グラウンド



 梅雨空の勝利、天皇杯への挑戦

公式戦初出場の野田。そのプレーはセンスフル  まだ梅雨の明けないジメジメとした空気の中、ワセダは天皇杯東京都予選学生系一回戦・三菱養和SCユース戦で2−0の勝利を収めた。終始ボールを支配し、山本の2ゴールと危なげない試合運びでの完勝劇。天皇杯出場へ、まずは一回戦突破だ!

 約2ヶ月ぶりの公式戦となったワセダ。立ち上がりはうまく試合に入っていけずに相手にファーストシュートを許すなどどこか戸惑いもみられた。しかしすぐに反撃に移る。前半6分、基点はこの日右サイドバックに入った野田から。今季公式戦初出場となった男が「あそこは狙っていた。それが持ち味」と語る、ピッチを滑るようなきれいなパスを渡邉に届けた。そして右サイドで相手キーパーと一対一になった渡邉が中央に折り返し、山本が落ち着いてゴールに沈めた。最終ラインからの完ぺきな崩しでワセダが試合の流れを持っていく。その流れにのって続く前半8分、今度はペナルティーエリア内で山本が倒されてPKのチャンスを得るも、それを兵藤主将が左ポストに当てて惜しくも外してしまう。それでも「とにかくやるサッカーは変わらない」(大榎監督)ことを強調するとおり、細かくパスをつないで徐々に試合のペースを掌握していく。三菱養和ユースは司令塔にボールを集めて攻めてきたが、決定機を作らせなかった。だがワセダもボールを受けた渡邉からサイドに展開していくつものチャンスを作るが、決めきれない。試合を押し気味に進めていたワセダだったが、試合を決定付けることができないまま前半を終えた。

 後半、ワセダは野田と中川翔に代えて中島健と松本怜を投入。中盤の人数を増やすことで更なるボールの支配を試みる。そしてこの交代の効果はすぐに形となって現れた。後半の7分、中盤の構成員を増やしたワセダは前線から積極的なプレスを仕掛け、山本が高い位置でボールを奪う。一対一の状況となった相手DFを一瞬で抜き去った次の瞬間、キーパーの左脇をすり抜けたボールがネットを揺らす。吹き抜ける風のようなゴール。それは相手選手の攻撃の炎を小さくしてしまったかのようだった。それは俄然勢いに乗るワセダが、守備においても攻めの姿勢を崩さなかったからだ。相手キーマンである10番へのマークを強め、攻撃の形を作らせない。中盤の圧力はどんどん高まっていく。圧倒的に攻めるワセダはゲームのほとんどの時間でボールを制圧、相手ゴールをこじ開けようと試みるも、数多くのチャンスを決めきれず結局そのまま試合終了のホイッスルを聞くこととなった。

 「まだ物足りない感じがする」(大榎監督)し、「もっともっと点が取れた」(鈴木修)と決定力に課題を残したが、「後半は次につながるサッカーができた」(鈴木修)と選手は前を向いている。これで23日に行われる二回戦は法大との試合となった。これは苦杯をなめた昨季と同じカード。一年前に味わった悔しさは今も忘れていないだろう。また、関東大学リーグでも長い間勝てていない相性の悪い相手だ。鬱陶しい雨雲とともに鬱積した想いをけ散らしてほしい。

(小林大助) 

 ★早大から3人がユニバーシアード日本代表に

 全日本大学サッカー連盟がユニバーシアード日本代表チームを発表、早大からは兵藤、鈴木修、渡邉の三人が選ばれた。キャプテンが予想される兵藤は「4連覇かかってるし、気負わず、自分たちのサッカーができればいい」とコメント。同代表は8月からバンコクで開催される第24回ユニバーシアード競技大会に向けて、7月末から合同練習を始め、8月中旬までの長い戦いに挑む事になる。グループBに入った日本はロシア、ウルグアイ、マレーシアと対戦する。



学生系の部準決勝
早大 1−0
1−0
三菱養和
SCユース


早大メンバー
位置 背番 名前 前所属 学部学年
GK 河野猛 大分トリニータU18 社2
DF 金守貴紀 四日市中央工 社4
横山知伸 帝京 スポ4
12 松本征也 浜名 スポ3
29 野田明弘 サンフェレッチェ広島ユース スポ1
→60分 中島健太 國學院久我山 社4
MF 塗師亮 東京ヴェルディユース スポ3
鈴木修人 市立船橋 スポ4
17 中川翔平 国見 スポ2
→60分 松本怜 青森山田 スポ2
◎10 兵藤慎剛 国見 スポ4
FW 山本脩斗 盛岡商 スポ4
→85分 首藤豪 ジェフ市原ユース スポ4
渡邉千真 国見 スポ3
※◎は主将、監督は大榎克己監督(昭63教卒)


