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 JR東日本カップ2007 関東大学リーグ 5月6日 東京・江東区夢の島競技場



 明大に敗れて2連敗…雨がヤマズ

ケガの痛みを我慢してチームを指揮する兵藤主将  大雨は止むことを知らないかのように、ピッチに、選手たちに降り注いでいた。前期リーグ戦も後半戦に入り、上位チームとの連戦の初戦となった明大戦。前節の反省点であった「守備の改善」(大榎監督)は見られたが、決定力不足によって0−2で敗れてしまう。ここ3節で2敗1分と、早大にとっては“黄金の一週間”とはいかなかった。

 早大は前節では2バックだったディフェンスを3バックに戻し、「守備の意識をチームとして持つ」(金守)ことで、攻撃の基盤を作る。そこからうまくボールを供給し、立ち上がりから果敢に攻めていった。ピッチコンディションが悪いとは思えないパス回しも展開。前半では早大のシュート数が10本なのに対し明大は0本と、攻撃という攻撃をさせなかった。しかし、兵藤主将が「いい時間帯で点数がとれなかった」と言うように、ここでゴールを決められなかったことが後々響くことになる。

 前夜から降り続いた雨に加えて第2試合の後半戦、「水が溜まってボールがとまるシーンも多く」(兵藤主将)、ワセダの繋ぐサッカーは限界だった。思うようにいかない焦りは、メイジの攻撃を許すこととなる。後半8分、自陣ゴール前で与えてしまったファールからのFKは、きれいな放物線を描いてゴール左隅に急降下。0−1とされ同点に追いつきたい早大だが、同22分には右サイドからドリブルで攻め込まれ、放たれたシュートが伊藤の手をはじいてゴールネットを揺らした。

 2点差にされてしまった早大は打開策として、後半30分にDF登録の岡根をFWとして投入。上背のある岡根をFWとして起用することによって、足元からではなくダイレクトなプレーを期待。つまりワセダの繋ぐサッカーではなく「パワープレーでシンプルなサッカー」(大榎監督)を試みた。しかし、2点を与えてしまったことにより、流れをつかんだ相手と、その強固な守備は反撃を許してはくれなかった。

 この日露呈したのは「決めきれない場面があった」(松本征)という決定力不足であろう。前節で課題となった守備が良好へとむかったのであれば、それも改善することは決して不可能ではない。降り続ける雨が止むかは、自分たちにかかっている。そう、きっとここが正念場。

(菊地梨絵子) 


第8節
早大 0−0
0−2
明大
【得点者】(明)52長友、67山本


順位表
チーム 勝点 勝数 負数 分数 得点 失点 得失
駒大 18 14
法大 17 13
流経大 15 14
明大 14 14
早大 13 16 12
東学大 10 −3
中大 14 −8
国士大 12 14 −2
東海大 12 −3
10 筑波大 10 13 −3
11 青学大 11 18 −7
12 順大 12 −7
※第8節終了時
早大メンバー
位置 背番 名前 出身校 学部学年
GK 伊藤拓真 前橋育英 スポ3
DF 金守貴紀 四日市中央工 社4
横山知伸 帝京 スポ4
23 藤森渉 早実 教4
MF 19 前田亮 都立駒場 教4
→64分 首藤豪 市立千葉 スポ4
鈴木修人 市立船橋 スポ4
12 松本征也 浜名 スポ3
→81分 糸井正 早実 国教4
13 松本怜 青森山田 スポ2
→75分 岡根直哉 初芝橋本 スポ1
◎10 兵藤慎剛 国見 スポ4
FW 山本脩斗 盛岡商 スポ4
渡邉千真 国見 スポ3
※◎は主将、監督は大榎克己監督(昭63教卒)


◆コメント
大榎監督
きょうはとにかく守備の改善を意識した。ピッチコンディションが悪かったので1点差での勝負になると思っていたが、2点もとられてしまった。後半になって(雨の影響で)ぬかるみなどが増えてしまい最悪なコンディションの中の打開策として岡根をFWとして投入した。パワープレーでシンプルなサッカーを狙ったんだけど、あまり効果はなかった。でも全体として筑波大戦より戦う姿勢も良かったし、守備と攻撃の連動、1対1もよかった。ただリスタートからしっかり決めることができなかったり、後半になって(攻撃の)バランスを崩してしまったのが反省点。(松本征選手の負傷交代について)足首をケガしたようです。彼のプレーはよかったし、その頑張りでピッチの上に立っているのだから早く治してほしい。(FW登録の控えがいないこと)それは問題ない。首藤豪や山本と、前にいける選手がいるし特にポジションを固定するつもりはない。(ポジションを)2つ3つこなせるからね。(次から流経大、駒大、中大と上位陣が待ち控えていますが)きょうの明大戦もその上位陣との対戦の一つと捉えてます。あとの3つでしっかり結果ださないと。

