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 対抗戦 対慶大 11月23日 東京・秩父宮ラグビー場



 前半苦戦も虎狩り満喫、個人技で慶大粉砕

この日もエース今村は別格の動きで2トライ  対抗戦優勝には負けが許されない慶大との一戦。前半は相手にリードを許すも、後半からは早大が王者の風格漂う個人技を披露し、終わってみれば41−26の逆転勝利。これで開幕6連勝となり、対抗戦連勝記録もタイ記録となる『42』にまで伸ばした。

 「前半は自滅してしまった」(中竹竜二監督=平9人卒)。前半終了時、スコアボードにはまさかの数字が並ぶ。8−14。相手の早く、激しいディフェンスに思うようにアタックできない時間が続くと、終了間際に慶大WTB山田に逆転トライを奪われてしまう。対抗戦では2001年の明大戦以来となる、リードを許しての折り返しとなった。

 しかし後半11分、ある男のトライが勝負を決定付ける。FB五郎丸歩(スポ3)だ。SO曽我部佳憲(教4)からパスを受け取ると、そこからフェイントやターンで相手6人をかわし中央にトライ。外に展開することを意識し過ぎた前半とは違い、中央にも攻め込んでいこうという作戦通りのアタックだった。この後も早大は卓越した個人技で得点を重ね、41−26と厳しい試合を制した。

 「個人技ばっかりだったので。組織で(トライを)取らないとこれから先、しんどくなってくる」と五郎丸が話すように、厳しい戦いに勝利したことで、課題も見えてきた。個人の能力は大学トップレベル。その力をチーム一丸となり相手にぶつけることができれば、さらなる飛躍が待っている。王者は、まだまだ強くなる。

(杉渕 敦) 


        
早大  慶大
前半 後半 前半 後半
33 得点 14 12
41 総得点 26


早大メンバー
背番号
名前
ポジション
学部・学年
瀧澤  直
プロップ
理工2
種本 直人
フッカー
スポ4
畠山 健介
プロップ
スポ3
権丈 太郎
ロック
スポ3
後藤 彰友
ロック
理工4
東条 雄介
フランカー
教4
豊田 将万
フランカー
スポ2
林   徹
NO・8
スポ4
矢富 勇毅
SH
スポ4
10
曽我部佳憲
SO
教4
11
早田 健二
WTB
スポ1
12
谷口 拓郎
CTB
人4
21
長尾 岳人
→後半20分入替
教2
13
今村 雄太
CTB
スポ4
14
菅野 朋幸
WTB
人4
15
五郎丸 歩
FB
スポ3


◆コメント

中竹監督
慶大の激しいディフェンス、プレッシャーで前半は自滅してしまったが、後半引き締め直して、一発で倒れないとか、しっかりリリースするようにした。前回同様、まだまだFWの近場のディフェンス、セットなどを修正したい。(早明戦に向けて)目の前の戦い一戦一戦で力を出すことを心がけている。筑波戦からFWのところでいかれているので、そこができればチームがもっと進化できる。舞台は用意された。ここでできれば選手の自信になると思う。

東条主将
前半は何も出来ずに、後半ファーストプレーから波に乗れた。トライを取られても切れずに、チームとしてまとまってプレーできたことが勝因。(ゲームプランは)やはり慶大は強い、他のチームにはないしつこさがあるので、やってくるだろうとは思った。(前半ビハインドで折り返したことは)前半競った試合で出来ればリードして折り返したかったが、気持ちは切れていなかった。(ハーフタイムに修正した点は)徹底的に順目に外外と行っていたので、中に切るプレーを入れて、ここというところは大外で勝負すること。あとは敵陣でプレーする時間を長くすることで、それがうまくはまった感じ。(セットプレーについて)ラインアウトはかなりイメージしてやってきて、慶大はBKでかなり展開してくるので、上で相手に絡んだり、SHにプレッシャーをかけて球出しを遅らせたり出来た。スクラムはフロントロー中心にプレッシャーをかけてくれたので楽だった。(ビックゲームの雰囲気は?)声援も聞こえたし、楽しんで出来ました。(早明戦に向けて)調子は上がってきている。メイジはFWで来るので、FW勝負で受けずに良い球を出したい。(チームに手応えは?)あとはやるだけという感じ。チーム力は上がってきているし、FW、BKが一体になってきている。