◆コメント
大榎監督
(久しぶりの公式戦、中心に練習してきたことは)とにかくやるサッカーは変わらないのでそこはしっかりとやってきました。ただミスが多いのをなくなさなければいけないので、プレッシャーが かかった状態で練習してきました。(中盤のスペースに相手10番が切り込んで危ない場面もあった)相手が1トップ気味で中盤のプレッシャーがかからなく、自由に動かせてしまった。相手10番の選手はとてもうまい選手なのでね。(1点目の起点は初出場の野田選手)素晴らしいボールをけるし、動きもいい。高く評価しているのできょうは先発でつかいました。途中で交代したのも後ろを3枚にした3−5−2にしたからです。(中盤のスペースがあいたために生まれたミスも)フォーメーションを変えたことでプレスがかかりだんだんとなくなった。(トーナメント1回戦、しっかり勝ちにいけました)ゼロで抑えて終わったことは評価できる。ただまだ物足りない感じがするね。決定的場面で決められないということは、これから戦っていく場面で厳しくなっていくということだから。

兵藤主将
(きょうの感想)自分最初にPK外したんで…あそこで勢いに乗るはずだったのに、失敗してしまって、チーム自体苦しくなってしまった。チャンスも何度もあったのに生かしきれなかったので、決められるときは決められるようにやっていきたいです。(課題をあげるとすれば)個人的にはきょう全然よくなかったし、もっと得点に絡めるようにしたい。チームでも、運動量はまだまだだし、これからもっと上のチームに当たるようになったら通用しないと思うのでしっかりやりたいです。(ユニバに向けて)たぶんキャプテンさせられると思うので(笑)。このチームはけっこう即席チームなので、コミュニケーションしっかりとれるように、声出して。そういうのが役割だと思うので。個人ではなくチームでまとめる感じですね。4連覇かかってるし、気負わず、自分たちのサッカーができればいいかなと思います。

鈴木修副将
(2ー0というスコアでしたが)もっともっと点がとれたし、とらないとい けないです。(コンディションは良かったのでは)相手が高校生だったので、あれくらいできて当然だと思います。でも後半は次につながるサッカーができたと思います。(くさびからのサポートの質が高かったが)うちはそういうサッカーを目指しているし、千真次第っていう部分も正直ある。(リトリートしてきた相手をチーム全体がパスで崩そうとしていましたが)人が動くよりもボールが動いた方が速いし、ボールは疲れないのでね。そのなかでサイドから崩していこうと話していました。(相手の10番へのケアの意識が強かったが)あそこが起点になっていたし、うまかったのでフリーにさせないようにしました。(攻守の切り替えが速かった)相手がカウンター狙いだったので、中盤にいる自分たちが遅らせないといけないので。(今日はキッカーを野田選手に譲っていたが)何本いいクロスを上げていたし、キックがあいつの特徴なんでそこを生かそうと。システムが変わって交代しましたが、出来はよかった。(次戦に向けて)天皇杯に出たことないし、監督も出たがっているので、出れるようにがんばりたいです。

山本
(相手の情報がない状態での対戦でしたが)まぁビデオとかなくて、特に対策は無かったんですけど、10番がキープレーヤーっていうのはわかってたんでそこは気を付けました。前半の入り方悪かったですけど、後半はペースつかめました。ただ2点しかとれなかったっていうのは決定力不足ですね。(その2点とも自身の得点)そうですね、いいボールきてたので。でも他にチャンスあったので、上に行くにつれてちゃんと決めないといけないと思うし、意識してやっていかなきゃいけない。(早慶戦から1ヶ月試合が無かったが)練習試合も2試合で、そんなにやってないんですけど、自分達で意識して毎日練習からしっかりやっていきました。(次は法大と日大との勝者との試合ですが)どっちきても自分達のサッカーをするだけですね。多分法大だと思うんですけど、法大にはずっとやられてるので勝ちたいですね。

野田
(公式戦初出場でしたが)素直に出れたことはうれしいです。ただ、相手が相手だからもっとやれたはずだし、やらないといけない。(先制点の基点になりましたが試合にはすんなり入れましたか)そうですね、あそこは狙っていたしそれが持ち味なんで。チームに貢献できてよかったです。(前からスタメンというのは聞いていたんですか)直接聞いてはなかったけど、練習でレギュラー組でプレーしたりとそんな気はしていたので準備はしていました。(これからの抱負を)きょう以上にチームに貢献できるようにがんばりたいし、長所であるクロスの精度を上げていきたい。







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