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 対抗戦 対明大 12月3日 国立競技場



 全勝での対抗戦6連覇達成!いざ大学選手権へ

 今季は早明戦の勝者が対抗戦優勝と舞台が整い、大観衆の国立競技場で行われた伝統の早明戦。復活の兆しを見せる明大の強力FWに対し、早大がどのように受けて立つかに注目が集まり、FW戦の様相を呈していた。早大はセットプレーで優位に立ち、明大得意のモールも完全に封じるなど、相手の持ち味を出させずに43−21で完勝。FWで凌ぎ、BKで仕留めるというセオリー通りの試合運びで、全勝での対抗戦6連覇を決めた。

 序盤からFW勝負で優位に立った早大が、終始試合を支配した。「前3人が頑張ってくれたので、後ろについていてそこまでは怖くなかった」(フランカー東条雄介主将=教4)と語るスクラムに加え、ラインアウトでもマイボールの確保はもちろん、相手ボールのキャッチにも成功。FW勝負での確かな手応えをつかむと、10分にゴール前でFWで押し込み、最後はFB五郎丸歩(スポ3)に展開し先制のトライを挙げる。一気に攻め立てたい早大だが、18分に五郎丸がハイタックルでシンビンとなる。数的不利を余儀なくされ「(相手が)FWで来るところにはまってしまった」(中竹竜二監督=平9人卒)という言葉通り、明大にペースを奪われかけた。しかし、27分にSH矢富勇毅(スポ4)の絶妙なパスを受け、1年生で唯一メンバー入りのWTB早田健二(スポ1)がライン際を一気に駆け抜けトライ。不利な局面での値千金のトライで流れを手繰り寄せると、さらに1トライを加えて17−0で前半を折り返した。

 後半は1分に五郎丸の2本目のトライで好スタートを切ると、19分から31分までに3トライ。地力が試される時間帯に一気に畳み掛け、「今日のテーマは走り勝つこと」(中竹監督)という言葉を体現した。リザーブメンバー投入後に続けて2トライを奪われたことは課題となったが、終始主導権をにぎり続けた早大が危なげなく43−21で完勝した。

 伝統の一戦で勝利し、またひとつハードルを乗り越えた東条組。「ハーフタイムで修正できる力がついてきて、選手主体のラグビーが出来ている」(東条)と手応えも十分だ。17日からは、いよいよノックアウト方式の大学選手権へと突入する。「負けたらおしまいなので、最後の最後まで切らさずに一戦一戦成長していきたい」(矢富)。大舞台での経験を契機に東条組はさらなる成長を遂げ、いよいよ悲願の大学選手権3連覇へ続く道へのスタートラインに立つ。

(和泉恵太) 


        
早大  明大
前半 後半 前半 後半
17 26 得点 21
43 総得点 21


早大メンバー
背番号
名前
ポジション
学部・学年
瀧澤  直
プロップ
理工2
17
宮崎 潤野
→後半38分入替
理工4
種本 直人
フッカー
スポ4
16
臼井 陽亮
→後半20分入替
スポ3
畠山 健介
プロップ
スポ3
18
橋本  樹
→後半32分入替
スポ2
権丈 太郎
ロック
スポ3
後藤 彰友
ロック
理工4
19
寺廻 健太
→後半32分入替
教3
東条 雄介
フランカー
教4
豊田 将万
フランカー
スポ2
林   徹
NO・8
スポ4
20
有田 幸平
→後半28分入替8
スポ3
矢富 勇毅
SH
スポ4
21
伊勢昌幸人
→後半30分入替
政経4
10
曽我部佳憲
SO
教4
11
早田 健二
WTB
スポ1
12
谷口 拓郎
CTB
人4
13
今村 雄太
CTB
スポ4
14
菅野 朋幸
WTB
人4
15
五郎丸 歩
FB
スポ3
22
佐藤 晴紀
→後半32分入替
スポ2


