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 スケート部フィギュア部門・中野友加里(人2)インタビュー 



 激戦を乗り越えて

 

エキシビションで『アメージング・グレイス』を披露する中野=グランプリファイナル  ―エキシビションといえば、『アメージング・グレイス』の披露は6回目ですが、また大歓声でしたね
 『アメージング・グレイス』は私にとって、今、最も重要なプログラムなんです。基礎をやるための全てが組み込まれています。コンパルソリーの難しいループとかカウンター、ロッカーというステップが入っていて、試合でもルール上、これを入れると新採点でもレベルが高く評価されます。

 ―それはコンポーネンツの『スケーティング・スキル』の項目で、ですか
 そうですね、そういう部分にも影響します。

 ―そのコンポーネンツも、もう最低でも6点台後半は定着した感じですね
 いえ、全日本とグランプリファイナルを比べてもわかるとおり、海外ではそう甘くないですよ。

 ―それでも、ショートの出来が良いと…
 フリーの得点にはつながる、と思います。

 ―以前は「私は全然、下の方なので…」という発言もありましたが、もう自信はつきましたか
 全然まだまだですよ。ただ、連戦でもいい演技ができたことは自信になっています。連戦は高1のとき以来だったと思うんですが、不安があって。高校の時より何が大変って、終わったあとの疲れがどっと来ます(笑)今と高校の時とじゃ疲れの残り具合が全然違いますから。

 ―では、この連戦から学んだことは
 休むこと、休みながら試合に臨む、ということですね。ファイナルの後、2日間スケートを忘れてからまた練習を始めて、それから一気に練習をする、ということを先生に教わりました。

 ―グランプリファイナル、全日本とCMや特集などでかなりテレビにも映っていましたが、試合前に大変じゃなかったですか
 嬉しいです。テレビに映るのも好きですし。苦手なのは、(出来が)悪かったときのミックスゾーンでのインタビューですね。

 ―今ではトリプルアクセルよりもドーナツスピンの方が代名詞になっていますが
 みんなが注目してくれるのは嬉しいことです。注目されればそれだけ、「もっと速く回ろう!」と思うので練習のしがいがあります。

 ―「シンデレラガール」というキャッチフレーズもつきました
 あれは、どうでしょうねー(笑)

 ―もう、有名人になってサングラスなしに町を歩けない、なんてことは…
 ないですないです(笑)

 ―全日本は中野さんの演技中に視聴率42.9%ですよ
 嬉しいです。ニュースを見たとき、びっくりしました。でも姉には「クリスマスはみんな家にいてテレビを見ていて、たまたま他局がCMだっただけじゃない?」なんて言われましたけど(笑)

見事に『ドン・キホーテ』のキトリを演じきった中野=グランプリファイナル  ―ゴールデンタイムに放送してくれるのはありがたいですが、どうも実況が耳障りですよね
 そうですね、私もちょっと…。それに、以前ある中継では「ドン・キホーテになりきって演技します」なんて実況されてしまって(苦笑)

 ―そうですよね!そのことも確認したいと思っていたんですが、ドン・キホーテを演じているわけではないですよね?
 違いますよ!ドン・キホーテに出てくるキトリのように、ストーリー性を持って演じているんですけど…。

 ―ところで、全日本の会場に椙山女学園の方々の、中野さんの写真付きの横断幕がかかっていましたが、見られましたか
 はい、在校生と、同じクラスだった人たちだと思います。豪華でびっくりしました。すごく嬉しかったです。

 ―観客の人たちも、毎回中野さんの演技には大きな拍手と、得点が低ければ「エーッ」という声で応援してくれていますね
 観客の人たちが私のことを知ってくれて、拍手をしてくれて後押しをしてくれるっていう、ああいう反応も私にとってはすごく嬉しいことです。

 ―話は変わりますが、東京で連戦でしたが、自宅には帰っていたのですか
 ファイナルはホテルに泊まったんですが全日本は自宅から試合に行っていました。私は長い時間でもリンクにいる分には苦にならないですし、慣れないホテルで眠れないよりは自宅でゆっくりした方がいいですから。

 ―グランプリファイナルは楽しかったですか
 トップ6のなかで滑るのは夢のようでした。思い出になりました。

 ―思い出とは言っても、来年もまた出たいですよね
 出られるならもちろん出たいです。でもやっぱり一番嬉しかったのはNHK杯で優勝したことです。

 ―その優勝の経験というのは
 来シーズンや、これからある四大陸、世界選手権にもつながると思います。もちろんファイナルに出られたことも。(今季これまでの試合は)全日本以外は表彰台に上がれましたし。昨シーズンは不本意な結果だったので。

取材に応じる中野。真剣な眼差しも印象的だった  ―スケートのシーズンはまだ途中ですが、2005年を振り返ってみて
 初めの試合はインカレで、3月まではあんまり良くなくて。もう、スケートをやめたくなることもありました。でも6月のDreams On Iceで『アメージング・グレイス』を踊って以来、どんどん調子が上がっていって、皆さんからいい評価をいただけるようになりました。振り返ってみると、良い年でした。

 ―これから目指す演技は
 まだまだ上に行けると思っています。もっとレベルを上げたいですし、一つ一つ丁寧に滑っていきたいです。

(取材・編集 七田 惇) 
(撮影 内田陽子) 


★次はインカレ
 中野がインカレ(日本学生氷上選手権、1月6〜9日 北海道・帯広)に出場する。この大会ではフィギュアスケートにおいても『団体戦』があり、3人の成績によって大学別の順位が決まる。早稲田大学女子は昨季の覇者。今回も木部崎奏(教4)、神保藍子(国教2)とともに団体戦優勝を狙う。









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