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 全日本大学女子選手権 1月15日 東京・国立競技場



 佐藤2発!延長の激闘制しインカレ初優勝

優勝が決まり胴上げされる河田 前日とはうってかわった晴天のなか行われた決勝戦、早大イレブンの思いはひとつだった。「ここまできたら絶対勝ちたい」。先制された後1点を返すも、追加点が奪えず延長戦にもつれ込んだこの試合。彼女たちのプレーが、気持ちが、決勝ゴールを生んだ。110分間の激闘の末、ワセダは大学女子日本一のタイトルを勝ち獲った。

 試合は序盤から動いた。開始早々に東女体大にCKからヘッドを叩き込まれ、ワセダは1点のビハインドを負ってしまう。しかし、ワセダに焦りはなかった。失点はしたものの、そこから冷静に立て直していき、流れは徐々にワセダへ。15分、MF河田優(社4)がMF堂下弥里(教1)にマイナス方向のパスを出すと、堂下がゴール前のFW佐藤衣里子(スポ2)に絶妙のセンタリング。これを佐藤がヘディングでゴール。ボールは反応が遅れた相手GKとは逆の方向に吸い込まれていった。勢いづいたワセダは相手陣内でのプレーが増え、セットプレーも数多く奪取。34分の佐藤のゴール正面からの強烈なFKは相手GKのファインセーブによって惜しくも阻まれ、1-1で前半を終えた。

 連戦の疲れからか、後半に入ると相手の早い寄せや強いコンタクトに押され、自陣深くまで押し込まれる場面も見られるようになってくる。後半9分、相手があげた前線へのロングボールからDFと一対一という、ひやっとする状況もあったが、これはDF山本りさ(教3)が上手く体を入れて難を逃れた。ワセダもDF後藤史(教1)が再三オーバーラップを試み、中に繋ごうとするがなかなかシュートに結びつかない。一進一退の攻防が続いたが、両者ともなかなか追加点をとることができず、試合は10分ハーフの延長戦へ。

バンザ〜イ! “初”国立で“初”優勝の快挙だ 延長前半開始後、わずか34秒、試合は劇的に動いた。MF渡辺夏奈(スポ3)からのパスを受けたMF松長佳恵(教2)が切れ込もうとしたところを倒されPKの判定。キッカーはエース・佐藤。観衆が見守る中、そのプレッシャーをものともせずに、落ち着いて左足を振りぬいた。方向は読まれていたが、佐藤の蹴ったボールはしっかりとネットを揺らした。リードを奪ったワセダはここからは磐石の試合運び。安定した守備で逃げ切り、試合終了のホイッスルを聞いた。ワセダが大学日本一になった瞬間だった。

 大雨の準決勝からの連戦、更に延長戦。だが試合後スタンドに駆け寄ってくる選手たちの顔には疲れの色など微塵もなかった。後半終了間際、無念の負傷交代をした後藤の顔からも笑顔がこぼれていた。初の決勝進出で大学日本一。チームをひっぱってきた4年生を送り出すには申し分のない結果だ。「女子大学サッカー界をいろんな意味でリードしていきたい」。堀飯豊監督(平15人卒)の情熱に応えるだけの実力が、今のア式女子蹴球部には、ある。

(大倉麻美) 

▼決勝
早大 1−1
0−0
《延長》
1−0
東女体大
【得点者】(早)佐藤2
◆コメント
佐藤衣里子
自分では走ってるだけのつもりだったけど、みんなにはよかったよって言われました(笑)先制されたけど、やばいとか焦ったりはしなかった。負ける気がしなかった。自分のゴールは、いいボールあげてもらったから、ああいうヘディングができた。みんな、ここまできたら絶対勝ちたいっていうムードになった。そういう気持ちで延長戦も戦った。PKはちょっとは緊張したけど、いつも練習で蹴ってたし、いつも通りやれば大丈夫だと思ってた。4年生はプレーもそうだけど、人としてもチームの核だった。今季はユニバにも行けたし、それをみんなにも反映できたと思う。次の自分自信の目標は自分の長所をもっと活かせれるようになること。ドリブルが好きだから、ドリブルで持っていって1人でも点がとれるようになりたい。あとは、左足のキックももっと磨いていきたい。

