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関東大学対抗戦 対成蹊大
9月8日 東京・秩父宮ラグビー場
100点ゲームで大勝発進…悔やまれる失点
「スキを見せてはいけない」(中竹竜二監督=平9人卒)――。指揮官の言葉がこの日の試合を物語る。8日、関東大学対抗戦が開幕。秩父宮でのナイトゲームの中、ワセダは初戦で成蹊大と対戦。108−5と圧倒的な実力差を見せつけて大勝したものの、完封を目指していた選手たちにとっては、相手スコアに刻まれた「5点」に重みを感じる結果となった。
「きょうは完封をしよう」(中竹竜二監督=平9人卒)。ワセダの想いをひとつだった。前半2分にフランカー有田幸平(スポ4)がモールトライを奪ったのを皮切りに、FB五郎丸歩(スポ4)が自陣から独走してトライを挙げるなど、次々と得点を重ねていく。成蹊大FW陣のスタミナ切れも相まって、格下の相手に対し前半で61点差をつけて試合の大勢を決すると、試合の興味はテーマである完封シャットアウトができるか否かに向けられた。
ディフェンスにおいては、相手に攻撃の形をまともに作らせない。無失点でノーサイドの笛を迎えるかと思われたが、ラスト10分を切ったところに落とし穴が待っていた。「誰かがタックルにいくだろう、という意識があったのかもしれない」(プロップ瀧澤直=理工3)。一瞬途切れた集中力。後半31分、成蹊大に近場でのゲインを切られ、キックで裏に蹴り出され、痛恨のトライを許してしまった。
よほど悔しかったのだろう。大勝劇を演じた選手たちに浮かれた様子はまったく見られず、「1本(トライを)取られたことがすべて、チームとして切れてしまった部分がある」(ロック権丈太郎主将=スポ4)など、聞かれたのは反省の弁ばかり。アタックでは立ってプレーする、というテーマにある程度の手応えは得たものの、つなぎの部分でのミスや「2人目のサポートが遅かった」(フッカー臼井陽亮=スポ4)など、課題も浮き彫りとなった。
対抗戦は実力が劣ると思われるチームとの戦いが続く。しかし中竹監督は言う。「我々は常にチャレンジャーだ」。気の緩みは見られない。アカクロ戦士たちは、一歩ずつ大学日本一へと続く階段を駆け上がる。
(中根祐樹)
★4人のルーキーが公式戦デビュー
この日、1年生ではSO山中、WTB中濱が先発出場。有田隆、中村も途中出場を果たし、嬉しい公式戦デビューとなった。しかし、中竹監督からは厳しい評価が。「きょうの1年生は駄目だった。まだまだできる」。苦言も期待の表れか。レギュラー定着、奪取へ向けた若い力の今後にも注目が集まる。
早大出場メンバー
背番号
名前
ポジション
学部・学年
1
瀧澤 直
プロップ
理工3
2
臼井 陽亮
フッカー
スポ4
16
有田 隆平
→後21分入替
スポ1
3
畠山 健介
プロップ
スポ4
18
寺廻 健太
→後25分入替
教4
4
権丈 太郎
ロック
スポ4
5
橋本 樹
ロック
スポ3
6
有田 幸平
フランカー
スポ4
19
中村 拓樹
→後34分入替
教1
7
豊田 将万
フランカー
スポ3
8
小峰 徹也
NO・8
スポ3
9
三井 大祐
SH
教4
10
山中 亮平
SO
スポ1
11
中濱 寛造
WTB
教1
22
三原 拓郎
→後34分入替
商4
12
長尾 岳人
CTB
教3
21
井上 隼一
→後25分入替
スポ2
13
田邊 秀樹
CTB
スポ2
14
大島 佐利
WTB
スポ2
15
五郎丸 歩
FB
スポ4
早 大
成蹊大
前半
後半
得点
前半
後半
9
7
T
0
1
8
6
G
0
0
0
0
P
0
0
0
0
D
0
0
61
47
計
0
5
108
合計
5
【得点】▽トライ 有田幸、大島2、臼井、田邊4、権丈、豊田4、五郎丸、中濱、井上 ▽ゴール 五郎丸13、田邊※得点は早大のみ
◆コメント
中竹監督
