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 大学選手権1回戦 対関学大 12月17日 東京・秩父宮ラグビー場



 大学選手権開幕!『荒ぶる』へ一歩前進

 早明戦での勝利、対抗戦優勝から二週間経った17日、大学選手権が開幕し、関学大を迎えて初戦が行われた。

 今試合のテーマは「点差よりも質」(中竹竜二監督=平9人卒)。けが人が多く今季初スタメンの顔ぶれも見られるも、今季のワセダが目標とする『スウィフトラグビー』を随所で見せて2回戦へと勝ち進んだ。

 前半はワセダペースで試合が進んだ。前半2分のWTB菅野朋幸(人4)の独走トライを皮切りに、フランカー豊田将万(スポ2)、WTB三原拓郎(商3)、プロップ畠山健介(スポ3)と怒とうのトライラッシュ。スクラムも完全に支配し、素早いターンオーバーで関学大の攻撃の芽を摘むなど、危なげない試合運びを見せる。

 後半もそのままワセダが主導権を握るかと思われたが、多数の主要メンバーを入れ替えた後「早明戦のように自陣にクギ付けになってしまった」(ロック後藤彰友=理工4)。次第にディフェンスにまわる場面が多くなり、36分には関学大にラックサイドをつかれてトライを決められてしまう。完封はならなかった。結果こそ85−7と圧勝だったが、次回の相手は今季4度目の顔合わせとなる慶大。再度ディフェンスの精度向上が求められる展開となった。

 負けたらそこで全てが終わる。「常に決勝のつもりで、すべてを懸けてやりたい」(中竹監督)。まずは一勝、東条組の『荒ぶる』へのカウントダウンがついに始まった。

(圷萌奈) 


★他会場のライバルは

 愛知・瑞穂公園ラグビー場で同大対慶大戦が行われ、19−48で慶大が勝利した。これにより早大の次戦、2回戦の相手は慶大に決まった。  慶大は立ち上がりから積極的にモールで押し同大を圧倒。FWで4トライを奪った。また11月23日の早慶戦で課題が浮き彫りになったセットプレーも修正。特にスクラムは「ファーストで、組んでいけると思った」(フランカー青貫主将)と満足の表情だった。一方、BK陣はやや強引なパス回しで展開が途切れる場面も何度か見られたが、アジア大会帰りのWTB山田はこの日も抜群の動きで2トライ、存在感を示した。ただ、終盤は集中力が途切れミスを連発。タックルも甘くなり、後半だけを見れば3トライ2ゴール同士の同点に持ち込まれ不安を残した。「すべてが“いいタックル”でないと負けは目に見えている。ワセダ相手にこれでは勝てない」(松永監督)。今季4度目の対戦で、早大の快進撃を止めることができるか。

        
早大  関学大
前半 後半 前半 後半
47 38 得点
85 総得点


早大メンバー
背番号
名前
ポジション
学部・学年
瀧澤  直
プロップ
理工2
種本 直人
フッカー
スポ4
16
臼井 陽亮
→後半37分入替
スポ3
畠山 健介
プロップ
スポ3
17
橋本  樹
→後半37分入替
スポ2
権丈 太郎
ロック
スポ3
18
丹下  聡
→後半21分入替
スポ2
後藤 彰友
ロック
理工4
上田 一貴
フランカー
教2
19
岸本 大路
→後半11分交替
スポ2
豊田 将万
フランカー
スポ2
林   徹
NO・8
スポ4
矢富 勇毅
SH
スポ4
10
村田 賢史
SO
スポ1
20
茂木 隼人
→後半18分入替
教4
11
三原 拓郎
WTB
商3
12
谷口 拓郎
CTB
人4
13
今村 雄太
CTB
スポ4
14
菅野 朋幸
WTB
人4
22
佐藤 晴紀
→後半32分入替
スポ2
15
五郎丸 歩
FB
スポ3
21
長尾 岳人
→後半14分入替
教2


◆コメント

中竹監督
負けたら終わりの最初の試合ということで、大きな試合になると(選手には)言ってきた。(きょうのテーマは)点差よりも質ということで、スウィフトの部分で勝つ、イーブンボールや動き出しの早さの部分で勝つこと。全体的には出来たと思うが、後半の後半、敵陣に行けるところで行けなかったのは課題。意識していたことは出来ていて、ターンオーバーからのアタックからトライを取れたり、そういうところは良かった。きょうは意図して、いろんな選手の可能性を試した。特にBKは。完成度としては60点くらい。もう倍くらい強くならないといけないし、きょう伸びしろも悪い部分も見えた。(次の相手は慶大ですが)今年4回目でお互いに手の内が分かってきたので、本当の勝負になると思う。常に決勝のつもりで、すべてを懸けてやりたい。