◆コメント

中竹監督
今日のテーマは走り勝つこと。ボールを動かして、相手の重いFWを動かすことを意識した。前半はトライこそ取られなかったがメイジペースになってしまい、(相手が)FWで来るところにはまってしまった。後半はもっとボールを動かすようにした。後半の後半、勝負がついた後、取られてはいけないところで取られたのは課題。最後はいわゆる早明戦 の戦い(自陣にクギ付け)になったところでFWが良く頑張ってターンオーバーしたことは評価できる。(FWについて)(試合前は)スクラムはチームとしてそこまで強調していない。春、夏とスクラムで苦戦する場面も多かったので、特別掲げなくとも自然とやっていた。モールディフェンス、アタックとやることがたくさんあったなかでスクラムががっちり組めたことは自信になる。(先日のジュニア選手権の明大戦と今日の早明戦)ジュニア選手権の明大戦は、自分にとってもシーズン1くらい緊張した試合。春・秋と連敗し、セカンドフェーズに入り負けたら終わりというのもあるので。今日とほぼ同じ試合を体現して勝利したという意味で、Aチームに繋がったと思う。

東条主将
前半からやりたいことが出来た。重いFWに対して、モールを組ませないことを徹底できた。後半メンバーが入れ替わりタックルが高くなって甘くなり、メイジのこだわりの部分で行かれてしまった。(明大FWの印象)スクラムは前3人が頑張ってくれたので、後ろについていてそこまでは怖くなかった。ゴール前でスクラムを選択してこなかったのも、自分達でも(プレッシャーをかけられている)手応えがあったし、メイジにもそう思わせることが出来たのだと思う。個々のタックルは強かったが、外に振ったときの集散はワセダの方が勝っていたし、2、3、4人目の寄りも良かった。ターンオーバーして取れたというのは走り勝ったというのを証明できたと思う。(チームの仕上がりは)昨季より良いところ、まだ足りないところというのがはっきりしてきた。良い部分が浸透してきて、中竹さんの色がかなり出てきていると思う。特に、ハーフタイムで修正できる力がついてきて、選手主体のラグビーが出来ている。80分を通した集中力、チーム力の底上げがこれからの課題。

後藤副将
今日はFW戦で我慢できたのが大きい。メイジは重いしまとまりがあったが、そこに対して低く入っていくプランだった。そこはまあまあできたが反則が多かったのが悔やまれる。反則をせずに止められたらよかった。(前半終了間際しのぎきったのは)大きかったと思う。取られていたら展開が違っていたと思う。(大学選手権に向けては)まだまだ強くなれると思うのでもうひとまわり成長していきたい。

瀧澤
相手FWは、でかかったし重かったが、我慢することができた。早大FWも、一番とは言わないが、強くなってきている。個人的には、スクラムで一番強い選手になりたい。もちろん、トライも取れればうれしいですが。スクラムは、いつも通りのスクラム。明大の一列を早大がずらしていた。今日は、ファーストスクラムで、これぐらいならなんとかなると思った。ビビリなんでもっとすごいのを想像してたんで。

畠山
スクラムはゲームを通じて押されず、安定していた。スクラムよりもモールに怖さを感じていたので、明大がスクラムではなくラインアウトを選択していたのは、的確な判断だったと思う。FWの完成度は、現時点では去年より下だが、伸びしろは今年のほうがあると思う。去年は、青木(佑輔=平18教卒・現サントリー)さん前田(航平=平18人卒)さんらがこの時期には完成していた。今年は、瀧澤も若いし、大学選手権を進んでいけば、去年を超えることもできると思う。ターンオーバーは、自分個人で3つや5つではきかない程してますね。ジャッカルは好きです。フランカーじゃなくプロップがジャッカルしてるのもいいんじゃないですか(笑)中竹さんのスウィフトラグビーから自分は遠いので、自分から近づかなければならない。こういう環境でやれているというのはうれしい。


