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関東大学対抗戦 明大対慶大
11月3日 東京・秩父宮ラグビー場
【明大ラグビー情報】 4年ぶりの勝利ならず…無念の引き分け
開幕から4連勝と危なげないスタートを切った明大は、前戦の帝京大に快勝し勢いに乗る慶大と対戦した。対抗戦7連覇を目指す早大の対抗馬に名乗りをあげ、優勝を争うためには落とせないこの試合は、両チームが持ち味を存分に発揮する好ゲームとなった。
試合は、開始早々から明大にとって理想的に動いた。敵陣深く攻め込んだ前半4分、慶大ボールのスクラムをFW8人が一固まりになって鋭くプッシュ。NO・8宇佐美がターンオーバーしたボールを拾い、インゴールを陥れ幸先よく先制する。さらに12分、23分にはFWを核とした重厚でスローテンポな攻撃で連続トライをあげ、慶大に攻撃する機会をほとんど与えず17−0と大きくリードを奪った。このまま試合は明大ペースで行くかと思われたが、「集中力を欠いてしまい」(ロック雨宮)徐々に軽いプレーが目立ち始める。そして30分にはミスからターンオーバーを許し、慶大が誇るBKに見事なカウンターを決められトライを奪われる。このトライでようやく目を覚ました慶大は、早い攻めに対応できず浮き足立つ明大を尻目にペナルティから速攻を仕掛け、立て続けに2本のトライを奪い17−17の同点としてハーフタイムを迎える。
後半が始まると再び試合の主導権を握った明大は8分、ラインアウトモールからBKへ展開し、ラインブレイクしたWTB星野が勝ち越しのトライをあげた。このトライは、ダミーランをした両センターの間にそれまで1対1の局面で強さを見せていた星野を突破させる理詰めされたサインプレーだった。この後さらに1トライを加え、12点差とした明大が勝利を引き寄せたかに見えた。しかし、ここで安心してしまったのか「一歩が出なくなってきて慶大にペースを持っていかれた」(宇佐美)明大は、グラウンドを縦横無尽に駆け回る慶大WTB山田に同点トライを含む2トライを許してしまう。結局、試合は29−29のスコアのままノーサイドを迎え、両校の対戦は春のオープン戦に引き続いて再び引き分けに終わった。
試合終了後、明大の藤田ヘッドコーチが「チームはこれから進化するという手応えは得られた」と語るように、BKは5トライを奪われてしまったが、時間帯によってはラインを上げて前に詰めるディフェンスが効果的に機能していたのも事実だ。しかし、フッカー上野主将が口にした「気持ちのムラ」をなくさない限り、強豪との対戦が続くこれからは苦戦が続くだろう。1998年(平10)を最後に遠ざかっている悲願の対抗戦制覇に向けて、負けられない戦いは続く。
(亀本勇也)
明 大
慶 大
前半
後半
得点
前半
後半
3
2
T
3
2
2
1
G
2
1
0
0
P
0
0
0
0
D
0
0
17
12
計
17
12
29
合計
29
◆コメント
藤田ヘッドコーチ
きょうは最後の詰めが甘かった。このチームはこれから進化するという手応えは得られた。レベルアップして筑波大戦、早大戦に臨みたい。BKのディフェンスには前へ出るディフェンスということしか教えていなかった。80分必死になって戦うというところが欠けていた。
上野主将
前半の20分、後半の20分は自分たちのやりたいラグビーができた。気持ちのムラがあって、前半の最後に立て続けにトライを取られたりしてしまった。最後までやり切れなかった。慶大の早い攻めに対応できなかった。気の緩みが出た。守り切ったよりも勝ち損ねた。受けに回って流れが向こうにいった。完成度は7割ぐらい。あとは精度。スクラムとモール。やってることの精度を上げたい。相手も強くなってくるので、自分たちのラグビーが80分できるわけではない。ここから1カ月が本当の勝負。1対1の圧倒の精度を上げ、スクラムを100本やって100本押せるようにしたい。
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