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春季オープン戦 対筑波大戦
6月5日 早大上井草グラウンド
春シーズン折り返しも、筑波大に完敗
この日、唯一のトライを挙げた原田
山下組の始動から1カ月となったこの日、上井草に難敵・筑波大を迎えて春季オープン戦が行われた。ケガや∪―20日本代表で主力を欠くワセダは、ブレイクダウンを制圧され予想以上の苦戦を強いられることになる。マイボールを継続できず、度重なるペナルティもあり攻撃の形をつくれないままノーサイド。7−47というスコアに、試合後に練習を行った選手たちの表情は一様に厳しかった。
昨季の関東大学対抗戦では、筑波大の素早い集散と粘りのあるランに苦しみながらも、何とか白星をもぎ取った早大。今回の対戦も決して楽な試合にはならないと、誰もが分かっていたはずだった。しかし試合開始10分、パスカットからトライを献上すると、ここからずるずると失点が続いてしまう。マイボール時にはミスとペナルティで自らチャンスをつぶし、ブレイクダウンをあっさりとめくられる場面も目立った。フェーズを重ねるどころか、ボールキープすらままならないチームに、得点を挙げることは不可能だ。前半終了間際にはスクラムを押し込まれて認定トライを奪われ、スコアは0−28に。終始ディフェンスに追われる40分となってしまった。
試合終了後うなだれる選手たち
立て直しを図りたい後半だったが、なおも自陣を脱することができない時間が続く。後半24分、相手のペナルティで得たスクラムから、WTBに入っていた原田季郎(教3=福岡・筑紫)が抜け出し個人技で意地の1トライを返した。ところが、直後のキックオフから逆にノーホイッスルトライを許してしまうなど、最後まで良いところなし。「あと10分頑張ろうよ!」グラウンドにはそんな筑波大の選手の声が響く。対照的に、自分たちのラグビーができない早大の選手たちは疲れの色を隠せなかった。終わってみれば7−47という点差がついたが、それ以上に内容面で開きのある、不満の残る試合となってしまった。
テーマとして掲げていたはずの『キープ・ザ・ボール』は、大きな課題としてチームにはね返ってきた。ブレイクダウンの立て直しが急務だろう。早大は確かにチームの中心となる選手を欠いていたが、それは筑波大も同じこと。主力が戻れば…そんな言い訳はもう通用しない。12日に控える早慶戦に向けて、一人一人の意識改革が求められている。
(記事 戸張遥、カメラ 千葉太一 穂積麻衣)
◆コメント
フランカー山下昂大主将(スポ4=東福岡)
――きょうの試合の感想について
完敗ですね。
――40点差についてはいかがですか
悪かったところは明確なので、そこをしっかり修正していきたいと思います。
――悪かったところとは具体的には
アタックの継続率が低すぎました。アタックのブレイクダウンで負けていたので、そこを練習で修正したいです。またスキルもそうですが、寄る意識があれば変わると思います。
――試合後にはすぐに練習をしていました
体的にはもちろんキツいですけが、あれもスキルというか、できなかったことをやっているだけなので。それでも中にはやらされている雰囲気の人もいたので、それは自分的にショックですね。
――辻監督にはどのようなことを言われましたか
まあ、同じですね。運動量の少なさとかそういうところを指摘されました。
――来週の慶大戦はどのような意識で臨みますか
ブレイクダウンもそうですし、もっとビッグタックルしたいですね。ことしのワセダはそういうチームなので。
――非常に良いタックルがありましたね。手応えとしてはいかがですか
タックルには入れてはいるのですが、結局ボールを取れなかったら一緒なのでそこまでこだわりたいです。
フッカー高家崇徳(創理3=埼玉・早大本庄)
――きょうの結果について
1年以上、久しぶりにAチームで出たのですが、こういう結果になってしまい、まだまだだなという思いです。スクラムができていなかったです。1番と2番の間を結構相手にやられていて、スクラムトライされた後に修復できなかったですね。
――Aチームでプレーして感触はどうだったか
相手のレベルも高く、またこちらもチームとしてレベルの高い中でやっているなという感じでした。
