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wasedasports.com >  コラム >  ワセダラグビー虎の巻


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 第九の巻〜WTB〜 1/2ページ



 試合を決めるフィニッシャー

 ひとたびボールを持てば、歓声とともにライン際を駆け上がる。そのまま、圧巻の速さでインゴールへ飛び込むことこそが仕事の花形ポジション、WTB(ウイングスリークォーターバック)。第九の巻に登場するのは現在ワセダの両翼を担う2人の3年生、首藤甲子郎(スポ3)菅野朋幸(人3)。語られたのは、二人の抱くトライへのこだわり、WTBとしての自覚と誇り――。

 What's WTB?−−−仕事は単純明快、「トライを取ること」。フィニッシュを託される緊張感が魅力

早大の11番と言ったら首藤。そのスピードは相手の戦意を喪失させる ――現在のポジションに至るまでの経緯は?
菅野 僕は高校から始めたんですけど、高校ではずっとFBをやっていました。大学に入ってからはWTBに落ち着きました。
首藤 小学校1年生から始めて、当時はSOをやっていて、中学から高2くらいまでCTBでした。高3からはずっとWTBです。

――ラグビーを始めたきっかけは?
菅野 高校の部活の先生が勧誘してくれて。最初はサッカー部に入ろうと思っていたんですけど。小学生の時からやっていたので。でもラグビーもおもしろそうだな、と思って入りました。
首藤 父がラグビーと柔道が好きだったらしく、息子にはそれをさせたいということで。小1の時に連れて行かれて、おもしろいなと。柔道と一緒に始めました。

――それぞれ柔道、サッカーの経験がラグビーに活きていることはありますか?
首藤 相手とクラッシュした時に倒れないだとか、ハンドオフした時の間合いだとかが今に活きています。
菅野 サッカーは…特にないですね(笑)。蹴れないキャラなんで、今は。

――他のポジションを経験して分かるWTBの魅力とは?
首藤 やっぱりトライですよね。WTBにボールが回ってくるまでの過程に、FWだったり色んな選手がすごい苦労しているわけで。それを最後に、フィニッシャーとして取るっていう、責任の重さじゃないですけど。それを取れるか取れないかっていうプレッシャーの中でのランっていうのは、すごく爽快ですね。
菅野 アタックもディフェンスも一番目立つところなんで、そういった緊張感のなかでやれることがWTBの魅力ですね。

――WTBの仕事を簡単に説明すると?
首藤 簡単に、って言ったらなあ、もうそんなのひとつしかないよなあ。
菅野 だね。
首藤・菅野 トライを取ること。
首藤 ハモったね(笑)

――11番と14番の違いは?
菅野 好き嫌いの問題?ですかね。
首藤 ステップを切りやすい足っていうのがあるんですけど。自分だったら左足で内に入るのが好きだったり、右足で外に逃げるのが好きだったりするんです。菅野はどーなの?
菅野 僕はまあ、どっちでも。あんまり、こっちじゃなきゃっていうのは。
首藤 そうなんです、どっちでもいいって人もいるんですよ。っていうかどっちでもいい人が普通なんですけど。でも、自分は11番しかできません。
菅野 仕事自体は一緒だよね。
首藤 そうだね。誰が入るかによって変わることもあるんですけど。去年だったら、自分と内藤慎平(平17人卒、現トヨタ自動車)さん。が出ていて。慎平さんは走ってトライを取るというよりは、強く相手にぶち当たっていってチャンスを作っていくという人だったので、ブラインドWTBと言って内側にいて早めにボールをもらって仕掛けるというプレーが多かった。広い方にいるか狭い方にいるか。っていうことかな。説明難しいな(笑)

――トライ以外で見てほしいポイントは?
首藤 裏への帰りっていうか。相手の選手がたまーにですけど、ラインを抜けてあわやトライかっていう場面があると思うんですけど。そういうところで、止めたいですね。しっかり帰って。逆側のWTBなんですけど、オープンサイドに走ってドンっと止めたい。ってやっぱり説明難しいな(笑)

――外からの声かけ、というのは意識していますか?
首藤 出してる出してないは別として、一番見えるわけですよ、外側にいるから。全体のことが。だからやっぱり、一番よく見えている人間がコールを多くださないといけないですね。出すように努力はしています。でもね。
菅野 難しいよね。外から、言葉にして伝えることは。ね。

 トライ−−−自分で勝負して取るトライ、チームが苦しい時に取るトライ。それが理想

だんだんとWTBとして自信がついてきた菅野――理想のトライの取り方ってありますか?
首藤 あんまり余ってる状況でボールをもらいたくないんですよ。できればディフェンスが2人くらい前にいて、それをこじ開けて5、6人くらいかわしながらトライするっていうのが自分のなかでの理想のトライなんですけど。ワセダは中盤の、SH、SO、CTBがすごい能力高い選手ばっかりで、最終的に余っちゃうんですよ。だからなかなかそういう場面がなくて、結構退屈というか。おもしろくないですね。まあ、もっとガンガン勝負すればいいんですけど。やろうと思えばできるんですけど、そこは、ビビリなんで…(笑)
菅野 どんな状況でもトライが取れるWTBが一番理想ですね。チームが苦しい時にトライを取れたら活気付くので、がむしゃらに取りに行きたいです。

――今までの自分のベストトライはありますか?
首藤 えーなんだろう。あるかな。
菅野 ケンブリッジ戦のとかは?
首藤 あれは、トライ取ったって言わない。余った状況だったし。ベストトライ…。1年の東海と、2年の流経戦と、帝京戦と…うん、もうないです。それだけです。ほとんどが、誰でも取れるようなトライばっかりなんで。WTBらしいトライはないですね。満足はできないです。
菅野 僕は、東芝(府中)戦ですね。
首藤 いいねーエクスプレス!(笑)
菅野 チームは負けちゃって、自分も前半はダメでしたけど、あのトライで自信がつきましたね。
首藤 やっぱあのトライでね、社会人ともやれるんじゃないかっていう希望の光が見えたかんじだよね。この先、通用してく部分もあるんだ、って。

――ご自身のこれまでの出来は?
首藤 最低ですね。やっぱり仕事が全然できてないし、自分のしたいと思っていることができてないし。チームが自分に求めているものに対して、自分がその通りにできているかっていうと、全くそういうわけじゃない。自分自身満足してないし、チームにとってもただの人数合わせにしかなってない感じだと思ってるんで。あと残り何試合かで挽回していかないと。基本的に自分は目立ちたがり屋で、そして負けず嫌いなんです。自分が目立たないとすごい悔しくて。そういった意味でも、ほんと今の自分は最低ですね。
菅野 僕はまだまだ、チームに引っ張られているかんじなので。WTBはもっと外から色んな情報を伝えて、自分もいい状況でもらって、もっともっとトライも取らなきゃいけないと思うし。ディフェンスではまだ足引っ張ってる状況だし、そこを改善していきたいですね。







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