きょうは完封をしよう、と臨んだ。こちらがディフェンスに回ったときにボールを取れず、最後にトライを取られたところは反省すべき点。インサイドブレイクは今年は絶対にやられないという意識でやってきたのに、出来なかった。ビッグゲインされた後に棒立ちになっていた。対抗戦下位との対戦では、たまにあるディフェンスでいかに力を出すかというのが大事。スキを見せてはいけない。そういう意味できょうの5点は非常に重い。ゲインした後の繋ぎが練習から課題だったが、試合でもよくなかった。基本的に立ってプレーをするというテーマでやったが、その意識は出ていた。チームのピークは11月に持っていく。我々は常にチャレンジャー。100パーセント挑戦するという気持ちでやっていく。きょうの1年生は駄目だった。まだまだできる。中濱なんかも、もっと自分で仕掛けるべき。後はディフェンスも。夏に良くなったが、きょうは全然だった。来週は受けないで接点のところで前に行けるかどうか。タックルしてボールを取るという意識が大事になる。
権丈主将
きょうはノートライに抑えることをテーマとしていた。1本(トライを)取られたことがすべて。アタックに関しては立ってプレーすることを意識して練習してきた。それが出来たプレイヤー、出来なかったプレイヤーはいるが、ある程度形として見えてよかった。課題はゲインした後の2人目の寄せ、ボールのつなぎでミスが多かったこと。ディフェンスからトライを取ることを目標にしてきたが、きょうは自らのミスでトライを取られてしまった。あと、最後の10分間でプレーを見てしまったというか、チームとして切れてしまった部分がある。すぐにトライを取り返したが、あの場面はまだチームがひとつになっていないということだと思う。ラインアウトやスクラムに関しては、きょうは相手もあって、そんなに重きを置いてない。
畠山
きょうは1トライを許してしまったのがとても悔しい。でも、それが今のチームの状態だということなので、それを受け止めて、次につなげていきたい。(きょうの試合に向けて気を付けたことは)常に立ってプレーをするように心がけた。きょうに関してはだいたい出来ていたけれど、立ってプレーした後のつなぎの部分でまだ出来ていないときがあったのは反省。(自身の出来は)5〜6割というところ。今の段階ではこの程度だが、強いチームとあたるときにはもっと出来るようにしていきたい。(きょうのスクラムは)自分たちのやりたいことは出来たと思うが、それが強いチームとあたったときにもしっかり出来るようにもっと精度を上げてやっていきたい。(きょうはナイターでの試合)いつもと雰囲気が違っているように感じた。きょうは暑かったこともあってボールが汗で滑ったりもしたけれど、楽しい雰囲気でラグビーが出来た。(次のケンブリッジ大戦に向けて)2年前にFWが前面に出ているラグビーをしていたのが印象的だった。でも自分たちはそれを受けないでしっかりと攻めていきたい。
五郎丸
個人プレーでトライを取ったのが多かった。次は形で取りたい。(ミスが多かったが)まあ汗で滑ったり。後は意識の問題。(法大戦は他を生かすプレーをしていたように見えたが、今回は)法大戦はマークがキツかったんで。今回はそんなこともなかったので、自分で行っていた。(きょうはチームとして、立ってプレーするというテーマがあったようだが、出来はどうか)まだまだ立って出来る。このレベルで出来ないようだと厳しい。個人としては、まだまだアタックの面でもディフェンスの面でも伸ばすべきところがある。(1年生は見ていてどうだったか)合格は有田隆ぐらい。まだまだ。もっとできるはず。(ここからの対抗戦は青学大など、実力で差のあるチームとの対戦が続くが)モチベーションを切らさないようにしたい。挑戦者として臨んでいく。
瀧澤
