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 第九の巻〜WTB〜 2/2ページ





 信頼−−−互いを認め合う同期、偉大な4年生。誰もが必要な存在

明るく取材に応じる菅野(左)と首藤。仲は良くてもフィールドでの距離は遠い ――お互いのことを語ってください。首藤選手から見た菅野選手は?
首藤 すごい細身なんですけど、でも抜けちゃうっていう。いいランニングしますね。魅力的です。最近は、前と違ってあれだもんね、必ず何人か抜くし、なかなか倒れないし。自分にないものがたくさんある。分けてくださいって感じですね(笑)

――菅野選手から見た首藤選手は?
菅野 率直に言って、もうすごい頼りになる。すごく体も強いし、ハンドオフとかも強いし、苦しい時にしっかり前に出れるし。見習っていかなきゃいけないですね。最近はチームの中でも、甲子郎から声出してまとめようとしているんで、頼りになりますよ。

――今季はBKに4年生が少ないですが、引っ張っているのは?
首藤 今は、誰がっていうんじゃなくて、みんなが積極的にやってるかんじですね。みんながリーダーってやつか?
菅野 そうだね(笑)
首藤 みんなプライド持ってやってるんで。自然とまとまってるのかな?
菅野 少しずつね。ここにきてやっと。少しずつまとまってきました。夏はひどかったよね。
首藤 ひどかったね、夏合宿。帝京前が一番やばかった。チームもまとまりなかったですけど、ほとんど原因作ってるのがBKで。球が出てきてもミスするし。それはコミュニケーション不足だったり、色々ありましたね。
菅野 あのときを思ったら、徐々にまとまってきてると思いますよ。

――WTBの4年生、勝田譲選手と小吹和也選手(ともに人4)の存在は大きい?
首藤 あの二人がいなくなって初めて気付く、存在の大きさっていうのがありますね。やっぱり一番キツイ時に声出してたのは4年生だったし、精神的な柱になってたのも事実ですから。いなくなって、じゃあ誰がまとめるんだろうってなった時に、あー偉大な人たちだな、と感じましたね。
菅野 早くベストで戻ってきてほしいね。

 継承−−−活かされるライン際のプレー、受け継がれるラグビーに対する姿勢

――影響を受けた選手は?
首藤 ポジション関係なく言ったら、影響受けてるのは清宮(克幸監督=平2教卒)さんですかね。考え方とか、しっかりとしたものがあって、あの人が言ってることをやってれば大抵間違ってないというか。そういうとこはほんとすごいと思う。お前は?誰かいる?
菅野 自分はやっぱり、内藤慎平さんが一番ですね。
首藤 あーなるほど。熱かったな、あの人は。
菅野 ラグビーに対する姿勢とか考え方とかがしっかりしているし、見習うことも多くて。練習から取り組み方が違うんですよ。
首藤 常にMAXでやってたよな。
菅野 そうだね。すごい集中してるし、練習終わってからも個人練とかすごかった。ワセダに来て、慎平さんに会えてよかったなと思ってます。
首藤 影響を受けたっていうか、今のプレーのなかにすごく活きてるのは、大田尾(竜彦=現ヤマハ発動機)さんの代のバックスリーの人たちですね。主に吉永(将宏=平16人卒、現九州電力)さんなんですけど。あの人に、タッチに出ることっていうのはWTBにとって一番最低のプレーだっていつも言われていて。1年の時の自分は結構すぐタッチに出ちゃってたんですけど。それをすごく意識するようになって、出なくなったっていうのは、あの人がいたからであって。その時に初めて、あぁ一人でやってるんじゃないんだなっていうのを強く感じましたね。
菅野 山岡さんもだよね。山岡さんは、特にコーチになられてからどんどん言ってくれて、叱咤激励してくれて。近くで見てくれてる人がいろいろ言ってくれるのはありがたいですね。
首藤 俺らも、そういう存在になれればいいよね。
菅野 あーそうだね。こういう時に名前出してもらえる選手になりたいね。

 What's WASEDA's WTB?−−−トライ一つでゲームを動かす存在。受け取るパスは信頼の証し

――ずばり、ワセダのWTBとは?
首藤 すべての局面において勝負できる。チャンスを作れるし、キツイ時こそゲームを一発で動かすことができるのがワセダのWTB。ワンプレーで流れを持ってくる、変えられる存在でありたい。キツイ時や、チームが落ちてるときとかどうしようもない時に、こっちに回しておけば何かをしてくれるんじゃないか、って頼られる存在。そうじゃないと、務まらないんじゃないですかね?球、来ないもんな。
菅野 信頼されてないと来ないよね。
首藤 一試合で3、4回しか触れないとかありますよ。でも、それも単なる言い訳にすぎないんですよ。逃げですね。本来なら、ボールをもらうんじゃなくてもらいに行かなきゃいけないんですけど。その辺が、積極性がないって言われているところなんです。実際、もらおうと思えばいくらでももらえるチャンスはあるんですけど、そこでやっぱり強気に出れない。そこがやっぱり弱いとこですね自分たちの。な、がんばろうぜ!(笑)
菅野 強気にね。やっていきたいね。

(取材・編集 山田崇代、阿部容子、矢村 萌)

★次回は15番・FBの登場です。WTBにとってはどんな存在?
首藤 FBは最後の砦ってよく言われる。アタックにしてもディフェンスにしても、まかせられる、頼れるプレイヤーにやってほしいっていうのが正直なところ。今は五郎丸(歩=スポ2)がやってて、もうまさに、その言葉が合うっていうか。すごい頼れるし、BKラインの要と言っても過言じゃない。FBだったりSOだったりの芯がしっかりしてないとチームはうまく回らない。それくらい重要なポジションです。彼はその責任を今しっかりと果たしていますね。
菅野 五郎丸がいるといないじゃまったく違う。チーム自体が変わってきますね。あいつの存在はかなり大きいです。
 次回もお楽しみに!






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