(今日の試合は)課題だったディフェンスは出来たと思う。前半終了間際に取られなかったのが大きい。練習の成果が出たと思う。メイジとはモールで体重差が出てつらいところもあったが、FW7人になったところでも耐えられたのが自信になったし勝因だったと思う。(初の早明戦は)出る時に地響きがして緊張しました。(個人的にもディフェンスはかなり活躍されていたのでは?)ディフェンスは僕のなかで90点くらい。でもこれから相手がどんどん強くなってくるので、ジャッカルプレーを練習したいし、もう一段階ディフェンスのレベルを上げていきたい。(大学選手権に向けて)負けられない試合なので絶対勝ちます。

矢富
今年はヨコに動かす展開が速い。FWは破壊力は落ちるが機動力がある。今日はFWがしっかり声をかけてくれたのでいいリズムで(ボールを)出すことができた。今までFWとタイミングが合わなくて孤立したりリズムが崩れてしまうことがあったが、だんだんうまくできるようになってきた。フィットネスが上がったこともあるが、冷静にまわりを使うことができるようになったからだと思う。(特長である)突破は徐々に出して行きたい。最近は狙われてプレッシャーも受けるようになっているが、攻撃のパターンとしてうまく使ってコントロールしていきたい。今日はうまく機能したと思うが、まだうまくできるところもあるし、これから詰めていけばいい形になると思う。FWとのコミュニケーションを大事にしていきたい。いままでFWが強いなかでやっていたが、今年は自分がコントロールしなきゃいけないし、ハーフとして自分が成長していけるチャンスだと思う。今日はチームとして最後の最後で攻め込まれてしまった。大学選手権は負けたらおしまいなので、最後の最後まで切らさずに一戦一戦成長していきたいし、大事にやっていきたい。

早田
(早明戦の大舞台に立った感想は)競技場に入った瞬間、観衆が多くて驚いた。その舞台に立てたことをうれしく思う。最初は堅かったが徐々に和らいで100%ではないが良いプレーが出来た。(トライも決めました)やはりWTBの仕事はトライを取ることなので、大事な舞台で取れたことはこれからプラスにしたいです。(対抗戦6連覇を全勝で決めましたが)そこまで意識はしてなかったが、すごい成績を残したチームにいられたことが幸せです。(大学選手権に向けて)まだWTBのポジションは確定してないので、争いで負けないようにしたいです。

谷口
(今日の試合は)小2からワセダに行きたくて、4年目で初めてスタメン出場できて気持ちが高ぶった。憧れの舞台に立つことができて幸せです。今日はFW戦で前が耐えてくれた。BKがもっと前に出てあげられていたらFWはもっと楽になったと思う。(自分としては)まだまだです。接点のところで優位に立てていない。(これから意識したいプレーは)アタックではスピードとパスとか自分の強みを出していきたい。(大学選手権に向けて)勝つことがもちろん一番だが、「12」番を死守して一試合でも多く試合に出られるように頑張ります。

五郎丸
練習中からコミュニケーションを取っているが、今日は大観衆のなかでどうやって取ろうかと思っていた。今日はFWがゴリゴリ行っていたのでそこまで(コミュニケーションを)取ることはなかったが、大学選手権の準決勝、決勝はここでやるので、しっかりコミュニケーションを取っていきたい。

伊勢
(途中出場でしたがどんなことを考えてプレーしましたか)良い流れできていたのでそれを崩さないように意識しました。(外からゲームの流れをどう見ていましたか)敵陣でラグビーが出来ていて、相手に何もさせないというのが出来ていたと思います。(自身のプレーを振り返って)ディフェンスの時間が長かったですが、もっとFWに開かせてプレーさせることが出来たら良かったと思います。(大舞台の雰囲気は)早明戦は初めてだったんですけど、場所は違っても仲間とプレーしていることは同じなので、緊張などはそれほどありませんでした。相手と味方に集中していました。(ここまでを振り返ってと今後に向けて)良いとこ悪いとこが出た試合が多かったと思う。9番をしっかり狙って、周りの信頼を得たいです。ここからは負けたら終わりなので、気を引き締めていきたいです。







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