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サッカー特集
ア式蹴球部女子、インカレ優勝インタビュー(3)
〜選手編〜
堀飯豊監督が日本一のキーパソンとして挙げた河田優(社4)、渡辺夏奈(スポ3)、佐藤衣里子(スポ2)、岸星美(スポ1)。今年ユニバへ出場した4人の選手に今シーズンを振り返っていただいた。
■全日本インカレ決勝戦詳細記事へ
(2)河田優×渡辺夏奈
――インカレ優勝から約1ヶ月経ちましたが、今改めて感じることはありますか
渡辺:よく勝ったなぁって感じだよね。
河田:終わっちゃったな、って感じですね。
――今年を振り返ってみて、どうでしたか
渡辺:スタッフに入ったからっていうので変化はあった。3年生になって、4年生が少なかったのでグラマネっていうグラウンドでの仕事もあって、チームをまとめていくっていう仕事もちょっと入ってきたので、そういった面では今年1年は去年に比べてはチームへの想いが強くなったという感じの1年だったと思います。
河田:一番短かった1年でした。
――サッカーを始めたきっかけをお聞きしたいのですが
渡辺:兄がやってて、両親が土日になると試合を見に行って、それについていって一緒に見に行ってるうちにつられて…みたいな感じです。
河田:全く一緒ですね。けどうちは親もやりたくて始めたので、家族全員で始めたっていう感じです。
――サッカー=男子というイメージがあった中で、それでもサッカーを続けてきた理由は何ですか
河田:単にサッカーが好きっていう、別に注目されたいとか、して欲しいっていうのはあんまなくて、ただやる環境があったし楽しかったから。
渡辺:始めたばっかりの時は注目されていないのが当たり前みたいなマイナースポーツで、女の子がやってたら「あらー、女の子なのに!」みたいな感じでやってて。でも自分達は周りに女の子でサッカーをやってる子がたくさんいて、サッカーをやるための環境っていうのが探せ場あったし、そんなに恵まれてないとか、世間から見るとマイナーかもしれないけどやってる本人にしてみれば普通みたいな感じでした。
――お二人は高校(宮城・聖和学園)時代にも全国優勝を経験されていますが、早稲田に進学した理由は?
渡辺:私はあんまり考えてなかった(笑)。先輩が何人かいて、ふざけて「おいでよ、おいでよー」とか言われて「無理だよー」みたいな感じで言ってたんだけど。それで入れるきっかけがあって、じゃあ先輩もいるし、これから伸びていくチームだなぁと思って。環境的にも一番良いかなぁと思ったので。
河田:最初は2個上の先輩が初めて早稲田に入ったんですけど、早稲田にサッカー部があること自体知らなくて、聞いても初心者ばっかりっていうので、あんまり入りたいっていうわけではなくて、でも体育大には入りたくなくて、で、大学でしっかりやってるっていうのが早稲田だったから。まぁ入れるかっていうのは賭けに近かったですけど(笑)
――お二人は高校時代から一緒ですが、仲は良いんですか
河田:いいです(笑)!!
渡辺:はい(笑)
――お互いどんな選手ですか
河田:夏奈はグラウンドと私生活と全く違って、ボールを持つと頼れます。
渡辺:何それ(笑)
河田:でもしっかりチームのことも考えてるし、大人の部分が多いんで。来年は任せれるなーと思います。
渡辺グラウンドでは頼れます。ボールを預ければ安心っていう感じです。
――試合やプレーの中では?
渡辺:二人でアシストして点を取るっていうのが多くて、自分は次の動きが分かるっていうか。
河田:考えてることが似てるかも。
渡辺:「あ、あそこにいて欲しいな」って思って見ると優さんがいる。
――今年はユニバにも出場されましたが、海外の選手と対戦してみて感じたことや得たことはありますか
渡辺:激しい。たぶん日本だったらファウルなのが外国だとファウルじゃない、ファウルすれすれのコンタクトとかが多くて。まだL(リーグ)でやってる人たちはそんなに違和感に感じないのかもしれないけど大学の中でやってるとそれをすごく感じました。
河田:大きかった。とにかく大きかったです。男の人たちとやってるみたいな感じでした。あとは玉際での気迫もすごかった。
――関東大学リーグでは、見ていて今年は去年に比べてどの試合も落ち着いてプレーしているなぁという印象を持ちましたが
河田:ゲーム中もそうだし、ハーフタイムもだけど自分達で話し合うのが多くなった部分があって、練習中も話す部分が多くなって、だいぶお互いが何を考えてるか、とかが分かってきたなって思います。
渡辺:あとは選手一人一人のレベルが上がってきて、プレーをしていて早いプレッシャーとかに慌てない冷静さがあったと思います。
――監督からの指示というより自分達で話し合うほうが多かったですか
河田:半分自分達で話して、半分監督が話すっていう形を今年は監督が取ってくれてたので。
――リーグ戦と並行して全日の関東予選も行われましたが、体力的にはどうでしたか
渡辺:今年は土日に練習試合もだけど、試合が入ることが多かったので、それが普通になってて体も慣れてたのでそんなには。
河田:うん、連戦も普通だったしね。
――今年は全日本選手権にも出場されて1回戦は聖和学園との対戦でしたが、母校と対戦するというのはどんな感じでしたか
渡辺:変な感じしたよね。なんか動きながら、意識しないとパスしそうになった。両方ボール持ってても「あ、マイボール!」っていう感じ(笑)。
河田:どっちがマイボール??って(笑)
渡辺:でも、うちの高校は固定されててどういうサッカーをやるっていうのがもう完璧に決まってるサッカーだったんで、それを自分達もやってたからここはこういう戦術で来るんだろうなっていうのが分かってたんで。攻めが重点的なチームなのでそこは(ワセダの)ディフェンスの子達とかに伝えてあげて。手の内は分かったのでそこはやりやすかったかな。
河田:読みやすかったっていうかね。
――2回戦の日テレベレーザは日本代表も在籍しているチームでしたが
渡辺:基礎的なところからしてやっぱり違って、(自分達が)ポジションを間違えても普段だったら修正出来てたっていうか、大事には至らないことが多くてあまり気に掛けてないことが多かったけど、そういうところとやって一つのポジションミスとかが失点までつながっちゃったし。
河田:技術的じゃなくてもポジションでスキを突いてくるっていう感じ。
――インカレまでの間は、男子チームとの練習試合も行ったようですが
河田:男子のほうが全てにおいて早いっていうか、プレッシャーも早いし当然走るのも速いっていう中でそれに慣れるっていうことも出来て、それから女子とやればすごく遅く感じるだろうし、そういう部分では良かったかな。その中でも攻撃の部分で早い判断とかも出来てるんで良かったかなと思います。
――インカレの準決勝はリーグ、全日予選から3度目の対戦となった神大でしたが、苦手意識っていうのはありましたか?
