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 平成23年度早慶定期戦 11月26日 埼玉・陸上自衛隊朝霞駐屯地射撃場



 一発の重み・・・慶大に惜しくも及ばず

悔いが残る引退となった片平主将
 雲一つない晴天の下、平成23年度早慶定期戦が行われた。3種目の合計点数で順位が決まる今定期戦。最初の集計後は得点が同点だったが、再集計の結果5点差で惜敗。これで通算成績は早大の36勝34敗。この試合で引退となる4年生は最後を飾ることができなかった。

 永遠の好敵手同士の戦いには、雲さえ邪魔することを許されない。試合前、両校の応援歌が空に響き渡る。これが号砲となり戦いは幕を開けた。

 団体エアーライフル立射60発部門に出場した蛯原綾乃(スポ1=茨城・竜ケ崎一)は前回の試合から少し復調した様子を見せシリーズ合計581点を記録する。しかし片平拓也主将(文4=神奈川・多摩)、安達瑛香(文1=徳島・城南)の3人合わせた点数が1699点に沈む。団体3P部門では吉田友香(先理4=石川・小松)が両校合わせてトップの得点を叩きだし、慶大を突き放しにかかる。しかし、慶大も意地を見せ離されまいと追いすがる。小田部修(教4=東京・城北)、今津雅紀(教4=東京・芝)、大塚栄悟(教4=埼玉・西武文理)の4年生3人で組んで出場した個人伏射60発部門で合計1672点という結果に終わり、慶大に差をつけられた。

試合前、肩を組んで紺碧の空を歌う射撃部
 一時は同点の可能性が浮上し、会場は騒然となった。しかし、再集計の合間に慶大の点数が上がり、早大の点数が下がったことが判明すると早大側からはため息が漏れ、「あの一発が・・・」と自らの射撃を悔いる者もおり、一発の重さを身にしみて知らしめられる試合となった。

 現在両校共に2部に沈んでいる。しかし、早慶が頂点に立たないスポーツは衰退の一途を辿ることは明白である。「3年生の時は上ばかり目指してやっていましたが、4年生になり自分の安定を求めてしまったのが自分の結果が悪かった理由」と大塚が試合後語ったように、ただひたすら上を目指し自らを高めていかなければ勝利の二文字は見えることなく4年間の射撃人生は幕を閉じてしまう。4年生は引退し、新チーム始動する。後輩達は先輩達の残した一発の重さを心に刻み、銃弾に込めて引き金を引く。

(記事 田中竣、カメラ 中村俊介) 




◆結果
【総合成績】
優勝 慶大 5026点
準優勝 早大 5021点
※通算成績 36勝34敗

【団体3P部門】600点満点
吉田友香(先理4=石川・小松)563点
奈良あやか(文構4=東京・国分寺)554点
持永聖良(先理3=東京・筑波大付)542点

【団体伏射60発部門】600点満点
小田部修(教4=東京・城北)562点
今津雅紀(教4=東京・芝)558点
大塚栄悟(教4=埼玉・西武文理)552点

【団体エアーライフル立射60発部門】600点満点
蛯原綾乃(スポ1=茨城・竜ケ崎一)581点
安達瑛香(文1=徳島・城南)572点
片平拓也(文4=神奈川・多摩)548点

【個人3P部門】600点満点
木下拓也(先理4=栃木・矢板東)521点
赤荻菜穂(文構3=栃木・宇都宮女)519点
吉田莉子(スポ2=福井・足羽)513点
佐藤俊継(文3=東京・早実)495点
大森智裕(基理3=埼玉・川越東)491点

【個人伏射60発部門】600点満点
島田淳哉(スポ4=東京学園)562点
木村智彦(法4=愛知・一宮)553点
清水敬治(教4=東京・錦城)550点
吉原真人(教2=東京・青山)537点
田中航介(社4=神奈川大付)536点

【個人エアーライフル立射60発部門】600点満点
宮本駿(スポ2=茨城・竜ケ崎一)572点
梶山友則(社2=東京・開成)565点
山村英介(基理1=静岡聖光学院)558点
成瀬悠貴(政経3=岡山白陵)554点
中村若菜(人1=東京・国学院久我山)554点
小宮隆弘(法2=神奈川・厚木)547点
栗原舜(国教3=東京・攻玉社)543点
米田哲(社1=千葉・東邦大東邦)533点
田中涼太(社3=神奈川・山手学院)532点
嶋田太郎(政経2=長野・松本深志)532点
福島悠太(教2=東京・頴明館)532点
山本浩史(法1=東京・早大学院)528点
木村介度(人2=東京・早実)523点
眞部優人(社1=東京・早大学院)512点
揚原由統(創理1=東京・攻玉社)488点
広川圭汰(法1=新潟・柏崎翔洋中教校)472点



◆コメント
片平拓也主将(文4=神奈川・多摩)
――今日の試合を振り返って
全体としてはかなり接戦になったと思いますが、個人的には自分の失点が大きくてそこで勝負が決まったのかなと感じているので責任を感じています。
――早慶戦に対する意気込み
いままでの試合で点差をつけられていたので最後の試合で勝利を掴みたいと思っていたので悔しいです。
――主将としての1年間を振り返って
大震災もあり大変な1年でしたが、部員の取りまとめなど苦労しました。個人の結果もあまりよくない結果だったので悔しいです。主将としてはうまくとりまとめができなかった 点で反省しています。
――4年間の射撃生活を振り返って
最初は未経験で入って、その中でどこまでできるかを試したかったので、580点ということを目標にしていたのですが、出なかったので悔いの残る4年間でした。
――もう銃を握ることはないですか
そうですね。これで終わりです。

吉田友香(先理4=石川・小松)
――今日の試合を振り返って
満足のいく結果が出せてよかったです。
――早慶戦に対する意気込み
1点の重みを重視しました。完璧な10点も、うっかりして9点を取った1点は同じ重みだと思い、丁寧な射撃を心がけました。
――4年間の射撃生活を振り返って
射撃を通じて自分を高めることができたと思います。

大塚栄悟(教4=埼玉・西武文理)
――今日の試合を振り返って
いつも通りやればよかったのにという思いです。たぶん今期2番目くらいに悪い点数をとっているのでいつも通りやることができたらなぁと。結果論ですが。どこかに気負う部分があったと思います。
――早慶戦に対する意気込み
一番最後の試合なのでもちろんありました。全日本に行けないとわかって、それからずっと早慶戦で勝つことを目標にしてきました。僕らにとって特殊な試合なので。
――4年間の射撃生活を振り返って
ピークが来るのが早すぎたかな(笑)最後はどうでもいい試合はよかったのですが、レギュラーとして点数を出さなければならない試合ではあまり芳しくないことが多かったのが後悔しています。自分の中で3年生の時は上ばかり目指してやっていましたが、4年生になり自分の安定を求めてしまったのが自分の結果が悪かった理由が見当たります。







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