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 関東大学対抗戦 慶大対日体大 10月7日 東京・秩父宮ラグビー場



 【慶大ラグビー情報】 「逆境慣れ不足」…小田のPGで辛勝

天国と地獄…うなだれる日体大の選手を横目に歓喜に沸く慶大フィフティーン  あわや引き分けで終わるところだった。完封勝利を収めた青学大戦から1週間、勢いに乗って日体大を撃破したい慶大であったが、結果はノーサイド間際にFB小田のPGが決まり、22−19の辛勝。帝京、明大、早大戦と続く前に、難なく勝ち星を挙げておきたい一戦で苦しい戦いを強いられた。

 序盤は完全に慶大ペース。敵陣でプレーを続け、ボールは何度もゴールライン近くまで運ばれる。しかし、あと一歩のところでどうしてもトライが決まらない。このチャンスを生かせず、逆にモールから押し込まれて先制トライ、さらに続けざまにもう1トライを許してしまう。このまま黙ってはいられない慶大もラインアウトから横にパスを繋ぎ、WTB出雲が1トライを返すが、結局5−12で劣位に立って前半を折り返す。

 後半開始早々、スクラムトライが決まって同点に追いつくも、多くの選手が口を揃えて言ったように「最初の10分の時間帯で決めきれなかったこと」(小田)が痛手となり、苦境に追い込まれる。ラインアウトこそ安定していたものの、この日はタックルが高かったり、「勝負どころでの精度の低さ」(林監督)を露呈してしまったりと、なかなか優位に立てる要素が見つからなかった。残り20分、得点は19−19。

 時間は刻々と過ぎていき、そのままスコアは動かずに試合終了時間の80分を迎える。ロスタイムは2分。最後の最後にチャンスは訪れた。日体大のノットリリースザボールの反則で、慶大はPGを選択。これを決めれば慶大の勝利だ。重責を任された小田に、両校選手に、そして会場全体にも緊張が走る。「蹴った瞬間に入ると思った」(小田)。放たれたボールは見事にポール間へ。小田に駆け寄り、笑顔に満ち溢れる慶大に対し、日体大の選手は泣き崩れた。

 ケガ人や対抗戦初出場の選手も多く、まだまだ課題は山積みの状態。とは言え、苦しみながらも勝利をもぎ取れたこともまた事実だ。次の帝京大戦までは3週間ある。この日露になった課題を元に、ひたすら勝利に向かって突き進むしかない。

(菅田早希)


慶 大   日体大
前半 後半 得点 前半 後半
17 12
22 合計 19


◆コメント
林監督
ディフェンスがとても良くなかった。タックルも高かった。これがチームの生命線で前回の青学大戦は良かったけれど、2試合続けてやるのは難しかった。飛び込んでタックルミスすることもあった。3回連続のタックルミスもあった。そういうプレーがあると、つらい展開になってしまう。最初の取られたトライはモールで倒しきれなかった時の寄りがなかった。問題なのが、そのあとのキックオフ。ダイレクトタッチでセンタースクラムからさらにもう1本取られてしまって…経験のなさというか、スキルの少なさだと思う。筑波大戦のときと同じミスをしてしまった。今年は自分がかつてコーチをしていたときより、チームの試合にかける意気込みは高い。それがいい意味でも悪い意味でも出たのかもしれない。精神的な準備不足もあった。勝負どころでの精度の低さや勝負どころで抑えられなかった。逆境慣れ不足と言うのですかね。練習で強度を上げるしかない。

金井主将
初めの10分に取りきれなかったのが良くなかった。あそこで取れれば攻め続けれたのに、日体大に流れを引き寄せてしまったと思う。最後のスクラムで押し込まれてしまったり、集中力のなさを露呈してしまった。PGは、スクラムの時点でラストワンプレーと言われてみんな狙おうという感じになっていたので迷いはなかった。(ラインアウトは成功率100%)相手がそこまで競ってこなかったので安定した感じだった。(日体大の印象は)筑波戦と同じ感じがして、しつこさがあってやりづらかった。そこらへんに執念が見えた。接点の面では負けていなかったが、後半五分五分で緩んでいる時に相手に攻め込まれた。(ハーフタイムに話したことは)1対1でチャレンジしようと。取れるときに取って、勝負どころで意思統一をしようと。(次の帝京戦は)取るとこ取って、守るとこ守って、チャンスはいくらでもあると思うので、1個でも多く取って、ペナルティを減らして、ピンチを減らす。FW戦で劣勢になりがちだと思うので、ペナルティで陣地を取られないようにしたい。今のチームは若いチームでもっと良いチームになれる。きょう勝ったことは大きな財産になるし、大学選手権にも繋がる。





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