近藤絵梨佳主将(教4)
(優勝おめでとうございます!率直な今の気持ちは?)もう…嬉しいです!国立のピッチでできることを誇りに思います。(相手チームのフィジカルとか強いように見えましたが)今日は負ける気がしなかったし、(準決勝の)神大戦の方が(コンディション等が)つらかったので特に強いとは感じませんでした。(優勝できた1番の要因は)みんなの気持ちがまとまってたこと。意気込みも朝から強かった。(延長戦に入るとき円陣では何を話しましたか?)ここまできたら優勝しようと。点を取りに行こうと。(監督からの指示は?)特にはなかったです。ただ国立のピッチに立てた事を誇りに思って思いっきりやりなさいって。(来季からも頑張ってくれるであろう後輩にむけて)初優勝したけど、連覇をしてほしい。ワセダの名を全国にしらしめてほしいです。(4年生は河田さんと二人だけで大変だったと思いますが)最初は8人いてそこから減ったわけで、本当はその8人で優勝の(瞬間)ピッチに立てていれば良かったんですが。でも(二人だけだから)抱えるものは大きかったけど二人だからこそよく話し合えてここまでこれたと思うんです。(では最後に河田さんに何かメッセージをお願いします)本当に4年間ありがとう!それだけです。

堀飯豊監督
(今の気持は?)私はほっとしました。選手はやった〜って感じで、それを見てよかったなと思います。(今日勝つ自信は?)自信はありました。でもサッカーだから何があるかあるかわからないので危機管理はしっかりしようと。(試合前に選手に言ったことは?)決勝戦だけど、特別なことはやらないで、自分たちのサッカーをやろうと。(今年の飛躍の理由は?)いい選手が集まって、環境が整ったっていう物理的な理由もあるけど、今年は日本一を意識してトレーニングに取り組んで、やっぱりそういう気持が大事。意識を高く試合や、予選を戦えた。本気で日本一を狙っていたので今日とれてよかったです。(今後の目標は?)女子大学サッカー界をいろんな意味でリードしていきたいです。(早大の)男子は伝統があって何連覇もしていて、女子はインカレ(全日本大学女子選手権)が始まって14年だし、(早大が)インカレに出て4年目だから、男子とは比べ物にならないけど、インカレ連覇して追いつければ。同じ組織として同じように大学サッカー界をリードしていかなくてはっていう意識が芽生えました。

河田優
(今の気持は?)嬉しいです。(今日の試合は?))前半押されたけどいいところで点が取れた。(決勝点は)PKだったけど、あの仕掛けがなければなかったので、いい仕掛けだったと思う。(今日は自分たちのサッカーができましたか?)半分くらいですね。クリアするのがいっぱいいっぱいだったのもあった。(昨日の疲れは?)そんなになかった。あってもそんなこと言ってられないから。(試合前に話したことは?)気持ちで負けないように。このメンバーでやるのは最後の試合だから楽しんでやろうと。(この一年を振り返って)メンバーは他のチームとひけをとらない、優勝を狙えると思ってた。今年最後に優勝できてよかった。(チームをまとめるのに苦労しましたか?)人数少ないからまとまりがある。いろいろあったけどひとつになれた。(どんなチームですか?)若い。元気がある。(後輩に伝えたいことは?)今は失うものがなかったから強かった。今度は追われる立場になってプレッシャーもあると思うけど連覇してほしいです。

松長佳恵
(今日の試合はどうでしたか?)昨日の疲れが残っていてみんな動きが悪かったけど、気持ちひとつにして戦いました。フィジカルで負けると思ったけど意外と対抗できた。それにフィジカルで負けても、ア女は読みの良さと判断の速さがあるので。延長戦になって、もう勝つしかない!ってみんな点取る気持ちで、負ける気がしませんでしたね。(PKを取りましたね!)シュートまでいきたかったんですけど。ファールされなければいけたんですけどね。PKも自分で蹴りたかったんですけど、キックの精度のいい(佐藤)衣里子に蹴らせるチームの雰囲気だったので(笑)(今年の飛躍の理由は?)選手同士が意識高く練習している。(河田)優さんについていこう、追いつこうってみんな一つになれたことです。

岸星美(スポ1)
自分はミスが多かったんで、チームに助けられました。東女体大とは今まで競った試合を勝ってきてたけど、インカレになるとむこうも雰囲気が違った。怪我で出ちゃった人(後藤)もいたし、みんなを信じて頑張ろうって気持ちで延長戦に臨んだ。危ない場面もあったけどディフェンスが体張ってくれたからこっちが1点返した後、相手に得点を許さずにすんだ。やっぱり4年生の存在は大きかったし、頼りにしていた。今年はユニバにも行けて、それをうまくチームに還元できたかは別にしても、いい方向に働いたと思う。目標は4年連続インカレ優勝!!まずは1年目!って感じですね。







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