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 JR東日本カップ2007 関東大学リーグ 5月12日 茨城・古河市立古河サッカー場



 『挑戦者』に立ち込める暗雲…3連敗で首位遠のく

流経大と激しく競り合う塗師  シュートが決まらナイ。パスが続かナイ。チャンスを生かせナイ…そして何より勝てナイ。迎えた第9節、ナイナイ尽くしの早大は昨季のリーグ王者・流経大に1−3で敗北を喫し、これで3連敗。上位陣が順調に勝ち点を上乗せしていく中、黒星が続き、前期を首位で折り返すのは一段と厳しくなった。

 流経大ダメ押しの3点目が、力なくコロコロと早大ゴールへと転がりこんで、万事休す。勝敗を決めたのは、ボールを扱う繊細な技術や、複雑な戦術の差ではなく、それ以前のところにあったようだ。リードしながらもボールへの執着心をむき出しにグラウンドを駆け巡る流経大に対し、球際での圧倒的弱さを露呈してしまった早大。追いかければ間に合うかもしれないボールの行き先さえ、見守ることが多かった。さらにかねてから警戒し、練習を重ねてきた相手方セットプレーでの守備の成果も見えず、ゴール前でもたついているうちに、やすやすと得点を許してしまう。松本怜からのクロスに兵藤慎剛主将が合わせて1点を返したものの、流れを引き戻せるわけでもなく、結局3失点。勝ちたい気持ちは強いはずなのに、不本意な失点続きで自信を失い、本来悠々とこなせるはずのプレーにさえつまずいてしまった結果の敗北だ。

思うように勝てない憤りに肩を下げる選手たち  「サッカーを徹底できていない。もう少し自分たちを信じて、ワセダのサッカーを完成させることが重要」(松本)と、選手たち自ら自覚し始めているように、早大が目指す巧妙なパスサッカーを実現させるには、大前提として基本的なプレーを確実にこなし、いかなる苦しい状態でも諦めずに粘り強く戦う姿勢がまず必要となってくるだろう。最近の試合後のインタビューで度々兵藤主将が唱えているのは、練習からの意識改革。技術や戦術面で不足はないはずだけに、これ以上はあとがない状況を迎えた選手たちの奮起を願うしかない。

 次節の相手は現在3連勝中と、早大とは対照的に波に乗る駒大。一昨年の夏、まだ二部リーグに所属していた早大が総理大臣杯、天皇杯予選と一部の駒大を下したことがある。一部昇格を目標に、格上の相手にも貪欲に喰らいついていたあの頃を、上級生たちはまだ覚えているだろうか。あれから2年。今、目指すのは一部リーグ制覇。窮地に立たされた今だからこそ、今季のスローガンである『RETADOR』(スペイン語で挑戦者の意)たる姿をアリアリと見せ付けてくれることに期待したい。

(平野麻理子) 


第9節
早大 1−2
0−1
流経大
【得点者】(早)38兵藤(流)11池田、23武井、86佐藤


順位表
チーム 勝点 勝数 負数 分数 得点 失点 得失
駒大 21 16
流経大 18 17 10
法大 17 14
明大 15 15
早大 13 17 15
東海大 11 13 14 −1
東学大 11 10 −3
青学大 10 17 20 −3
中大 17 −9
10 国士大 14 20 −6
11 筑波大 12 17 −5
12 順大 14 −6
※第9節終了時
早大メンバー
位置 背番 名前 出身校 学部学年
GK 伊藤拓真 前橋育英 スポ3
DF 金守貴紀 四日市中央工 社4
横山知伸 帝京 スポ4
23 藤森渉 早実 教4
MF 塗師亮 湘南台 スポ3
→82分 中川翔平 国見 スポ2
鈴木修人 市立船橋 スポ4
山本脩斗 盛岡商 スポ4
13 松本怜 青森山田 スポ2
◎10 兵藤慎剛 国見 スポ4
FW 19 前田亮 都立駒場 教4
→51分 幸田一亮 港北 スポ1
渡邉千真 国見 スポ3
→70分 反町一輝 前橋育英 スポ2
※◎は主将、監督は大榎克己監督(昭63教卒)


◆コメント
大榎監督
(初めの失点2つはCKやスローインから)きょうの試合は本当によくなかった。スローインから反転されて(ゴールが)決まったりね。本当に不満です。スローインやゴールキックには注意するようにといつもいつも言っているにも関わらず全く守れていなかった。セットプレーなど、ボールをセットされてから始まるということは相手にとって有利になっているということ。中途半端な状態でプレーしていた。(途中から4バック気味で、後半に幸田選手を投入してからは完全に4バックでした)相手が1トップだったからね。なのに3バックにしていたら相手の動きに押されて山しゅー(=山本)や怜が下がっちゃって中盤で拾えなくなってしまった。うまく機能していないと思ったから4枚にした方が山しゅーや怜がもっと押し上げられるしね。(兵藤選手を中心とした攻撃で、立ち上がりは 良かった)点取られても、盛り返すだけのパワーがないね。というか、点取られすぎかな。明大戦なんかより全然よくない。きょうみたいな試合をしていたら勝てないよ。(流経大は球ぎわの強さ、切り替え、寄りの速さがすごかった)徹底していたね。まるで駒大のようなサッカーだった。そういった意味では分析してきた動きはしていなかった。(その駒 大と次節あたります)終わってしまったことは仕方ない。自分たちがどうやったら勝てるのかしっかり模索してまた一週間みっちり練習してきます。

