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  第4回 競争心 SH? 

 初の栄冠目指す継続の基点 後藤翔太(教4)

 「責任を感じる。主将が気持ちよくラグビーをやれるようにしたい」。今季、後藤翔太は副将を任された。主将の諸岡省吾(法4)、もう1人の副将の桑江崇行(人4)はFWの選手だ。チーム全体ももちろんだが、後藤はBKリーダーとしての役割を担う。「タテ」の強さが注目される今季の早大にあって、伝統的な「ヨコのワセダ」の中心にいる後藤。しかしシーズン当初は、最強と呼ばれるFWとは逆にBK陣の調子はなかなか上がらなかった。「BKは課題ですね」。昨季からほぼ固定されたメンバーであるFWと違い、BKは新たにレギュラーとなった選手や怪我人が多かった。それだけに副将としてだけでなく、経験豊富な後藤の存在は重要だった。「ひとつずつ解消していきたい」。春に言った言葉通り、夏を過ぎたころから徐々にBKも仕上がっていった。

 選手として今季の後藤はプレーの幅が広がった。「監督と約束した」というディフェンスでは、意識も高く積極的にタックルする場面も多くなった。また、今までほとんど見せたことのないダイビングパス。実践するようになってからは素早い球出しにも磨きがかかった。WTB並みのスピードを生かした突破も健在だが、それも持ち味のひとつでしかなくなった。

 2年前。後藤の目の前には田原耕太郎(平15人卒=現サントリー)というカベがあった。レベルの高い先輩を追いかけることで、後藤は大きく成長しレギュラーに定着した後もそれは続いている。矢富勇毅(スポ2)や三井大祐(教2)など実力のある選手が多いSHというポジション。今では後藤自身が後輩たちのカベだ。

 後藤は大学日本一をピッチで味わっていない。13年ぶりに大学選手権優勝を果たした2年時は試合に出られず、スタメン出場した昨季は矢富と途中交代し連覇も逃した。ダントツの優勝候補である今季は、4年生の後藤にとってはラストチャンスだ。初めての栄冠へ。それは早大が輩出してきた数多くの名SHの一人になったことの証にもなる。
(伊佐慶吾) 
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