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  第3回 競争心 フランカー? 

 ワセダのフランカーを体現する不動の6番 古島直(政経4)

 「グラウンドの側から見て、ずっとああいうプレーヤーになりたいと思っていた」。
 リザーブメンバーで終わった2年間。だが、その時間は決して無駄ではなかった。一昨年は羽生憲久、昨年は川上力也(ともに現日本航空)と、伝説のフランカー達が背負った背番号6の活躍を、誰より近くで見てきた。そして最終学年となった今季、ついにその背番号を手にすると、これまで対抗戦の立大戦を除くAチーム全試合にスタメン出場。背番号6の後継者にもっともふさわしい者として、レギュラー争いの中で一歩抜け出ている。

 「ワセダの6番は、チームの中で一番体を張らなきゃならないポジションだと思うんです」。
 古島は、自分の居場所をこう話す。確かに、川上や羽生を始め、いつの時代も背番号6のプレーは多くの観衆をうならせた。その自論を追い求めたプレーが、前期終了時に、自身にある称号をもたらすことになる。それは、『三冠王』。全ゲームの各選手を分析し、攻撃、防御、総合貢献度を得点化した結果、全ての部門でトップになった。歴代のフランカーと比べても遜色ない、今年のワセダの6番を見事に体現したのだ。

 「失うものは、自分には何もないですから」。
 早大学院出身で、部内ではいわゆる一般組。高校時代こそ主将として活躍したが、大学には伊藤雄大(人4)ら多くの強豪校出身選手が集った。もちろんそれはフランカー内でも例外ではなく、さらに毎年有望な新人も入部してくる。それでも、スタメンの座を掴んだ。それは最終学年としての意地と、何よりも1年次から推薦組以上に、貪欲にレギュラー獲得を目指し努力した結果である。

 「この借りは絶対に返したい」。
 昨年度の大学選手権決勝は、先発出場できずに同ポジションの松本允(人3)と交代で途中出場。そのまま、王座を奪われる屈辱をグラウンド上で味わった。この古島の言葉に込められているのは、関東学院大への雪辱か、それともレギュラー死守の決意か。どちらにせよ、今季は必ず、王座奪回を。その瞬間を、90分間戦い抜いたグラウンドの上で。
(風間俊樹) 
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