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wasedasports.com >  コラム >  ワセダラグビー虎の巻


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 第四の巻〜フランカー〜 1/2ページ



 熱いハートの仕事人

 チーム一の仕事量。彼らを表す一番端的な言葉だ。でも、その仕事って? プロップにとってのスクラムや、SHにとってのパスのような決まりきった仕事がない。初心者にとっては特に分かりにくいポジション、それがフランカー。第四の巻では、松本允(人4)、東条雄介(教3)、豊田将万(スポ1)という三者三様のメンバーがフランカー像を語ってくれました。決まりきった仕事がないからこそ生じる拘り――ラグビーを人一倍愛する男たち、誰よりも熱い気持ちを持った集団――それがWASEDA’s フランカーなのです。

 What's FL?−−−自分がやりたいだけ仕事ができる。それゆえに、求められるのは才能以上に気持ち

昨季チームトライ王の松本も、今季は仕事人と化す ――現在のポジションに至るまでの経緯は?
松本 僕はもともとバックロー中心でした。時々No・8もやりましたね。
豊田 僕は最初ロックだったけど、春の関東学院大戦で松本さんがケガしていたときに、フランカーをやってみることに。
東条 大学入ってCTBやってたんですけど、小さい、パス放れない、走れない、残ったのはタックルならまぁできるかなってことでフランカーやるか、と。気持ちだけある人がやっとけ的なポジションですね。身体がなくても誰でもできる。そんなのしかいないですよ、ワセダは。
松本 そう、他のポジションに比べて気持ちがあれば誰でもできる。フランカーやってる奴は、自分にしても東条にしてもデメリットっていうかマイナスの部分を持っているんです。自分らで言ったら小さいこと。そういったハンデを背負ってやっている、自分自身のこだわりを持っているやつが多い。

――ラグビー以外のスポーツ歴、また活きていることはありますか?
豊田 バスケットボールやってました。活きていることは…足首がやわらかくなったことくらいかな(笑)
松本 サッカー、陸上とか。
豊田 福岡のやつらはみんなラグビーのために他の競技やるんですよ。
松本 クラブがないからね。で、土日はラグビーの試合があって部活出られないから、個人競技やるやつが多い。俺なんて中学三年間で50日くらいしか出てないもん、部活(笑)

――FLの具体的な仕事は?6番と7番に違いはありますか?
東条 とりあえずタックル、スイープ、走る。6番、7番っていう分け方ではなくて、オープンとブラインドという分け方で仕事に差がありますね。オープンが最初のところでスイープに入るだとか、ブラインドは二次的に入るだとか。例えばBKはいくらボールがほしくてもFWがボールを出さないともらえないし、相手が来ないとタックルできないけど、フランカーの場合は自分で仕事を探せば探すほどその分できるじゃないですか。その精度にもよりますけど、試合終わって今日何もできなかったなってことはないし、自分がやろうと思った分だけできるし、逆に言えば満足することはない。常に自分と戦わないといけないっていうのがやめられない楽しさというか。
松本 ポジションは15人それぞれあって、決められた役割があるけど、フランカーはわりかし自由なポジション。プロップはスクラムやって、SHはパス出してとかの仕事があるけど、フランカーだけ専門の仕事がない分、自分のやりたいことができる。敵がきたらタックルしたり、自分からボールもらいにいったり、自分でやろうと思ってやろうとしただけ、やりたいことがやれるんです。

 タックル−−−自分よりも大きな相手にもひるまずぶつかり、敵を倒す気持ち良さ

自らのタックルで、相手の攻撃の芽を仕留める。手前が東条 ――仕事として、タックルが出ましたが。
東条 タックルしてでかい奴を仰向けにしたときは、めちゃめちゃ気持ちいいですよ。
松本 ノックオンしたとか、敵を抜けなかったとかも悔しいけど、タックル外したときが一番悔しい。他の奴がすごいタックルしたときも悔しいし。
豊田 僕は入学前はワセダのフランカーは二人みたいな感じなんだなぁって思ってました。ほかの大学のフランカーは大きいイメージがあったけど、ワセダは小さくても大きい相手を倒してくイメージ。僕はまだまだなんで、レベルが違います二人は。
東条 こぼれ球をいかに早くセービングできるかというのも、フランカーとして大事な仕事だと思う。でもタックルして相手死んだら気持ちいいですよね。自分が倒した相手が痛がってるの見ると気持ち良いってゆうか…(笑)あとはセービングするとき、相手より早くセービングできたとき。
松本 ま、何か地味なとこだよね。裏方ってゆうか。
東条 自分がセービングとかタックルして、顔上げたらトライしてたってのが最高。とにかく小さい人を見ててほしい。

――フランカーとして、特に見てほしい部分はありますか?
松本 ラグビーは他のスポーツと違って、コンタクトが許されている。他のスポーツにはあまり見られない特徴。普通の人たちが見たら、トップスピードでぶつかり合うなんて、あり得ないじゃないですか。そういうのをフランカーは最前線でやってるんで、コンタクトの激しいところを見てもらえるといいんじゃないかなと思う。
東条 ポイントができて、ボールが出てももうちょっと我慢してポイントを見ててくれれば僕ら出てくるんで。そこらへんを見といてほしい。

 信頼−−−一人ひとりが違う拘りを持つポジション。だからこそ得なければならない、チーム一の信頼

――フランカーとして一番の拘りは何ですか?
東条 拘りって言っても、フランカーはやることが決まってない分だけ、ひとりひとり個性が違うんですよ。豊田はサイズあるしスピードあるし、ジャガーさんは強いししつこい。そういう自分の持ち味をどれだけ出して、そこから誰を使うかは清宮(克幸監督=平2教卒)さんの、それからチームの問題だし。でも、だからチームの中で一番信頼されなきゃいけないポジションだと思う。やることが決まってない分だけ信頼されなきゃいけない。
松本 これをするなって言われることがないですね。
東条 まあサボるなってことくらい(笑)
豊田 試合中で、流れが変わるときはこの二人が絶対何かしているときなんです。まぁ乱闘専門の方もいらっしゃいますけどね、一番右(=松本)に(笑)。とにかく何かすごいプレーが起こったときは、絶対きっかけはこの二人。そういうプレーをするのがフランカーだと思う。
松本 そう、流れが変わるプレーね。







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