東条主将
(きょうは欠場でしたがケガの状態は)(足の)捻挫です。来週出れそうなら出る、という感じで。(早明戦から2週間空きましたがその間チームはどんな取り組みを)先週のジュニア選手権に向けてと、あとは基本的なセットプレーなどです。きょうは全ての面で圧倒するつもりだったんですが、反則やミスが多くて、まだまだ精度を上げなくてはいけない。(次の相手は慶大ですが)慶大が来るとたぶんみんな思っていた。対抗戦でも始めは負けていたし、次負けたら終わりなので、一戦一戦やっていきたい。来週出れるかはまだ分からないが、出れたら自分のプレーをしたい。セットプレーで圧倒し、ブレイクダウンで勝つ、チャンスで取り切るといった、ずっとやってきたことを出したい。気持ちの面で相手が上だとそれで負けてしまうので、チャレンジ精神でいきたい。

後藤副将
FWは内側の圧力というのを心がけていて、出来たところ、出来なかったところ両方出た。 1次でゲインされると崩れてしまうので、ディフェンスの強化が課題。あとは、完封したかったんですけど、後半メンバーが入れ替わった後に早明戦のように自陣にクギ付けになってしまった。1トライ取られてしまったのは大きな出来事だった。(2回戦・慶大戦に向けて)たぶん慶大とやるだろうと思っていた。命がけのつもりでやりたい。負けたら終わりだし、それは向こうも同じことなので、気持ちと気持ちのぶつかり合いになると思う。慶大はいつも「魂のタックル」など気持ちを出してくるが、自分達もそれに負けない気持ちでやっている。

種本
(きょうは)よかった部分と悪かった部分が出た試合でした。(具体的には)良い部分はスウィフトですね。イーブンボールにしっかり反応できていた。あとはコミュニケーション。これまでも試合後はあったが、(きょうは)試合の途中でできていた。Aチームにケガ人が出ていて、代わりに入った選手が多かったが、しっかりと声を出してくれた。一人がしゃべっていても聞いていないということがあったが、みんなで話そうとしていた。良いときも悪いときもしっかりとコミュニケーションを取らないと大学のトップにはなれないと監督からも言われているし。逆に悪い部分は一次攻撃でゲインを許してしまったこと。終盤モールでもペナルティーを多く取られてしまった。(完封できなかったが)あのトライはいけない。ただ相手にはひたむきさがあった。負けたら終わりという選手権の怖さも感じましたし、ひたむきさというワセダの原点を思い出させてくれた。(次の慶大戦は)スクラム、ラインアウトでプレッシャーをかけたい。相手も危機感を持ってくると思う。苦しい時間帯にうけずに前に出たい。ディフェンスでもアタックでも。そこは譲れません。

上田
(大学選手権でのスタメン出場でしたが)負けたらおしまいだし4年生にとって最後の大会なので、(チームも)いつもと違う雰囲気で戦っているし、自分でもそういう気持ちがあった。練習も試合も1日でも長く一緒にやりたいし、きょうは(自分は)途中退場というふがいない結果になってしまったが、4年生といられる時間は自分にできることのすべてを精一杯やっていきたい。(主将の代わりに「6」番でプレーしましたが特別な意識はありましたか)自分では代わりとは思っていなくて、チャンスを与えてもらったので負けたくないという気持ちがある。ただ恥じないようなプレーをしようと思っていました。(ポジション争いのなかで意識したいところは?)アドバイスをもらいながら、次に出る機会があればみんなに認められるようなプレーがしたいです。ディフェンスのところを中心にやっていきたいが、それだけでもよくないのでアタックもしっかりやりたい。自分は体が小さい分、器用なところを生かしたプレーをしたい。(次は早慶戦になりましたが)夏合宿で一回やったときにいいプレーができなかったので借りを返すためにも、出られたら確実なプレーでしっかり相手を倒します。(最後に意気込みを)4年生のためにも自分のためにも『荒ぶる』を勝ち取って次につなげたいです。


(試合振り返って)後半、自陣に釘付けになってしまったのは反省点です。ターンオーバーできるところで出来なかったり、SOのキックが飛ばなかったり、そういうところが、原因かなと思いますけど。(85点取ったアタックについて)100点取りたかったんですけど、相手が強かったので、85点でもいいのかなとは思います。(自身の出来は)ちょっとノロウィルスのせいで、練習できていなくて。後半20分あたりからは、疲れました。(次は早慶戦です)対抗戦の時は、「先がある」と思って、戦ってたんですが、次は負けたら終わり。気持ちと気持ちの戦いになると思うので、気持ちで負けないようにしたいです。

