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関東大学対抗戦 慶大対日体大
10月28日 宮城・ユアテックスタジアム仙台
【慶大ラグビー情報】 充実の試合内容で帝京大に完勝
「正念場」。ロッカールームにあった寄せ書きには大きくこう書かれていた。大事な初戦を落としたことにより、負けたら対抗戦優勝が無くなるいわば「崖っぷち」(FB小田)の状況だった帝京大戦。今季一番と言える試合内容で26−10と完勝し、優勝戦線に踏み止まった。「正直、勝ててホッとしている」(林監督)。
「入りの20分が良くて、きょうは悪くないなと感じていた」という林監督の言葉通り、前半20分までに小田のPG、フッカー金井主将のトライ、SO浜本勇のDGで11得点を挙げた。同31分にはラックからSH皆良田、浜本と左に展開し、CTB中浜が左中間にトライ。同36分に帝京大に1本目のトライを許すも、18−5と慶大リードで前半を折り返す。
「厳しい試合になると、狙える位置は狙わせている」(林監督)。慶大は後半もPGを積極的に狙っていき、後半16分小田がこの日2本目のPGを決める。同29分、帝京大に右サイドを破られトライを献上するが、その後は危ない場面を作らせない。同38分、小田がダメ押しの3トライ目を奪ってまもなくノーサイドを迎えた。
キックゲームとなったこの日の試合では、小田と浜本の正確なキックが大きな武器となった。「思いっきりまっすぐ蹴って陣地を取ろうと心がけ」(小田)、常に敵陣でプレーすることを徹底した。ディフェンス面では日体大戦で林監督に高く入ってしまっていると指摘されたタックルを修正、前に出て「低く激しく入ることができた」とフランカー千葉は振り返る。慶大のお家芸「魂のタックル」が戻ってきた。
今後への好材料としては慶大のトライゲッター・WTB山田の復活も挙げられる。筑波大戦で負傷して以来2試合ぶりの出場を果たし、まだ本調子とは言えないまでも、独特のステップで相手を抜き去りスタジアムを沸かせるなど存在感は抜群だった。「山田の復帰はやはり大きい」(中浜)。キーマンの復活で慶大にますます勢いが付くのは確かだろう。
11月3日には中5日という厳しい日程で明大戦に臨む。「メイジはFWが強いんでFWで勝ちます」と力強く語った千葉。果たしてタイガー軍団は重戦車を止めることができるのか。優勝には勝利は絶対条件。慶大の「正念場」はまだまだ終わらない。
(加藤咲耶)
慶 大
帝京大
前半
後半
得点
前半
後半
2
1
T
1
1
1
0
G
0
0
1
1
P
0
0
1
0
D
0
0
18
8
計
5
5
26
合計
10
◆コメント
林監督
2勝1敗同士の戦いで、優勝を狙うには落とせない、とても大切な試合だった。正直なところ勝ててホッとしている。入りの20分が良くて、きょうは悪くないなと感じていた。キックゲームになるのは分かっていた。インゴールが広いので、ドロップアウトになってもいいから深くキックを蹴るように言っていた。また、相手はカウンターのディフェンスが寄って来るので、チャンスのときは外に大きく振るように指示した。経験がないチームなので、18−0でリードして折り返すことが出来て、安心した面も合ったのだと思う。リードしてれば良い判断ができる。帝京のツイ選手も強かったが、ひたむきにタックルして、選手たちはよく頑張ったと思う。(山田の復帰は)「もっと出来た」と言っているように、本人としては、そんなにいいパフォーマンスではないだろうが、帰ってきて、自信に満ちた言動がチームに影響を与えた。キーマンはいるだけで安心になる。「3トライ取る」という公約は守れなかったが、久しぶりのゲームだったので、次のゲームにつなげてもらえればと思う。(遠い位置でもPGを狙っていたが)厳しい試合になると、狙える位置は狙わせている。(きょうのメンバー起用は)スクラムを安定させたかった。それで3番に廣畑を持ってきた。対面の帝京大の1番が本来リザーブの選手だったので、廣畑ならいけるだろうと思った。あとは、ディフェンスのいい選手を選んだ。HB団も経験のある4年生と3年生を並べた。BKは7人中5人が4年生で、意欲のある選手が多い。次のメイジ戦を見据えてというのは全くなく、現状でベストなメンバーで臨んだ。メイジ戦はモールディフェンスとスクラムがカギになるので、そこに絞った選手起用になると思う。展開力はないかもしれないが、相手を封じるようなメンバーで臨む。
金井主将
タッチキックでハーフウェイラインまで戻してカウンターと、落ち着いてプレーが出来た。その中でトライを取り切れたことは大きい。後半の中盤、FWがオフサイドをいくつか取られて、流れが相手に行きそうだったが、BKが頑張ってくれて助かった。FWはミスが多かった。取るところで取りきることと、守るところで守り切ることをできたことがよかった。相手のトライも力負けして取られたトライではない。プラン通りにできたと思う。
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