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第3回コーチ・サミット  3月6日 早大競技スポーツセンター 



 早大コーチ・サミット

スキー部・倉田監督  早大体育各部の競技力向上を目的に、競技スポーツセンターが各部指導者に向けて主催する「コーチ・サミット」。早大体育各部の指導者が集まり、講演会や情報交換会を行う場である。第3回となる今回は「強化に役立つ医科学・情報の活用方法」を大きなテーマとし、白井克佳氏(国立スポーツ科学センタースポーツ情報研究部)「テクニカル活動に有用な情報技術」、スキー部の倉田秀道監督(昭59社卒)が「競技力向上に資する仕掛けづくり」、米式蹴球部の朝倉孝雄監督(平成3商卒)が「サンデーコーチによるチーム作り」を題にそれぞれが熱弁をふるった。

 「どう情報を扱うかの議論が競技力の向上につながる」と訴えた白井克佳氏(国立スポーツ科学センタースポーツ情報研究部)。携帯デジタル音楽プレーヤー「ipod」に対戦相手の試合動画をダウンロードし、選手自身がいつでもどこでもライバルの研究を行うというシステムを提案した人物である。北京五輪時にはフェンシング日本代表勢がこのデータベースを利用し、太田雄貴(森永製菓)が男子フルーレで銀メダルを獲得するなど躍進を遂げた。情報技術の活用が成功へとつながった一例である。しかし一方で、時に情報が選手に先入感を与えることで、判断を誤らせてしまうこともあるという。そういう意味で競技力の向上には情報をどう扱うかという議論が必要となるのだという。

 「自衛隊との合同合宿を行う1番の理由は低コストでできるからです。1泊3食ついて1人1000円ですよ」と会場の笑いを誘ったスキー部の倉田監督。「競技力向上に資する仕掛けづくり」をテーマに監督に就任してからこれまでに考え、実行してきたことを語った。早大スキー部が抱えていた問題の1つが、雪上で十分な練習量を得られなかったことだ。そこで倉田監督は、自衛隊との低コスト合宿はじめ社会人チームとの合同合宿を行うことで国内でのより質の高い練習を行い、夏場にはフィンランド遠征で現地ナショナルチームとの合同練習を行うなど海外練習拠点を確保した。これら環境の整備により部全体の強化に成功。インカレや全日本の大会での優勝者や上位入賞する選手数の増加につながったという。

米式蹴球部・朝倉監督   「サンデーコーチによるチーム作り」というテーマで近年の米式蹴球部の取り組みを語った朝倉監督。戦後、米式蹴球部では目標設定から会計に至るまで学生主導でチーム運営がなされてきた。しかし、その間チームの失敗がノウハウとして残らなかったことなどから、勝ち切れず関東中堅の位置にとどまる。しかし、01年の春シーズンの練習試合に全敗したことをきっかけに、学生主導から計画的なチーム作りができる社会人主導へとチームの運営方法を切り替えていくことが決まる。これにより、学生主導時にはなかった広い視野でのチーム運営が可能になったという。例えばOB、大学、付属校との関わりを密にすることでオールワセダという視点での選手育成体制の強化、南カリフォルニア大との提携により練習訪問やコーチの招へいなどが挙げられる。学生主導から社会人主導へ。この改革がその後の毎年のように全日本大学選手権・東日本代表校決定戦(クラッシュボウル)出場を果たし、日本一を争うチームへと早大を変えたといえるだろう。

 
(記事・カメラ 地原星太郎) 








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