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 日英大学対抗戦2007 対ケンブリッジ大 9月16日 東京・秩父宮ラグビー場



 ケンブリッジ大から7トライ奪い勝利

前半9分、モールからトライを決める臼井(左端)  早大とケンブリッジ大(ケ大)の日英大学対抗戦が、残暑の残る東京・秩父宮ラグビー場で行われた。前半にスコアを伸ばした早大が47−19で勝利を収めたが、「きょうは細かい点では、反省ばかり」と中竹竜二監督(平9人卒)が振り返ったように、早大の持っている最大限の力を発揮しきることができなかった。

 試合の幕開けは一瞬のトライからだった。キックオフから早大が猛烈なチャージでボールを確保すると素早い展開で右サイドから左サイドへ。最後は待ち受けていたWTB田中渉太(スポ3)が飛び込んだ。開始わずか24秒、ノーホイッスルトライで早大が先制した。その後も早大は、風上だったこともあり、試合を優位に進め、このまま流れに乗った。

 前半9分にフッカー臼井陽亮、同30分にプロップ畠山健介、そして同40分にはフランカー有田幸平(すべてスポ4)とFWがモールから3トライを挙げるなど、計6トライを奪い、40−7の大差で前半を折り返した。

2試合連続でWTBの起用となった大島  しかし後半は打って変わって、自陣で過ごす時間が多くなり、前半のような流れには乗ることが出来ない。「後半は前半以上にテンポを上げようとしたが、風下ということもあって敵陣にいけずに苦しい展開になってしまった」とロック権丈太郎主将(スポ4)。ミスや「しなくていい反則」(中竹監督)も増え、この日のテーマ『テンポアップ』も出来ずにただ時間だけが過ぎていく。迎えた後半ロスタイム、早大が敵陣でラインアウトのチャンスを得るも生かせず、逆にカウンターからトライを許してしまった。

 「最後に取られたトライも直前の相手陣でのラインアウトで点を取れていれば防げた。あの場面も1人目のタックルが甘くて、2人目のプレイヤーも戻れずにやられてしまった。我慢するところで我慢し切れていない。成蹊大戦もラスト10分でやられたし、ピンチとチャンスの切り替えがもう少し必要」(権丈)。

 スコアは圧倒したが、細かな課題を露呈した早大。これから迎える対抗戦の一戦一戦に対して、新たに見えてきた課題をもとに、権丈組はさらに進化していく。

(見村恭央)


早大出場メンバー
背番号名前ポジション学部・学年
瀧澤  直プロップ理工3
臼井 陽亮フッカースポ4
畠山 健介プロップスポ4
権丈 太郎ロックスポ4
橋本  樹ロックスポ3
有田 幸平フランカースポ4
豊田 将万フランカースポ3
小峰 徹也NO・8スポ3
三井 大祐SH教4
10山中 亮平SOスポ1
11田中 渉太WTBスポ3
22中濱 寛造→後28分入替教1
12長尾 岳人CTB教3
13田邊 秀樹CTBスポ2
14大島 佐利WTBスポ2
15五郎丸 歩FBスポ4
早 大   ケ 大
前半 後半 得点 前半 後半
40 12
47 合計 19
【得点】▽トライ 田中3、臼井、橋本、畠山、有田幸 ▽ゴール 五郎丸6
※得点は早大のみ


◆コメント
中竹監督
前半は取るべきところで取れた。いいゲームコントロールができた。後半はテンポを上げようとしたが、上がらなかった。反則の数が多かった。自陣でのプレーが長くなった。最後の締めも良くなかった。(ハーフタイムの指示は)きょうのテーマであるテンポを上げるというのが前半のうちはまだやれていなかった。そこを指示して、後半はもっと突き放そうと言ったがそこは上手くいかなかった。きょうは細かい点では反省ばかり。しなくていい反則が多かった。これは根深い問題。良かった点では、FWのモールプレー。立ってプレーする意識はだいぶ出てきている。(日英大学対抗は今年で最後と言われているが)非常に残念。日英大学対抗という言葉で行われるのは今年で最後。形を変えてでも、来年以降もぜひ継続したい。ケンブリッジ大やオックスフォード大とやるのは大きな意義がある。きのう、選手にもそういう意義を説いた。やはり日本ラグビー、ラガーマンにとって大きな意味を持つ試合だと思う。