きょうは取られた5点がすべて。スクラムでターンオーバーしたかったです。相手のダイレクトフッキングがうまかったというか。個人的には、ずっといわれ続けてきたミスをまたしてしまって…ノックオンなんですけど、1年前くらいからずっと言われてるんですが、なくならない。(アタックに関しては)立ってつなぐことを意識しました。隆平(有田)も出来ていたし、その点は良かったと思う。(失点の場面は)そこまで、やられたという感じではなかったが、「誰かがタックルにいくだろう」という意識があったのかもしれない。(来週はケンブリッジ大だが)特に何も準備はしていない。これからやるラグビーは変わらないので、スタンディングラグビーとセットプレーの安定。この2つをPenetrateしていく。
臼井
(合宿を終えてここまでのチームの状態は)順調ですね。きょうの試合の内容を見ても分かるように、得点を重ねるスタイルがあるし。でもFWから全体をもっと引き締めていきたい。(シーズン開幕で士気が高まっているのでは)昨季の(大学選手権決勝での)負けもあるし、周りの人が考えている以上に気合いは入っている。(1トライを献上し、完封できなかった)最後点が離れて集中力が切れてしまった時に成蹊大にやられてしまった。(成蹊大はディフェンスが前に出てきたが、対策などはあったか)昨季で対戦していないので情報がなくて、始めの10分はシステムとか見ようって感じで。その後成蹊大に深い位置からスピードある状態で前に早いパスを回されてしまって、その点が課題。アタックは立って繋ぐのがテーマだったが2人目のサポートが遅かった。というのも判断が遅くて指示が明確ではないからというのが悪循環で。次はケンブリッジ大との試合。やっぱり相手は体もでかいし、FWの個々の力の勝負になると思うので、しっかりやっていきたい。
有田幸
テーマは完封ということだったのですが、1トライを許し甘さがでてしまった。(合宿を通じての手応えは)成果がでていた人もいるのですが、個人的には運動量が少なく、ディフェンスももっと頑張らないと。(ファーストトライについて)あれはモールからでしたので、自分がということではない。(スクラムの出来は)6、7、8番が対応できていなかった。中盤には押された場面もあった。切り替えないと。(次戦に向けて)まずはメンバーに選ばれること。相手は大きいですが、自分の長所でもあるコンタクトをしっかりやりたい。
豊田
完封を狙ってたので、5点取られたことが悔やまれる。完封できなかったことは次につながる課題。(個人的には)50点くらい。もっと走れるようにしたい。(修正点は)タイトな試合にならないとわかんないところもあるが、FWで圧倒できる部分があったので修整していきたい。(次に向けて)大きい相手もいるので、臆することなく全力で戦います。
小峰
ボールにしっかり絡んでとってこいって言われてたんで、それを意識してやってました。きょうは一本いいのがあったので、今後はもっとそういうプレーを増やしていきたいです。(途中から豊田選手がNO・8になりましたが)練習でも半分半分でやってるんで、まだ試してる最中す。動きとしては最初以外は同じなので。試合は完封目指してたんですけど、甘さがあった。とられちゃいけないとこでとられてしまった。次までに練習を積み重ねていきたいです。
三井
(合宿から開幕までどのような部分を強化したか)ディフェンスとアタックで立ってつなぐことを重点的にこなした。つなぎの部分でミスが多くなってしまったのでコミュニケーションをもっととっていきたい。(スコアは開きましたが内容は)チームとして失点0を目指していた中で点を取られたので反省しないと。5点は大きいし、ちゃんと受けとめていかないと。(収穫は)立ってつなぐという自分たちがやろうとしていたことはある程度できたかなという感じ。(普段と違ってナイターだった)涼しかったし、観客が多かったのでモチベーションはあがったし、やりやすかった。(ケンブリッジ大との試合を控えていますが)1対1では相手が有利なので、スピードとテンポで崩して正面から当たらないことを心がけたい。(青学大戦にむけて)つなぎのミスをなくして0点に抑えます。
山中