――プレーする上で心がけていたこと
まずはタックルやブレイクダウンで負けないということと、あとはフィールドプレーで負けないことを意識していました。
ロック土屋鷹一郎(スポ4=東京・国学院久我山)
――試合の感想をお願いします
ブレイクダウンで完敗です。そこで圧力をかけられて切り返されたことがトライにつながってしまいました。タックルとモールディフェンスは悪くはありませんでしたが、あまりいい部分はなかったです。
――相手の印象はいかがでしたか
筑波大はとてもいいチームでした。だからといって、ワセダが負けていい理由にはならないと思っています。
――ご自身のプレーについて
前半はタックルを受けてしまいました。4年生としてあるべき姿ではなかったです。この負けを無駄にしてはいけないので、次の慶大戦で反省を生かしたいと思います。
フランカー清水新也(スポ1=宮城・仙台育英)
――試合を終えて
1年生は1人だけだったのですが、小さくなってしまってよくなかったです。
――先輩から何かアドバイスは
1年だからといって小さくならないで大きくやれと言われているんですが、80分間何もできずに終わってしまいました。
――課題は
ブレイクダウンでボールを出すのが自分の仕事なのですが、全くできないで相手にボールをとられてしまったので、そこをしっかりやっていきたいです。
――次回に向けて
最初から思いっきりいけるように頑張ります。
NO・8黒木東星(スポ2=東福岡)
――きょうのゲームプランや目標を教えてください
ワセダは『キープ・ザ・ボール』、ボールを継続するという目標がありました。負けてしまいましたが、やはり自分たちがボールの上を超えて相手のところで『キープ・ザ・ボール』の目標が達成できていなかったなと思います。
――テーマは試合ごとに変わるのですか
いいえ。ことしのワセダが一番大事にしていくところですね。
――試合の中で出来たことは何ですか
個人としてはセットプレーでプレッシャーをかけられたと思います。組織ではディフェンスやタックルにいけていないことはないのですが、もっと良いタックルができていたらなという印象が一番残っています。
――スクラムの精度はいかがですか
最初は押されていて、でも負けるという感じではなかったです。後半はなんとか持ちこたえられたので。スクラムはどんどん今良くなっている段階なのでもっと重ねて、完成していきたいですね。
――メンバーが変わることが多いですが
ワセダも主力のメンバーがいなかったのですが、相手もU20代表などで状況は同じなので。誰が変わっても同じ強さでなければいけないので、もっと練習しなくてはと思いました。
SO森田慶良(教3=大阪・常翔啓光学園)
――きょうの試合を振り返って
惨敗でした。ワセダが勝った部分が何ひとつなかったです。でもここでもっと強いチームがいることが分かって、それを目標にして秋は頑張らなければいけないと思います。
――ゲームコントロールをしていかがでしたか
ワセダはいくら攻めてもボールをキープすることを考えていたんですが、全然ダメでした。ボールが外にくれば全部ターンオーバーされて自陣に釘付けになってしまって、もっと敵陣で自分たちのラグビーで攻めなければいけなかったのですが、攻めることができませんでした。
――今後一番に取り組むべき課題は
ターンオーバーされた部分がほとんどブレイクダウンだったので、例え前にいけなくてもマイボールのキープだけはしなければならないなと。きょうはボールをキープすることができていませんでした。
CTB中西康(教3=東京・国学院久我山)
――きょうの結果をどう受け止めているか
これが今の実力だと思います。個人的にはこれまで上のレベルでプレーしていなかったので良い経験になりました。まだ春シーズンは終わってないので気持ちを切り替えて一から頑張りたいと思います。
――筑波大の印象は
自分たちより良いラグビーをしていました。粘り強くて圧力を感じました。BKで取りにいくという点でワセダと似たスタイルなので、勉強しなければいけないところがあったと思います。
――ターンオーバーが目立ちました