兵藤主将
(グラウンドが悪いなかでの試合)前よりは全体的に守備頑張ってたしよかったんですけど、いい時間帯で点数がとれなかったですね。前半は思ったよりボールが滑ってくれてボールつなげたところもあったんですけど、後半は水が溜まってボールがとまるシーンも多くてやりづらかったです。明大のほうが環境に合ったサッカーをしてました。(途中テーピングを外す場面が見られた)テーピングして試合に出ないといけない状態ですね。まぁ今日はテーピングが途中でとれちゃったんで外したんですけど。(厳しい相手が続くが)まだ優勝できないって決まったわけじゃないんで。チームつくりなおしていかなきゃいけないです。

金守
(きょうは攻撃的な布陣でしたが)まずはディフェンスからと言われていて最近失点が多いので守備の意識をチームとして持つようにしました。(雨がよりピッチの状態を悪化させていましたが)最終ラインなのでまずはリスクを冒さないプレーを心がけました。(セットプレーをゾーンで守られていますが)マンツーだとマークが離れてしまうので、ゾーンだとみんなボールに集中できて、失点はセットプレーでは少ないのでうまくいっていると思います。(カウンターでは積極的な攻撃参加が最近増えていますが)チャンスがあれば自分も点を獲ろうと思っているので(3試合で9失点です)前の2試合と今回の試合では守備の意識が全然違うし、戦う姿勢も出ているので改善はされていると思います。(次節に向けて)1分2敗なので、この悪い流れを断ち切って残りの3試合を終えたいので、次の流経戦は勝ちたいです。

前田
(今季初スタメンを監督から言われたときは)びっくりしました。(どんな動きを期待されていましたか)ドリブルと裏への飛び出しです。(前半はいい攻撃ができていたと思いますが、自身の評価はいかかですか)0点です。ドリブルが全部取られちゃって。みんなの足をひっぱってしまったと思います。(周りとの連携は)元からそういうのはあまり求められる選手ではないので…。ミスばっかりでした。(守備の意識は高かったですか?)そうですね…まぁ普通です。(ピッチの状態が良くなかったですが、意識したことは)ドリブルを気をつけていたんですけど、結局ミスしちゃって。どんなピッチでもできるように練習します。(次節への抱負は)勝ちたいです。もう一回ドリブルできるようにがんばりたいです。

松本征
前節に比べてピッチとか天気とかコンディションは悪かったけど、戦う気持ちっていうのは出ていたと思う。自分自身としては悪くなかった。ああいうピッチコンディションでつなげないっていうことは分かっていたので、シンプルにしなきゃいけなかった。そこでディフェンス能力だったり、セカンドボールへの反応、相手がボール持った時のアプローチなど、相手のチャンスをつぶすっていう自分の持ち味が出せた。ハーフタイムには監督から「戦えてる、あと45分集中しよう」って言われたんですけど、先制されてから切れちゃった部分がありました。岡根は入ってからずっと前線にいて、岡根をFWでつかうっていう共通理解はチームとしてあったんですけど、点には結びつきませんでした。敗因は前半の流れのうちに点を取れなかったことと、後半立ち上がりもそう。(渡邉)千真も惜しいシュートがあったし、決めきれない場面があった。そういった勝負弱さだと思う。連戦の疲れっていう面では相手も同じなんで。自分もそんなに体が重い感じではなかったし、やっぱり勝ちたかったです。自分は最後芝の段差で足くじいちゃって、交代したんですけど、ここまでいい調子できて、先発っていうのもあったので残念です。次節はちょっと厳しいです。ワセダはきょうで2連敗してしまったけど、次節で流経大に勝てば、まだまだ食らい付いていけると思います。

松本怜
(連敗となってしまいました)控室で最初はみんな暗かったんですけど、監督からは前向きにいこうと言われました。失点が多かったから早めにチェックいく意識があったし、監督も言ってたけどDFも戦えていたし、内容は良かったと思います。気持ちの入ったゲームだったし、しょうがないって感じもします。(松本怜選手自身も右サイドから度々チャンスを作った)うん、自分でも良かったと思うんだけど。いつもは守備とかパスでミスってそのまま調子も落ちちゃう感じだけど、きょうはいいプレーを続けられました。(右から中に切れこむプレーが目立った)中に切れこんでいくプレーは自分の一番の持ち味だし、高校でもあの形から左足でシュートっていうので点とってるし。だから左足でシュート打ったり、ゴール前でファールもらったりにつながったから自分としては手応えはつかみました。けど左足のシュートがね、枠にいかないんですよね。(途中交代について)すごい調子は良かったけど、あのメンバーでパワープレーをやるとなると、出るのはオレだなって思ってました。チームが(攻撃は)放り込むって意図を持ってましたからね。(今後の意気込みを)早慶戦まではスタメンで出たいですね。とにかくスタメン定着です。







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