初戦ですし、スタートは大事なんでいい試合をしようという気持ちだった。最初でこけると後までひきずるので。(きょうはタッチキックも蹴っていました)きょうは何本か蹴りました。チャージされたりとミスもありましたけど。調子を見ながら夏ぐらいから蹴ってます。五郎丸さんと2人で構えてディフェンスを迷わせたりしていますね。(自分で攻めるところ、捌くところの判断が難しいとおっしゃってましたが)難しいですね。まだ悩んでいる点でもあります。とにかく、練習から仕掛けるところは仕掛けると判断するようにしてます。周りとのコンビネーションも良くなってきたので。三井さんともだいぶ合ってきましたし。(きょうの試合を振り返って)バタバタ倒れる場面が多く、きょうやりたかった縦ラグビーは徹底しきれなかった。リリースをしっかりするようにしていきたい。(ナイターははじめてですか)はじめてです。距離感が少しつかみにくいかなという感じでした。(W杯については)きょうも日本戦ですよね。帰ってから見ます。海外とかにも特に参考にしたい選手はいないですけど、勉強になるんで。(ジャパンに入りたい)そうですね。いつかは入りたいと思っています。(次はケンブリッジ大戦です)でかい相手だと思うんで、接点で絶対負けないように。いつも通りのワセダラグビーで勝ちたいと思います。
長尾
(対抗戦開幕です)優勝への道のりの第一歩、とみんなで話してました。(自身のプレー)タックルちょっといきすぎて…初めて疲れてバテました。あとは、肝心なところで走れなかったりしました。(課題をあげるとすれば)自分で勝負するところはできると思うので、勝負するようにしていきたいです。(今はどのような練習を)夏合宿まではディフェンスだったんですが、今はアタックメインの練習です。チームとしてのアタックの形ができてきているかなと思います。(ナイターの試合は)日中より涼しい、ってくらいですかね。あとはやることは変わらないので。(チームの雰囲気)前は練習中の1個のミスから落ちてたりしたんですけど、夏合宿を経て今はそんなこともなくなってきましたね。(これからへの意気込みを)全勝でいきたいと思います!
田邊
きょうは相手どうのこうのではなく自分たちのラグビーをすることが大事だった。今週のテーマが「立ってつなぐ」と「完封」だったけど相手に1トライ取られたんでチーム全体で集中力がどっかで切れた部分があった。反省するところは反省していかないといけない。(自身4トライですが)たまたまです。サポート出来てたんで僕がトライできた。パスしてWTBにトライ取らせたいっていうのはあったけどたまたまです。(ゴールも1本決めましたね)あそこは五郎さんからアイコンタクトがきたのでウィッすって感じでいきました。(次に向けて)出られたら頑張ります。
有田隆
(対抗戦の初戦でしたがきょうのプレーは)自分の課題であるセットプレーがなかったので。そこが自分の今季やらなきゃいけないことです。(スクラムでの先輩方とのコンビネーションは)きょうは2本しかなかった。特に2本目はコミュニケーションをとれてよくなった。(途中交代での出場でしたが)思いっきりやるだけでした。(これからアピールしていきたいことは)スクラム、ラインアウトといったセットプレーです。フィールドプレーは二の次と考えています。
寺廻
圧勝ではありましたが、それ以上に5点の失点ですね。完封で勝とうというのが目標でしたから。(きょう見えた課題)これだけ点差が開いて、気持ちが切れる場面がありました。失点シーンは、相手を止める機会があったのに、他人任せにしてしまい止めきれませんでした。(途中出場でしたが)リザーブの責任として、出たときはいつもみんなが安心するプレーをすることだと思っています。そういう意味では悪くはなかったと思います。(これから試合が続きますが)全部の試合が先に続いていきます。一戦一戦大事にこれからも戦っていきたいと思います。
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