ボールキャリアーが抜きにいくのが甘かったです。正面から抱え込んでくるのが筑波大のスタイルで、それに対応できていませんでした。外に振りすぎたのもあります。もっと縦に攻めていかなければいけないと思います。
――反則も多かったです
FWでは修正が必要だと思います。BKは、タックルは上手く入ったんですが、やはりキャリアーが上手く機能せず反則につながるところもありました。
――来週への課題は
きょうできなかった2人目の寄りを意識してやりたいと思います。DFももう少し粘り強く、自分たちのラグビーができるようにしたいです。
WTB原田季郎(教3=福岡・筑紫)
――きょうの試合を振り返って
やはり自分たちがこだわっていくべきラグビーにこだわりきれていなかったこと、自分 たちの目指すラグビーができなかったことが敗因だと思います。帝京大、東海大、筑波大に比べて僕たちは体が小さいと言われているのですが、それでもやはりどう勝つかというところで、走り勝って、ブレイクダウンのスイープの一人一人の寄りの速さだったりとか、本当に小さいことから意識して、それを積み重ねていかないといけないです。筑波大は寄りが速くてスイープもこだわっていたので、そこが差でした。
――後半にトライを決めましたが
チームのために僕がトライをとるのが仕事ですし、僕がトライをとらないとスコアもきょうの様になってしまいます。形うんぬんではなくて、自分がトライを取ることがチームのためになるし、勝ちにつながると思うので。
――タックルを振り返って
良いタックルがあったようには思いますけど…。まだまだかなと思います。最終的にはタ ックルで勝つということをチームでも掲げていますし、1対1でのタックルに全てが懸っているので。そう考えたときに本当にこだわりきれているかと言われたら、まだまだキャプテンの山下さんとかのほうがタックルにいっていますし、自分ももっと体を張らないといけないなと思います。自分の中ではまだまだ甘いと思います。
――以前タックルに関して課題を挙げられていましたが、そのときに比べてきょうの試合はいかがでしたか
徐々に自分の中で責任感というか、ただでさえケガで結構多くの選手が離脱していて、自分が体を張っていかなければいけないという気持ちもあるので、そういった意味では少しずつは上がってきているとは思います。でもいざこれが国立の決勝でいけるかと言われたらたぶんまだまだなので、もっともっと徐々に上げていきたいです。
――ケガ人が多いようですが
来週か再来週あたりには結構主力組も復帰してくるのですが、ケガ人が出たら出たで、もっともっと自分が引っ張っていかないといけないと思いますし、井口(剛志=スポ4、京都・伏見工)さんとかが復帰しても信頼されるように、井口さんに頼りすぎないようなプレーをしていきたいです。
――来週の慶大戦に向けて
やはり早慶明といった伝統校の試合になってくると向こうも本気で普段発揮しないような 力を出してくると思いますし、僕たちもそれに負けないように気持ちを強く持っていきた いです。きょうの試合で学んだことも大きいですし、もう二度と負けたくないと思ってい るので、次の試合は絶対に勝ちたいです。
FB福崎隼基(商4=東京・早実)
――途中から出場しましたがいかがですか
ブレイクダウンで完全に圧倒されていたので、ポジションは気にせず近場にポイントができたらまず自分がラックに入るという前提でやったのですが、それでも相手の圧力が勝っていました。途中出場してチームを切り替えるつもりだったのですが切り替えることができませんでした。
――敗因はブレイクダウンということですか
そうですね。完全に圧倒されていましたし、何回もターンオーバーされました。自分たちのアタックも相手の良いディフェンスにやられて、絡まれて、ボールが供給できないという場面が多かったです。やはりチーム全体としてはブレイクダウンが反省点です。
――次の慶大戦に向けて
自分はディフェンスが得意だと思っているので、一本もトライを取らせたくないです。相手の体の大きい選手にも刺さるタックルをして止めたいです。毎試合そう思っているのと同時に、この試合で出たブレイクダウンという課題を意識して臨みたいと思います。
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