権丈主将
チームのテーマはテンポを上げることと2人目の寄りだった。そこを意識してプレーした。前半は思った以上に自分たちのラグビーができたと思う。モールでもBKでもトライを取れた。後半は前半以上にテンポを上げようとしたが、風下ということもあって敵陣にいけずに苦しい展開になってしまった。ボールキャリアーが相手の前で寝てしまうと、相手がボールに絡んできて、自分たちの意図するようなスイープができない。最後に取られたトライも直前の相手陣でのラインアウトで点を取れていれば防げた。あの場面も1人目のタックルが甘くて、2人目のプレイヤーも戻れずにやられてしまった。我慢するところで我慢し切れていない。成蹊大戦もラスト10分でやられたし、ピンチとチャンスの切り替えがもう少し必要。ただ、成蹊大戦よりはチームの状態は良くなっている。FWに関してはスクラムもしっかり組めた。モールの回数が多くて、FWがファイトする場面が多かったが通用した。オール関東学院大のビデオを見ていて、相手のプレッシャーが強いのは分かっていたが、外国人相手に押せて、自信になった。きょうは夏合宿の成果が確認できる相手だったし、対抗戦へ向けてチームをどう修正していくかという上で大きな試合だった。きょうの勝ちは自分たちにとって大きいこと。来週からの対抗戦を一戦一戦頑張っていきたい。

畠山
(きょうの試合は)前半はゲームプラン通り戦うことができたが、後半はそれができなかった。(相手の印象は)体も大きいし、BKにもスピードがあった。(前半、モールでトライを取れた)前半は良かったが、後半もモールでしっかりトライを取れれば良かったが、取りきれなかった。(後半は攻め切れていなかったが)敵のボールをどこかでターンオーバーしなきゃいけなかったが、それができなかった。

五郎丸
前半はすごい良かった。後半は風下だし、あんなもんです。(特に後半、反則が多かった)どっちもどっちです。(新しいアタックの形もあったのでは)あれは元々持っているサイン。出来はまだまだです。(前半は良いゲームコントロールができていた)相手がコイントスで勝ったのに風下とったんで。前半の内に叩き潰してやろうと。(合宿後、強豪との始めての試合、成果は)外人相手に立って繋げる部分があったし、成果は出てきている。

瀧澤
(マイボールの)スクラムがBKからしたら良くなかったらしくて。なので、BKに安定した球を出そうということはあった。きょうは最初はモールでトライが取れたんですが、取り切れない場面もあったし、いい形で組めない時もあった。ラインアウトでもミスがあったし、セットプレーの安定という課題はまだまだ。(体の大きな外国人選手相手だった)いつもは、自分より大きな相手とやることがあまりなくて、そういうときは、上にタックルにいっても止められる。外国人選手相手だと下にいかないと止められない。ただ、きょうはタックルで飛び込んでしまった。コンタクトに関しては、ディフェンスではゲインされたが、アタックでは力負けもしなかったと思う。(後半はテンポがあがらなかった)やはりきれいに球を出せなかったからだと思う。相手に付き合ってしまった部分もある。(きょう勝ったことの意義は)きょう負けていたら権丈組はが転んでいたと思う。そういう意味で、対抗戦へ向けていい弾みになって良かった。

有田幸
コンタクトが強いと思っていたが、それ程でもなかった。(前半は自身のトライを含めて攻めも守りもできていたが、合宿の時と比べてどうか)ちょっとずつだが、いい流れになっている。BKを中心にアタックが出来てきている。(反省点は)個人的にはノーペナルティを目標としたが、ペナルティをしてしまった。ペナルティを取られるとペナルティキックで陣地を奪われるので、『継続』を意識していきたい。(次の試合に向けて)前半に外に抜かれてそのままトライされた場面があったが、あのような時にしっかりとめるようにしたい。自分の責任を果たすことが活躍することに繋がるので、自分の責任を果たしていきたい。