後藤副将
モールで取られたところは悔いがありますけど、最後の早慶戦楽しかったです。勝ったことはすごく嬉しいし、いいことだったんですけど。前半の失点は、ターンオーバーした後、された後の反応が慶応の方が上で。そこさえ出来れば。前半から出来るように。(ラインアウトの分析はしましたか?)しましたけど、そこまで思いっきりはやってないです。分析どおり出来たので良かったと思います。スクラムも、春・夏はあんまり僕ら良くなかったんですけど、僕らが変わっていいスクラム組めたと思います。(今後の課題は?)無駄なトライの取られ方が多いので、そこをなくせばもっと強くなると思います。(次は早明戦ですが印象は?)FWがほんとにでかくて強い。今の僕らの課題がまさにそこです。相手のFWの来かたとかモールとか。何点取るかはどうでもいいんですけど、ノートライに抑えることが目標です。

瀧澤
きょうは自分の出来がよくなかったので、自分にとってきつい試合だった。特にモールで押し負けていたのは自分のせい。(勝因は)去年から出てる人の個人技が大きかった。まあ、それがワセダの売りといえば売り。きょうはスクラムやラインアウトなど、セットプレーがよかった。キックオフも以前と比べればよくなったと思う。早明戦では、特にFWが大事になってくる。FWでアドバンテージを取りたい。

種本
一週間前から緊張していた。ただ4年生を中心に集中できていたと思う。(試合を終えて)勝ってホッとした。勝って反省できるのはいいこと。(勝因は)慶大の前に出てくるディフェンスに最後まで我慢できたこと。セットプレーも安定していた。(慶大の印象は)あれだけ前に出てくるチームはない。いやなチームでした。モールで来ると思ってて止めれなかった。(前半いやな終わり方)あのトライをきっかけに変われた。(モールを押し切れなかった)慶大の意識が高かった。2、3人目があんなに早く入ってくるチームはなかなかない。モールはまだまだ。(早明戦に向けて)次もビッグゲームなので、チームとして勢いにのまれないように戦いたい。

権丈
(41―19のスコアについて)結果的に差は開いたけれど、ワセダのトライは個人に頼って奪ったもの。満足はしていないです。(慶大と戦ってみて)前半は意地の張り合いで、ものすごいタイトな試合でした。(きょうの試合で見えた課題は)FWはモールがあまりよくなかったので、そこです。(次の明大戦への抱負を)FWさえ圧倒できたら、相手は何もできないと思うので、そこだけを気をつけながら練習していきたいです。

豊田
(早慶戦ということでいつもとは違った雰囲気だったと思います。どのような気持ちで臨みましたか)前回前々回と良いゲームができていなかったので、今回はという気持ちでしたが、できなかった。次やるときは良いゲームにしたいです。(試合展開は)きょうは入りが良かった。でもこのチームは中盤抜けるときがあります。(やってみた慶大の印象は)やはり早慶戦となると変わりますね。ビデオで見ていたのと全く違いました。激しいプレーでした。(勝敗を分けたポイントは)後半開始直後のトライです。あれで流れがうちにきて、行けると思いました。(ラインアウト、うまくいっていました)そうですね、きょうは100%でした。でも強い相手になればなるほど、とれるサインがとれなくなってくるので、そこを改良していきたいです。(修正点はありますか)モールディフェンスが課題です。ここにこだわりを持って、粉砕できるようにしたいです。(明大戦に向けて一言)意地と意地のぶつかり合いになると思いますが、圧勝したいです。


