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Champions on Ice 2006 〜Japan Tour〜
9月15・16日 グランディ・21(宮城県総合運動公園)
中野が世界最高峰のショーに出演決定
中野友加里(人3)が夢舞台へ――。先月行われた『ドリーム・オン・アイス』出演後、渡米しプログラムの調整にあたっていた中野の元にビッグニュースが舞い込んだ。北米を中心に今年も23都市24公演を回る世界最大規模のアイスショー、『チャンピオンズ・オン・アイス』日本ツアー(仙台公演)へのゲスト出演が急遽、決まったのだ。
このショーはアマチュア選手を中心に、ビッグタイトルを持つトップスケーターが出演するまさにチャンピオンたちのショー。今回から正メンバーとしてアメリカでのツアーに参加しているトリノ五輪金メダリスト・荒川静香(平16教卒=現プリンスホテル)の記念すべき凱旋公演へのゲスト出演に、中野は恐縮しつつも「すごく嬉しい」と気合い十分だ。(※仙台公演チケットの一般発売日は18日)
また、中野が今季初めて競技会に出場した。新しいショートプログラム(SP)とフリーのお披露目の場に選んだ大会はスケートデトロイト(7月19〜22日 アメリカ・ブルームフィールドヒルズ)。この試合では出場選手をA・Bと2つのグループに分けSP、フリーを行った後、各グループの上位6名、計12名によるファイナルラウンド(フリー演技)により順位が決定された。グループAで1位、全体でもトップのスコアで通過した中野だったが、ファイナルラウンドではジャンプの失敗が響き最終順位は2位となった。
(七田 惇)
◆スケートデトロイト結果
スコア
順位
グループA
163.73
(SP 49.72/フリー 114.01)
1
ファイナル
ラウンド
104.67
2
★中野友加里に聞く
中野に7月に行われた2つのショーやアメリカでの試合・トレーニング、今後の予定についてうかがった。
――改めて、渡米の目的を教えて下さい
振り付けの手直しです。最初に振り付けてもらってから時間が経つと、慣れてきて手を抜いてしまう部分が出て粗が目立ってしまうので、その修正をしてきました。
――具体的に直したところは
5コンポーネンツのトランジションを振り付け師さんに見ていただきました。
――渡米してすぐに試合(スケートデトロイト)に出場されましたが
練習不足を実感しました。『試合に向けての練習』をしっかりやらないで出てしまうとこうなるんだな、とわかりました(苦笑)
――内容としてはいかがでしたか
ショートプログラム(SP)が一番良くなかったです。(エキシビションで滑っている分)滑り込みはできているんですが、ジャンプ(ルッツとフリップ)の完成度が良くなくて。演技後にビデオで見ても、やっぱり出来が悪いなと感じました。
――今回の競技としてのSPは、同じ曲でもエキシビションとは違う感覚でしたか
試合はエキシビションとは違う緊張がありますし、(試合では和傘を持たないが)表現の面でも小道具でごまかすのではなく、自分自身の表現をしていきたいと思っています。
――2日目のフリーは
まぐれだとは思うんですけど、ジャンプが全部跳べて(笑)。トリプルアクセルは入れませんでしたが、それ以外は全部決まりました。5コンポーネンツでも、SPでは5点台だったのがフリーでは7点台を出していただいて。ジャンプを跳んだだけでこうも違うのかなぁと思いました。
――最終日のファイナルラウンドでは2位になりました
疲れました(笑)。でも(過密日程の中で)出られたこと、最後まで滑り切ることができたことは良かったと思っています。練習不足のままで試合に出て、最後までまぐれでジャンプを跳べていい結果が出てしまえば、「じゃあ練習しなくてもいいじゃない」ってなってしまうかもしれませんから。そうなるよりは「これが実力だから」と練習をこれからも頑張れますから、2位でも仕方ないですし納得しています。
――試合の結果を受けて、プログラムも何か手直しされましたか
いえ、技術的なことはなく、予定していた表現やつなぎの面での手直しだけです。あとはフリーを中心に普段通りの練習をしていました。
――フリーは『シンデレラ』と発表されました。テーマなど、プログラムについて少し紹介していただけますか
まさに、シンデレラのストーリーを表現したプログラムです。去年の『ドン・キホーテ』よりもさらにストーリー性を重視しています。振り付け師さんにも話の内容に沿って音楽を作っていただきました。それをいかに表現していくか、ということになるんですが、バレエ曲と言っても去年とはまったく違いますし、かなり難しいです。
――今季の衣裳については
今はまだ、どうなるかわからないです。一応、フリー用に黄色と白っぽい色の入った衣裳は用意してあるんですが、まだシーズンインまで時間があるので変えるかもしれないです。SPは…、今回は(ショーで着た赤や青緑のものとは)全然違うピンクのを着たんですが、ものすごい不評です(苦笑)。外国人の方に作っていただいたんですが、日本の着物のイメージといっても中国やアジア全体として捉えているのか、色も中国っぽいのが混じっていたり、合わせも逆で死人になってしまいました(苦笑)。新採点では衣裳もすごく大事なので、また考えます。
