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 関東学生選手権(関カレ)・決勝 対東洋大 4月29日 サントリー東伏見アイスアリーナ



 東洋大に完敗 関カレ連覇逃す

早大ピリオド東洋大
1st
2nd
3rd

セットRWCFLWRDLD
上野 田中 久保中田梶川
小川 山之内甲野宮越橋場
大西伸大西孝小林遠藤楠木
宇野澤 中居 三原中村山下
GK白鳥(60分)※RW、CF、LWは攻撃陣を、RD、LDは守備陣を示す


唯一の得点を挙げた甲野  1点が遠い――関東大学選手権決勝、昨季6年ぶりにこの大会を制した王者・早大は東洋大から終始ペースをつかむことができなかった。準決勝、『四強』の一角と呼ばれる強豪・法大相手に6点を叩き出した決定力は影をひそめ、1―9と完敗。連覇の夢、そして春・秋・冬の大会を制す『3冠』の夢は途絶えた。

 リンクを取り巻く冷気が圧迫される。春の大一番、満員御礼のアイスアリーナを覆う熱気に浮き足立ったのか。試合は開始から早大陣内でのワンサイドゲーム。3分、早大はキルプレーとなった直後に1点目を奪われてしまう。早々の失点に焦り、陣形の整わない早大を横目に7分、東洋大が2点目を挙げた。すぐさま中野浩一監督(昭54教卒)は今大会初めてのタイムアウトを取る。「まだ2点だぞ」――しかし流れは変わらない。中盤にできたスペースに東洋大にあっさりと攻め込まれ、戻りが遅くなればディフェンスは後手を踏む。苦しい時間が続いた。主将・田中豪(人4)は持てば早いプレッシャーで封じられ、大型ルーキー上野拓紀(社1)のスピードで切れ込んでも、個人技だけでは後が続かない。そして17分、19分と立て続けに2失点。いずれもアタックゾーンで東洋大選手をフリーにした結果だった。

 第2ピリオドも開始5分で2失点し、第3ピリオドに入ってもダメ押しのゴールが早大を襲う。0−8で迎えた試合終了4分前、客席の早大ファンから「せめて1点」との声が上がり始めたときだった。自陣でインターセプトした甲野俊也(人4)がドリブルで独走。落ち着いて流し込み、凍りついていた早大のスコアボードに1を刻んだ。「この点差にも誰一人あきらめていなかった」(甲野)。しかし、執拗なほどタイトに守ってきた東洋大DFに疲れが見え始めても、早大には試合を覆すだけの覇気はなかった。直後リバウンドを流し込まれて1―9。試合が決まった。

 「先攻されてうちがやらなきゃいけないことを相手にさせてしまった」(中野監督)。チームとしての約束事が徹底されていた東洋大は、得点力を誇る早大の攻撃の芽を確実に摘み、結果広げたチャンスを決して逃さなかった。今日早大は、敗戦からも勝者からも己の課題を得たはずだ。「このままでは終われそうもない」(白鳥洋=人4)。苦汁をなめた者のみが知る強さを、秋には証明せねばならない。

(青崎未来)


◆コメント
中野監督
(早大のペースをつかみきれなかった。敗因は)ほんとそのとおり。うちは試合までに東洋の分析もしっかりしたし、(東洋大に)こういう特徴があるってのもわかってたし、それぞれのプレーに対する対応の仕方も練習してた。けど試合始まってからの1プレー2プレーで相手にその特徴を出させてしまった。先攻されてうちがやらなきゃいけないことを相手にさせてしまったことでみんなあせってどんどん悪循環になっちゃった。タイムを取ったときにみんなに1点ずつ返していこう、バスケみたいに2、3点一気に点入るわけじゃないんだからって言ったんだけど、早く失点を取りかえそうとしてあせってた。特に主力のセットが点を取りかえそうとして個人技に走ったところもあった。(1、2ピリで無得点)うちは確かに得点力あるけど、それはむこうの弱点を突いていかないとだめ。法政のときは弱点を突けたからうちが得点できた。けど今日は東洋にそれをやらせてもらえなかった。(東洋に勢い)得点力ははまらないと出てこない。東洋は中央、明治に大量得点で勝った。それは相手チームの特長を出させる前に、自分たちの特長をだすことができたから。東洋はそれを今日もできたんだよね。(選手権を振り返って)1回戦の東海のときはまだチームが完成してなかった。8割くらい。それを1週間で立て直してセット固めて、法政戦のときは終わり2分以外は100%うちがやりたいことができた。選手権を通して、うちのいいところ、悪いところがそれぞれ見えたからよかったんではないかな。(いいところは?)点を取りにいけるところ。(悪いところは?)逆境に弱いところ。(秋までにどのようなチームに)いいチームで強いチーム。自分のチームにあこがれていると胸を張って言えるチームにできれば。

田中主将
(今日の試合)何もできなくて、不甲斐ない試合をしてしまった。最悪の出来でした。(田中主将にマーク集中していた?)東洋のチェックは早いプレッシャーなんで、自分一人にってわけじゃないけどいいプレッシャーをかけられました。(東洋の対策は)東洋は攻撃力が凄くて、いいプレーヤーがそろってる。ディフェンスゾーンではシンプルで速いプレー、アタックゾーンでは勝負しに行くように。でもディフェンスゾーンではFW陣にやれれて、アタックゾーンでも自分たちの力が出せなかった。(決勝に向けてチームのムードは?)3冠目指してるので、その一つ目が目の前まできて昨日とかすごく盛り上がってたんですけど逆に気負いすぎた。(今日見えた課題)東洋の対策をやってきたけどアタックゾーンで勝負できなかったので秋までにはできるように。(主将として今回の選手権を振り返って)今シーズン人数がすごく多くて、キャプテンとして4年としてチーム一丸となって戦うことに力を入れてきた。やっぱり試合出てない選手とかもいっぱいいて、そういう人たちがアドバイスくれたりしてたんで、今日点差がついてしまってそういう人たちに悪いことをしてしまったなと思う。(チーム全体として選手権振り返ると)1回戦は自分達のプレーができなかったけど、法政戦では練習でやってきたことができた。でも次東洋戦はうまくいきませんでした。(今後の練習、夏の過ごし方は?)しばらく休んで、5月から陸トレやって鍛え直して、8月に合宿があるんでそこでもっと鍛える。秋にはさらに強くなったチームで臨みたい。(今後の目標)チームとしては2冠。個人としてはチームに貢献できる選手になれるようにもっと上手くなりたいです。

