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 第30回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント 7月4日 大阪・鶴見緑地競技場



 不完全燃焼… 屈辱の2回戦敗退

 不完全燃焼な幕切れに、エンジの戦士達の表情は暗く沈んでいた。総理大臣杯2回戦、相手は昨季の総理大臣杯予選で7−0、今期の関東学生リーグで2−0と圧勝・無失点に抑えてきた東学大。順調に勝ちをつかみ取って準決勝へ駒を進めたい早大だったが、完全にペースを握られて0−1で負け、2回戦敗退が決まった。昨シーズン決勝の舞台に忘れてきた優勝は、消えて見えなくなってしまった。

 一昨日行われた初戦で辛勝した早大は、金田隼輔主将(スポ4)に代えて、展開力のある鈴木を投入。守備の固い東学大からなんとしても先制点を奪おうという布陣で試合に挑んだ。しかし、「立ち上がりにダラダラしていて、集中していなかった」と兵藤が語るように、初戦でも見られた立ち上がりの悪さに苦しむこととなる。東学大の厳しいマーク・豊富な運動量に、セカンドボールを取られる、サイドに展開できない、ボールがうまく回らない――全く「ワセダのいい部分が出せなかった」(大榎監督)。気が付けば東学大がゲームの主導権を握っていた。その流れを断ち切ろうと果敢に攻めあがってはみるものの、ゴールには結びつかない。そこにはいつもの攻撃的で力強いワセダをみることができなかった。

 スコアレスで前半を折り返した早大。選手交代はないまま後半を迎える。ここでも今大会で見られる立ち上がりの悪さから流れを変えることができずに、東学大のプレーに「翻弄(ほんろう)され」(兵藤)てしまう。そして後半5分、早大ゴール前でファールを犯して東学大にFKを与えてしまう。東学大は早いリスタートをきってシュートを放ったが、時久が飛び出してセーブ。しかしそのボールは相手へと渡ってしまい、ヘディングシュートを受ける。バウンドして速度がないボールだった。だがDF陣はそれを見ているだけで身動きが取れないままゴールへの侵入を許すこととなった。

 先制点を許してしまった早大。あとはなんとかして点を取るしか道はない。そこで54分渡邉に代えて得点力の高い島村、続く56分には松橋に変えてスピードで相手をかき乱すことのできる前田を投入し、反逆ののろしを上げる。しかし東学大のゴールは遠かった。76分、鈴木が蹴ったCKに山本がヘッドであわせるも、ボールはわずかにバーに上を過ぎていく。78分、山本からのパスに松本が反応し、ミドルシュートを打つもキーパーに阻まれる。84分には中島に変え山口がピッチに入り、DFの選手ながら前線に上がり最後の猛攻をみせたが、無常にも試合終了の笛は響き渡った。

 「トーナメントは本当に難しい」(大榎監督)。これでワセダの総理大臣杯は終わってしまった。優勝を狙っていた選手たちにとっては本当に不完全燃焼な大会となってしまったことだろう。これから後には天皇杯予選もひかえている。昨年予選突破できなかった分、今回の反省点を修正して今年こそ予選突破してほしい。もう悲しむワセダの姿は見たくはない。

(菊地梨絵子) 


2回戦
早大 0−0
0−1
東学大
【得点者】(東学)50瀬田


早大メンバー
位置 背番 名前 出身校 学部学年
GK 時久省吾 大津 スポ4
DF 12 横山知伸 帝京 スポ3
金守貴紀 四日市中央工 社3
塗師亮 湘南台 スポ2
MF 鈴木修人 市立船橋 スポ3
10 兵藤慎剛 国見 スポ3
15 中島健太 国学院久我山 社3
→84分 山口貴弘 帝京 スポ4
17 松本怜 青森山田 スポ1
山本脩斗 盛岡商 スポ3
FW 渡邉千真 国見 スポ2
→54分 島村毅 早稲田実業 スポ3
11 ◎松橋優 国見 スポ4
→56分 前田亮 都立駒場 教3
※◎はゲーム主将、監督は大榎克己監督(昭63教卒)


◆コメント
大榎監督
(後半開始後すぐの失点となってしまいましたね)集中力が足りなかった。相手も守備がよかったから、1点差で試合が決まると思っていたので、あそこでの1失点は痛かったね。追い付くためには相当なエネルギーが必要になるから。(前半、後半の立ち上がりはどうでしたか)よくない。(先発に金田隼輔主将=スポ4でなく鈴木選手を入れたのは)展開という点で鈴木を使いました。ボールをさばこう、という意味で。でもいまひとつだった。ワセダのいい部分が出せなかった。(最後は横山選手、山口選手を前線にあげての攻撃でした)なかなか自分たちの形をつくってチャンスをつくれず、パワープレーにでるしかなかった。前田も投入したけど、スピード生かす場面もなかった。それだけ相手の守備がよかった。(今大会FWの調子がよくなかったですね)もう少しやってくれると思ったんだけど。攻撃のとき、FWでボールがおさまんなくて起点をつくれなかった。(兵藤選手をトップ下にあげるという考えは)そのほうがチームとしてはいいのかもしれない。でも、山本もこの前の試合を見て調子がよかったんで。(2回戦敗退という結果については)トーナメントは本当に難しいから。ワセダがすばぬけているわけでもないしね。(天皇杯予選までの課題は)点を取る形をつくることだね。3―5―2だとなかなか相手の形を崩せないから。あと、どうしても足元のサッカーになってしまうので、もっと裏に抜け出すサッカーをやっていきたい。

兵藤
(東学大のマークが厳しく、ボール回りが悪くセカンドもとられることが多かったですが)(東学大の)運動量がすごかったです。チーム一丸となって戦っているところや、組織プレーもしっかりしていました。気持ちで負けてしまったと思います。(今日の試合で何が1番いけないかと言われたら?)守備が固くて、失点してしまったらそこから点を取るのは難しいとわかっていたのに先制点を与えてしまったところですね。そこで焦ってしまい、相手に翻弄(ほんろう)されたプレーしかできなかった。全然ワセダのサッカーができなかった。もっと自信を持っていくことが大切でした。(最初にあったようにマークが厳しかったのもありますが、FWにボールが落ち着きませんでしたね)なかなかキープできなかったんですが、孤立させてしまった場面もあったのは確かで、そこをみんなでフォローしていかなければいけませんでした。(監督から何かありましたか?)厳しい試合になるだろうと。(東学大は)守備が固いので1点差のゲームになると言われていました。(今大会は2試合とも立ち上がりが悪い印象がありましたが)立ち上がりがダラダラしていて、集中していなかったです。攻守の切り替えが遅かったことも負けた原因だと思うので、これを後期リーグに生かしたいです。(天皇杯予選もありますが)去年は予選で負けてしまったので、今年こそ勝ち進んで本選に出たいです。







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