タイトな試合でした。慶大は激しいタックルだったんで、どうしても接点が後ろに下がってしまったので、そこをめくるのが大変でした。後半になって、リズムが出てきて、本来のワセダらしい戦いができたと思います。(後半早々に逆転しましたが)BKがとってくれて楽になりました。FWはBK対BKのシチュエーションを作ればいいというテーマで、それでうまくいってリズムに乗れました。(初の大舞台でしたが)緊張しましたね。ずっと憧れていた舞台で、4年で初めて出るということで、前日は寝れませんでした。(次は早明戦、明大のFWのイメージは)やっぱり「前へ」ですね。伝統と伝統の勝負になりますから、僕たちの仕事はやはり、メイジのFWが突進してくるのを止めることです。

曽我部
(早慶戦は)良い試合ができました。(前半終了時に焦りは)実際ちょっとありました。けど、なんとかみんな頑張って立て直してよかったです。(つなぎの部分は)前半は欲出して外へ外へって回してたんですけど、だめでした。(HBの連携は)僕のセットのタイミングが遅くなってしまって。(熟成度は)良いと思います。やってて楽しいんで。(ドロップゴール決めましたが)あれはたまたまです。でも、決めたらリズム良くなると思ったんで、蹴りました。(早明戦に向けて)出れない人たちの分もがんばります。

谷口
(きょうの試合は)大外が開いてたんで、そこを狙っていきました。慶大のディフェンスはあまり出てこなかった。後半は相手のラインアウトの成功率が低かったのもあってワセダペースになってきました。(自身のできは)自分の仕掛けはまだまだです。ワセダはまだ曽我部に頼っている部分が大きい。自分がリードして、大外だけじゃなくてもっと近場について順目に攻めていくとかした方がいい。(早明戦にむけて)課題を克服して臨みたい。せっかくいい選手がいるんだからBKでトライをとれるようにしたい。

今村
(トライを振り返って)周りがうまく動いてくれたので、それで裏に出たときに取れました。攻め方としては、後半は前半とは変わったんですけど、自分のボールのもらい方としては変わっていません。(前半と後半で何を変えた?)攻める方向は一緒なんですけど、外にディフェンスが集まってきてたので、内に切っていく動きを見せながら、外に持っていくという感じですね。(慶大のWTB山田の印象は)やはり走らせると恐いですね。間合いを与えると裏に走ってくるので。(自分でトライを取ると乗る)トライに狙って取りにいってるので、1トライを取ると自分の中でいいリズムになりますね。

菅野
(試合を振り返って)個人的には全くダメでした。ディフェンスもアタックも全然でしたね。(では課題はその2つですか)そうですね。ディフェンスとアタック、それにもっとプレーに参加しないと。ボールに関わる機会が少なく何もできなかった。明大戦では常に相手がいれば行って、もっとプレーに参加します。(対面ではありませんでしたが、慶大山田選手の印象は)強いですね。ボール持った時の感じがすごかった。(「朋幸駆け抜けろ!トライ!」という横断幕がありましたね)福島のラグビースクールの子供たちがやってくれました。試合中はわからなかったんですが、試合終わって見えてすごく嬉しかったです。(早明戦となりますが)自分のよくなかったところをしっかり反省します。切り替えて挑みたいです。

五郎丸
(きょうはいいアタックが何本も見られましたが)個人技ばっかりだったので。組織で取らないとこれから先、しんどくなってくると思う。(自分のトライは)タックルが珍しく上にきて甘かったので。(前半はチームとして外に展開することを意識していたのですか?)外が空いていたので、外に行こうとする意識が強すぎていいテンポで出来なかった。後半はよく建て直せた。(慶大のディフェンスは?)一発で当たりにいくとあんな感じで止められるので、ショートステップとか踏んでかわさないと。(好タックルをはじめ、ディフェンスも気合いが入っていたのでは)早慶戦はチームとしても気合いが入るし、タックルはずすのは考えられなかったです。(早明戦に向けて)FWは自分たちのやりたいことが出来なかったと思うので見せてくれると思う。自分としては、きょうぐらいのモチベーションで頑張ります。







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