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wasedasports.com >  コラム >  ワセダラグビー虎の巻


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 第二の巻〜フッカー〜 1/2ページ



 舵取り役は、休まない

 ラインの外からボールを投げ入れる、その後ろ姿ばかり思い出す。スクラムでは大男2人に挟まれて、8人のかたまりの真ん中にいる。フッカーと言われれば姿を思いつくほど目立っているはずなのに、特徴はいまいちわからない…。第二の巻ではそんな疑問を、早大不動の2番・青木佑輔(教4)の言葉から読み解きます。両プロップ、両ロックが昨季とは全く入れ替わった今季、セットプレーのカギを握るのはこの男。けれど決してその仕事のみに甘んじない、貪欲な向上心と、競争心と――。

 What's HO?−−−スクラムも、ラインアウトも。全てのセットプレーの始まりを担う専門職

――フッカーとはどんなポジションなのですか?
青木 全てのセットプレーの始まりを担っています。ラインアウトのスローイングもそうだし、スクラムもフッキングする。責任あるポジションで、他のプレーヤーにはない専門職です。

――これまでラグビー以外にどんなスポーツを経験しましたか?また、ラグビーに生きているところはありますか?
青木 水泳、柔道、それから冬だけですがアイスホッケーも少し。水泳は気付いたら始めていて、単純にスポーツを好きにさせてくれた競技です。柔道は中学時代やっていて、(身についたのは)強さですね、スクラムでもそうですし。それから昨年からエイサーを始めて、最近ではゴスペルも始めたんですよ(笑)

 スクラム−−−流れは一人でつくれるものじゃない。8人それぞれのイメージが結合する今季のスクラム

今年7月の北風祭でエイサーを披露する青木 ――スクラムについてお聞きしたいのですが、春、夏を終えて感触は?
青木 社会人とやるにはまだまだですが、カントー(関東学院大)とは春に比べて手ごたえがありました。どう組めばいいか研究した結果、夏はうまくいって8人のまとまりが出てきて、昨季に比べて組みやすい。昨季が終わった時点で今季は大変だろうなと思ったんですが、左プロップの前田(航平=人4)、右プロップの畠山(健介=スポ2)、僕の3人でイメージが出来ていて、このときはこうしたら良いというのがわかっています。それに、今季は1番(左プロップ)も3番(右プロップ)も攻められます。

――昨季は左プロップ、右プロップ共に(国学院久我山)高校時代から一緒にプレーしていたお二人だったのに対し、今季は両プロップ共新しい選手になりましたが
青木 畠山は(昨季右プロップの)伊藤(雄大=現ヤマハ)さんみたいな絶対的強さはまだありません。ただ若い分、コーチや自分が言ったことは吸収しようとしてくれて、まだすごい成長する選手です。前田は4年間一緒にいたとはいえ(今季になって)初めて組んだので、正直最初はやりづらかったです。前田の中には理論がいっぱいあって、春はそれが頭の中にあるけどできてない状態だったと思います。最初にヒットすることが出来てなかったのが、7月基本的な部分を強化して、8月に入ってできるようになりました。そうなると理論も生きるようになって、強くなりました。スクラムはただ組んでいても仕方なくて、その点今季は1番から8番までイメージがちゃんとあって、それぞれに考えがあります。NO・8は肩にくる衝撃が昨季とは違うし、フランカーはプロップに対してどう押すかと考えていて、後ろの選手まで拘りがあるのが昨季から変わった点です。

――畠山選手はフッカーの選手は「力の流れがわかる、コントロールできる人」だとおっしゃっていましたが
青木 ワセダでは3番が一番強いという考え方なので、練習からスクラムで一番にいつも考えるのは3番はどうしたら組みやすいかということ。二番目に考えるのが1番はどうしたら組みやすいかということです。左アップするときはそれなりのカタチ、どう付くかというのがあります。流れをつくるために、練習から3番が上がるときは1番にそうさせるし、自分だけじゃなく前3人で方向性を決めています。それは一人でつくれるものじゃない。

――ラグビーを見慣れないとスクラムはなかなかわかりにくいものですが、見慣れない人にはどんなところを楽しんでほしいですか?
青木 組んでみると、そこには違う戦いがあります。一対一の駆け引きなどはやってみないとなかなかわからないかもしれない。押されたら負けた気分だし、もう組み終わっているのに最後の一歩が出た方が勝ちだというような意地があります。見るときは、オープン側か左を見てみるといいと思います。オープンサイド側のフランカーがうまく出ていたら勝ちです。

――ゴール前でスクラムを選択されたときの屈辱は、フッカーの選手にとっても大きいですか?
青木 腹が立ちますね。押されてもいないのに相手がスクラムを選択すると、会場は盛り上がるし…。ただ、スクラムから点が取りやすいというのもあるので。FWが集まっていて、グラウンドを広く使えますからね。ワセダは小さくて他大の方が大きいですが、小さくても勝つのがワセダの伝統です。

 拘り−−−運動量と、意識の高さ。スクラムが終わった瞬間、休まず一歩を踏み出せるか

――フッカーとして、セットプレー以外で拘っているプレーは?
青木 松本(允=人4)や(佐々木)隆道(人4)とは2年のときからAチームの試合に出ていて、二人の方が仕事量が多いポジション(松本はフランカー、佐々木はNO・8)ですが、それでも仕事量では負けたくないと思っています。スクラムを組んで体力消耗しただけで試合を終わらせてもおもしろくないし、フィールドでも活躍したい。入る前からワセダのフッカーは走れるしセンスがあって、ラグビーを熟知していると思っていたけど、自分は理解度も低いしセンスもなく、不器用なので運動量でカバーしようと思っている。それから意識を高く持つこと。スクラムが終わった瞬間、休まず一歩踏み出せるかです。自分からタックルを狙いに行きたいし、モールが出来たら一発で壊せるヒットをしたい。







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