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春季オープン戦 対関東学院大
7月1日 神奈川・三ツ沢公園球技場
関東学院大を完封!最高の形で春を終える
この春、最後にして最大のターゲット。今季の大学王座の行く手を占う関東学院大戦、早大は、終始試合のペースを握り38−0で勝利を収めた。
完勝だ。試合後の握手に力がこもる。ケガで欠場し、ベンチで試合を見つめた権丈太郎主将(スポ4)と抱き合うフィフティーンからこぼれる安堵の表情。プロップ畠山健介(スポ4)はヘッドキャップを放り投げて喜びを表した。
「この試合を迎えるまでは、チームに緊張感というか恐さがあった」と権丈。因縁のライバルとの一戦は、嫌が応にも関東学院大を意識させた。それと同時に生まれた、「負ける恐さ」。敗戦を知っているからこそ、昨季の悪夢が頭をよぎる。
しかし、そんな恐さもいきなり吹き飛んだ。「ファーストプレーの接点で『きょうはいける』と思った」(畠山)。前半15分にNO・8豊田将万(スポ3)のトライで先制。同24分には、SO山中亮平(スポ1)が見事なパスダミーからインゴールに飛び込む。序盤からブレイクダウンを制圧し、相手のペナルティを誘うなど、優位な展開で前半を折り返した。
後半序盤は関東学院大が猛攻を仕掛けた。そこで起きたビッグプレー。相手BKにラインを突破され、あわや独走という場面でフッカー臼井陽亮(スポ4)が必死のアンクルタップ。一連の流れから自陣ゴール前でターンオーバーすると、あとは試合終了まで敵陣でプレーを続けた。
スクラムも会心だった。後半12分、17分にFB五郎丸歩(スポ4)がスクラムからの連続トライで畳み掛けると、同34分にこの試合最大の見せ場が訪れる。敵陣5メートルラインで得た反則で、スクラムを選択。早大FWはじりっじりっと前進――。耐えかねた関東学院大FWがスクラムを崩し、認定トライ。「スクラムはこの春ずっとこだわってきたものだったので、きょう押せて流れをつかんだのは大きな収穫だった」(臼井)。
38−0のスコア、内容ともに言うことなしの勝利。しかし、勝って兜の緒を締める。
「B、C、Dと合わせて4タテしたが、ここで終わりではない。奢った気持ちは失速につながる。きょうのゲームを反省することで引き締めていきたい」(畠山)。
あくまで、チームの目標は『荒ぶる』奪回。この日の“リベンジ”は通過点に過ぎない。とはいえ、夏へ向け最高の形で春シーズンを締めくくった。8月は勝負の夏合宿。権丈組はまだまだ進化する。
(本間裕二)
★B、C、D戦も快勝
この試合の前日(6月30日)に行われた、B、C、Dチームの対戦は、早大が3連勝を飾った(B:31−7、C:29−7、D:26−10)。Aチームのメンバーも3連勝には刺激を受けたようで、「きのうB、C、Dチームがカントーに勝って、良い雰囲気だったのでAでも負けられなかった」と佐藤晴。
また、春の関東学院大戦A〜D4タテは2005年(平17)以来2年ぶり2度目のこと。このシーズンは夏も4連勝し、2006年(平18)1月の全国大学選手権でも関東学院大を下し、大学王座に輝いている。
早大出場メンバー
背番号
名前
ポジション
学部・学年
1
瀧澤 直
プロップ
理工3
2
臼井 陽亮
フッカー
スポ4
16
有田 隆平
→後35分入替
スポ1
3
畠山 健介
プロップ
スポ4
4
寺廻 健太
ロック
教4
5
橋本 樹
ロック
スポ3
6
有田 幸平
フランカー
スポ4
19
中村 拓樹
→後34分入替
教1
7
覺來 弦
フランカー
スポ4
8
豊田 将万
NO・8
スポ3
9
三井 大祐
SH
教4
10
山中 亮平
SO
スポ1
21
田邊 秀樹
→後35分入替
スポ2
11
田中 渉太
WTB
スポ3
12
長尾 岳人
CTB
教3
13