山之内悠副将(人4)
(今日は残念な結果でしたが)東洋が強かった。自分達のプレーができなかったというのは、向こうがやりづらいようにやってきたという事だと思います。(決勝に向けてはどのような調整を?)準決が終わってから疲れがあったので、疲れを取るということを意識してやって来た。だからコンディションは悪くなかったです。(新チームで臨んだ今大会、準優勝という結果は?)悔しいです。準優勝はビリと同じ、優勝しなきゃ意味がないので。(今後の目標は?)2つの大会を取ること。それに向けて、しっかり練習していきたいです。

白鳥
(今日の試合を振り返って)結果が結果なので。完敗です。アンラッキーな失点から始まって流れに乗れず、東洋の勢いにひるんでしまったというか…後ろから見ていてそんな感じでした。落ち着く暇を与えてもらえなかった。東洋の力が上ということです。(今日も好セーブが多かったですが、シュート数は早稲田の22本に対して東洋は45本でしたね)結果論になってしまうがシュートの数よりも内容。簡単なシュートなら止められるし。今日は2対1になってしまうのも多かった。(チームとして見えた課題は?)FWは今日は1点しか取れなかったが、ちょっとしたことで流れが変わるので問題ないと思う。DFは守りの意識やコミュニケーションの部分。(具体的には?)例えばリバウンドからシュートを打たせないよう体やスティックをうまく入れたり、相手の位置を把握して守る動き、ルーズパックを誰が処理するかアイコンタクトや声かけとかがしっかりできるようにならないと。秋には1−9にさせるつもりはない。9点の失点の内容を全員が理解して、夏合宿からしっかり練習しないとダメだと感じています。(これからチームを引っぱっていく上で特に意識することは?)チームの人数が多く、一人ひとりコミュニケーションをとるのが難しくなっている。春の試合は話が十分にできていないこともあった。AとBで練習が分かれていることもあるので、話をしてコミュニケーションをはからないと。一人一人の力を精いっぱい出させるのも、雰囲気を作るのも4年生の力。相手のことを理解することで下もついてくると思う。とにかくこのままでは終われそうもないので。

甲野
(今日は残念な試合でした)立ち上がりから自分たちのホッケーをやらせてもらえなかった。失点ばかりで攻撃を仕掛けてもカウンターされてしまっていた。完敗です。(チームの調子は)悪かったわけではなくて、決勝に気持ちが入っていた。それが逆に悪いほうにでてしまったのかも。(得点しましたが、ご自身の仕事は)1点はなんとか入れたが、もっと4年生らしく、こういうふうになる前に立て直せるようにしたい。(実力のあるチームですが、ここまで崩れてしまった原因は)早い時間で失点してしまったのと、気持ちの空回りで自分たちのプレーができなかったこと。(監督からは何か言われましたか)作戦はあって、練習もやってきたのが実行できず、東洋のいいようにやらせてしまった、と。(新チームで臨んだ今大会振り返って)春の合宿からみんな厳しい練習をしてきた。だからこの点差にも誰一人あきらめていなかった。一年生もよかった。秋に向けて夏場練習して、チーム一丸になって今度は勝ちたい。(明日からの過ごし方は)陸トレ中心。この悔しさをバネに自分に厳しくやれば成長できると思う。

上野
(開始から東洋大ペースでしたが)最初キルプレーで失点したのが痛かった。その流れをずっと終了まで変えられなかった。(2失点目直後のタイムアウトで出た指示は?)ゲームスカウティングとかやってきたことをそのまま出せ、まだ2点差だぞと。でも3失点目は自分のミスから失点してしまった。点を入れてそのミスを取り返そうと思ったんだけど…(とは言え上野さんのスピードで打開する場面が多々ありましたね)でもシュートまではいけなかった。GKは上手くはないので、シュートを打って崩そうと思っていたのに焦る面もあって。打てばよかった場面がたくさんある。(東洋大の当たりがしつこかったですが)DFが大きいので体にこられるとやりづらいけど、そこはスピードでカバーできるはず。(逆に早大の守備は中盤や戻りの遅さが気になりましたが)守りの時間が長くてDFも疲れるのでFWが戻ってカバーできたらよかった。DFとFWの間が空いてて東洋が簡単に入れて、厳しいチェックにいけてなかった。(思い描いてた試合展開は?)接戦で勝つと思ってた。こんなに離されるとは思ってなかった。(緊張は?)大学入ってからこんな決勝の舞台は経験ないんで、最初は緊張した。(結果はどう捉えてますか?)準優勝はいい方なんで、秋のリーグで優勝できるようにがんばりたい。西脇(雅仁=平17社卒)さんに近づけるように。(ワセダで初めての敗戦から、見つかった課題は?)一人で持ってどうにかしようと無理するんじゃなくて、上手い選手はたくさんいるんで1回渡してからもらってシュートするとか、周りをもっと使えるようになりたい。(秋に向けて)氷上練習はなくなるんで、当たりに負けないように体をつくりたい。







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