――エキシビションは今季はこれからも『SAYURI』を滑っていくのでしょうか
いえ、『SAYURI』はSPとして滑るので、1曲違うものを時間があるときに作る予定ではいます。
――そしてビッグニュース、『チャンピオンズ・オン・アイス』仙台公演のゲスト出演が決まったそうですが、どういう経緯でしたか
なんで私にお話が来たのかはわからないんですが、(佐藤)信夫先生からの電話で知りました。しかも(地元に近い)静岡公演じゃなくて仙台で、ということで。
――世界最高峰のショーに出演できるのは名誉なことですよね
もう、緊張してます。私なんかが出ていいのかな…と思っています。でもこんな機会はなかなかあることではないので、すごく嬉しいです。
――その後連続して『プリンスアイスワールド』札幌公演もありますが、何を滑る予定でいますか
たぶん、練習のためにも『SAYURI』を滑ります。ただ、ショーのことばかりに気を取られて練習不足にならないようにしないと、と思っています。そこが今、一番の心配です。
――7月を振り返っていただいて、まず関西大学でのショーがありましたが
うらやましいな、いいな、と思います。ショーに声をかけていただけたのは嬉しかったですし、新しいリンクで滑るというのは気持ちよかったです。
――早大にもあれば…なんて思いませんか
思いますよ。でも早稲田の周りには高田馬場にリンクがありますし、東伏見にもありますしね。それに今の環境をすごく気に入ってるので、それほど強くは(大学専用リンクが欲しいとは)思いません。
――ジュニアの子たちも、これからはみんな関大や中京大へ進んでしまうかもしれませんね
行っちゃうんでしょうかね。でも、場所も大事ですけど整った環境に甘えてしまわないように、自分との相談もすごく重要ですよね。それも心に留めておきたいことだとは思います。
――そして、『ドリーム・オン・アイス』が4公演ありました
疲れましたけど、すごく楽しかったです。今年はゲストスケーターも多かったですし。
――「世界のトップ選手を見習いたい」とおっしゃっていましたが、特に印象に残っているスケーターは
ランビエール(スイス、トリノ五輪男子シングル銀メダル、05・06世界選手権優勝)です。一般の方々も彼を見てすごいと感じられたと思いますが、もしかすると私たちスケーターの立場から見た方が、もっとすごさを感じているかもしれません。一番はスピンですね。相当難しいです。あれだけ長く回れたらな…と思ってもそう簡単にはいかないですから。(それを目標に)練習する、というよりは遊びの中で学べたらとは思います。
――ただ、試合ではあれだけ長くスピンをする時間がないですよね
もちろんショーならではです。ルールに関係なく自分の持ち味が出せますから。ショーはそこが面白いんですよね。
――最終公演で、今年もやってくれました
朝、思い出して。「そういえば去年もやったよね〜」ということで2人でやることにしました。(あれだけ何度もジャンプしたのは)その場のノリですけど(笑)
――練習でもあんなに何度も続けてジャンプはしないですよね
体力的にも厳しいです(笑)。小さいころに遊びでやったことはありますけど。
――荒川さんとのジャンプも息が合っていて、2人のペアが見てみたいです
合ってましたか?もう、高さも全然違いますし(荒川さんは)ジャンプの天才なので。2人でペアをやるのは難しいと思いますけど(笑)
――来年はあれ以上のことを…?
どうでしょうか。来年になってみないとわからないです(笑)
――ジャンプの矯正中とのことでしたが、調子はいかがですか
徐々に、ですね。少しずつ良くはなっていますがまだもう少し時間がかかりそうです。何とも言えない状態ですね。トリプル−トリプルもできれば試合に入れたいので、だいぶ自分で思っている形にはなってきているので使えたらいいなと思います。
――どのジャンプで3回転−3回転を考えていますか
サルコウ−ループとサルコウ−トウループです。今はループの方がいい形でできるんですが、難しくて確率が悪いんです。なので、なるべくトウ(ループ)をつけられるように練習しています。
――今月はまた、トークショーがありますね
受け答えが心配です。やっぱりその場でしゃべるとなると間違えたことを言えないので…。
――さらに、江南警察署の1日警察署長は地元ということで照れがあったりしませんか
いえ、嬉しいです。制服を着て、少年の非行防止キャンペーンでビラを配るそうなのですが楽しみです。
――イベントやショーでお忙しいですが、夏の練習はどのようにされますか
滑り込むことですね。できるだけ長く氷の上に乗っていたいと思います。体力と相談しながら、ですけど(苦笑)
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