佐藤 晴紀
CTB
スポ3
21
大島 佐利
→後33分入替
スポ2
14
早田 健二
WTB
スポ2
15
五郎丸 歩
FB
スポ4
早 大
関東学院大
前半
後半
得点
前半
後半
2
3
T
0
0
2
3
G
0
0
1
0
P
0
0
0
0
D
0
0
17
21
計
0
0
38
合計
0
【得点】▽トライ 豊田、山中、五郎丸2、認定 ▽ゴール 五郎丸6(5G1PG)※得点は早大のみ
◆コメント
中竹竜二監督(平9人卒)
この試合のテーマはブレイクダウンで勝ってこいと。シンプルに。春は体作りとブレイクダウンぐらいしかやってない。それさえできればと。この試合ではそれは出せた。イメージとしては上手くいけばこういう展開になるとは思っていた。きょうはずっと敵陣でプレーできた。五郎丸が冷静に後ろでゲームを作っていた。この結果はすごくうれしい。力がついてきたのは感じてた。それが結果として出たのはうれしい。関東学院大戦の位置付けは、もちろん大事だが、普通に大事ということ。去年と今年では違う。でも、冬までのチーム作りに関してベンチマークするための一つの大事な試合。春で一番大事なゲーム。春はスクラムよりもモールという意識でやってきた。夏に向けてはスクラムをやっていく。コーチミーティングで話合ったが、スクラムだけは遅れてる気がしていた。きょうは悪くはないが、目指している所はきょうより上。(きょうの反省点は)前半のノックオンのミスに、回されてキープできない場面があったこと。あとは、認定トライもあったがもっとちゃんと取り切らないといけない。相手をもっと早い段階で崩したい。(山中について)きょうは良かった。高校時代には見られないタックルもあったし、大学に慣れてきたということだろう。最近は自分ではなく、Aチームの他のメンバーが彼に指導している。非常に頑張ってくれた。
権丈主将
この試合を迎えるまでは、チームに緊張感というか恐さがあった。相手が関東学院大ということで、意識しなかったといったらウソになる。去年、春に負ける恐さを味わったので、絶対に倒そうという気持ちでやってきた。自分がケガで出れなくてもどかしかったが、みんな良くやってくれた。今まで春やってきたことを信じてやってきたが、きょう勝って、それが間違っていなかったと示せて良かった。特に「1対1で負けなかったこと」と相手を0点に抑えたことは収穫。(夏合宿までの練習は?)ウエイトやそれぞれのポジションスキルを磨くことなど、個人のことに時間を費やしていく。それぞれ、春は何が足りなかったのかを確認して、それを克服したい。
畠山
きょうは「ただの練習試合ではない「ということを試合前に話した。緊張感もいい具合で、うまく試合に入っていけた。ファーストプレーの接点で「きょうはいける」と思った。1人1人のタックルの強さやブレイクダウンで相手にプレッシャーをかけ続けられたことが非常に良かった。あとは0点に抑えたディフェンスも収穫。逆に、モールで取りきれなかった、そこは課題として残る。ただ、FWで崩してからBKでトライを取れたので、その点では、春からやってきたスタイルがきょう出たかなという感じ。(スクラムから認定トライも取った)押し切ってからトライ取りたかった。スクラムに関しては、相手の原田がきょうは出ていなかったので、こんなものだとは思っていないが、押せたことに関しては良かった。また、原田、西が出てきても押せるように強化していきたい。(権丈主将不在の中ゲームキャプテンを務めた)正直どうしようかと思った。間に合うと思っていたので…。佐々木組(佐々木隆道元主将=平18人卒、現サントリー=率いた2年前)の時もキャプテンがいない中、カントーに勝って、そこからチームとして成長できた。きょうも太郎(権丈)がいないくて、それぞれ太郎に頼っていた部分や甘えがなくなった。その意味では帝京大戦ときょうのゲームは大きな意味を持つ。(試合後はヘッドキャップを放り投げる仕草がみられたが)正直嬉しかった。あまりチームに喜ぶ仕草は見せたくなかったが、つい出てしまった。ただ、きょう、こういう勝ち方をしても、去年負けた悔しさは消えない。B、C、Dと合わせて4タテしたが、ここで終わりではない。奢った気持ちは失速につながる。きょうのゲームを反省することで引き締めていきたい。