兵藤主将
個人的にはそんなでもなかったけど、全体的にみたら球際だとかが強かった。監督も言ってたようにアウトプレーからの失点。ゴールキックとか、しっかり自分たちがいい体勢で迎えられていないからああいった形になってしまった。相手の方が全員が戦術を理解しているというのが感じられた。それが敗因だと思います。ワセダは切り替えも遅かった。相手はチームの完成度が高かった。練習中から意識して取り組まないと、そういった理解度とかは上がらない。練習の段階から一人一人が、試合中だったらこうしようと考えて、実際試合のときに、そういう判断ができるようにならないといけない。ここのところ2試合で1点だし、とにかく得点が少ない。誰でもいいから点決めて、そこから2点3点とたたみかけていこうっていう気持ちが必要。次の駒大戦も、球際とか厳しいと思うんですけど、全員練習から戦う気持ちを持って取り組んで、勝ちに行きたいです。

金守
(きょうの試合を振り返って。敗因は)セットプレー、スローインなどのリスタートの時に集中力を欠いてしまった。とれるときに点をとれず苦しかったです。(セットプレーの守備は?)ゾーンで守備をしてたがセカンドボールへの対応が悪かったです。(流経大のオフェンスで気をつけていたことはありましたか)トップにボールを集めてくるからその対応とボールを入れるサイドとの1対1で負けない事を意識していました。(DFの改善点は)セットプレーでのリスタート時の集中力だと思います。(駒大戦に向けてお願いします)次は勝ちたいです。

渡邉
(きょうの試合を振り返って)前半早い段階で2失点してしまい、相手のペースになってしまいました。全体的にうちのほうがチャンスがあったと思うんですけど、それをうまく生かせなかったのが敗因ですね。(流経大のDFの印象は)しっかりコンパクトされていて、あまり崩れない。うまくコントロールされてしまいました。自分自身、上位とやるとき、いい形でボールを受けることができないので、今後改善していきたいです。(3連敗ですが、チームのムードは)みんな引きずっていないと思います。1試合、1試合やるという意識なので。ここのところ勝ちきれていないので、次は勝ちたいです。

伊藤
前半はうちのペースで、2点先に取られちゃったんですけど、それでもなかなか良かったと思うんですけど、後半に攻められなかったです。いままでも、スローインやセットプレーとかボールが止まったところから入れられることが多くて、そこは監督にもずっと言われてたんですけど、そこでやられてしまいました。もう少し意識的にやらなきゃいけないです。次は駒大ですが、相手に対して意識することはないです。3連敗して流れはよくないですけど、気持ちを切り替えて、次こそは勝ちたいですね。

松本怜
(前半はポジショニングがむずかしかったのでは)前半が始まってから相手の布陣をしったので対応するのにすごく戸惑いを感じながらプレーしていました。守備の意識を持ちながらということは心がけていました。(先制点のクロスは絶妙でした)大外に誰もいなかったのでニアに走っていた兵藤さんに合わせるしかなかった。ボール自体はいいものが行ったと思います。(後半からは4バック、さらに攻撃的な位置にポジションを変えました)バックで入っても監督に言われたことをやるだけなので。でも幸田が自分の後ろをDFしてくれるようになったので攻撃で思い通りに動けてやりやすかったです。(単に中に入れるだけでは難しかったのでは)相手CB2枚が強くて千真さんも気分良くプレーできていなかったので、チームの持ち味もでなかった。(今のチームの改善点は)サッカーを徹底できていないところです。相手に合わせすぎていると思う。もう少し自分たちを信じてワセダのサッカーを完成させることが重要だと思います。(前期残り2試合です)もう次負けたら優勝が難しくなってくるので是が非でも勝ちたいです。

幸田
(4バックの右として投入されました。監督からの指示は)サイドが開いているからっていうことと、チャンスがあったらどんどんあがってクロスをあげるように言われました。(試合内容はよくなかったですが、対人やスペースへの気配りなど、幸田選手自身としては良かったのでは)途中からでたということで、みんなよりスタミナもあまっているし、もっともっと動いて攻守でしっかりチームに貢献できるプレーをしなければいけないです。雰囲気の悪さにのっかってしまって、いいプレーができなかった。(流経大の印象。監督は駒大みたいだったとおっしゃってました)もっと足元でくると思っていたんですけど、蹴られっぱなしで…繋いでくるサッカーの方がパスカットとか(自分は)対応しやすいのでやりにくかったです。(駒大との戦いにむけて)ベンチに入ること、試合にでることがまず自分の目標なんで、一週間しっかりアピールして、使ってもらえたら絶対勝つために頑張ります。







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