豊田
強い相手なので、1本も引かずに戦おうと。公式戦と同じに負けたら終わりという気持ちで臨んだ。大きいと聞いてが強くはなかった。15分くらいでいけるなという手応えをつかめた。前半はいい試合展開だったけど、後半は相手ペースになってしまった。テンポアップできずに、相手のスローペースに加え、反則も付き合って自陣でのプレーになってしまった。(課題は)きょうは反則がいっぱいだったので、減らせるようにしたい。

小峰
(自身の出来は)ディフェンスは止めれる場面もあったし、これを継続していきたいと思う。アタックは絡まれたりして上手くいかなかった。もっと強くいかないとダメ。(後半はケ大ペースだった)相手が大きくて前に出れなくてディフェンスが後手後手で受けてしまった印象。今年はディフェンスが課題なんで、もっと僕らから前に出ていかなきゃいけないと思う。(成蹊大戦からの課題だった2人目の寄せは)外国人は特に2、3人で止めないと対応できないので、2人目早くいこうってことはしっかり意識していたし、きちんと入れていたと思う。(外国人相手のスクラム)プロップが言ってたんですけど、負けている気はしなかった。最後尾の自分のボールキープが上手くいけばもっとよくなると思うので、そこは練習していきたい。

山中
(外国人とやって)接点も強いし、体もでかかったです。(ボールを持つ機会は少なかった)そうですね。もっとボールにさわりたかったですけど。調子はまあまあでしたが、ディフェンスがまだまだ甘いなと。後半は風下でなんとか敵陣でやってこうということだったんですけど、ちょっと難しかったですね。ブレイクダウンは後半にセットプレーが少し収まらなくて、そこが課題です。

田中
(試合前はどんな話を)相手ディフェンスの大外が空くと思っていたんで、そこを突いていこうかなと。あとは体の大きい相手に対して倒れないことですね。(開始24秒でのトライは)相手が大きいので、スピード、カットでどんどん勝負していこうと思ってました。(きょうは3トライ)みんなが繋ぐところは繋いでくれて、勝負できたんで。トライに拘りました。(自信は)初めからありました。大きい相手に対して、自分の持ち味のスピードとステップで勝てないと、生きていけないですし、FWを引っ張ることも出来たらと思ってました。(交代はケガですか)いや、もう足つってて。あれがなかったらあと一本くらいは(トライを)取れてたかもしれないですけど、実際パフォーマンスも落ちていたので、代えられましたね。(次の試合に向けて)チームを引っ張っていけるプレーをしたい。

長尾
(ケンブリッジ大の印象)やっぱり1対1が強くて、当たりが重いなと思った。(試合のテーマはテンポアップだった)前半いい形でできて、後半テンポアップしようと話しいたが、実際うまくいかず…後半は押された感じだった。(自身のプレーは)ディフェンスとかはフロントスリーでできるようになってきたと思う。でもきょうみたいにデカイ相手が来た時に一発で倒すようにしないといけない。

田邊
前半と後半で対象的な展開になった。前半は風上であったこともあり、陣地を奪うことができ、前半は取れるところで、しっかり取れた。後半になり、足が止まる場面があったり、修正できなかった。(きょうの試合のテーマに対して)「勝ちにこだわる」と選手の中で話していたので、最低限の仕事はできた。1次でゲインすることは、トライも奪えたし良かった。しかし、きつい時間にはそれをすることができなかった。(きょうの相手が外国人であったり、そこでの接点の強さについて)1対1では負けないと話していたが、体が大きい選手には、負けてしまうことがあった。そこで、ディフェンスならばダブルタックル、アタックでは2人目の寄せに注意して臨んだ。(今後の抱負について)とりあえず出続けたい。出たら、前に出るプレーがしたい。BKラインとFWを混ぜながら、攻撃にアクセントを加えていきたい。

大島
前半はゲームを作れていたんですが、後半は作れませんでした。ディフェンスをすることが多くて。ディフェンスの時間がすごく長かったですね。(相手は外国人だったが接点などの印象は)今までだといけてたけど、やっぱり返されたりという場面がありました。もっと力をつけなくてはいけないです。(成蹊大戦に引き続きウィング起用だったが)もともとウィングでかなりやっていたので、何の抵抗もないです。どちらかというと得意というくらいですね。やれと言われれば、良いプレーをできればと。

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