五郎丸
(自身のトライは)FWがいったところをおいしくいただいた。(勝因)敵陣でずっとやっててFWがスクラムやセットプレーをしっかりやってくれてた。(昨年のチームと違うところ)FWの強さ。ウエートも、より多くとりいれてる。(きょうのキックの組み立て)カントーはFWがでかくていい選手がいる。自陣でラグビーやってもしょうがない。敵陣でラグビーできればラインアウトでプレッシャーかけられる。きょうが春通してベストの試合。(主将不在の中)キャプテンがいない中で苦しかった。でもその中でやるべき選手がやったので結果が出た。層の厚さをみせれたと思う。(SO山中について)肝っ玉座ってる。体的にも大きい。レギュラーに定着するのも時間の問題(今後に向けて)これで満足することなく最後の舞台まで持続できれば結果はついてくる。慢心せずチームをひっぱっていければと思う。
瀧澤
FWのスクラムでこだわれたことは良かった。逆にモールは相手の思うようにやられてしまった。スクラムは練習からいいイメージができていた。点差よりもやはり勝ったということと、0点に抑えたことが大きい。(関東学院大の印象)まだ隠しているなと。対面の相手も違ったし。全体的に気持ちを出せたっていう面でもきょうの試合は良かった。
臼井
きょうは春の集大成ということで、前々から意識はしていた。きょう勝ったことで、春シーズンが一段落したという感じ。冬に負けたらいけないので、きょう勝ったからといって油断はできない。カントーはワセダとやると全く別のチームになるし。(スクラムは押せていた)スクラムはこの春にずっとこだわってきたものだったので、きょう押せて流れをつかんだのは大きな収穫だったと思う。(接点は)まだまだこだわっていきたい。一人ひとりの意識とコンタクトの強さをもっと。もっと点差をつけて勝ちたかった。(1年生の有田隆がリザーブに入っているが)まだまだセットプレーうまくいってないと思う。夏の個人錬とかしっかりやって、秋に向けて切磋琢磨していきたい。(権丈主将と抱き合って涙する姿が見られた)緊張の糸がほどけてしまった。権丈の顔を見たらホッとしてしまって、感極まってしまった。
橋本
去年春のカントー戦でAチームがやられたのをスタンドから見てたので、きょうは心してかかっていった。(何か対策は)基本的には相手チームのビデオ見て、注意する選手と注意するプレーをチェックということをした。(完封勝ちです)まだケガで出てないプレーヤーがいるので、これがカントーの本当の実力ではないと思う。冬に勝てるように精進してきたい。(試合を振り返って)モールでとるということを話してたのに一個もとれなかったのが課題。でもスクラムではかなりいけてたと思うので自信を持っていいと思う。(オープン戦からロックとして出場)ロックをやって試合をより広く見れるようになって、今まで自分ができなかった細かいプレーができるようになった。(課題)ロックとしてもっと走らないと。あと、この体型ではラインアウトのジャンパーになれないので、またそのうちプロップの練習もすると思う。その時に気持ちを切り替えていいプレーができるよう心掛けていきたい。
有田幸