渡辺・河田:正直あったけど、負けないっていうかね。
渡辺:苦手意識はあったけどそのぶん対策とかはしてきたし、そこだけ抑えればっていうのはあったから。負ける気はしないっていうか。
――雨は?
河田:雨で良かったかもね。
渡辺:うん。味方してくれたよね、きっと。
――決勝の相手が東女体大というのは予想していましたか
河田:してなかったよね。
渡辺:決勝リーグに進んできた時点でびっくりっていうのはありました。
――去年はインカレで予選リーグ敗退、今年は優勝チームへと成長しましたが、この1年で何が変わったと思いますか
渡辺:選手が入ってきたっていうのもあるし、(去年から)抜けた選手が少なかったので1年間で作ってきたっていうよりは2年間での積み重ねで、っていうのがあるかも。
河田:少なかったもんね、去年抜けたの。
――今年のチームの特徴として1、2年生の存在が大きいと思いますが
河田:元気いっぱいだよねー(笑)
渡辺:元気がいいし自己主張が強い子達が多いから伝わるところもあるし、まとめる大変さもあるし、っていう感じです。
――プレーの中で力になっているところはありますか
河田:かなりあるよね。
渡辺:キーパーからして1年生だもんね(笑)
――堀監督はどんな存在ですか
河田:話しやすい。1年の時の4年なのでなんか変な感じ。監督っていうよりはその時の延長っていう感じもあるけど、だからこそ話しやすいかも。
渡辺:最初のうちはOGとして来てた人だから変な感じがしたけど、女性の指導者だから馴染みやすかったっていうのはあります。結構厳しいところは厳しいから選手にとっては良かったなぁって思います。
――今年初めてインカレ決勝が男女同日開催になりましたが
河田:(日程が)予選と準決・決勝が離れてたのでインカレっていう感じがあんまりしないけど、でも国立でやれるっていうことが嬉しかった。初めてだし。
渡辺:男子とかだったら「夢の舞台」とかそんな感じですけど、うちらにとっては「あー、凄いな」みたいな。うちらがやれるとしても全日の決勝くらいでそこまでのレベルは到底ないので、行けた時はうちらにもチャンスがあるなーって。
――河田さんはこれで引退、4年間を振り返ってみていかがでしたか
河田:正直、やっと終わったって感じです(笑)。長かったけど今考えると短かったなぁって。
――卒業後もサッカーを続けると聞きましたが
河田:はい、続けます。
渡辺:どんな選手になりたいですか(笑)?
河田:え〜(笑)。見てて楽しい選手になりたいです。
――来年のワセダに一言お願いします
河田:たぶん今年は相当プレッシャーがあると思うんで、でも連覇できるのはもう今年はワセダしかないので、今まで出来なかった連覇をしてもらいたいな、と思います。
渡辺:高校のときは裏切らせていただきましたし(笑)今年は裏切らないように(笑)。
――来年に向けての課題を含めて、目標は
渡辺:みんながチームのために、って思って動けるようになったらいいと思います。目標はやっぱ2連覇です。
――最後に、応援してくれている方達へ一言お願いします
渡辺:ア女に応援に来てくださる方が年々増えてきて嬉しいし、支えてくれる方がいると頑張んなきゃなって思うし、女子サッカーにも足を運んでいただけたらなーって思います。
かつてはマイナー競技と言われながらも、女子サッカーはここ数年で確実にレベルが高くなっている。追う立場から追われる立場となった来シーズン。純粋に「好きだから」と語った選手たちのサッカーへのひたむきな想いがある限り、ワセダは再び日本一の称号を手にしてくれるはずだ。
(取材・編集 松浦詩織、釜谷美穂)
【ア式蹴球部女子、インカレ優勝インタビュー(1)へ】
【ア式蹴球部女子、インカレ優勝インタビュー(2)へ】
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