矢富
(きょうを振り返って)反省しないといけない部分が見え、やってはいけないことをやってしまった。点をとられたこととか。甘いところが出てしまいました。(選手権初戦でしたが手応えは)良いところもでたんですけど、やっぱり反省です。でも勝てたっていうことはとても大事なことです。(1トライ決めましたが)よかったですけど、個人でとるトライよりチームでとるトライの方がいいんで。今は点を取ることよりも、ゲームを動かす方に価値を感じます。(曽我部さんとではないHB団でしたが)それはあっちも持ち味出せたと思うのでよかったと思います。(次はまた慶大戦ですが)手の内は互いに知り尽くしているんで、あとは激しさとか集中力の問題だと思います。1日1日練習で声出して、大切にやっていきたいと思います。

村田
(大学選手権初戦いかがでしたか?)緊張しました。(きょうはパスも通っていました)パスはまあ調子よかったと思います。僕の取り柄なんできちんと放れるようにしています。ただキックは全然ダメダメでしたね。ノータッチ多かったですし、まだまだです。(一年生から見てチームの雰囲気いかがでしたか?)4年生が引っ張っていく感じで、Aチームではない4年生がすごい気合いが入っていて、いい雰囲気でした。矢富さんにもたくさんお世話になりましたし。矢富さんとは火曜くらいからHBの練習を始めました。きょうはもう矢富さんのおかげです。(来週は早慶戦になりますが)出れるか出れないかまだ分からないですけど、出れたらキックとタックルを頑張るしかないです。キックは精度をあげて、タックルはこう突き刺さる感じで。僕は一年生だからこうだってのは嫌いなんです。妥協したくないというか。だから仕事はきちんとこなせるようにします。

三原
(きょうは3トライの大活躍でしたが)チャンスどころでもらってトライできたのでよかった。敵のディフェンスが、外が開くディフェンスだったのでやりやすかったです。(大学選手権に入ってチームの雰囲気は?)ロッカールームでも油断した雰囲気は一切ないし、一戦一戦大事にしようという意識があります。(後半20分は自陣での戦いが長かったがメンバーがリザーブに変わった影響も?)直前にメンバー編成をして慣れていないこともあるが、向こうも負けたら最後になる試合なので、最後はFWにこだわってきて気迫もすごかった。そこで受けてしまったのが大きいと思う。(先日のジュニア選手権決勝での敗戦は三原さんにとって?)いまだにあの悔しさは忘れられない。チャンスがあったのに取りきれなかったので、きょうは絶対にトライに結び付けようと思っていた。でもカントーとやらないと借りは返せないので、決勝でやりたい。(「11」番争いも激しくなりそうですが、出していきたい自分の強みは?)ステップですね。でも争っているみんながステップもスピードもすごいので、試合でどれだけ結果を出せるかということになるし、チャンスをもらったら生かさないと。来週は慶応なのでトイメンは山田だし、今はそれしか頭にないです。(これからの意気込みを)WTBは争いが激しいが、一戦一戦大事にしてレギュラーも取りたいので、思い切ってやりたいです。

谷口
(目のケガ大丈夫ですか?)ええ、大丈夫ですよ。(選手権初戦でしたが振り返ってみて)一つ一つ大事にしたいという気持ちと、次につなげるための内容を意識していました。これから負けたら終わりですので、その意味でも次につなげるプレーがしたかった。後半20分を集中していこうということだったけど、流れがつかめず、ディフェンスする時間が多くなって、そこは課題ですね。(ケガで一時交代しましたが、ケガの具合はどうですか?)出血しただけなので、まあ、視界が悪いので、しっかり休みます。体としては大丈夫です。(谷口さん自身きょうはトライもあり、パスもつなげていたと思いますが?)そうですね、ほとんど人が余った状況だったので、そとのコールもあったし、あとはディフェンスでフロント3で行かれてる場面が目立ったので、もっと厚みをもたせていかないといけないですね。(次は早慶戦になりますが?)僕は春に出て負けている。次勝っても一個の負けは変わらない。50―25で勝つよりも、25―0で勝ちたい。慶応を完全にシャットアウトしたいですね。

今村
きょうの試合ぶりはダメですね。自分自身、かぜをひいてて、合わせてきていません。(後半のポジションチェンジについて)1週間しかやっていないので、良くはないです。ただ、今後けが人が出て、こういう状況になるかもしれないので、どんな時でもできるように、というのは考えています。村田についても、もっと周りが支えていかないと、というのもあります。

茂木
(85―7という結果について)まあまあです。(監督は60点とおっしゃっていましたが)早明戦で後半20分からが課題だったんですけど修正できていませんでした。そこが課題ですね。(交代出場時に心がけたこと)いつも通り自分らしくいこうということです。(ご自身の出来は)アタックは全然でした。ディフェンス面に関しては、タックルはまあまあでした。(来週は早慶戦です)出たいです。まずはメンバーに入りたいです。





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