去年の決勝で負けていて、きょうは絶対に落とさないつもりでやってきた。試合前にFWの今田コーチ(圭太=平17人卒)が話していたんですけど、『去年負けてからワセダの成長は止まってる』と。なのできょうは、ワセダラグビーの成長を見せられたんじゃないかなと思う。(関東学院大の印象は)FWのセットプレー、スクラムとかラインアウトとか、ワセダが圧倒していたのでそんなにプレッシャーは感じなかった。きょうは、キックオフからマイボール取れて、それで自分たちのペースにできたかなと。去年はキックオフ直後からあおられて、ずっと押されっぱなしだったので。(完封)そこは、もう本当にこだわっていたところ。よかった。(夏合宿へ向けて)これで春シーズン終わりだが、これからポジション練があったり、そこや合宿とかでまたメンバー決めていくので、夏しっかりやって、またメンバーに入れるように、頑張りたい。
豊田
(去年負けたカントー戦どんな意気込みで)春のターゲットとしてこの試合に気持ち、体を作ってきた。(完封でした)春の練習からのディフェンスが機能した結果。ラインアウト、モールはきょうは20点くらい。モールは取りきれない場面があったので修正していきたい。FWから前に出ようといい続けてきて、それを80分通してできた。ブレイクダウンをもうちょっと激しくいきたかった。(勝因は)ディフェンスと最後まで気持ちが切れなかったこと。(主将不在だった)逆にまとまっていこうって。畠山さんと五郎丸さんが引っ張ってくれた。(春を振り返って)学生相手に全勝できたのは、1試合1試合テーマをだして修正してきた結果。夏も気持ちを切らさずいきたい。
三井
(同期の方々が応援にいらしていました)みんな応援に来てくれていることを知って、試合中に半泣きになっていた。(試合前のモチベーションは)とりあえず勝とうと。去年の借りを返そうという気持ちだった。(勝因は)敵陣で常にプレーできたことが大きいと思う。(課題など)ペナルティが多かったので、無くしていかないと苦しくなる。(夏シーズンに向けて)このままの調子を突っ走って、きょうの差を広げていきたい。
山中
大事な試合だったので勝てて良かった。気持ちが入っていた。(トライも決めた)ずっと自分でやってやろうという気持ちだったので、取れて良かった。(監督もきょうのプレーをほめていた)そうですか。タックルとかは意識してたので。(Aチームで出ていることについて)やっぱり上で出ている限りは先輩たちの足を引っ張らないようにと思っている。むしろ1年生ですけど自分が引っ張っていく気持ちで。周りともだいぶ合ってきた。(Aチームでスタメンを勝ち取る自信は)やることやってれば取れると思う。自分を高めていきたい。(周りの1年生も活躍)B、C、D全勝でAで出ている自分も負けないようにと思っていた。(春を振り返って)負け無しでこれたのは今後につながると思う。ここで引き締めて頑張りたい。
佐藤晴
(五郎丸さん中心にBKで冷静に組み立てられました)気を抜いたらやられる。集中を切らさないようにして、敵陣で上手く戦えた。(チーム状況は)きのうB、C、Dチームが関東に勝って、良い雰囲気だったのでAでも負けられなかった。(今後の課題は)ディフェンスをしっかりやること。一発で仕留められるようにしたい。
有田隆
(重要な位置付けの試合)去年負けてるんで、先輩方は特に気合いが入っていた。1年生は出れたらやれることをやるだけだった。(今季の関東学院大の印象)ワセダとやると強いというのは聞いていたが、やっぱり接点が強いし、激しかった。(ベンチで見ていて)ミスが多かったが、敵陣でやれてたし、安心して見ていられた。(個人的に振り返って)結果的に経験になったんけれど、チーム的にはマイナスになることばっかで迷惑かけてしまいまった。(今後の課題)個人的にはスクラムとかラインアウトとかフッカーの仕事をきっちりやっていきたい。
★夏の練習試合、速報します
早稲田スポーツでは夏の練習試合を速報します。詳細は追って掲載いたします。
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