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総理大臣杯全日本大学トーナメント(総理大臣杯) 関東代表決定戦
6月11日 東京・早大東伏見グラウンド
兵藤が描いた“7色弾”!いざ大臣杯本選へ
聖地・東伏見に新たな伝説が誕生した! 総理大臣杯出場を懸けた明大との一戦。試合開始直後に先制点をとるも、試合は明大ペースで進み、同点弾も許してしまう。空と早大に襲い掛かる暗雲――。その雲り空に、ある選手の右足が“虹”を描いた。後半終了間際、兵藤の直接FK弾。1日降り続いていた雨が上がると同時に、早大の総理大臣杯本選出場が決定した。
試合はいきなり動く。開始3分、兵藤のパスに反応し、ゴール前に飛び出した渡邉がいきなりの豪快先制弾を叩き込んだ。だが、そこから雲行きは急変する。「DFラインが低すぎる」と兵藤が言うように、中盤がガラガラになった早大は攻め手を欠き、リズムを作れずにいた。試合は完全に明大ペース。後半29分には同点に追いつかれ、いつ逆転されてもおかしくない状況が続いた。
大榎監督は松橋、松本征を投入するもリズムは変えられず。そのまま延長戦突入かと思われた後半43分、伝説といえるほどの衝撃が東伏見を襲った。ゴール前で鈴木が倒されて得たFKを兵藤がセット。静まり返る会場――。そこから放たれたシュートは、“虹”のような放物線を描きゴールネットを揺らした。相手GKはその放物線に見とれるかのように一歩も動くことはできず。その“虹”は、そのまま総理大臣杯本選への懸け橋となる。
「このままじゃ勝てない」(時久)。総理大臣杯出場が決定し、ようやくスタートラインに立った。ただ、課題は残る。前期リーグ同様、自分たちの本来のチカラが出し切れない。大榎監督も「自分たちのサッカーをしている時間帯を長くしたい」と語る。本選まで残り3週間。この日、兵藤の放った“虹”の懸け橋を、総理大臣杯優勝にまでつなげるためにも、チームの精度を上げていきたいところだ。
(杉渕 敦)
関東代表決定戦
早大
2
1−0
1−1
1
明大
【得点者】
(早)渡邉、兵藤(明)末廣
早大スタメン
位置
背番
名前
出身校
学部学年
GK
1
◎時久省吾
大津
スポ4
DF
12
横山知伸
帝京
スポ3
2
塗師亮
湘南台
スポ2
13
中川裕平
四日市中央工
社1
MF
7
鈴木修人
市立船橋
スポ3
10
兵藤慎剛
国見
スポ3
15
中島健太
国学院久我山
社3
17
松本怜
青森山田
スポ1
8
山本脩斗
盛岡商
スポ3
FW
9
渡邉千真
国見
スポ2
18
島村毅
早稲田実業
スポ3
※◎はゲーム主将、監督は大榎克己監督(昭63教卒)
◆コメント
大榎監督
(今日の試合を振り返って)いい時間帯に先制できてよかった。ただもう少し積極的に2点目3点目を取りに行かないと。(先制した後悪い流れになった原因は)引きすぎた。セカンドボールやルーズボールを拾えなくてうちのペースにならなかった。同点に追いつかれてやっと攻めなきゃって攻撃的になれたからよかった。それをもっと前から積極的にやらないと。それが課題ですね。それはメンタルの部分が大きい。1点を守ろうとしてしまう。(松本征也選手の動きが目立ちましたが)そうですね。中島はサイドですごく運動量も多くてフィジカルも消耗が激しいから、相手が押せ押せの時間帯にはアプローチの早い松本を入れました。(兵藤選手のFKについては)兵藤さまさまですね。(大臣杯の本戦に向けてはどんな準備を)同じように戦うだけです。暑い中での試合になるからそういう勉強もしなくてはいけない。けれどそれは去年選手たちは経験してわかっている。コンディションは整えていきたい。(課題をひとつあげるならば)自分たちのサッカーをしている時間帯を長くしたいですね。
兵藤
(試合を振り返ってみて)早い時間に点を取れたのはよかったけど、それで同点にされないように引いて守ってしまった。DFラインが低すぎる。塗師とかみ合わなかった。アイツは「人を見てほしい」って言うけど、それじゃ後ろに吸収されてしまう。実際、修人(鈴木)は飲まれてたし。それで、守って大きく蹴ってセカンドボール取れないの繰り返しだった。(その悪い雰囲気を吹き飛ばすFK弾でしたね)相手GKの関は高校ん時のチームメイトなんですよ。高校のときは俺はよくニアに蹴ってたから、アイツも壁の作り方とかニアを意識してたので、フォアに蹴ったら入るかな〜って。そしたら本当に入ってビックリ!思わずベンチまで走ってってしまった。(本選での抱負は)昨年は優勝できたのに、逃しちゃって悔しかった。今日のワセダじゃダメ。個人に頼りすぎてる。チームプレーの中で個人が活きていくのが理想。そうすれば優勝できる。
渡邉
(大雨の中の試合、芝は水を含むしボールは重かったのでは)そうですね。でもうまくいくというか、逆にボールがよく走るって利点もあるので。(早い時間帯に先制点を決めることができましたが)点を取ったら少しは楽に試合を進めていくことができるので。でもそれで守りに入っちゃって、押されてしまったりしちゃいました。(昨日、大榎監督が「明治のポジションが流動的でマークが難しい」と語っていましたが)はい、そう言われたので、動きをコンパクトにして相手にスペースを与えないように意識しました。(いよいよ本選となりますが)去年準優勝しているので、今年は優勝を狙っていきたいです。(準優勝のプレッシャーは?)ないですね。皆もないと思います。とにかく勝つだけですね。
時久
(タフな試合でしたが振り返っていかがですか)前半からなかなか思い通りにいかなくて、低目からリトリートして相手にスペースを与えないようにいしてたんですが、逆に消極的になってしまいました。(今季二回目の対戦ということですが、相手は研究してきましたか)逆にうちが意識しすぎました。それでいいところが消えちゃったかんじです。(金守さんが不在でしたがDFラインにはどんな指示を)塗師もセンターバックでもできるし経験豊富なんで、そこは問題なかったです。(後半は段々崩れてきましたが)攻められる時間が多くて、集中切らしちゃってました。カウンターに切り替えが遅くなったり。(兵藤さんのゴールは劇的でしたね)良い時間で、あそこでしか点が取れないと思ってたので。助かりました。(いよいよ再び総理大臣杯本戦。意気込みを)やっぱりこのままじゃ勝てないので、(期間が)空くのでしっかり修正するところを詰めていきたいです。
鈴木
前半、速攻で一点取って、逃げ切るかどうか中途半端になってしまった。(得点のキッカケとなるファールを得ましたが)カズマ(渡邉)からのパススピードが遅かったので、ファールを狙ってた。点が入ってうれしかった。(大臣杯本戦に向けて)去年準優勝だったので、優勝目指します。
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